ありふれた世界を救う為に来た最強のカードバトラー 作:異界見聞録
〜第38話「目覚めよハジメ!受け継がれる新たな力!!」〜
ヒュドラの七つ目の頭から放たれた極光によってジーク・アポロは破壊されハジメもユエや香織を助ける為に大怪我を負ってしまって気絶したのだった幸いユエや香織はダメージは受けていないもののジーク・アポロの破壊によっての爆発に巻き込まれて爆風のまま吹き飛ばされたショックで気絶してしまったのだ。現在…ヒュドラに対抗できるのは戦線復帰した恵里とダン…そしてナイト・ブレイドラである。
「ダン!三人が……!!」
「分かっている……!だが、その前に…マジック…コズミックリターン!!舞戻れ!ジーク・アポロドラゴン!!」
そう言うと地面が割れ炎が溢れ出たと共にジーク・アポロドラゴンXが復活するように現れていき
「グルォォォォッ!!!」
ジーク・アポロは咆哮を上げながら翼を大きくはためかせていきながら飛んでヒュドラの前に降り立って対峙していく
「キュルルォォォォッ!!!」
ヒュドラは同じようにジーク・アポロに威嚇していき
「でも、どうするの?ジーク・アポロドラゴンの今の実力でヒュドラに勝てるの?」
恵里は心配そうにダンに尋ねた
「確かに今のジーク・アポロじゃヒュドラには勝てないだろうな……だから新たなスピリットでいくまでだ!」
そう言ってダンはデッキケースからカードを一枚取り出していき
「獣装甲メガバイソンを召喚!」
ダンがそう唱えると白いシンボルが現れてパリィィィン!と砕けると同時に機械状の牛……メガバイソンが降り立った。
「そして獣装甲メガバイソンをジーク・アポロドラゴンにブレイヴ!!」
そう言うとメガバイソンは飛んでいきメガバイソンが消えるのと同時にジーク・アポロの翼も消えてメガバイソンのツノがジーク・アポロに合体するとジーク・アポロの身体が白くなっていくのだった。
「やれ!ブレイヴスピリット!!」
その言葉と同時にブレイヴしたジーク・アポロが咆哮を上げながらヒュドラに向かって走っていく
「今のうちにハジメ達を助けるぞ!恵里、ナイト・ブレイドラ!!」
「うん!分かった!」
「キュッ!」
ダンと恵里とナイト・ブレイドラがハジメ達の方に走っていく
「ハジメ!」
「ユエ、香織!!」
ダンと恵里はハジメ達を呼んで起こそうとしていき
「まずいな…ハジメはかなりダメージが大きい……!負傷が多い…!恵里…!香織とユエの方は?」
「二人は大丈夫!怪我はないよ!でも、気絶して……「 んっ……」ユエ!「ハジメ…君…」香織!!」
「んっ……エリ…?」
「んっ……恵里…ちゃん……?」
ダンはハジメの容態を確認して傷を治す為に力を注いでいきながら恵里にユエと香織の容態を聴くと恵里はダンに二人は目立った怪我はないが気絶しているとそう伝えた瞬間……ユエと香織が意識を取り戻し始めていくのが分かって二人の名前を呼ぶとユエと香織はゆっくりと目を覚ましていく
「良かった……二人とも大丈夫?」
「うん…大丈夫…あっ!ハジメ!!」
「そうだ…!恵里ちゃん!ハジメ君は!?」
「落ち着いて二人共…!ダンがハジメ君の治療をしているみたいだから……」
二人は身体を起こして恵里に聴いていくと二人を安心させるようにそう伝えた
「ダンお兄さん…!ハジメは…!?」
「ダンお兄さん!ハジメ君は大丈夫なの!?」
「今…最低限の治療は終えた。ただ…目を覚ますのはハジメ次第だ…」
「「ハジメ(君)……」」
ダンの言葉を聴いて二人はハジメを見ていく
〜〜ハジメside〜〜
「ここは……何処だ……?俺は確か……」
俺は見知らぬ空間にいて今までの事を思い出そうとすると……
「気がついたか……?」
「っ!?誰だ!!」
すると背後から声が聞こえて思わず身構えながらドンナーを迎えるとクールそうな赤髪に薄紫のかかった部分の髪型の青年が立っていた。いつの間!?
「誰だアンタ……」
俺は警戒するようにソイツを睨むとソイツはジッと俺を見つめながら口を開いていく
「なるほど……ナイト・ブレイドラの主人はお前だな……?」
っ!?何故コイツがナイト・ブレイドラの事を!?
「っ!?何故……ブレイドラの事を……」
俺はコイツにナイト・ブレイドラの事を聴いていくが思いのほかあっさり俺の問いに答えてきやがった。
「俺もかつて……いや、今も愛用してるからな……だが、それ以上にアンタはナイト・ブレイドラを大切にしている……」
大切にしているのは当たり前だ……!アイツは!!
「当たり前だ……!ブレイドラはいや、ナイト・ブレイドラは俺の友からお守りとしてもらった……そして何度も俺の危機を救ってくれた心の支えであり!大切な仲間だ!!」
俺がそう答えていくとコイツは優しい表情をしながら……
「そうか……心優しい主人に会えたんだな……それと……はっきり言うが俺はアンタの敵じゃない……それから現実では、アンタの仲間達が化け物相手に頑張っているところだ……」
コイツがそんなことを話していくとダン達がヒュドラと戦っている!?ならこんなところにいる必要はねぇ!
「っ!?それなら早く俺を元のところに戻せ!!「今…戻ったとしてお前はあの化け物に勝てるのか?」それは……!」
俺は居ても立っても居られなくなってコイツにそう叫ぶがコイツはジッと見つめながら逆に問い掛けてきた。俺はその問いに思わず言葉を詰まらせていく確かに今の俺じゃあのヒュドラに勝てない……!悔しそうな感情が渦巻いていくとコイツは更に話しを続けていく
「確かに馬神弾が今化け物相手に頑張っている…それに彼ならあの化け物相手でも簡単に倒すことは造作もない……「どうしてダンの事を……!」彼のことは俺の世界でも有名だ……だが、あの化け物を倒さなくてはならないのはお前たち……いや、アンタだ。この先のこと……必ずしもアンタは強くなって仲間を守らなければ全てを失う事になる……」
俺は強く拳を握ってコイツのその言葉を黙って聴いていたが、俺の中には既に答えが決まっていた。
「分かっている……!ダンにずっとおんぶに抱っこの状態は絶対にイヤなのは当たり前だ!俺はアイツ等を守らなくちゃならない……だから!俺は強くなる!黙ってこのまま気絶した状態にいるのは死んでもごめんだ!!」
俺は頭の中で思い浮かべている自分のことを好いてくれる少女達…香織とユエの顔を思いながらコイツにそう答えていくとコイツは少し微笑んで俺を見ていく
なんだ……?
「大丈夫だ……アンタは強くなる……それにアンタ本来の力と共に新たな力も同時に目覚めた。」
コイツは俺にそう答えていく……何?俺の本来の力?新たな力?
「新たな力……」
俺は思わず復唱するように言葉を呟くとコイツの中から紫と白の宝石が現れたのだ……なんだあれは……?
「それは……」
俺は思わずそう聴いていくと……
「アンタにこれを…………」
コイツはそう言うと俺の方に紫の宝石を近づいてきてそのまま俺の中に入っていった。不思議と急に力が湧いてきた……
「この力は……?」
「俺の力をアンタに託す……そしてこれも…受け取ってくれ……」
そう言うとコイツは俺に一枚のカードを渡すように見せた……ダンが持つカードやナイト・ブレイドラと同じカード?俺はそのカードを見ては思わず受け取ってしまった。
「いいのか?」
「嗚呼……アンタは紫のシンボル…そのコアの光主になった…。そしてカードの所持者にもな?」
そう言って俺からコイツは離れていく……いや、ちょっと待って!
「待て!!アンタは結局何者なんだ!?」
男が消える前に俺はコイツの正体を問うように尋ねていった。
「俺はガレット・レヴォだ……」
その言葉と共に空間は光出して俺は現実に戻されたのだった。
〜〜ハジメside out〜〜
ガレットとの話を終えて現実に目覚めたハジメは……
「うぐ……!」
「っ!?ハジメ君!?」
「……香織?」
「ハジメ……無事!?」
「ユエ……?」
「良かった……目が覚めたんだね?」
「恵里……?」
「大丈夫か?ハジメ……」
「ダン……」
ハジメが目を覚ますと四人が安心した様子でハジメを見ていく
「ああ……大丈夫だ……んっ……?チッ!右眼が使い物にならなくなっているな……」
ハジメは身体を起こして違和感がある右眼を触れながら悪態をついていく
「すまない……治す事が出来なかった……」
「私も……!治せなくてごめんね…ハジメ君……」
ダンと香織はハジメの右眼を治せなかった事に悔いていたがハジメは……
「バーカ……気にしてねぇよ……それよりヒュドラはどうしたんだ?」
「ヒュドラならジーク・アポロが抑えている」
ハジメがヒュドラの事を聴くとダンがそう答えていく。
「何……?確か破壊されてなかったか?「復活させて新しいブレイヴで抑えている感じだ」って……サラッと何とんでもない事を言うんだお前は……だが、あれを見ていると決定打に欠けてる感じだな……?」
「気付いていたか……確かに今のジーク・アポロはヒュドラの攻撃も耐えられる耐久力を持っている…だが、攻撃は低い……」
「成る程な……まあ、俺が目覚めたんだ……休んでいた分、最後まで働かせてもらうぞ?」
「ハジメ君!?だ、ダメだよ!!?」
「んっ……ハジメは休んで…私達がアイツを倒す……」
ハジメの言葉に香織とユエが止めに入っていくがハジメは優しく微笑みながら二人を見ていく
「大丈夫だ……今ならアイツを倒せれる……だから俺を信じろ香織、ユエ……」
そう言って二人の頭を右手で一人ずつ撫でていくのだった。
「ハジメ君……本当に大丈夫なの?」
「嗚呼……信じろ」
「分かった……私はハジメを信じる……」
「私も……ハジメ君を信じるよ……」
「サンキューな二人共……ところで恵里やダンもいいよな?」
「ボクは構わないけど……本当に大丈夫なの?」
「なんだ?お前も俺を心配してくれるのか?「茶化さないでくれないかな?」わ、分かったから杖で素振りするのはやめろ……」
「はぁ……心配して損したよ……でも、言ったからには勝ってよ?」
「了解だ……ダンはどうだ?」
「正直に言って俺は反対だ……だが、お前が気絶していた中で…力に目覚めたのは分かった……それに俺の知ってる力もな……」
「(御見通しってか?流石ダンだな……)嗚呼…まあ、そう言う事だから大船に乗ったつもりで任せてくれ」
ダンの言葉に苦笑するハジメは改めてダンの事を凄い奴だと認識しては再びダンにそう言うのだった。
「分かった……ジーク・アポロは一旦下げるぞ?」
「おう!折角の力だからな……これからのことを考えて慣らしておきたいし……何より俺一人でアイツを倒すつもりだ。」
「分かった……ジーク・アポロ!!」
ダンが頷いてはジーク・アポロを呼ぶとヒュドラと戦っていたジーク・アポロは下がり代わりにハジメとナイト・ブレイドラがヒュドラの前に出ていくのだった。
〜〜ありふれ劇場〜〜
ガレット)行ったか……
ハジメが現実に戻っていった後、ガレットはそう呟いていく
異界王)ガレット・レヴォ……
ガレット)異界王……
異界王)こうして再び会うとは……因果と言うものか……
ガレット)あの時…アンタにコアを砕かれ再び自分を見直す事も出来た……白の戦士の…託された……受け継がれた思いは、俺の理想に辿り着いた……だが、戦いは終わってはない。
異界王)それでも、お前の行なった行動は世界を大きく変え始めている……ここからが正念場だ……
ガレット)分かっている……だが、今の俺には頼れる仲間達がいる……だからアンタは安心して見守っていてくれ異界王……
異界王)ふっ……馬神弾と同様…漢の顔になったなガレット・レヴォ……
そう言って異界王はガレットに笑みを浮かべてから姿を消したのだった。