ありふれた世界を救う為に来た最強のカードバトラー 作:異界見聞録
〜第21話「油断の代償」〜
奈落の底に落ちたハジメはブレイドラと共に洞窟を探索するため更に奥へと進んで行くのだった。
「ブレイドラ……どう何かいる?」
「……キュッ!」
ハジメの問いにブレイドラは首を振り安全だと伝えていく
「ホントブレイドラには助けられてばかりだね……まさか察知能力を持っているなんて……ここに来る際に逸早く魔物に気づいてくれたおかげで対応も出来たしね……ホントにありがとうね?」
「キュッ♪」
えへへ♪と言わんばかりに嬉しそうに鳴いていくブレイドラ
「ッ……!キュルルルッ……!」
するとブレイドラは警戒するように唸り始めた。
「ッ!まさか敵!?」
そう言ってハジメは構えを取っていくブレイドラの見つめる目線にウサギ擬きが5匹ほど存在しておりハジメやブレイドラを見つめていく
ッ!!!!!
すると一斉にうさぎ擬き達はブレイドラやハジメを襲い掛かっていく
「ッ!錬成!!」
襲い来るうさぎのような魔物にハジメは錬成を発動させて地面から壁を作ってうさぎのような魔物の攻撃を防いでいく
「くっ!剣は……此処じゃ駄目だナイフやダガー?……それなら行ける!」
そのまま錬成をしてダガーを作っては構えを取ると錬成で出来た壁は粉々に破壊されうさぎのような魔物達はそのままハジメとブレイドラに襲い掛かっていく
「“肉体強化”!!」
そのまま肉体強化を発動するハジメは躱しブレイドラも身軽な動きでうさぎ擬きの攻撃を躱していく
「せいっ!」
そのまま一体のうさぎ擬きの首にダガーを刺して切り落とすように振るっていく
そのまま一体のうさぎ擬きは首筋から血が噴出して崩れながら倒れてピクピクと痙攣しながら絶命していく。するともう一体のうさぎ擬きがハジメの背後から牙を剥き出して襲い掛かってくる
「バレバレだよ!!」
そのまま壁を蹴り攻撃を躱しては逆に背後を取って頭上からダガーをブッ刺していくと二体目のうさぎ擬きも倒れて絶命していく
「もう三体は!?」
そう言って振り返るとブレイドラが三体のうさぎ擬きと戦闘しており、ブレイドラはその身軽な動きでうさぎ擬き達を翻弄し撹乱させてはお互いの頭をぶつけ合わせて怯んだ隙をつきハジメの前に着地すると、ブレイドラは息を吸って口から勢いよく炎のブレスを吐いていきうさぎ擬き三体を同時に燃やしていく。三体のうさぎ擬き達は黒焦げになりながら倒れて絶命する
「キュッ!」
ブレイドラはどうだ!と言うように鳴いていく
「す、凄い……ブレスも吐くなんて……ブレイドラ、キミって凄いね……その小さな身体であんな攻撃が出来るし……凄く助かるよ」
ハジメにそう言われて嬉しそうにキュッ♪と鳴いて擦り寄っていくその後も
ハジメとブレイドラの連携などで次のオオカミの魔物すら倒していく
「ふぅ……ここまではブレイドラと一緒ならなんとかいけるね……」
「キュッ♪」
ハジメもブレイドラも襲い掛かって来る魔物に対して無事に倒していくハジメは思ったこれならイケると…ブレイドラの力も合わせれば大丈夫だと……ハジメは心の何処かで慢心していたのかもしれない……その所為で…………
あんな事になるとはこの時思わなかったのだった……。
「(うさぎやらオオカミやらその姿を酷使した魔物がいたけど……ダン君が言っていた通り……もし魔人族と此処で遭遇したら僕は殺せるだろうか……?)」
ハジメは思わずそう考えては足を止めてしまったそれを見たブレイドラは不思議そうに見つめており首を傾げていく
「あ……なんでもないよ?先に進もうか?」
ハジメの言葉を発した瞬間だった突然ソイツは現れたのだった。
グルルルルルゥ…………
「「っ!?」」
ソノ魔物に気づいたハジメとブレイドラは慌てて唸り声の存在を目をすると……大熊のような魔物がハジメとブレイドラを見下ろすようにヨダレをたらしながらゆらゆらと身体を動かしていた……
「デカイ……!?くっ!!(これは逃げられそうにない!なんとかして目を盗んで逃げないと!)ブレイドラ援護して!!」
ハジメが大熊を見た瞬間悪寒を感じ取り心の中で逃げる事を考えるとブレイドラにそれを伝えていく。ブレイドラも頷いてハジメの指示に従ってブレイドラは大熊の魔物を翻弄するように素早く動き回る。もちろん大熊はブレイドラをまず狙おうとブレイドラにその大きな腕を振り回し襲い掛かるもブレイドラは躱し続けていく
「“肉体強化”そして錬成!!」
ハジメもクロスボウを錬成しながら肉体強化で大熊にヒット&ウェイ戦法で仕掛けていくと大熊にこれなら行けるとハジメは思った……だが、その油断が命取りとなる……
グルアァァァァッ!!!段々と鬱陶しく思った大熊の魔物は大きい咆哮を上げて勢いよく両腕を振るっていく
「ギュィッ!?」
「ぐあっ!?」
咆哮に一瞬怯えてしまったハジメとブレイドラはその隙を許してしまって大熊の図太く大きな両腕を喰らって吹き飛んで壁にぶち当たってしまったのだった。
「うぐっ……!…………はっ!?」
ハジメはすぐに目を覚ますと大熊が大きく腕を振り下ろそうとしていた
「(避けきれない!?)」
ハジメは瞬きする余裕はなくそのまま大きな大熊の腕が…………
ズシャッ!!!っと何かを切り裂く音がしたのだった…………
そしてそれは真っ赤な血と共にドサッと落ちていく………………
ハジメを庇ったブレイドラの姿だった…………
「ブレイドラぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
洞窟内にハジメの悲痛の叫びが響いたのだった。
ブレイドラ……死亡……