ありふれた世界を救う為に来た最強のカードバトラー 作:異界見聞録
〜第9話「月下の誓い」〜
【オルクス大迷宮】
それは、全百階層からなると言われている大迷宮である。七大迷宮の一つで、階層が深くなるにつれ強力な魔物が出現する。
ダン達はメルド団長率いる騎士団員複数名と共に、【オルクス大迷宮】へ挑戦する冒険者達のための宿場町【ホルアド】に到着した。
本来檜山達四人はまだ牢獄に居なくてはならないが四人の参加は既に決まっているので絶対一緒に同行することになっている。しかし……ハジメに対する行き過ぎた暴力行為がクラス全体に広まった為、檜山達の扱いが下がっていったのだった。流石の檜山達も居心地が悪くなり牢獄処分から解けて今日を肩身の狭い中大人しく過ごしている。
新兵訓練によく利用するようで王国直営の宿屋があり、そこに泊まる。
ダンはハジメと2人部屋だ。
ハジメはこんな日にも夜遅くまで図鑑を読み耽って勉強している。
素直に感心するとダンが思っていると
暫くしてハジメもようやく眠くなってきたのかウトウトし始める。
ようやく眠るんだなとダンは思ってたその時、部屋のドアがコンコンとノックされた。
「ハジメくん、起きてる? 香織だけど。ちょっと、いいかな?」
その言葉にハジメは眠気が吹っ飛んだ。ダンは香織が来たのを不思議に思ってドアを開けていくそこには純白のネグリジェにカーディガンを羽織っただけの白崎さんが立っていた
「なんでやねん」
ハジメは香織のその姿を見て突っ込むしかなかった。ダンと香織はハジメの言葉に首を傾げながらお互い顔を見ていくその後、流石に廊下に待たせてるわけにもいかないかと思いダンは香織を部屋の中に招き入れていく
〜ダンside 〜
夜に訪れた香織を部屋に招き入れた俺はハジメと香織の分の飲み物を用意していくここでは紅茶モドキがあったので用意していく。そういえばまゐにいつも紅茶を入れてもらったなぁ……俺もまゐに紅茶を渡したけどあの時アンとファンの手伝いで濃過ぎて種類混ぜした紅茶をまゐに渡した所為で怒られたんだっけか……あの後…まゐに改めて紅茶の入れ方を教わったんだよなぁ……厳しかったけど……今はこうして誰かの為に入れることになるとは思わなかったけどな……って思いつつ出来た紅茶が入ったカップ二つを椅子に座るハジメやハジメの寝るベッドに腰掛ける香織に渡していく
「「ありがとダン君」」
そう言って二人は御礼を言い紅茶モドキを飲んでいくと……
「「美味しい……」」
顔が緩みきった二人を見てそうかと返していく俺は内心まゐのスパルタ紅茶講座に感謝するのだった。ありがとうまゐ、お前のお陰で二の舞にならずに済んだよ…………そう思いながら香織に此処に来た訳を聴くことにした。
〜〜ダンside out〜〜
「ところで…香織は何故此処へ?ハジメに用があるならしばらく出るが?」
ダンはそう提案して香織を見たが……
「ううん……ダン君も居て欲しいかな?(本当は二人っきりが良いんだけどダン君が近くにいるだけで落ち着くし……」
ダンがそう提案するも香織は首を横に振って同席して欲しいと言われたのでダンはそうかと言い壁にもたれかかったのだった。
「えっと……香織さんはどうして此処に……?」
ハジメは疑問に思いながら香織に質問していく
「ハジメ君……お願い!明日の訓練、ハジメ君は国に残って欲しいんだ!教官達も私が頑張って説得するから!お願い!」
そう言って志願するようにハジメにそう言って頭を下げていく
「えっ?えっ?どういう事!?僕ってそんなに頼りないの!?」
香織の言葉に戸惑いながらショックも受けて香織に荒げながら聴いていくハジメ
「ち、違うの!私は!!「二人とも落ち着け……」だ、ダン君……」
声を荒げて否定しようとする香織とハジメを制しするようにダンが割って入って言い合うのを止めさせていく
「今は夜だ……大声を出すのは近所迷惑だ。それに…ハジメ……香織がお前のことをそんなことを言うのは訳があるはずだ……落ち着け……」
「でも……!「お前の努力と頑張りを影から見守っていたのは香織だぞ」えっ?」
「だだだだだだダン君///!?ななななに言っているのかな///?かな///!?」
ダンがハジメにそう指摘するとハジメはポカンとすると香織はダンに顔真っ赤にながら迫っていく
「落ち着け」(ベシっ!)
「はうっ!?」
暴走気味な香織の頭にチョップをしていくダン
「あぅ〜〜痛いよぉ〜〜何するのダン君!!」
涙目になってジト目になりながら私怒っていますとプンスカと表現する香織にダンははぁ……と溜息を吐いていく
「香織が暴走する寸前だったから止めただけだが?」
「ひ、ヒドイ暴走なんてしてないもん!!」
「後、雫に香織が暴走したら叩いて言いと言う許可も出てる「ええ!?どうして雫ちゃん!?」色々あるんだよ雫にも……」
遠い目をしながら雫の苦労を労うと同時に今まで聞かされた愚痴の数々にダン自身も少しは雫の負担を請け負うかと思ってしまうダンだった。
「むぅ〜〜!!」
頰を膨らす香織
「まあ……あまり暴走するようなら斜め45度のチョップをする「私は壊れたテレビじゃないんだけど!?」まあ……あまり暴走するなという事だ」
「うぇ〜〜ん!!ハジメ君慰めて〜〜!!」
「えっ!?ちょっ///!?」
いきなりハジメに抱きつく香織に思わず顔真っ赤になってしまうハジメ
「(お、女の子の甘い香りがががっ///!?しかも大きいのが当たる///!?)」
ハジメはオーバーヒート寸前になるがあることに気づく
「香織さん……震えているの?」
「(ビクっ!)ハジメ君……」
優しく香織に話しかけていくハジメに対して涙目になって上目遣いになりながらハジメを見つめていく香織
「香織……お前がハジメに残る理由……夢を見てそう言ったんだな?」
「えっ?」
「うん……ハジメ君が消えちゃう夢……怖くて怖くて……ハジメ君がいるのに手を伸ばしているはずなのに……ハジメ君が離れていくの……そして目の前で消えちゃったんだ……!!」
そう言いながらハジメの胸の中でグスっ!グスっ!えぐっ!と泣き出してしまった
「(だ、ダン君タスケテ……)」
目でダンに助けを求めていく
「(ハジメが香織を安心させてやればいい……優しく抱きしめて優しく頭を撫でて側にいる事を教えてあげるんだ……)」
とりあえず目でそうアドバイスをするダン
「(えェェェ〜〜ハードル高くない!?無理だよ!?)」
「(頼むハジメにしか出来ない事なんだ……)」
目で語りながら頭を下げてハジメに頼んでいく
「(うっ……!はぁ〜〜〜〜…………)」
そして諦めるようにダンのアドバイスを受けるように優しく香織を抱きしめていき
「(ビクっ!?)」
「…………」(ナデナデ)
「…………///(ハジメ君……えへへ///♪)」
いつの間にか泣き止んで嬉しそうな表情をしながらハジメに甘えていく香織この空間が少し続くとしばらくして香織は離れていくその顔はとても幸せそうでスッキリした表情になっていた。
「ごめんねハジメ君……いっぱい迷惑かけて……服も濡らしちゃって……」
「あはは……大丈夫だよ?安心してくれたかな?」
「うん……ちょっとは……」
やはり夢の事が応えたのか不安が残ってしまっており
「大丈夫……」
だが、ハジメは優しく微笑むように香織を見つめていく
「ハジメ君……」
「結構鍛えたし……それに何より僕達にはダンがいるし」
そう言ってダンを見るハジメそれにハッとなってダンを見る香織
「そうだな…だから安心してくれ……それにハジメには御守りを持たせているからな」
「御守り……?」
「うん!だから大丈夫!」
「そっか……うん!そうだね!」
そう言ってようやく笑顔になる香織
「それじゃあ……ハジメ君…ダン君…おやすみなさい……えっとありがとね……///」
そう言って二人に挨拶をしては部屋を出ていく
「おやすみなさい香織さん」
「嗚呼、おやすみ香織……」
そう言って二人は挨拶をするもダンだけ一瞬鋭い目付きになって物陰に居る何かに視線を向けては何かは慌てて逃げるように気配は消えた。
「……………。」
「ダン君?」
「どうかしたのダン君?」
二人は心配そうにダンを見る
「いや、なんでもない……(明日は、より警戒が必要だな……)」
二人に優しく微笑むと心の中で警戒を怠らない事を心に決めていくそして香織はダンとハジメと別れるように自分の部屋に戻って行くのだった。
次回はダンとあの子が遭遇する話です。