ありふれた世界を救う為に来た最強のカードバトラー   作:異界見聞録

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ダンがトータスに来たのと同時に異世界に召喚された原作キャラ達とのファーストコンタクトになります


〜第1話「異世界召喚された者達との出会いと説明」〜

〜第1話「異世界召喚された者達との出会いと説明」〜

〜〜ダンside〜〜

光が収まると、俺は様子を見るように当たりを見渡していくとまず目に入ったのは巨大な絵画、いや、この場合は壁画が正しいか。背景には草原や湖、山々が描かれており、中心には後光を背負った金髪の中性的な人物が描かれていた。おそらく、なにかの宗教画だろう。

更に周りをよく観察すると、そこは広場のような場所で、大理石のような白い石材で作られていた。だが、大理石とはすこし違うような気がする。彫刻が多数存在しているのもあって、なにかの神殿、というのがしっくりきた。

そして俺がいるのは、ドーム状になっているこの建物の奥にある、台座のようなところ。

だが、それ以前に俺以外にも人が存在しており、しかも学校の制服を来た男子生徒達や女子生徒達……更に先生らしき女性が困惑な表情をしていた。なるほど……異世界召喚にあったんだな……とグラン・ロロに来た頃の事を懐かしむように思い出しながらもとりあえず声をかけるかと先生らしき女性に話しを聞くように近づいていく事にした。

〜〜ダンside out〜〜

 

「すまない…少しいいか?」

 

ダンは異世界召喚されてきた中の一人で女性教師の畑山愛子に状況を聴くように話しかけていくのだった。

 

「ひゃっ!?は、はい!な、何でしょうか?と言うより貴方は?」

 

愛子がいきなり背後から声をかけられてビクって身体を震わせながら後ろを振り返るとそこには赤髪の青年がおり、また愛子の声で周りの生徒たちもその赤髪の青年に視線を向けていく中愛子はおどおどしながら青年に聞き返したのだった。生徒たちも「あんな奴いたか?」とか「誰だろう?」とか「格好いい……」やら「チッ!イケメンかよ」などの声が出て来た。

 

「驚かしてすまない……俺は馬神弾だ……多分アンタ達と状況はまあ似てる感じだが、色々と聴きたくてな?」

 

周りの声を敢えてスルーしながらダンは背の低い女性に優しく落ち着かせるように自己紹介と話し掛けていく

 

「そ、そうなんですね!私は南陽学校の先生で歴史を担当しています畑山愛子っていいます!そ、それで色々聴きたいと言われましても……わ、私にもさっぱり……突然教室に紋章?みたいなモノが現れて光って気づいたら……」

 

ダンの自己紹介に愛子も応えるように自己紹介はするが不安な表情と困惑な感情でそう話すと俯いてしまっていき……

 

「そうか…」

 

ダンがこれ以上聴くのはやめようとすると何か近づいてくる気配がして其方に目線を向けると……

 

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎いたしますぞ私は、聖教教会にて教皇の地位についております、イシュタル・ランゴバルドと申す者。以後よろしくお願い致しますぞ」

 

そう言って煌びやかな衣装を纏った老人が進み出てくる。

そのまま教皇と名乗る老人によって大広間に案内されたダン達は、長大なテーブルの席に座らされた。

全員が着席すると、絶妙なタイミングでカートを押しながらメイド達が入ってきた。その上不自然なほど美女、美少女が揃っている事にダンは怪訝な表情になったがある事に納得した。

 

「(なるほど……ハニートラップか)」

 

ダンはそう思いながら一応警戒しながら周りを観察しておくと……大部分の男子たちはその美女、美少女メイドに釘付けで女子達から冷たい視線を浴びせられている。

 

「(んっ……?なるほど……一人は俺と同じように気づいたみたいだな……)」

 

ダンは自分以外にもハニートラップだと気付いて観察している男子生徒がいるのに思わずやるなと思うも違うところからの強い目線で男子生徒(ハジメ)は目線を下に向けてビクビクしていた。

 

「(どうしたんだ?)」

 

思わず首を傾げるダンはハジメが怯えていたところを見ると女子生徒(香織)がニコニコしていた。

 

「(気のせいか?一瞬黒いオーラを感じたような?)」

 

ダンがそう思っていると女子生徒から目線を外していく

 

※ちなみにダンの気のせいではなくハジメが香織と目があった瞬間香織の目はハイライトオフのまま背後から刀を持った般若の顔が……(作者サン?)ナンデモナイデスカオリ様…………

 

話を戻してイシュタルの話を聴くようにダンは目を閉じ静かに聴く事にした。

 

「さて、あなた方においてはさぞ混乱していることでしょう。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」

 

この世界はトータスと呼ばれている。

そして、トータスには大きく分けて人間族、魔人族、亜人族の3つの種族があり、人間族は北一帯、魔人族は南一帯を支配しており、亜人族は東の巨大な樹海の中でひっそりと生きているらしい。

で、人間族と魔人族が何百年も戦争を続けているそうだ。

魔人族は、数は人間に及ばないものの個人の持つ力が大きいらしく、その力の差に人間族は数で対抗していたそうだ。

要は、魔族は『質』で人間は『量』。

戦力は拮抗し大規模な戦争はここ数十年起きていないらしいが、最近、その拮抗が崩れ始めたとのこと。

魔人族が魔物を使役し始めたという。

魔物とは、通常の野生動物が魔力を取り入れ変質した怪物の事らしい。

今まで魔物を使役できる者はほとんど居らず、使役できてもせいぜい1、2匹程度だったそうだ。

つまり、人間の物量に対して魔族が魔物を使役することで、その『量』に対抗できるようになってきたため、『質』の高い魔族に苦戦を強いられている模様。

 

「あなた方を召喚したのは〝エヒト様〟です。我々人間族が崇める守護神、聖教教会の唯一神にして、この世界を創られた至上の神。おそらく、エヒト様は悟られたのでしょう。このままでは人間族は滅ぶと。それを回避するためにあなた方を喚ばれた。あなた方の世界はこの世界より上位にあり、例外なく強力な力を持っています。召喚が実行される少し前に、エヒト様から神託があったのですよ。あなた方という〝救い〟を送ると。あなた方には是非その力を発揮し、〝エヒト様〟の御意志の下、魔人族を打倒し我ら人間族を救って頂きたい」

 

イシュタルは恍惚の表情をしながらそう訴えかけた。

 

「(随分と胡散臭い話だな……これだけの人数を召喚する意味が無い…それに一般人を召喚するより此処の世界の人達でも対応出来る筈……何が狙いだ?)」

 

イシュタルの話を聞いてダンは頭の中で考え始めていく

 

「ふざけないで下さい! 結局、この子達に戦争させようってことでしょ! そんなの許しません! ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を早く帰して下さい! きっと、ご家族も心配しているはずです! あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」

 

愛子先生がそう叫んでいく

この先生は本当に教師の鑑とも言うべき人なのだが、その幼い容姿も相まって、生徒達から『愛ちゃん先生』の名で親しまれる………というか、実年齢よりも低く見られている上、一生懸命なのに空回ることも多い。

すると……

 

「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能です」

 

その言葉に愛子先生だけではなく周りの生徒達も凍り付いた。ただダンだけはイシュタルを睨んでいた

 

「ふ、不可能って……ど、どういうことですか!? 喚べたのなら帰せるでしょう!?」

 

「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」

 

「そ、そんな……」

 

愛子先生が脱力してストンと椅子に腰を落とす。

周りの生徒達も騒ぎ出した。

 

「うそだろ? 帰れないってなんだよ!」

 

「いやよ! なんでもいいから帰してよ!」

 

「戦争なんて冗談じゃねぇ! ふざけんなよ!」

 

「なんで、なんで、なんで……」

 

正にパニック状態だ。

このままだと下手すれば怪我人が出る。

そう思われた時、バンッとテーブルを叩く音が響いた。

その音にビクッとなり注目する生徒達。

テーブルを叩いた張本人、天之河は全員の注目が集まったのを確認するとおもむろに話し始めた。

 

「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん? どうですか?」

 

「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」

 

「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」

 

「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」

 

「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」

 

握り拳を作って宣言する天之河。

 

「(……言ってることは立派だと思う……カリスマのオーラもあるから妙に説得力もあるわけだ……だが、そんな安易に決めていい問題じゃないと気付いて無いのか?)」

 

ダンが天之河の意見を聴いた瞬間ダンの顔が更に怒りに満ちた表情になっていく

 

しかし、その言葉は不安になっていた生徒達には希望と捉えられたらしい。

 

「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。……俺もやるぜ?」

 

「龍太郎……」

 

「今のところ、それしかないわよね。……気に食わないけど……私もやるわ」

 

「雫……」

 

「え、えっと、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」

 

「香織……」

 

天之河の幼馴染三人の言葉に喜ぶと同時に他の生徒達も次々と賛成の意を唱え始めていく

 

「え、ええっ!?み、皆さんダメですよぉ〜〜〜!!?ば、馬神君も賛成何ですか?」

 

生徒たちの賛成の意見に涙目になって止める愛子先生はさっきから黙っているダンに目を向けていく、他の生徒たちもちろんイシュタルもダンに目線を向けていく

 

「…………お前たちは言葉の意味を理解してそう言っているのか?」

 

しかし目を閉じていたダンだったがその一言と共に世界が凍ってしまう感覚をこの場にいる全員が感じ取ってしまったのだった。




次回!今回の最後同様ダンがキレる!
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