一体いつからサッカーに筋肉が必要ないと錯覚していた?   作:リーリンリーリン

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サブタイトルにある通り今回はアイツが登場します!



3.戦場の王

 

 

 

このクラブでコーチの指導の下サッカーを始めておよそ5年が経った。

 

小学校に上がり俺の体は変わらずどんどんデカくなっている。

もう同じ小学生相手に負けるわけないと思えるくらいには。

 

「トータルフットボールはポジションに縛られなくていいな・・・・ムービングフットボールは相手の意表を突くのに良い・・・・あ・・けどゾーンディフェンスも捨てがたい・・」

 

ある程度サッカーの知識がついたおかげで、試合で勝つための有効な戦術が少しずつ理解できるようになった。

新たなことを知り、それが身につけばサッカーに対する興味も高まる。

サッカーとはこんなにも面白いものなのか・・・と俺は初めてスポーツの楽しさを理解した。

 

 

「うおりゃぁぁぁぁぁ!!」

「まじかよ!?うちで一番デカいディフェンダー選手に競り勝つなんて・・・!?」

「パワーやべぇ・・・!!本当にあれで小5か!?」

「年齢詐欺過ぎんだろ・・・」

 

 

オイ。誰がおっさんだと・・・?

まぁ精神年齢に関しては30超えた立派なオッサンであってあながち間違ってはいない。

 

そんな話は置いといて、やはり筋肉を鍛えることは間違ってなかった。

歳を重ねるごとに筋肉をつけ続ければ、どんな格上の相手にも当たり負けはしない。

なにより驚いたのが筋肉という重りをつけることで弱点になると想定していた瞬発力も脚の筋力トレーニングとラダートレーニングで損なわれることはなかった。

持久力に関しても全力シャトルラントレーニングとその他心肺機能系トレーニングを数年繰り返してきたおかげで大幅に強化された。

中学校の試合時間であれば一試合丸々走れるほど。

 

 

「ふっ!ふっ!ふっ!」

 

 

ガシャン ガシャン

 

 

「よし!!ラスト!!」

「パワァァァァァァァッ!!」

 

 

トレーニングも継続するごとに強度も上げ続け、小学生に上がる頃にはバーベルやダンベルなどの器具を使ったトレーニングも始めた。

父の勤め先のジムに入会し、トレーニングの大幅なボリュームが増えた。

サッカーに必要とされる大腿四頭筋のトレーニングはマシンでのレッグエクステンションに加え、フィジカルを高めるべくベンチプレス・バックスクワット・ショルダープレスや腹筋のエクササイズなどを週に3・4回ほど行う。

もちろんまだ小学生なので無理に重い重量は扱わず、怪我をしないよう注意が必要だ。

 

 

 

 

 

 

そして正直に言おう。

 

 

 

 

 

 

 

ジム最高。

 

 

 

 

 

 

 

そして食事も大事だ。

トレーニングで鍛え上げた筋肉に必要な栄養素をしっかり取る。

タンパク質はもちろんだが、炭水化物や脂質もエネルギーを供給するうえで大事だ。

母と父の協力の下、今の俺に最適な食事メニューを毎日考えてくれている。

他にも、学校に間食用の弁当とプロテインを持参している。

 

 

シャカシャカ

 

「ふん~♪ふんふん♪ふ~んふん♪」

「増瑠君!!今日は何味なのー?」

「今日はブルーベリーだ!!」

 

 

俺ほどの運動でエネルギーを多く消費している人はこれくらい食わないと足りない。

だから常に栄養を身体に取り込む必要があるのだ。

 

 

 

 

「ぷはぁ~!!うめぇぇ!!」

 

 

 

おかげで身体能力は更に飛躍していった。

体格はすでに並みの中学生よりも大きく、中等部と練習する機会が増えた。

いくら中学生といえど、生まれてこの方10年近く筋力トレーニングをしてきた俺に身体能力で勝てるはずがない。

 

それに俺は技術も身に着けた。

単にスピードとパワーでのゴリ押しは今では通用するも、高校ではそううまくはいかない。

俺よりも強いフィジカルを持った相手など高校に出ればいくらでも現れるはず。

 

だから俺は自身のプレースタイルに見合った応用技術をここ数年で磨いた。

まず腕を使って上手くボールをキープしたり、相手に体を寄せつけないようハンドワークを身につける。

原作だと(からす)が得意とするボールキープ法だったが、俺のやるハンドワークは俺の持つ筋肉量をフル稼働させたもの。

コーチ曰く今の俺の筋力であれば中学生相手だけでなく、高校生や大の大人からのプレッシャーにも負けないだろうと言われた。

 

俺はこれを【筋肉(マッスル)ハンドワーク】と呼んでいる。

 

そしてドリブル技術の基本であるダブルタッチシザースはサッカー初心者の俺でもすぐに身につけられ、なにより俺の持つスピードと俊敏性を最大限に活かせられる。

 

「ふっ・・!!」

「はやッ・・・」

 

これで抜けさえすればたとえ相手がついてきたとしても、筋肉ハンドワークを使えばボールを奪われる心配はない。

基本的にはこのダブルタッチ→筋肉ハンドワークかシザース→筋肉ハンドワーク、またはシザース→ダブルタッチ→筋肉ハンドワークと相手のディフェンス能力値によって上手く使い分ける。

これが身についたおかげで、俺は対人戦はほとんど負けなくなった。

 

 

 

 

そしてもうひとつ・・・

 

 

 

 

「え・・・?シュート精度を上げる練習を・・・?」

「はい。お願いします!!」

 

 

 

 

いつまでもシュート力で押し切るにもいずれ限界はある。

特に高校クラスともなるとフィールドプレイヤーよりもはるかに高い筋力を有する選手がゴロゴロいる。

そんな相手に純粋な筋力だけのシュートが通じるはずない。

だから俺はコーチにシュート精度とシュート力を同時に鍛えれるようなトレーニングを教わった。

 

(狙うは・・・ゴールの左端!!)

 

 

やり方はシンプルで、しっかりとシュートを打つとき自身が想像するゴールをイメージしながら全力で打つ。

 

 

「よし!!あと20本!!」

「ハァ・・・ハァ・・・おっす!!」

 

今までやってきたシュート練習とは違い、頭を使いながらのトレーニングは倍以上に疲れる・・・・

しかしたったこれだけの事を5年繰り返してきただけで、効果は絶大だった。

 

 

 

「でりゃぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

蹴ったボールは上昇した筋肉量に比例してとてつもない威力を生み出し、それは己が理想とするゴールイメージを現実世界(リアル)で実現させる。

 

 

 

 

 

「嘘だろ・・・?見えなかった・・・」

 

 

 

 

それは地区予選選抜に選ばれるほど優秀な中学生GKが反応すらできないほどに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピッピッピッーーーー

 

 

ホイッスルの笛が大きく鳴り響く。

それは同時に試合終了の合図を意味した。

 

 

「試合終了ぉぉぉ!!何ということでしょう!?中学少年サッカー大会決勝戦は掘出(ほりで)中の完勝です!!」 

「いやぁ~実に驚きです!去年の優勝校である帝旺(ていおう)中にここまで大差をつけて勝利するとは・・・今回の試合を支配(コントロール)したのは間違いなく()でしょう」

「えぇ・・・まだ1年生で・・・というより中等部であれ程のパワーとスピード、そして決定力!!」

「彼のシュート力はすでに高校レベルにも匹敵するでしょう」

「間違いありません!!そしてそれらを可能にしているのは彼のその超人的な肉体!!当初は本当に中学生なのかと一部のサッカー協会が疑問を抱いたほどです!」

「まったくもって恐るべき筋肉量ですね・・・」

 

 

 

スコア

 

堀出中 対 帝旺中 5ー0

 

 

「やったぜぇぇぇ!!やっぱり筋夫は最強だぁぁ!!」

「ちょ、先輩達一斉に飛びつかないで下さいよ!俺じゃなかったら潰れてますよ?」

「わりぃわりぃ!けど・・・まさか無名の俺達が優勝できるなんてな!!」

「まぁうち3点は増瑠の一人ゲーだったけど!!」

「何言ってんすか。先輩達のフォローがあったからこそですよ」

「くぅ〜歳下なのにこの兄貴感がたまんねぇぜ!!」

 

 

 

俺は中学に上がり即戦力としてピッチに入った。

小学生の頃から何度も格上と練習をしてきた俺にとって中学生の大会とはハッキリ言って物足りない。

それでも俺は中等部のサッカー部達と全国大会で見事優勝することができた。

 

 

 

「おい・・・10番」

「ん?」

「・・・なんでそんなに強いんだ?そして俺は・・・俺には何が足りなかった・・・?」

 

 

対戦した帝旺中の選手のうちの一人が悔しそうにそう尋ねる。

 

 

それに俺はこう答えた。

 

 

 

「筋肉だ

 

 

 

「は・・・?筋肉・・・だと?」

「あぁ。試合の中で感じたがアンタもそれなりに鍛えてはいるんだろう?」

「あぁ・・・もちろんだ・・」

 

 

 

 

 

 

「だが甘い!!」

 

 

 

「!?」

「アンタのその突進力とシュート精度は他の中学が相手なら十分通用しただろう・・・だが!!俺にとってそんなもん爽やかな風でしかない!!」

 

「なっ・・・!?なんだと!?」

 

 

悔しい気持ちを必死に抑えるような表情。

しかし彼は反論しようとしない。

 

 

 

「どうすればいい・・・どうすればお前に勝てるんだ・・?」

 

 

 

 

「最初に言ったろ?シンプルだ!!筋肉だ!!筋肉を鍛えあげろ!!」

 

 

 

「・・・」

「納得していないようだな。だからこそだ!とりあえず筋トレしてみろ!!今までアンタがやってきたフィジカルトレーニングなんぞ甘すぎるシュークリームに思えるほど!!追い込め!!そしたら色々と見えてくるぞ!」

 

俺の脳筋理論にソイツは少し理解したのか、納得の表情を見せる。

 

「筋トレか・・・確かにお前にとって俺の武器は文字通り風ほどにしかならないだろう・・・おい10番。お前の名前教えろ」

 

「俺は増瑠筋夫だ!筋肉ですべてを解決するのがモットーな男だッ!!」

 

 

「増瑠筋夫か・・・俺は馬狼照英。忘れたら殺すぞ」

 

 

 

 

 

 

ふえ?え?コイツがあの馬狼?

馬狼♪馬狼♪キュン♡

じゃなかった・・・ 戦場(フィールド)のキング馬狼なのか?

マジかよ!?頭あんまりツンツンしてないから全然気づかなったわ・・・

 

 

 

「次は俺が勝つ」

 

 

 

最後にそれだけ言い、馬狼は静かにフィールドを去った。

 

 

というかこれちょっとまずいんじゃね!?

ただでさえ原作で強かったフィジカルお化けに筋トレというアドバイスをしてしまった・・・

 

 

 

 

「・・・・まぁえっか!!」

 

 

 

 

相手は強い方がこっちも燃えるってもんだ!

なにより・・・

 

 

 

 

(この世界にきてやっと原作キャラと会えたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)

 

 

俺はようやく原作キャラと出会えたことに大きく喜びをかみしめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

馬狼side in

 

 

俺はいつだって戦場(フィールド)の主役だった・・・

実際俺には才能があり、サッカーにおいて自分以外の人間は全員脇役だと思っていた。

 

「す・・・凄いや馬狼君は・・・」

「馬狼が仲間で俺嬉しい!」

 

そんな称賛を聞くたびに俺は思っていた。

 

(こいつら・・・脇役のくせに喜んでいる・・・何が楽しくてサッカーやってんだろう?)

 

 

 

「俺が"(キング)"だ」

 

 

 

 

この辺りで俺は他人への理解を諦めた。

そうして自身のサッカーを追求することだけを考え、ひたすら強くなる道を選んだ。

 

 

「ゴォォォォォォル!!馬狼選手ハットトリックだぁぁぁぁぁぁ!!」

「そんな・・・・!」

「あれでまだ1年なんて・・・」

「化け物めッ・・・!」

 

俺はわずか1年でありながらチームを優勝へと導いた。

所属するチームは、まぁ全国的に強豪校とは言われている。

まぁ全員俺よりヘタクソなんだが・・・

 

「よろしくな!!馬狼!!」

「ちゃんと先輩の言うことも聞けよな!」

「・・・うす」

 

 

どこだろうと俺は変わる気はない。

俺は戦場の王(フィールドのキング)として唯一無二の存在となる。

 

「すっげぇな!!馬狼最強じゃん!!」

「これで残り二年は安泰だな!!」

 

先輩達や監督はそんな腑抜けたことをぬかしやがる。

結局どこに行っても俺が(キング)であることに変わりはない。

俺は俺のためだけに、この先もサッカーをするつもりだ。

 

 

 

2年目も俺は全国大会決勝まで勝ち登った。

 

 

「では・・・決勝戦をはじめます。両チーム礼!!」

 

「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」

 

 

くだらない。

何がよろしくお願いしますだ・・・

ここにいる全員が俺を引き立てる脇役だってのに・・・・

 

 

 

 

 

「よろしくな!!」

 

 

「・・・おう」

 

 

デカいな・・・

俺もそれなりに大柄な方ではあるが、俺と対面するソイツは俺をはるかに見下ろすほどの巨漢な男だった。

本当に中学生なのか・・・?

 

 

(気に入らねぇ・・・)

 

(キング)である俺を見下ろすとは、これはキツイお灸が必要だな。

 

 

そして早速ソイツとマッチアップする。

しかしコイツは今までやって来た雑魚とは大きく違う・・・

 

 

(!・・・隙がない・・・少しはやるようだな)

 

 

腐っても相手は決勝まで登りつめたんだったな。

 

まぁ関係ねぇ。

そんなに図体でかけりゃ俺のドリブルにはついてこれないだろう・・・

俺はいつものようにドリブルで相手を置き去りに・・・

 

 

 

 

 

「遅い」

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

コイツ・・!!こんな巨体で俺のドリブルに平気で付いてきやがる!!

切り替えしは駄目だ・・・!だったら・・・・俺の突進力で押し通すのみ!!)

 

 

己が強くあり続けるがために磨き上げてきた俺のフィジカルで・・・!!

 

 

 

「?」

 

 

 

グググ

 

 

 

(は!?嘘だろ・・・!?ビクともしねぇ・・・つーかコイツなんつー身体してんだ・・・)

 

 

ハンドワークで野郎の体に触れた瞬間わかった。

鋼鉄のような強度の固い肉体。

そして俺はことごとくボールを取られる。

 

(クソがッ・・・!!だったらすぐに奪い返してやる!!)

 

 

認めたくないが、フィジカルでは分が悪すぎる・・・

だったらスピード勝負だ!!

中学でコイツほどの巨漢なら、きっとスピードはそこまで早くない!!

対する俺は50mを6.8秒で走れるほどの脚力。

負けるはずがない!!

 

 

 

 

 

 

しかしそんな俺の浅はかな考えは、次のワンプレーでことごとく崩れ落ちる。

 

 

 

 

「今度は俺の番だな」

 

 

 

 

!?速っ!?

いつ抜かれた!?嘘だろ・・・?

この俺が反応すらできなかった・・・!?

 

「待ちやがれッ・・・!!」

 

ファールしてでも止めようと野郎のユニフォームを引っ張る。

 

 

 

 

 

ドサッ

 

 

 

 

 

 

 

(は・・・?なんで地面が前に・・・)

 

 

 

 

 

 

ピィィィィィィぃ

 

 

次に聞こえたのはゴールのホイッスル音だった。

 

 

 

「ナイッシュ!!筋夫!!」

「やったぜ!!」

 

 

一体何が起きたのか理解できなかった。

 

 

「なんて奴だ・・・俺たちをごぼう抜きしてゴールを決めるなんて・・・!!」

「ボールがまったく見えなかった・・・・」

 

 

 

そこでようやく理解した。

俺は奴のユニフォームを引っ張りはした。

だが奴はその異常ほどいえる筋力で俺を振りほどき、俺はそのまま体勢を崩して地面へ前のめりに倒された。

そして野郎はそのままゴールをぶち込みやがったんだ。

 

 

 

 

 

そこからは完全に奴の独断場だった。

奴はほぼ一人で俺達を圧倒する。

 

 

 

「人数足りねぇ!!こっちに回ってくれ!!」

「バカ!!それじゃぁ他がフリーに・・・!!」

 

 

 

ピィィィィィ

 

 

 

 

2-0

 

 

「くッ・・・・!」

「重ッ・・・!!」

「クソが・・!!なんで3人がかりでも止められないんだよっ!?」

 

 

ピィィィィィ

 

 

 

3-0

 

 

「こんなの・・・無理だろ・・・・」

「キーパー!!止めろぉぉぉぉ!!」

 

 

 

ピィィィィィ

 

 

4-0

 

 

 

「クッソ・・・くッそぉぉぉぉぉ」

「・・・・・」

 

 

ピィィィィィ

 

 

5-0

 

 

 

 

 

(なんだ・・・これ・・・・)

 

 

 

俺はこれまでにない喪失感を感じていた。

 

 

 

 

 

 

ピッピッピッーーーー

 

 

試合終了の合図が鳴り響く。

 

 

「俺たち負けて・・・・」

「うっ・・・・ぐっ・・・・」

「クッソッ・・・・!あの化け物め・・・!」

「!」

 

 

 

 

『化け物めッ・・・!』

 

 

 

 

 

いつの日だったか、俺もそう呼ばれていた。

そこでようやく気づいた。

今までは自分がキングだと自負していたが、本当は違った・・・・

今この戦場の王(フィールドのキング)は・・・コイツなんだ。

この得体のしれない筋肉達磨が。

 

 

 

 

 

俺は初めて()()を味わった。

 

 

 

 

 

「・・・・・」

 

 

敗れた俺にはもう何も残っていない。

敗者はすぐに立ち去る。

同様に(キング)でない俺はすぐにここを去るべきだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが・・・

 

 

 

「おい・・・10番」

 

 

「ん?」

 

 

 

「なんでそんなに強い?そして俺は・・・俺には何が足りなかった・・・?」

 

 

 

気づけば俺は奴に近づきそんなくだらない質問を投げかけていた。

そんな俺の問いに奴はこう答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「筋肉だ!!」

 

 

 

 

 

 

は?

 

 

 

筋肉だと・・・?コイツはふざけているのか?

いや・・・ふざけて質問をした俺も馬鹿だった・・・

だがこいつは今なんて言った・・・!?

 

 

 

 

 

筋肉・・・だと・・!?

 

 

 

 

「アンタもそれなりに鍛えては来たんだろう?アンタのその突進力とシュート精度は他の中学が相手なら十分通用しただろう・・・」

 

!?俺の武器をちゃんと理解してやがる・・・

悔しいが、野郎との差はその分析力だろう。

と俺は考えていた。

 

 

しかし奴は続けてこう言う。

 

 

「だが!!俺にとってそんなもん爽やかな風でしかない!!」

 

 

爽やかな・・・風だと!?

俺がこれまでやってきたをすべて否定されるような言葉だった。

 

 

「・・・」

 

俺は今日コイツに完敗した。

だからこそ何も言い返せねぇ・・・

 

(冷静に考えたら理論もクソもねぇ・・・)

 

 

コイツの強さはその異様とも言えるフィジカルに任せた豪快なプレーだった。

俺の完全上位互換のようなスタイルそのもの・・・

それを理解できたからか、少しだけ清清しい気分になった。

 

 

「どうすればお前に勝てる・・・?」

 

 

 

らしくねぇ質問に野郎はこう答える。

 

 

 

 

「最初に言ったろ?シンプルだ!!筋肉だ!!筋肉を鍛えあげろ!!」

 

 

 

また筋肉という言葉を何度も連呼する。

しかしどうやら本当のようだな。

 

(コイツに勝つためには、今まで以上に筋肉を鍛え抜いてコイツ以上の飛び抜けた筋肉(フィジカル)を手に入れなければいけない・・・ってことか・・?)

 

「・・・・」

 

少しだけ疑問を抱く。

本当にそれでいいのか?もっと他にやり方が・・・

すると野郎はこう続ける。

 

「納得していないようだな。だからこそだ!とりあえず筋トレしてみろ!!今までアンタがやってきたフィジカルトレーニングなんぞ甘すぎるシュークリームに思えるほど!!追い込め!!そしたら色々と見えてくるぞ!」

 

 

俺がこれまでやってきたことがシュークリーム程度とは・・・

まぁ・・・普段のコイツからすれば俺のやっているフィジカルトレーニングなんぞウォームアップにもなりゃぁしないだろう・・・

 

「筋トレか・・・。確かに今のお前にとって俺の武器は文字通り風ほどにしかならない・・・おい10番。お前の名前を教えろ」

 

コイツを覚えておきたい。

いつかぶっ倒すその日まで・・・

 

 

 

「俺は増瑠筋夫だ!筋肉ですべてを解決するのがモットーな男だ!」

 

 

 

こんな時も筋肉筋肉とはな・・・

だが・・・それは馬鹿にならねぇ。

 

「馬狼照英だ。忘れたら殺すぞ」

 

いいぜ!ならやってやる!

お前を遥かに凌ぐ筋肉(フィジカル)を手に入れて、俺は再び(キング)として居座ってやる!

 

だから・・・

 

 

 

 

 

 

「次は俺が勝つ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それまではテメェが()()()()に座っていろよ

 

 

 

 

 

馬狼side out

 




遂に原作キャラとのご対面!!
そして馬狼の強化フラグがぁぁぁぁぁぁ
まぁ主なら負けない・・・よね?


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奪敵決戦(ライバルリーバトル)誰と組ませる?

  • 馬狼
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  • 氷織
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