ありふれた世界を救う為に来た最強のカードバトラー 作:異界見聞録
〜第10話「歪み壊れた心を持った少女との遭遇!!」〜
香織が部屋を出て数分……
「それじゃあ、僕達も寝ようかダン君……」
「嗚呼、先に寝ててくれ……俺はちょっと目が冴えたから散歩しに行ってくる」
「あれ?そう?じゃあ……先に寝るね?」
「嗚呼、おやすみハジメ……」
「おやすみ〜ダン君〜〜」
そう言ってダンは部屋を出て夜の廊下を歩いていく他の皆が就寝している真夜中の時間にダンは外に出て夜風に当たりに行こうと俯きながら移動していたが人の気配を感じ目の前に目線を移すと……廊下を歩いている少女…“中村 恵里”の姿があった。
「あ……確か馬神君……だったよね?起きてたの?」
「嗚呼……ところでキミは?」
「むっ、私の名前知らないの?」
ジト目になる恵里がダンを睨んでいく
「す、すまない……名簿には目を通していたけど本人との認識をまだしてなかった……」
全員の名前は覚えているがクラス全員の顔と一致しながら覚えるのをしてなかったのか気まずそうに顔を逸らしていく
「ふ〜〜んっ……(コイツこういう顔するんだ意外……)まあ、許してあげるからその代わり改めて名前を名乗るから覚えてね?」
「あ、嗚呼……頼む…………」
「私は中村恵里……図書委員を務めていたの此処に来るまでね……」
「中村……だな?よろしくな?」
「うん!よろしく馬神君!(ぶっちゃけよろしくしたくないけど?光輝君のこと悪く言う奴なんかと仲良くしたくもないしね……まあ〜〜友達ごっことして色々と利用しちゃうか♪光輝君を手に入れる為にね ♪)」
ダンにそう言われて恵里も笑顔に応えるも心の中でダンに対する評価が低くその上嫌っていたが想い人の為の道具として利用しようと考えていく
「そういえば馬神君に聞きたかった事があるんだけどいいかな?」
ニコニコしながらダンに話をする事を望む恵里にダンはキョトンとしていく
「聞きたいこと?意外だな……」
「えっ?どうして?」
流石のダンの反応に思わずキョトンとしていく恵里
「いや……ほら……此処に召喚されて説明の時に天之河に対してもそうだが中村達に強く当たっていただろう?思わず避けて来ると思っていたんだが……」
ダンは苦笑しつつ頰を掻きながら恵里に尋ねていく
「…………(えっ?なんなのコイツ?意外な反応をするんだけど?)」
流石に恵里もダンのその反応にあの時の威圧する奴とは思えず困惑してしまう
「あ、うん……確かに怖かったけど……私達の事思ってくれて言ったんでしょう?(何言っているんだろう“僕”……)」
「それでも……言い過ぎた……すまない……」
そう言いながらダンは頭を恵里に下げて謝罪していく
「えっ!えぇぇぇっ!?(ちょ、ちょっとなんなのコイツ!?いきなり謝るなんて本当にあの時の奴なのコイツ!?)」
中々失礼な事を思う恵里だった。
「え、えっと……私は気にしてないから……その頭を上げてくれないかな?」
「嗚呼……」
流石にこれ以上は迷惑だろうと素直にダンは恵里の言葉に従って顔を上げていく
「それで……改めて聴きたいことなんだけど……」
「そういえば言ってたな……なんだ?」
「(忘れていたのかよコイツ!?)えっと……馬神君はさ……天之河君の事嫌いなの……?」
「…………どうしてそう思うんだ?」
恵里の言葉に思わず顔を困惑しながら聴いてみて
「えっと……あの時天之河君に対して特に強く言葉を発していたからかな?(答え次第によっては……)」
そう言いながら心の中ではダンに敵意の憎悪を増そうとしていく
「………………好きか嫌いか…か……そうだな……あまり良い印象は持ってないな……」
「…………(やっぱり!コイツは光輝君の敵だ!!)」
ダンの言葉に対して憎悪が一気に膨らんでダンを睨んでいくが…………
「だが……放っては置けない奴って事は確かだな…………」
そう言いながら優しそうに恵里に微笑んでいく
「えっ……?」
流石の恵里もダンの言葉に対してポカンとしていく
「意外そうな顔だな……?」
「えっ?いやだって……」
「それに天之河のその性格は確かに評価出来るさ……あの場にいた不安そうなクラス全員を纏めるようにイシュタルに答えていったからな……リーダーシップもカリスマ性もあるのは確かに納得出来る……みんなに慕われるのも分かるさ……」
ダンの意外な言葉に恵里は固まるも心の中ではダンが自分の好き人を褒めてくれるのに対して嬉しい気持ちになって顔がにやけそうになっていく
「だが……同時に欠点でもある……」
「えっ……?」
しかしダンは目を閉じて言葉を続けていく
「周りを見ずに自分が全て正しいと思うところ……その先のビジョンを浮かべてなくただ自分の視界のみしか留めていない……ご都合主義が何より目立つな……」
そう言いながら恵里はダンを睨んでいく
「そんな言い方……!!「お前が天之河の事好きなのは分かる。俺に対して憎悪も剥き出しだったしな」っ!?な、何を言って……」
ダンは目を細めて恵里を見つめていくまるで見透かされる感覚が恵里に襲いかかっていくようで恵里は目を逸らしていく
「アイツのことを好きな理由……昔アイツに助けられたからか?」
「っ!?ど、どうしてそれを……!」
「図星か……正直言って淡い恋だと思うぞ?やめたほうが良い……」
は?ナンテイッタ?コイツ……淡い恋……?ナニモシラナイクセニシッタヨウナ口ヲ!!ボクト光輝クンノナニが分かる……!?
「お前に……」
「……」
「お前に何がワカル!?」
そこにはドス黒い瞳の恵里がダンを睨んで叫び上げていく
「光輝君ノナニガワカル!?ボクノナニガワカル!?ボク達ノナニガワカルンダ!!オマエニィィィィッ!!?」
とてつもなく禍々しいオーラを纏うように恵里に纏わり付いていき
「アイツはお前だけを見ていない……それどころか…ただのクラスの女子として見ているんじゃないか?」
腕を組みながら涼しげな表情で答えていく
「違ウ!!チガウ!!チガウ!チガウ!チガウ!チガウ!!チガウゥゥゥッ!!!光輝クンハボクノ事ソンナコトオモッテナイ!!ボクダケヲミテクレル大好キナ王子様ナンダァァァッ!!ナノニナノニ!!光輝クンニ色目ヲツカウ雌共メ!!アイツ等ガイルカラ!!ボクヲミテクレナインダ!!ナニガ幼馴染ダ!!雌風情ガ光輝君ニチカヨルナァァァッ!!」
ドス黒いオーラと共に今まで溜め込んでいたモノを吐き出すように叫び上げていく
「…………駄々を捏ねるのもいい加減にしろ」
しかしダンは冷たくそう言い放つのだった。
次回ダンvs恵里