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夏の大会も明日に差し迫った。例のごとく、試合前のナイーブな状況になっている俺は、緊張からか、いつもより早く目が覚めてしまった。二度寝をするにしても中途半端な時間なため、今日は珍しく早く登校した。そうしたら家の前でバッタリ菜々と会った。
「あれ、おはようございます。朝練?にしてはちょっと遅めですよね。遅刻ですか?」
「おはよう。今日は朝練はないよ。腹が立つことに目が覚めちゃったから早めに行こうと思って。そっちこそなんでこんな時間に家出てるの?」
「生徒会の業務をやろうと思って少し早めに出たんですよ。最近同好会の活動が楽しくてしょうがないので全然仕事をやってなくて。朝早めに行って終わらせようと思って」
「真面目だね。学校まで一緒にいかない?」
「ええ、いいですよ」
こうして一緒に登校することになった俺たち。お互いの近況報告やこれからの予定などは無しながら学校へ向かう。色々話していたら自ずと話題は明日からの公式戦のことへ。
「やっぱ緊張してます?」
「そりゃもちろん。明日から公式戦とか考えたくないなぁ」
「いつも試合前はこんな感じなのにいざ試合が始まると別人みたくなりますからね。ほんと不思議です。実は演技ですか?」」
「繊細な心なんだ。優しく労わってくれ。頼むから」
梅雨が明け、ジメジメとした天気はようやく無くなった。最高気温を毎日更新し続ける暑さが辛いところだが、雨ばかりの先月よりかはよっぽどに良い。
「そういえば、また新しくPVが出ましたよ?彼方さんとしずくさん・・・一年の後輩の方のですけど」
「ああ、しずくさんね。演劇部の新星って噂を耳にはしてるから、言い直さなくて平気だよ。なんとなく分かる。・・・そっか、時間があれば見るよ」
「そうですね。試合終わった後のリラックスしたときにでも見てください。きっと喜びますよ」
「誰が?」
「二人がですよ?」
「二人ともほぼ面識ないのに?」
「うーん、なんだかんだで同好会の方々は祐介のこと知ってるし、会ってみたいという人も結構いますよ?なんででしょう?」
「さあ?なんかしたっけ?」
「どうでしょう?」
お互い身に覚えがないのが困る。本当に心当たりがないのだが、まあ結構学内だと有名人らしいのでおそらくそのせいだろう。
それにしても個人的にはいつも通り過ごしているだけなのだが。・・・でもまあ女子生徒の割合が9割のこの学校で男子生徒、それもそこそこでかいと何しても目立つか。こればっかりはしょうがないよね。
「ま、試合なんてなるようにしかなんないよ」
「おぉ~、数か月前とは大違いですね」
「流石にね。応援曲もせつ菜のゲットしたし。ぼちぼち頑張るよ」
「ええ!応援に行きますからね!」
そうこうしているうちに学校に着いたため、菜々と別れる。・・・一人になったら急にソワソワしてきた。でも、やるしかない。
「(まずは初戦、死ぬ気で頑張ろう)」
夏、いよいよ開幕・・・!
WBCに合わせて夏の大会を開幕させてみました。文字数は過去1少ないし盛り上がりもオチもない。ごめんね