ありふれた世界を救う為に来た最強のカードバトラー 作:異界見聞録
〜第26話「過去の自分と決別!変貌するハジメとブレイドラ」〜
ダンと香織そして恵里は奈落を見下ろしていた。
「ところでダン……これからどうやって下まで降りるの?」
「も、もしかして飛び降りるなんて言わないよね!?」
恵里はダンに聞くように見つめては香織は顔を真っ青にしながら聞いていく
「いや……もちろんスピリットを召喚して降りるつもりだ……(ベヒモスの大きさを考えて出すスピリットを選ぶと飛行能力を持つスピリット……アイツで行くか……)」
そう言うとダンはカードを一枚出していく
「砲凰竜フィニック・キャノン召喚!!」
ダンがそう告げると赤のシンボルが出現して砕けると全身機械の鳳凰に似たスピリットを召喚していく
「す、凄い〜〜!!」
「うん……ダンが羨ましく思うよ……」
一人は目を輝かせながらダンを見て恵里はジーッとダンを見つめていく
「と、とりあえずフィニック・キャノンの背に乗って降りていくぞ?」
視線に耐えられずダンはそう言うとフィニック・キャノンの背に乗っていく
「二人とも……」
そのまま二人に手を差し伸べていく
「ボクから良い?香織?」
「うん!良いよ」
「それじゃあ……」
そのままダンの手を掴みダンは恵里をフィニック・キャノンの背に乗せてやると同じように香織も乗せていく
「しっかり捕まってくれ……フィニック・キャノンスピードを落として飛んで降りてくれ」
ダンがそう指示すると機械音で返事してフィニック・キャノンは浮上し始めていく
「う、浮いてる……!!」
「なんかドキドキするね……」
「それじゃあ、ハジメを救いにいくぞ!!」
「「うん!」」
その言葉と共にフィニック・キャノンは奈落に向かって降りていくように飛んでいくのだった。
一方場所は変わってダン達がオルクス大迷宮に入ってきた同時刻…………
神結晶がある洞窟にてハジメは寝息をたてていた。
「んっ……ボクは……」
「キュッ……?」
「あ、ブレイドラおはよう……」
「キュッ♪」
しばらくしてハジメは起きブレイドラに挨拶をしていくとハジメから離れてブレイドラはハジメに鳴いて挨拶をしていく
「うん……なんか急にお腹空いて来ちゃった…………」
ハジメはお腹を抑えて力なく呟いていく
「(そういえば……此処に落ちてどれくらいだろう……誰もボクを助けに来ないのかな……ハハハ……それもそうか……ボクが死んでるって思われているだろうし……それに……ボク見たいな奴なんて誰も心配してくれないよね……)」
自暴自棄になり始めていくハジメの目から光が消えて憎悪が溢れていく
「(どうしてボクがこんな目に遭わなきゃいけないのさ……ボクがナニをシタノサ……許さない……許さない……ボクを馬鹿にシタ奴らを……アイツらを……!!ボクをこんな目に遭わせた世界が憎い……!!殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス殺してy「キュゥゥゥッ!!」へぶっ!?」
ハジメが殺気を出したのを感知したブレイドラはハジメ目掛けて飛び蹴りを放つ。
「い、痛い……ナニをするノサ……ブレイドラ……」
涙目になるハジメはブレイドラをジト目で見るとブレイドラは頰を膨らませてペシペシと膝を叩く
「ブレイドラ……?」
その様子を見て思わず殺気も憎悪も消えていく
「そういえば……忘れていたなぁ……ブレイドラもいる……ダン君や香織さん達……ボクを友達として手を差し伸べてくれた人達がいるんだよね?」
「キュッ!」
そうだよとブレイドラは頷いていく
「また助けられたなぁ……ありがとうブレイドラ」
そう言ってブレイドラの頭を撫でてはハジメは微笑んでいく
「さてとこの後どうするか……「キュッ!!」ブレイドラ……?」
するとブレイドラは威嚇する仕草をしていく
「ッ!?敵か!!」
そのままハジメはブレイドラの方を見て構えるとブレイドラが見た先から二匹のオオカミ擬きの魔物……二尾狼が襲いかかって来たのだった。
「くっ!!」
ハジメは躱しながらブレイドラと離れてしまった。更にはそれぞれに二尾狼が唸るようにハジメとブレイドラをそれぞれ見ていた。
グルアァァァァッ!!
ハジメを喰らおうとする二尾狼は素早くその鋭い爪でハジメを切り裂こうとしていく。ハジメはギリギリ躱すが頰が少し切れて血が流れてしまうのだった。
「(速すぎる……!!なんとかして武器を錬成しなきゃ……)」
グルアァァァァッ!!
ハジメが考えると二尾狼は容赦なく襲っていく
「(やるしかない!)肉体強化!!」
とりあえず自身を強化して避けるように二尾狼の攻撃を躱していく
「はぁっ!!」
そのままハジメは躱しながら壁を蹴りつつ二尾狼の頭上を飛び越えた。
「今だ!錬成!!」
そのままダガーを作って着地すると振り向くと飛びかかる二尾狼が口を開けて鋭い牙を見せながら迫っていくとそれより先にハジメはダガーを投げていき一撃で額に刺さってその二尾狼は痙攣しながら絶命していく
「はぁ……はぁ……もう一匹は!!」
「キュッ!!」
そのままブレイドラが二度蹴りを放ち二尾狼は壁にぶち当たり絶命していく
「(ブレイドラがいつも以上に強くなっている!?)」
ハジメはブレイドラの成長に驚いていたのだった。
「ブレスじゃないとは……かなり成長しているのかな?」
ハジメはブレイドラを見ながら考えていくとお腹が鳴り始めていく
「うっ……お腹空きすぎた……んっ?」
そのままハジメとブレイドラが仕留めた二尾狼を見て少し考えていく
「……魔物の肉は毒っては書いてあったが…魔力が巡ってるなら、その魔力を自分に取り入れることが出来たら強くなれるが、取り入れるなら食うか肉体を錬成で弄って文字通り血肉にするか……どちらにしても危険はある。」
迷うハジメだったが生きる為……手段は選べないと思い。ならば生き残るためにも……
覚悟を決めたのだった。
ハジメは決意をして、魔物肉を手に取る。
ハジメは魔物肉を直接食べることにした。
肉体に同化させてもよかったがもし適合できなければその部位を切り落とさなければならない。しかし体に摂取しても同じだがここには神水がある。その回復力があれば何とかなるかもしれない。
気休めに魔物肉に神水を浸らせるようにして染み込ませる。
そして魔物肉にかぶりつく。
暫く咀嚼して呑み込むと同時に神水を飲む。
そして暫くすると、
「ぐぅあああっ!ク……ソッ…ガァッ」
その身に激痛が走る!ハジメはまた神水を急いで口に含む。
「ガァァァァァァ!!!!!まだ…まだ…しんでたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!ボクはいや……“俺”は生きるんだ!!過去の自分を捨てても!!」
心の中でそう決めたハジメは過去の自分を捨てたのだった。
そうしている内にハジメの身体に異変が起こる。
髪はこれまでの奈落でのストレスで白みをおびていたものが銀髪に近い白へと変化し髪も伸びる。筋肉や骨格も本来のものよりも強靭になり、体の内側に薄らと赤黒い線が幾本か浮き出始める。
ピクッ!
「はぁ、はぁ…どうやら成功したみたいだな。」
とハジメは起き上がり自分の状態を確認する。
腕や腹を見ると明らかに筋肉が発達している。身長も170ちょっとまで伸びている。以前のハジメの身長は百六十五センチだったが少し伸びたようである。
そして錬成で造った鏡のように反射する鉱石で自分の姿を確認する。
「色々変わりすぎだなおい!?」
自分のその姿を見て思わず突っ込んでしまったハジメだったがそこで改めて気づいたのだった。
「ブレイドラ……?お前……」
「キュッ……?」
ブレイドラも魔物の肉を食べていた。ただし苦しむことなく食べていたので静かだったのに対して思わず苦笑してしまった。しかしブレイドラの身体が少しずつ色が変化していき全身紫色になり羽の方もオレンジと青が追加されており頭部の角のようなものは青く染まっていた。
「っ!まさか……」
カードの絵柄を見ると赤い宝石の部分が紫となっておりブレイドラの名前もナイト・ブレイドラと変化していた。
「マジか〜〜」
ハジメは頭を掻きながらそう呟く
「(ちょっと待て……)」
そう言って自分のステータスプレートを確認していくそこには……
南雲ハジメ 17歳 レベル:8
天職:錬成師/光主(???/???)
筋力:100
体力:300
耐性:100
敏捷:200
魔力:300
魔耐:300
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+鉱物系探査]魔力操作・胃酸強化・纏雷[+雷耐性]・肉体強化・スピリット使役(ナイト・ブレイドラ)・言語理解
「……なんでやねん」
そこにはバグりまくっているステータスへ色々と突っ込んでしまったハジメの姿があったのだった。
〜〜ありふれ劇場〜〜
ハジメ)しっかし……ブレイドラも変わることになるとはなぁ〜〜
ナイト・ブレイドラに変化したブレイドラを見てハジメはそう呟く
ハジメ)しっかし美味しそうに食うなぁ……美味いか?
Nブレイドラ)キュッ♪
ハジメ)そっか……(今だけブレイドラが羨ましいと思ってしまったぜ……)
魔物の肉を食べるナイト・ブレイドラにそう心の中で思ってしまったハジメであった。
〜〜つづく〜〜