一体いつからサッカーに筋肉が必要ないと錯覚していた? 作:リーリンリーリン
みなさん本当に本当にありがとうございますぅぅぅぅぅ!!
※訂正箇所があります。
感想欄からのご指摘とWikipediaより、ノエル・ノアがドイツでなくフランスの選手として有名であることが発覚いたしました!!
勘違いしてごめんなさい(泣+土下座)
指摘してくださった方ありがとうございます!!
「ふっ・・・ふっ・・・!!ほっ・・・!!」
放課後のトレーニングルームでただ一人必死にベンチプレスをする姿。
「ラストぉぉぉぉぉぉぉぉッ」
ガチャン
どうやら1セットを終えたようだ。
彼の持つバーベルには片方4枚のプレートが付いている。
通常の高校生では持つことさえ出来ぬほどの高重量でのトレーニング。
彼にとってそれは、いつもと変わらぬ日常であった。
「増瑠」
「どうしたんですか?」
廣田宝泉高校サッカー部の監督が彼の名を呼び、一言こう言った。
「日本サッカー協会が君を呼んでいる。後日来て欲しいとのことだ」
次の日
突然の監督からの指令で招かれた。
俺の目の前には【日本サッカー協会】と書かれた銘板の門の前に立っている。
(やべぇ・・・めっちゃ緊張する・・・・)
いくら俺でもこのような場所で緊張は隠し切れない。
いくらサッカーで大衆の前でも平気だったとはいえ、今日ここに来たのは日本がサッカーを管理する場所だ。
「失礼します。増瑠筋夫様を連れて参りました」
案内役の人が目的地まで案内してくれた。
そして俺はその扉へと入る。
「やぁ増瑠君」
「待ってたよ」
あれ?
この人達見たことあるぞ?
「私は日本サッカー協会会長を務める
「現U20監督を務める
ぽっちゃりしてる方は確か原作の冒頭で帝襟アンリちゃんと言い合っていたっけ?
隣の人はU20戦で糸師冴に「カスでも思いつく教科書通りのオリジナリティの欠片もない愚策だ」って言われてた監督だ。
「増瑠筋夫です。それで、このような
指定された席に座り、自己紹介と要件を言う。
彼らのような大物が呼び出したんだ。
おおよそ見当はつく・・・
「喜びたまえ!!君は我らU20日本代表選手に選ばれたのだ!!」
「ほう・・・日本代表ですか・・・」
「そうとも!君が
そう。
俺は去年の高校選手権で馬狼率いる悪童学院高校に勝利した。
悪童学院・・・というより馬狼は正直メチャクチャ強くなっていた。
そのせいで俺達の鉄壁守備からハットトリックを決めやがったんだぜ?化け物過ぎ・・・
それでも総合値ではうちが紙一重勝っていた。
延長戦まで持ち込んだ試合では俺たちのほうが運動量は多い。
悪童学院もなくはないが、俺たちは日々粘り強いディフェンスでのスタミナ強化トレーニングと俺考案の全力シャトルラントレーニングしている。
そのわずかな差が結果を生んだのだろう
だが後半戦までの試合は、両者がお互い譲ることなく均衡している状態。
力量はほぼ互角だった。
実際馬狼には何度も出し抜かれた場面があった。
まさかアイツのあれがあんな風にあぁなっていたとは・・・
言葉では言い表せられない程、今の馬狼は原作よりも飛び抜けて強いだろう。
それでも俺達は最後まで勝利に向かってプレイをし、無事優勝を捥ぎ取った。
そしてなぜか俺が
ハットトリックを決めた馬狼が選ばれるだろうと思っていたので当時はかなり驚いた。
それが恐らく今回俺がここに呼ばれたきっかけ。
だからある程度見当はついていた。
「しかし凄い筋肉だね・・!少し触ってもいいかね?」
「は・・はい・・」
「では失礼・・・!?硬いッ・・・!まるでダイヤモンドのようだ!!」
「
そうですよ監督。
筋肉を鍛え上げればいいんですよ。
「若い頃を思い出しますな法一君!」
「え・・えぇそうですねぇ・・・」
「今はこんなのだが、若い頃の私もよく鍛えていたものだ・・・あれは高校生の時だったか・・?部活で筋トレをさせられた時から・・・ペラペラペラペラペラ」
俺の筋肉を褒めてくれている。
嬉しいのだが、このまま不乱蔦のおじさん特有のマシンガントークが続くのは困る。
「あのう・・・」
「おっと・・・すまないすまない・・・話が逸れてしまっていた・・・まぁ最初に話した通りだ。君をU20日本代表として迎え入れたい」
「君には是非ともうちに来てほしい。君の持つその才能を我らU20日本代表チームで十分に尽くしてくれないだろうか?あ・・要望などがあればポジションはどこでもプレーさせてあげるよ!!」
どのポジションか・・・
まぁ正直GK以外ならどこでもできる。
実際選手権の何試合かはDFだったりMFもやっていた。
筋肉があれば基本ポジションに困ることはない。
「最近では糸師冴君という若手がいてね・・・彼はうちではないんだが、あの世界的有名チーム『レ・アール』の下部組織に加わったんだ。彼はその才能で世界中のクラブが欲するほどのMFとして注目を浴びている」
「彼のような才能ある者を我らU20日本代表は世界的スターへ導くことが使命なのだ!」
(世界的スター・・・か)
コイツらのことは原作でもよく知っている。
《サッカーを金の道具としか思っていない
アンリちゃんはそう強く罵っていたが、間違いではないだろう。
「我ら日本代表はこの25年でとてつもない進化を遂げておる。近年ではW杯出場常連国と知られるほどにね」
「そこに君のような才能持った若者が加われば、
「その
俺は彼らへ疑問をぶつける。
「え・・・・?」
「えぇ・・・と・・・」
「確かに日本はここ数年で世界と渡り合えるほどの成長を遂げました。だけどあなた方のおっしゃるW杯優勝する日とは・・・果たしていつになったらやってくるのでしょう?」
実際日本サッカーはこの25年でベスト16に入れるほどの力を持つようになった。
俺も今世でのW杯は全部見てきた。
本当に惜しかった。
あと一歩。あと一歩って所で彼らは強豪国に敗北を許す。
その一歩を打ち砕くような存在が、今の日本サッカー界にはないと俺は確信している。
「い・・・いつかはまだわからない・・・だが!残り10年以内でその夢は実現する!!これは決して憶測なんかじゃない!」
「不乱蔦会長のおっしゃる通り!我々は近々必ずW杯を勝ち取る!特に今年新たに選出されたU20は
「それだけじゃない!現在国内リーグで大活躍中の
必死に縋りつくように説得を試みる彼らに対し、俺は一言こう返事をした。
「だが断る」
「「え!?」」
二人は目を大きく丸くして大汗かきながら驚いていた。
「今・・・なんて・・・」
「断ると言いました」
「しょ・・・正気かい・・!?U20代表だよ!?こんな機会滅多にないんだよ!?」
「君の言うそれはチャンスを溝に捨てるようなものだ!」
確かに日本は発展途上国だ。
これから10年いや、それ以下の年でW杯を勝ち取るのは決して不可能ではない。
さっき話に出てたオリヴァ・愛空や閃堂 秋人、そして糸師 冴や新たに生まれる若手の天才達が代表に加われば可能性は十分にあるだろう・・・
だが・・・
「いずれじゃ駄目なんだ。俺のような小物が何言ってんだで感じですけど、あんたらのような甘い考えじゃいつまで経っても日本はW杯優勝は夢のまた夢のままだ」
だろう・・やかもしれない・・じゃ足りない。
W杯優勝を確証付けるほどの圧倒的な存在・・・
そう
「な・・・なんてことを言い出すのかね君はッ!?」
「ならば何を望むんだ!?金かッ!?それなら心配ない!!U20選手でも平均500~800万ほど稼いでいる!他にもプロリーグチームと契約を組み、スポンサー契約などをすると更に収入を得ることができるぞ!!いやそれだけではない!!日本代表クラスともなれば年俸3000~5000万!!活躍次第では1憶だって稼げるんだ!!」
まぁそれも一つの道かもな。
この世界で俺を育ててくれた両親にも早く恩返しをしたい。
そのためにも、まず早めに代表入りすることで安全に出世し、それなりに活躍して稼いで結婚して生涯を終える・・・
(まぁそれも悪くはないかもな)
「君なら頑張れば間違いなく日本代表になれる!!君の人生はこれから間違いなく華やかなものとなるだろう!!だからもう一度考え直して・・」
だが俺の答えは決まっている。
「何度言われても同じです・・・
そうして席から立ちその場を去る。
「ま・・・・待つんだ増瑠君ッ・・!」
「もう少し話をッ・・・」
「あともうひとつ・・・
俺がここまで来れたのはアンタらの言う才能なんかのおかげじゃない・・・
それだけ言い残し、俺は部屋を去った。
ガチャン
(言えることはちゃんと言えた。悔いはない)
むしろここで無理に代表入りを選択することが間違いだったかもしれない。
どうせ俺が代表に入ったとしても、彼らは俺のやりたいプレーを日本だからという理由でやらせてはくれないだろう。
一生あいつらの金稼ぎの道具として動かされていた可能性の方が高かったかもな。
そうして安堵の気持ちを抱いて帰ろうしたら・・・
目の前に糸師 冴がいた。
「・・・・」
(うおぉぉぉぉぉぉ・・!?生糸師兄ちゃんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!オーラやべぇぇぇぇぇぇ!!)
身長はあまり大きくないのだが、そこには強者だけが持つ圧倒的な存在感があった。
「・・・邪魔だ」
「は・・・はい」
緊張と彼の持つ圧迫感に俺はどうすることもできず、そう返すしかなかった。
(やべぇ・・・・緊張しすぎて何もしゃべれなかった・・・・)
向こうは恐らく俺のことなど眼中にないだろう。
向こうからすれば俺なんてまだ世界も知らぬような小物だ。
だけどいつかまた会ってちゃんと話をしたいな・・・
side 糸師 冴 in
今からくだらない
まさか帰るためのパスポートが切れていたとは・・・
おかげで日本サッカー協会まで呼び出された。
そしてある一室から何度も聞いてきた
話を聞いてみると誰かを勧誘していた。
「・・・・」
別にどんな奴が加わろうと今の日本サッカー界は変わらない。
それを俺はスペインで嫌というほど理解させられた。
そしてチラリと奴らの姿が見えた。
そこで俺は一人の男に目をつける。
(なんだあいつ?)
大きい。
体格だけで言えば今までやり合ってきたプロリーグ選手の奴らよりもデカい。
あの大きさならおそらくDFかGKか?
まぁどっちでもいい。
デカいだけでは、この先上手くはいかない。
「君には是非ともうちに来てほしい。君の持つその才能を我らU20日本代表チームで十分に尽くしてくれないだろうか?あ・・要望などがあればポジションはどこでもプレーさせてあげるよ!!」
またか。
いつもそうだ。
ああやって銭金欲してるだけのジジイ共にたぶらかされていつか潰れる。
俺はそう言った地獄を何度も見てきたんだ。
「そこに君が加われば近々優勝できる!!」
(日本も終わりだな・・・・・ああやって若い奴らがジジイ達の操りに人形にされて・・・)
そうしてその場を立ち去ろうとした。
「だが断る」
ピタリの俺の足が止まる。
(今アイツ・・・断った・・・?)
腐っても日本代表だ。
この国だと、それなりの金や人生の保証に近しい条件。
実際今いるほとんどの代表選手たちは、ほとんどその条件を飲んでいる。
「ならば何を望むんだ!?金かッ!?それなら心配ない!!U20選手でも平均500~800万ほど稼いでいる!他にもプロリーグチームと契約を組み、スポンサー契約などをすると更に収入を得ることができるぞ!!いやそれだけではない!!日本代表クラスともなれば年俸3000~5000万!!活躍次第では1憶だって稼げるんだ!!」
奴らは必至こいて男を説得する。
そんな金が本当にテメェらで出せんのかよ詐欺師が。
一億?ふん・・・興味ねぇよ。そんな端金・・・
そんな甘い密が目の前にあるのにも関わらず、奴は動じない心を持っていた。
「いずれじゃ駄目なんだ。俺のような小物が何言ってんだで感じですけど、あんたらのような甘い考えじゃいつまで経っても日本はW杯優勝は夢のまた夢のままだ」
アイツの言うそれは、いままさに日本サッカー界に足りないもの。
それを十分にわかっていた言動から、奴のサッカー選手としての大きさを十分に理解させられる。
しかし、後に奴が放った一言に俺は大きく目を見開く。
「ここには俺のサッカーはない。俺には俺の目指すべき所がある」
ゾクッ
久しぶりの感覚だ・・・
奴の中にいる
奴には確固とした信念がある。
まさか
そして奴は去り際にこう言った。
「俺がここまで来れたのはアンタらの言う才能なんかのおかげじゃない・・・
(は?筋肉・・・?)
俺は一瞬混乱した。
才能でもなんでもない。
純粋な・・・・筋肉・・・だと・・?
そして男は俺の前にそびえ立つ。
「・・・・」
身長だけじゃない。
服の上からわかるほどの高純度の肉体。
世界でやり合ってきたフィジカルモンスター級の奴らが細く見えるほどだ。
しかも話を聞くにコイツはDFやGKではない。俺と同じMF・・・いや・・・
FWだな。
「・・・・邪魔だ」
「はい」
奴は俺を前に何も言うことなく去っていった。
別に自惚れしているわけではないんだが、俺を見た奴らは大抵声をかけてくだらない会話に付き合わされたり、握手やサインなどを求められるのがほとんどだ。
それなのに奴は何もせずその場を去るとは・・・・
(俺なんか眼中にも無いってことか・・?ふっ。面白い奴だ)
奴の言う目指すべき所。それはおそらく・・・・
『世界一のストライカー』
かつて弟と目指した太陽のように輝かしく、そして影のように黒く覆う先の見えない儚き夢。
「おいマネージャー。誰だアイツ?」
「か・・・彼は確か増瑠筋夫君だったかな?高校サッカー界で話題の・・・」
「ふ~ん」
「相変わらず興味なさそうだね・・・しっかし彼の筋肉はすごいねぇ~」
(増瑠筋夫か・・・覚えておこう・・・・)
いつか俺と再び会う日が来たら、その時は・・・
お前の目指すその
side 糸師 冴 out
ということで糸師冴に興味を持たれた主人公でした。
そして主人公はU20代表ではなく、原作キャラ達に会いという一心だけで条件を蹴り、青い監獄へ行く道を選ぶのでした
ちょっと無理矢理過ぎたかもしれませんが、基彼はブルーロックを目指して筋トレを始めましたからね。
メチャ考察してくださった方々はマジですみません!
ですが自分的には、何とか綺麗に繋げられて良かったと思っています!
※あ、ちなみに今回冴君が受ける予定の取材とは原作に出たシーンではありません。
だってその頃にはブルーロックプロジェクトが発表されている最中だもんね。
ややこしくしてすみません。
そして次回いよいよ原作編突入します!!
感想やご意見または誤字報告などどんどん書きまくってください!!
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