一体いつからサッカーに筋肉が必要ないと錯覚していた?   作:リーリンリーリン

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1週間ぶりです!!
気付いたらお気に入りが2000もッ!!?
感想やお気に入りして下さった方々ありがとうございます!!
誤字報告なんかも凄い助かりました!!
改めてここまで読んでくださった方々ありがとうございます!!



8.罰

奇跡的に原作チームZに加わる事が出来た俺。

とりあえず自己紹介を終えた後俺は特別性ボディスーツに着替える。

シャツを脱ぎ、半裸状態の俺・・・・

 

「すげぇな・・・俺も結構鍛え込んではいるが、これはそんなもんじゃねぇぞ・・」

「いやアンタの身体もムキムキ過ぎだろ・・・けどやっぱり増瑠君の筋肉は凄いよな・・・」

「なんだこの脚・・・・当たったら事故もんだぞこれ・・・」

「肉体美・・・・ないすばるく・・・」

「このデカさが高校No1になるための秘訣なのか・・!?だったら俺も鍛える!!寺の坊主なんか誰がやるってんだ!!」

「いやぁ・・・流石にここまでは無理じゃないかな?五十嵐君・・」

 

そんな俺の筋肉を見てある意味周りから一目置かれる存在となる。

何野郎共に見られて嬉しがってるんだ?気持悪ッって思われるかもしれないが、そんなの嬉しいに決まっている。

なんせ10数年鍛え上げ、苦楽を共にしてきたもの相棒的存在・・・

それを褒められることは、これまでの自分の努力を直接褒めらてれる感じで嬉しいさ。

そうしてほぼジャストサイズのボディスーツに着替える。

 

(うむ・・・伸縮性抜群で動きやすい)

 

筋肉も浮き上がっているし完璧だ!

確かこのスーツって電流が流れたりするんだよな・・?

怖・・・・ほぼないと思うが喧嘩だけはしないでおこう。

と着替えを終える。

 

 

 

(さて・・・ここからだな・・)

 

 

この世界に来て大きな目標だった青い監獄に入れた。それは良い。

 

問題はこの先どうするかだ。

正直なところ明確なプランが定まっていない。なんせサッカーを始めた時からずっと青い監獄(ブルーロック)に入る事だけを考えてやってきたからな。

 

要するに今俺が置かれている状況はまさに五里霧中ってわけだ。

 

つーか毎度思うんだが、俺ってかなりヤバいことしてね・・?

選抜やトレセンはおろか日本代表をも蹴って来たんだぜ?

絵心自身もなぜ俺がここへ来たのか疑問を抱いているに違いない。

 

(とりあえずは今から始まるであろう入寮テストを突破したい)

 

考えるのはそれからでいいはずだ。

誰が落ちるのか・・・いや下手すれば自分だって落ちる可能性は十分あり得る。

ここはブルーロックだ。今まで俺がやってきたサッカーとは大きく違っている。

それに必ずしも原作通りになるとも限らない。

だからこそ俺も全力で挑まなくてはならない。

今の俺のサッカーがブルーロックでどれほど通用するのか・・・

それを少しでも試したい。

 

と着替えを終え色々と考えを募らせていた時だった。

 

 

 

 

『着替えは終わりましたか才能の原石共・・・』

 

 

自室のモニターより絵心の姿が映し出される。

今ここにいるメンバーはルームメイトであり、高め合うライバル。

ボディスーツに記されている数字は彼の独断と偏見で数値化されたもので、それは日々のトレーニングや試合の結果でアップダウンする仕組み。

そしてランキング上位5名は無条件で6ヵ月後に行われるU20W杯FW登録選手になることができる。

しかしこの青い監獄で脱落した者はこの先生き残ることなどできない。

破れ帰る者は日本代表に入る権利を失ってしまう・・。

勝ち上がるのに必要なのは『エゴ』であり、今から行うそれは素質を図るための入寮テストである・・・・と

と原作とほぼ同じセリフ。

 

 

 

『さぁ。鬼ごっこの時間だ』

 

 

 

 

そしていよいよ始まる入寮テスト。

最初にボールを持ったのは原作同様イガグリだった。

 

「やってやんよ・・・恨みっこなしだぞみんな!」

 

「ちょ・・ちょっと待ってよ!本当にアイツのいう事なんて信じてるの!?どうせあんなのウソに決まっている!」

 

と本来今村が言うはずであったセリフを吉良君が焦りの声で言う。

しかしそんな言葉を耳ともせずイガグリはしっきりなしにボールを当てに行く。

 

「うぉらぁぁぁぁ南無三!!」

 

彼だって必死なはずだ。

なんせ自分のこれからのサッカー人生がかかっているのだから。

そうして死闘を繰り広げ、ボールは何度もメンバーに当たっては当てられるを繰り返す。

 

「クソがぁぁぁナンバーワンだからって関係ねぇッ!!当たっちまぇぇぇ!!」

 

と金髪の男 雷市陣吾(らいちじんご)が豪快なキックでボールをぶつけに来る。

 

 

「ふっ」

 

 

俺は上手く宙返りでボールを避ける。

 

 

「はぁ!?んだよそれ・・・!?」

「ありかよそんなのぉ~!!?」

「わぁ~・・とんだぁ~・・」

 

 

この数年間で鍛え上げてきた筋肉はパワーだけじゃない。臥牙丸(ががまる)ほどではないがヨガなどの柔軟運動でバネや瞬発力だってある程度は身に付いている。

そう易々とやられるもんか。

 

 

そうして上手く逃げていると吉良君と隣り合わせとなる。

 

 

「くっ・・・・馬鹿げているよこんなの・・!こんな遊びがトップトレーニングなんて思えない・・!」

 

「果たしてそうかな?」

 

「え・・?どういうこと増瑠君・・?」

「この部屋の大きさ・・どこかに似ていない?特にFWのポジションやってる俺らならずっとお世話になっている場所さ」

 

「え・・・・FW・・・・?・・・!まさかこれって・・・P・A(ペナルティ・エリア)・・・?」

 

「そういうことだ。この遊びはただの遊びなんかじゃない。奴は完全に俺たちがFW選手として一番仕事をする仮初のP・A(ペナルティ・エリア)内でテストをしているんだ」

「嘘だろ・・・ってことはアイツの言うことは正しいってことなのか・・!?」

 

 

原作知識を生かして吉良君に少しだけ情報を与える。

少しヒントを与えただけでも彼は的確に見極めるほどの頭脳を有している。

なんせ彼は原作中何も知らないまま脱落したからね。

ならせめて理解して上で鬼ごっこを戦ってほしいという俺の変なおせっかいが現れる。

 

「つまり・・しっかりとポジショニングして上手く駆け引きをしろって事・・・・・・ありがとう増瑠君!」

 

そうして吉良君は順調にボールを避けていく。

元々彼の能力値は高い。シュート精度やサッカーIQ・技術はどれをとっても秀才レベルだ。それが現在でも彼が【日本サッカー界の宝】と呼ばれている由縁だろう。

 

気付けば鬼は潔に代わっていた。

彼も決死の覚悟でボールを他のメンバーへ当てにいく。

が、蹴ったボールはほとんど空を切るばかり。周りの身体能力が高いというのもあるが、彼のシュート精度はお世辞にも高いとは言えない。

そんなあてずっぽで蹴ったところで当たるはずがない。

そうして時間はどんどん過ぎ去っていく。

 

「お・・おいッ!!降りろ!」

「チャンスだよーん♥」

「正々堂々とやれつってんだろうがぁ!!」

 

と國神きんに君にぶん投げられる蜂楽。投げられた彼はイガグリへ見事ストライク。

 

「あ・・・ヤベ ちょ・・・タイム・・・」

 

ぶつかった衝撃でイガグリは足を痛め上手く立ち上がる事が出来なくなった。

そこへ鬼である潔がゆっくりと近寄る。

 

「嫌だ・・・終わりたくねぇよ・・!!こんな所でぇ!!」

 

潔は呆然と彼の前に立ち伏す。

本来なら上手く動けない彼をここで当てれば彼は確実に生き残れる。

しかしイガグリの決死の叫びに躊躇する。

そして・・・・

 

 

 

「俺は・・・・・世界一になりに来てんだよ・・・」

 

 

と彼はイガグリから方向を変える。

 

 

 

「イイね君。だよね♪潰すなら一番強い奴っしょ♪」

 

 

とボールを奪取する蜂楽はドリブルを刻み込む・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ってあれ?

 

 

 

 

 

なんかこっちきて・・・

 

 

 

 

 

 

Q・B・K(急に蜂楽が来た)のだった。

 

 

 

 

「それ~♪」

 

 

(あっぶね・・ッ!?)

 

 

(そうだった・・!今回のチームZランキングトップは・・・・俺だ・・!)

 

原作を読んでいたため完全に吉良君へと放たれるだろうと思い込んでいたため油断していた。

なんでこういう時に原作知識忘れるんだよ俺・・!!

なんとか彼のシュートを避けるもボールは俺の背後に放り出される。

加えて俺は一瞬バランスを崩してしまった。

たかが一瞬・・・

 

しかしこのブル―ロックにおいてその一瞬とは自身の命を大きくえぐり取るものともなる。

 

 

 

 

「一番・・・・強い奴・・・」

 

 

 

 

 

 

 

まるで獲物を狙う肉食獣のような目・・・

 

 

 

 

 

 

 

BON(ボン)!」

 

 

 

 

 

渾身のダイレクトボレーシュートが俺へと襲い掛かる。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・」

 

 

 

 

いつだって俺はそうだった。

自分の人生がかかっているであろう大切な場面で大きな過ちを繰り返す。

勉強も頑張ってやろうともせずスポーツだって自身に運動神経が無いってだけで諦めていた。

 

 

だから今世では反省して頑張ろうと決めた・・が人間の本質とはいつであろうとそう簡単に変わることのできないもの。

いくら頑張って知恵をつけて鍛えたってすべてがうまくいくわけではない。

 

この青い監獄(ブルーロック)だってそうだ。

周りは自身の人生を賭けてきてるってのに・・・俺はなんだ・・?

原作キャラ達に会いたい・・・・?

振り返ると実にくだらない理由だった。

 

 

 

 

これはそんな愚かな決断を下した俺への()なのだろう。

 

 

 

 

これならあの時代表入りしとけばよかったかもな・・・が、いまさら後悔したって遅い。

自分の下した決断に後悔をしている時点で、俺は人間として何も変わることができなかったということだろう。

そして迫りくるボールに対し身を委ねる。躱すことはできない・・・

 

 

 

ならいっそ堂々と終わりを迎えてやろうじゃないか・・・

 

 

 

(ここで俺は終わりか・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

残り時間はおよそ1秒。

彼含む誰もが完全に直撃し、終わりを迎えるだろうと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「破ァァァァァッ!!」

 

 

 

 

 

 

「「「「「!?」」」」」」

 

 

 

しかし放たれたシュートは彼の分厚い大胸筋によって弾かれ宙を舞う。

 

 

 

 

 

時間にしてわずか0.3秒・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

その直後だった。

 

 

 

 

「墳ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

ドォォォォォン

 

 

 

((((大・・・砲・・?))))

 

 

そう思わせるかのような凄まじい轟音。

しかし狙いなんてクソもないただひたすら全力で放った一撃。

誰かに当たるはずなんてなかった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごばぁぁぁぁぁぁぁッ・・!!?」

 

 

 

 

しかしその強烈なシュートは無防備な()の腹部へと打ち込まれたのだった。

 

 

 

「あ・・・が・・・・」

 

 

 

 

彼はそのまま地面に倒れこむように意識を手放す。

 

 

 

プゥゥゥゥゥゥ

 

 

 

そして鳴り響くタイムアップの音。

 

 

 

 

 

 

 

ドクン

 

 

 

 

緊迫とした空気がその場を漂う。

テストは終わったというのに、そのあまりの光景にチームZのメンバーは誰一つとして声を上げることができなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「え・・・・何が・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

完全に潔からのダイレクトボレーを受けて終わりかと思っていた・・・

 

 

しかし現実はどうだ・・・?気付けば俺の前で()がうずくまっているではないか・・・・

ボールを蹴ったであろう脚のわずかな痺れ・・・それ以外は何一つ思い出せない・・・

 

 

 

一体俺は何をしたんだ・・・?

 

 

 

 

 

 

 

ドクン

 

 

 

 

 

 

 

歴史の修正力が働いたのか・・・それは誰にもわからない

 

 

 

 

 

 

ドクン

 

 

 

 

しかし()は本当にたまたまそこにいただけだった。

 

 

 

 

 

 

ドクン

 

 

 

そしてそのあまりのシュートの威力に彼・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()は地に崩れ落ちていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・今のって・・・オーバーヘッドシュート・・?」

 

「正確にはバイシクルショットだね。日本で言うオーバーヘッドとは少し違う。インパクトの瞬間逆足を地面に向けて軸足として踏み込むことで、より力強く振り下ろし反動がしっかりと生まれ蹴り足の振り上げが早くなる。・・・あの残り時間と状況からよく打ち込んだものだ。彼ほどの身体能力だったからこそ実現したものだね」

 

「凄い音でしたね・・・モニター越しまで聞こえてきました」

 

「・・・・・」

 

「どうしたんですか絵心さん?」

「・・・いや・・・なんでもない・・ちょっとおやつ用のカップ麺を取って来るよ」

「またですかぁ・・・・ほどほどにして下さいよ・・」

 

 

そうしてモニター室を出る。

そして彼はしばらくドアの前で立ち止まる。

 

 

 

(妙だ・・・()ほどの能力値ならあの状態からでも十分避けられたはずだ・・・なのになぜあのシュートを受けたのだろうか・・・?)

 

 

絵心甚八は自身の言う()に対し疑問を抱くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・うぅ・・・・ここは・・・」

 

「起きたか吉良君」

 

 

 

 




ということで無事入寮テストを合格した筋夫君でした。
吉良君がちょっと可哀そうな感じで退場してしまいましたが、その次回入寮テスト後のお話を投稿したいと思います。
ブル―ロックから脱落した吉良涼介は増瑠筋夫に対しどのような思いを抱いているのだろうか・・・
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