ありふれた世界を救う為に来た最強のカードバトラー   作:異界見聞録

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ダン)今回は俺が掛け声を言うみたいだな……いくぞ!



ゲートオープン、界放ォッ!!


〜第42話「真実と今後」〜

〜第42話「真実と今後」〜

 

「アンタがこの大迷宮を創った反逆者だと……?」

 

ハジメは若干目を見開いて驚くもすぐにオスカーを睨んでいく

 

「で?わざわざ俺たちの目の前に現れたって事は……排除でもしにきたのか?」

 

「あはは……まさか!私はもう既に死んだ身だしキミ達とも争うことはこれっぽっちもないから安心したまえ」

 

ハジメの警戒の視線に笑って否定すれば落ち着かせるようにそう説明していく

 

「そうか……んっ?ちょっと待て…今サラッと死んだって言わなかったか?」

 

「ああ、だけどそこにいる恵里君とダン君が私を蘇らせてくれたのと肉体を与えてくれたおかげで今こうして存在しているんだ。」

 

ハジメがそう聞き返すとオスカーはそう軽く答えてにっこりと微笑む

 

「そういえば恵里ちゃんは降霊術師だったね?」

 

「うん、あまり好きじゃないけどいつまでも嫌々言っている状況でもないからね……」

 

「エリ……偉い……」

 

「え、えっと……ありがとう……///」

 

ユエが爪先立ちをしながら恵里の頭を優しく撫でていくと恵里は恥ずかしそうに頰を赤らめていく

 

「百歩譲って恵里の降霊術で蘇ったのはまあ…納得はいくが……ダン、やっぱお前規格外だろ……」

 

「俺の力と言うよりもカードの力を使っただけなんだがな……」

 

ハジメのその言葉に苦笑いでそうダンは返していく

 

「カードの力ねぇ……気にはなるが後で聴くか……どうせ今は教えてくれねェだろ?」

 

「オスカーの話を終えてからなら俺のことと一緒に話すつもりだから待ってくれるか?」

 

「そっか……なら、何も言わないぜ……んじゃ、オスカーさんよぉ……アンタのことを全て教えてくれるか?」

 

ダンの言葉を聞いたハジメは何処か安心したのかそれ以上聴く事はやめてオスカーにそう話しかけていくのだった。

 

「嗚呼、いいとも……とりあえず話しが出来る場所に移動しよう」

 

そう言ってオスカーは部屋を出るとダンたちもそれに続いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜ダンside〜〜

 

しばらくしてオスカーと俺達は大広間に到着しては椅子に座っていく

 

「さて…話しをする前にこの場所にたどり着いた者に世界の真実を知る者として、我々が何のために戦ったのか…我々は反逆者であって反逆者ではないということをまず伝えさせてもらうよ。」

 

 

そしてオスカー・オルクスが俺達に知ってることを話し始めたのだった。

その内容はあまりにも分かりきっていたが…酷な話でありながらも俺やハジメたちが聖教教会で教わった歴史とユエから聞かされた反逆者の話とは大きく異なった。やはりそう言う事だったのか……

神代の少し後の時代、世界は争いで満たされていた。人間と魔人、様々な亜人達が絶えず戦争を続けていた。争う理由は様々だ。領土拡大、種族的価値観、支配欲、他にも色々あるが、その一番は“神敵”だから。今よりずっと種族も国も細かく分かれていた時代、それぞれの種族、国がそれぞれに神を祭っていた。その神からの神託で人々は争い続けていたのだ。だが、そんな何百年と続く争いに終止符を討たんとする者達が現れた。それが当時、“解放者”と呼ばれた集団である。彼らには共通する繋がりがあった。それは全員が神代から続く神々の直系の子孫であったということだ。そのためか“解放者”のリーダーは、ある時偶然にも神々の真意を知ってしまった。何と神々は、人々を駒に遊戯のつもりで戦争を促していたのだ。“解放者”のリーダーは、神々が裏で人々を巧みに操り戦争へと駆り立てていることに耐えられなくなり志を同じくするものを集めたのだ。

 

彼等は、“神域”と呼ばれる神々がいると言われている場所を突き止めた。“解放者”のメンバーでも先祖返りと言われる強力な力を持った七人を中心に、彼等は神々に戦いを挑んだ。……しかし、その目論見は戦う前に破綻してしまう。何と、神は人々を巧みに操り、“解放者”達を世界に破滅をもたらそうとする神敵であると認識させて人々自身に相手をさせたのである。その過程にも紆余曲折はあったのだが、結局、守るべき人々に力を振るう訳にもいかず、神の恩恵も忘れて世界を滅ぼさんと神に仇なした“反逆者”のレッテルを貼られ“解放者”達は討たれていったと……この話を聞かされて俺は俺のいた世界のことを思い出したのだった。何というか……俺が体験した事と似過ぎていた。

 

最後まで残ったのは中心の七人だけだった。世界を敵に回し、彼等は、もはや自分達では神を討つことはできないと判断した。そして、バラバラに大陸の果てに迷宮を創り潜伏することにしたのだ。試練を用意し、それを突破した強者に自分達の力を譲り、いつの日か神の遊戯を終わらせる者が現れることを願って。全てを話し終えたかの様にオスカーは穏やかに微笑む。

 

「君達が何者なのかはダン君や恵里君から聴かされている。それに君達に神殺しを強要するつもりもない。ただ、知っておいて欲しかった。我々が何のために立ち上がったのか。……ハジメ君だったね?特に君に私の力を授けようと思う。どのように使うも君の自由だ。だが、願わくば悪しき心を満たすためには振るわないで欲しい。……私の話はこれで以上だ。聞いてくれてありがとう。」

 

 

オスカーはそう話を締めくくっていくと同時に、ハジメに何かが頭の中に入ってくるのを感じ取ったのか頭を抱え込んで膝をつく。しばらくするとハジメは苦痛から解放されたのか頭を抱えなくなった。恵里と同じ現象か…痛そうだな……

 

「ハジメ君!?」

 

「ハジメ……大丈夫?」

 

「大丈夫か?」

 

「ボクも同じようなことを受けたけど……やっぱ痛いよね……」

 

「あぁ、平気だ。……恵里も受け取ったのか……にしても、どえらいこと聞いちまったな」

 

 

色々なことがありながらも俺はハジメ達に今後のことでどうするかを聞いてみた。

 

「……ハジメ、これからどうする?どの道元の世界に帰る為には、あのエヒトという神と戦わなきゃならない様だが?」

 

「あっ?……何でだ?」

 

「ハジメたちをこの世界に連れ込んだあのは神エヒトという存在だ。もしそいつを野放しにすれば俺たちはその神の妨害を受けることになる。そうならない様にこの世界の創造神であるエヒトを攻略しなければならない」

 

「……なるほどな、一理あるな。俺たちはある意味この世界の力から逸脱した存在だ。そのエヒトって野郎が俺たちこと面白い駒を見逃す筈が無いってことか」

 

「そう言うことになるな。だが、オスカーが言っていた様にもしかしたら神殺しも視野に入れといけない……そこは俺が引き受けるが……それにどの道俺の目的は元の世界にハジメ達を帰還させる事……その為にはエヒトを倒さなければ意味が無い訳だ」

 

 

すると置いてきぼりだったユエが俺たちに今後の方針はどうするか聞いてきた。

 

「それで……どうするの?」

 

「そうだな……しばらくは此処に滞在しようと考えている。地上に出たいのは山々だが……せっかく学べるものも多いし、ここは拠点としては最高だ。他の迷宮攻略のことを考えても、ここで可能な限り準備しておきたい。どうだ?」

 

「俺もそうすべきだ。他の迷宮攻略に向けての準備や様々な訓練を行うにはこれほど適した場所は無い」

 

「ボクも力をもっと付けたいし…二人の案には賛成かな?」

 

「私もハジメ君やダンお兄ちゃんの意見に賛成だよ?」

 

「……四人がそれでいいなら私もそれでいい……」

 

決まりだなとハジメがそう言う風に言うとオスカーが俺達を見て懐かしそうな表情で見つめていた。

 

「ふふ……キミ達を見ていると昔の事を思い出すよ……私も恵里君やダン君に借りがあるしね……協力させてもらうよ」

 

「そうか……助かる」

 

「ふふ…どういたしましてだ。」

 

そう言ってオスカーは俺に微笑みかけたのだった。

 

 

〜〜ダンside out〜〜




次回はついにダンがハジメ達に自分の事を話す回です。
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