一体いつからサッカーに筋肉が必要ないと錯覚していた?   作:リーリンリーリン

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何度も誤字報告をしてくださる方々本当にありがとうございます!!
毎度誤字まくってすみません・・・(泣)



9.決意

眠りから意識を取り戻す彼。

あの鬼ごっこが終わった俺は急いで彼を持ち上げ、ブルーロック施設内の医務室へと運び込んだ。

そうしてスタッフに彼を預けようとしたが、どうしても彼をこのまま引き渡してはおけなかった。だからスタッフに必死に懇願し眠る彼を見守っていた。

 

 

「増瑠君・・・?え・・・?俺なんでベッドなんかに・・・」

 

 

 

困惑する吉良君。

幸いにも大きな怪我には至らなかった。

 

 

 

 

しかし彼には別の大きな()がある。

 

 

 

 

『イマイチ状況がつかめてないだろうから教えてやる。吉良涼介。お前は青い監獄入寮テスト脱落だ』

 

 

隣の小さなモニターから絵心が姿を現す。

 

「え・・・・脱・・落・・・・?」

 

 

『覚えていないか?お前は最後そこにいる増瑠筋夫の放ったシュートに直撃して意識を失っていた。同時にテストは終了した』

 

 

「!!・・・噓・・だろ・・・」

 

『残念だが事実だ吉良涼介。ここでは結果がすべて。よって敗れたお前はここから出ていけ』

 

 

とあまりにも過酷すぎる真実に大きく混乱する彼。

誰だってそうするはずだ。

 

 

『ブル―ロックで敗れた者は日本代表になる権利を失う』

 

 

それは彼のこれからのサッカー人生にとてつもない大きな傷を与えた。

 

原作でも血相を変えるほどの怒りをあらわにしていたんだ。

今回だって・・・

 

 

「ッ・・・・・・わかったよ・・・・」

 

 

が、しかし予想と反するように吉良君はしばらくして自身の敗北をすんなりと認める。

 

 

『これは意外だ。お前ほどの男ならここらで反論の一つか二つはするだろうかと思っていた』

 

「・・・・あの鬼ごっこには意味があったんだろ?俺はFWとして必要とされるべき場所で何一つ仕事を果たせなかったってことだよ・・・・アンタの言うW杯優勝ってのもどうやらただのまやかしじゃなさそうだ・・・」

 

『そこまで理解しているのなら、俺から言うことは何もない。身体の方はもう大丈夫だろう。なら早急にここを立ち去れ』

 

「・・・・はい」

 

そしてモニター画面はプツンと途切れる。

 

 

 

「・・・・」

 

 

「・・・・」

 

 

絵心がいなくなったことで漂うこの静寂な空気。

それはそうだ。

俺は彼のサッカー人生を壊した張本人。彼にとって俺は自身のサッカーを壊された憎むべき怨敵。

 

 

「吉良君・・・・すまない」

 

 

ふと俺の口からは謝罪の言葉が出た。

 

 

「!ちょ・・・ちょっと待ってよ・・・!君が謝ることなんてないよ・・・」

 

なんと彼は俺への憎しみなどなかった。その目を見るにどうやら嘘ではなさそうだ。

普通の人間ならここで一発俺の顔面に拳を突き立てるだろうに・・・・・

 

「・・確かにアイツの言う通りだった。俺はあの時君に忠告を受けたにも関わらず最後のあの瞬間まで何もできなかった・・・」

 

改めて俺は吉良涼介という男の器の大きさを理解した。

そして続けて彼はこう言う。

 

 

「正直俺さ・・色々浮かれていたんだ・・。自分には才能がある。『日本サッカー界の宝』なんて呼ばれているからこの青い監獄(ブル―ロック)だって余裕で生き残れるだろうって・・・むしろ感謝してるよ。こんな俺のくだらない妄想を断ち切ってくれたことに」

 

 

「・・・」

 

あまりにも聖人君主的な彼の言動に俺は何も言葉を発することができなかった。

 

 

「まぁ・・・日本代表にはもう成れないだろうね・・・・けど、俺もう一度イチから頑張ってみようと思う。確かに今回俺は負けた。けどこれはきっと俺にとっての大きな試練だったと思う。自分には何が足りない、自分にとってのサッカーって何なんだろうって。少しだけ気付けた気がするよ。そういう意味で俺は青い監獄(ブル―ロック)で負けて良かったと思う」

 

 

彼は笑顔で俺にそう告げた。

なんて男だ・・・常人ならもう二度と充実したサッカー人生を送ることができず、前を見ることさえできないっていうのに・・・

 

吉良涼介とは大きな挫折でさえも諦めたりなんかせずただひたすらサッカーを愛する男だったのだ。

 

それに対し俺はどうだ・・?

 

 

あの時潔からのシュートをただ眺めて諦めていたではないか・・・!

 

 

 

 

なぜ自分ではなく彼が落ちたんだ・・・

 

 

 

 

なぜ彼ではなく自分が生き残ったんだ・・・

 

 

 

 

なぜ・・・

 

 

 

 

なぜ・・・

 

 

 

 

 

そんな厭わしい感情が自分の頭をぐるぐると巡る。

 

 

 

 

 

 

ポタン

 

 

 

 

「だけどさ・・・・やっぱり・・・悔しいよ・・・・う・・・うぐっ・・・・」

 

 

 

 

吉良君は涙を流していた。

当たり前だ。表ではああ言っていたものの、道は限りなくゼロに近しいもの。

今回の青い監獄(ブル―ロック)だって少なからず彼にとっては大きなチャンスでもあっただろうに・・・・

 

 

 

 

 

「なんで・・・俺はうぐっ・・・なんにも・・・できなかった・・・・クッソ・・・・クッソ・・・・クッソ・・・!!」

 

 

 

 

と彼は自身の無念に膝を何度も強く打つ。

 

 

 

「・・・・ぐっ・・・・」

 

 

 

そんな彼へ何一つ言葉をかけられない自分に大きく腹が立った。

自分への怒りに拳を強く握る。

 

 

 

 

 

「ぐ・・・ごめんよ増瑠君・・・見苦しいところ見せちゃったね・・・君ならきっとこの先青い監獄(ブルーロック)でも生き残れる。だから・・・頑張ってね

 

 

 

最後の彼の一言・・・・・それに俺はようやく気づき口を開く。

 

 

「任せろ・・・・お前の分まで絶対生き残ってやる」

 

「ありがとう・・・増瑠君。その・・・もしよかったらこんな俺でも友達になってくれる?」

 

「!・・・あたりまえだろ・・・吉良君・・・いや、()()はもう俺のダチだ・・!」

 

 

「ふふっ・・ありがとう増瑠く・・・()()。俺はもう行くよ。じゃあ・・・またね!」

 

 

 

そうして彼は医務室の扉から出て行った。

 

 

 

 

(なんだよ・・・・この気持ち・・・・)

 

 

 

いつから俺は忘れていたんだよ・・

 

 

 

 

これまでが上手く行き過ぎていたんだ・・

 

 

 

 

試合でほぼ負けたことのない俺なんて・・挫折も知らないただのヒヨッコ同然じゃないか・・

 

 

 

 

この青い監獄(ブル―ロック)に行くと決めた時から誰かを蹴落とす覚悟くらい少しは持っていると思い上がっていた・・

 

 

 

 

しかし実際はどうだ・・?

 

 

 

 

 

涼介を蹴落としたことで俺は今何を思っている・・?

 

 

 

 

 

そんな生半可な覚悟を持つ俺が、なんで今回運なんていうクソによって生かされたんだよ・・・・

 

 

 

 

 

なんで俺よりもサッカーを愛する涼介の夢が壊されたんだよ・・・・

 

 

 

 

 

 

理不尽だ

 

 

 

 

 

この世はすべてが理不尽だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・だったら俺は・・」

 

 

 

 

 

座っていた椅子から俺は立ち上がる。

 

 

 

 

 

(今この瞬間落された涼介含む他のプレイヤー達の想いに応えるために・・・

 

 

 

彼らの無念を背負って戦い続けるために・・・・

 

 

 

 

 

この青い監獄(ブルーロック)・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対生き残ってやるッ!)

 

 

 

 

そう決意を固めた俺は医務室を出て、チームZの部屋へと向かった。

 

 

 

 

 


 

 

医務室を出た彼 吉良涼介はこの青い監獄から去るべく出口へと続く長い廊下を歩いていた。

 

(筋夫・・・・・いつか君とまた一緒にサッカーしたいな・・・・)

 

 

 

そんな願望を胸に彼はひたすら廊下を歩み続ける。

 

 

 

 

 

 

「一つだけ聞かせろ。吉良涼介」

 

 

「!?なんでアンタがここに・・・」

 

 

 

 

絵心甚八が彼の前に立っていた。

 

 

 

 

「最後に彼増瑠筋夫がシュートを放つ直前までお前はちゃんとしたポジショニングと警戒態勢を持っていた。さっきの話を聞いた感じ入寮テストの意図もちゃんと理解できてたようだったな。だからたとえあのタイミング、あの密集した状況下でもお前ほどの頭脳と身体能力なら十分躱す余地はあったはずだ。にも関わらずお前はなぜあのシュートを受けた?

 

 

「・・・・そこまで気づいていたんですね・・・・確かに・・・・アンタの言う通り俺はあの瞬間・・・・動かなかった・・・・いや正しくは・・・

 

 

 

 

 

()()()()()()・・・」

 

 

「動けなかった?」

 

「はい。あの時俺は彼がシュートを打つって事は理解できてました」

 

「そうだ。実際お前はシュートを打つ瞬間まで奴の観察をし、奴がバイシクルショットを打つことさえ想定できていた。モニターからもお前が逃げの体制も作っていたのもわかった・・・そこまで理解していたお前がなぜあの瞬間動()()()()()()

 

絵心の抱く疑問に吉良涼介はこう答える。

 

「理由はわかりません・・・・ただ、彼がシュートを放つ瞬間俺の身体が震えて動けなかったんです・・・なんていうか・・・

 

 

 

増瑠君から漂う気配・・・彼の持つ()()に圧倒された感じで・・・」

 

 

 

「何か?」

 

 

「すみません。なんて言えばわからないんです・・・けど()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それはつまり、俺がまだまだ未熟だっただけの話・・・それだけです・・・」

 

「・・・・」

 

吉良の言葉に絵心は黙する。

 

 

「話は終わりですか?なら俺はもう出ます。けど・・・・・

 

 

 

俺はまだ・・・諦めてはいません・・・・」

 

 

 

「・・・・」

 

 

吉良の唐突な言葉に絵心はただひたすら沈黙を貫き通す。

 

 

 

 

「では」

 

 

 

 

そう言い放った後、吉良涼介は静かに青い監獄を去っていった。

 

 

 

 

 

(まったく・・・最近の若い連中は諦めが悪い・・・・それが・・・己の道を踏み外してしまうとも知らず・・・)

 

 

と絵心は長い廊下を進み自室へと戻るのだった。

が、彼は再びドアの前で立ち止まる。

 

(しかし・・・さっきの言葉・・・どこか引っかかる。なぜ吉良以外のプレイヤー達はあの場面で動けた?吉良涼介の身体的総合値はチームZの中でもトップに食い込む。入寮テストの意味をも理解していたんだ。頭脳だって申し分ない。にも関わらず吉良涼介だけがあのシュートを受けた。偶然か・・・?はたまた単に悪運が働いただけだったのか・・・?)

 

 

 

 

 

「・・もしくは・・・」

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()・・・?

 

 

 

 

(どちらにせよ増瑠筋夫は俺の考えてる以上に底の深い男だ・・・もう少し観察してみる必要がある・・)

 

 

 

絵心甚八の増瑠筋夫に対する謎は深まる一方だった。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「ふっふっふっふっ」

 

このブルーロックに来てから3日ほど。ずっと「体力テスト」だけを伝えられてトレーニングをしている。

さすがはブルーロックのトレーニングだ。かなりの負荷が圧し掛かる。

 

【20km/h走】

 

「ぐわぁぁぁっ・・!」

「もう・・無理・・・」

 

「お前ら体力ショボすぎ!そんなんでよく世界一のストライカーとか言えたな!?ハッハー♪」

 

「ふっふっふっふっ」

 

「・・・・・くっ・・」

 

「ふっふっふっふっ」

 

「・・・・ハァ・・・ハァ・・・」

 

「ふっふっふっふっ」

 

「ぐっ・・・・!!クソ・・・・がぁぁぁぁぁ!!」

 

ブルーロック内で屈指のスタミナを誇る雷市でも俺にはまだ及ばない。

なんせサッカーが始まったその時から行っている全力シャトルランのおかげでスタミナにはかなり自信がある。

それでもずっと走り続けるのはしんどい・・・

 

「ふぅ・・・ふぅ・・・・・くっ・・・・・」

 

ようやく俺の心肺機能が底を尽く。

 

 

「まだいたのかよッ!?いつまで走ってんだぁッ!?もう他の奴らとっくに終わってんだぞ!?」

「・・・・マジか・・・悪い・・そこにあるボトル取ってくれないか?」

 

 

20Km/h走 記録:2時間26分

 

 

「チッ・・・おらよ。つーかなんかそのボトル色違わねぇか?」

「あぁ・・・これ俺のシェイカーだからな・・ゴクゴク・・・ぷはぁ・・・ふぅ・・やっぱトレ後のデキストリン入りプロテインは染みるな・・」

「いや・・・どっから持って来たんだよそれッ・・・!?」

 

何とかこのブルーロック内に必要最低限のサプリメントは無事持ち込めた。

持ち込みの際に色々検査を受けて見事通った。別に危ない粉とか入ってないのに・・・・

まぁ厳重体制のブルーロックならではの方針だな。

特にプロテインはタンパク質を補充するため大量に持って行っておいて正解だった。

なんせ半年以上もここで過ごすとなるとそれなりの量が必要だ。

スタッフや検査官の人たちがビックリしてたの今でも覚えているよ。

 

 

 

【ジャンピングテスト】

 

 

 

「「「せーのっ」」」

 

 

ビョーン

 

 

「「!?」」

 

(嘘だろ・・・・!?身長も高いけれどなんつー跳躍力だよ・・・!?)

 

(この人・・絶対人間じゃない・・・・)

 

ジャンプ力はそこまで自信がない。

この100kgを超える重量を飛ばすにはかなりの脚力と背筋力などのバネが必要だ。

トレーニングしてきたとは言えまだまだ伸ばしていかないといけない。

 

 

(スクワットもっと頑張らなくちゃなぁ・・・)

 

 

 

ジャンピングテスト 記録:85cm

 

 

 

【スプリント走】

 

 

「ふっ」

 

「!?はえぇぇぇ!?」

 

「あんな巨体のどこからあんなスピードが・・・」

 

 

これも同様全力シャトルラントレーニングで何度も走り、ハムストリングスやヒラメ筋・大腿四頭筋など全脚のトレーニングを十分に施して身に付けた脚力だ。

特に生まれつきバランスの良い脚は柔軟なバネも搭載しており、その速さは一流のスプリント選手レベルにも匹敵していると言われた。

 

 

(アイツ・・・俺より速いな・・・・)

 

 

スプリント走(50m) 記録:5秒72

 

 

 

 

【筋力テスト】

 

 

「うげぇぇ・・・こんなん持ち上がらない....」

「重い・・・潰れる・・・」

 

 

まさかこんな種目もあったとは・・・・

 

 

 

しかしこれに関しては誰にも負けたくはない。

 

 

俺が最も得意とする分野だからな。

 

 

「ふっ!!っしゃぁぁぁ!!」

「マジかよ!?トータル400超え!?」

「さすがは國神きんに君!!」

「んだよその呼び名・・さてと・・・・ん?なぁ。なんであそこあんなに人だかりができてんだ?」

「それが・・・」

 

体力テストの中で最終種目の筋力テスト。

テストを終えた他の練のメンバーも集まっているようだった。

高校生の中でもかなりフィジカルの強い彼 國神錬介

故に自身の筋力にはかなり自身があった。 

 

 

 

しかしそこで見た光景に彼は絶句した。

 

 

 

「うっしゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ガシャン ガシャン ガシャン

 

 

咆哮とプレートの揺れる凄まじい音が響き渡る。

 

 

「・・・・・トータル・・・700・・・超え・・・!?」

「パワーリフターかよ・・・」

「他の練でも500超えたって奴いるんだけどこれはヤべぇよな・・・」

「化け物が・・・・」

 

 

 

ザワザワ

 

 

その光景に國神錬介は唖然とした表情をしていた。

 

 

(すげぇな・・・・今度アイツにトレーニング教わりに行くか・・)

 

 

筋力テスト 記録:Bench Press(195kg)Dead Lift(247.5kg)Squat(262.5kg) 計704kg

 

 

 

そうしてトレーニングを終え、俺たちは食堂へと向かっていく。

ここでの食事メニューは原作同様ランキングによってメニューが変わる。

ランキングの低い者はたくあんや納豆などの貧相な食事、逆に上位の者は餃子やレバニラ炒めなど素晴らしいご飯のお供が出される。

 

 

そんな俺の食事はというと・・・・

 

 

 

 

 

「お?なんだそれ増瑠?」

 

と國神が聞いてくる。

 

 

 

 

油淋鶏(ユーリンチー)のネギタレ添えだ」

 

 

 

「ゆ・・・油淋鶏・・?」

 

中華料理のひとつである油淋鶏は鶏肉に刻んだ長ねぎの入った甘酸っぱいタレがかかっている料理だ。

本来油淋鶏は揚げられているが、日本では揚げずに焼いて食べる場合もある。

今回出たのはそれだ。何度か料理で作ったことがあるからな。ここのタレは濃過ぎずちょうどいい味付けが毎度出される。

ご飯との相性は・・・言うまでもないだろう。

 

(しっかし・・・・ここにきても鶏肉とはな・・・・これもはや転生特典じゃないか・・?)

 

 

こんな都合良いことあるか普通?と疑問を抱きつつ俺は箸を進めパクパクと飯を食べる。

幸い白米だけは結構な量が出るんだ。

少し量は減ったものの、ブルーロック内での食事はある程度確保できたのにホッとする。

 

「ふぅ~・・・・」

 

 

そして飯を食った後はシャワーを浴びて寝る。

 

 

「・・・・」

 

 

入寮テストの出来事を何度も思い出してしまう。それゆえになかなか寝付けない。

だが俺は生き残らなくてはならない。そのためにも今だけはそれを忘れて明日に備え身体を休めよう。

そうして俺は眠りについた。

 

 


 

 

「うぅ~よく寝たぁ~」

 

朝は5時くらいに目が覚める。

これまでずっと5時起きだったせいか、ここへ来ても俺の体内時計は変わらなかった。

 

「ふっふっふっ!!でりゃぁぁぁぁ!!」

 

チームZ室内トレーニングフィールドにて行う基礎トレーニング。

ドリブルからのシュート・フットワークやステップなどの日課から一日は始まる。

こんな時間なため一人で集中できるし、グラウンドも部屋から出てすぐのところにある。

ドリブルトレーニング用のコーンやラダートレーニング器具などいくつかの設備が施されている。

ここで生き残るためにも、俺はここから更なる高みを目指して日々研鑽していかなくてはならない。

 

落ちていった彼らのためにも。

 

一時間半ほどやった後、朝食を取り部屋へと戻る。

その後アナウンスの知らせによりブルーロックランキングが変動する。

 

「お。増瑠もランキング上がってるな・・・265位・・・つーことは」

「テメェがこん中で一番ってことかッ!八ッ!まぁそっちの方が潰し甲斐があるしなァ」

 

なんか雷市が俺に対し殺気全開なんですけど・・・・

 

『やぁやぁ。お疲れ才能の原石共よ。青い監獄(ブルーロック)の生活楽しんでるかーい?』

 

突然の絵心の言葉に不満をぶつける彼ら。特にランキングが下位の者にとってこの生活は苦難だろう。

 

『環境がクソなのはお前らがサッカー下手クソだから当然だ バーカ』

 

後に絵心はこのチームZが五号棟の中でも最底辺のチームだと言う。

そしてランキング上位チームは豪華な食事と最先端のトレーニングを受けていると話す。

 

 

まぁこれは前回話したように嘘だ。

 

 

もし本当にこの順位が正しいなら、今頃他の棟にいる某毒舌弟や眼鏡副業モデルが「なぜ自分はこの順位なんだ?」って疑うはず。

ならそんな実力ある勘の良い選手やどこぞの原作知ってる奴ならこの時点で五号棟しか無いって気づくのも必然的。

自分がもっとも最下位の人間であると自覚させることで上へ上へと這い上がるハングリー精神を持たざるを得ない状況を作り出す絵心の考えたシステムだ。

 

 

 

『ここではサッカーができる奴が王様だ。いい生活をしたけりゃ勝ってのし上がれ』

 

 

「見とけよコラ おい筋肉野郎。テメェにはぜってぇ勝つからなァ?」

 

 

とやたらつっかかって来る雷市君。

 

 

 

「やってみろよスタミナお化け。俺も勝ちを譲るつもりはねぇ」

 

 

 

 

そうだ。

 

 

 

俺は誰にも負けられないんだ。

 

 

 

このブルーロックで生き残るためにも。

 

 

 

誰一人にも

 

 

 

 

 

『それではこれより青い監獄(ブルーロック)一次選考(いちじセレクション)を始めます。』

 

 

 

 

 

そしていよいよ青い監獄(ブル―ロック)での戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 




てことで吉良君となんとか打ち解けた(喧嘩はしてないよ)筋夫。
そして彼含むブルーロック脱落者達の想いを胸に増瑠筋夫はブルーロックで戦い抜くことを決意する。
なんか体力測定がヒロアカのオリ主最強みたいな感じでなっちゃってゴメン。
まぁ筋夫だしね・・・筋肉はすべてを解決するってことだよ♪
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