中川菜々と優木せつ菜、時々アクセントで俺   作:蒲鉾うどん

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短めに


④-1

 いよいよスクールアイドルフェスティバル当日となった。例の歩夢さんの問題は、菜々からメッセージで『おかげ様でうまく行きました!』ってきたため、無事解決できたみたいだ。

 今現在、彼女ら同好会メンバーに憂いは無いようなため、最高のパフォーマンスを見せてくれるだろう。非常に楽しみである。

 ただ、以前、同好会の人たちと連絡先を交換してから結局仲良くなり、話の流れで全員に『ライブあるんでしょ?観に行くよー!』って言ってしまったのがマズかった。まさかいろんな場所でライブをするとは思わないじゃん?

 ましてや足もまだ治ってないし。けれど、数人にだけ『ごめん、いけなくなっちゃった!』なんて言ったら同好会内部で、白浜祐介が自分のライブに来た来ない問題に発展してしまい、最終的には菜々に怒られるような気がしたため無理やりにでも全部を回ることにした。・・・自意識過剰か?

 だとしても警戒しすぎなんてことは無いはずだ。前日にライブ会場を回る順番を本気で考え、そして当日を迎えた。なんやかんやで前日どう巡るかを地図や時刻表を見ながら考えるのが一番楽しいのはここだけの話。朝飯を食べ、身支度を整え、玄関で靴を履く。靴ひもを結びなおしているとき、母さんが話しかけてきた。

 

「今日も学校行くの?」

 

「いや、同級生がライブやるからそれ観に行くんだ」

 

「へーそうなんだ。屋内でやるの?」

 

「いや、屋外でステージ作ってやるみたい。詳しくは分からん」

 

「そうなんだ。じゃあ傘持ってきな」

 

「日除けなら帽子で間に合ってるよ?」

 

「いや、そうじゃなくて。今日雨降るよ?」

 

「マジ?、天気予報だと快晴だし、今朝窓から空見たけど雲一つ無かったよ?」

 

 今玄関を開けて空を確認するが雲一つない、清々しい快晴だ。雨雲レーダーも雨雲一つ見当たらない。

 

「まあまあ、母さんの勘は当たるから。

 

「胡散臭いなあ」

 

 傘って意外とかさばるからな。あ、今の宮下さんと侑さんに言ったら笑ってくれそう。ゲラ笑いって元気出るから魅力的だよなぁ。

 

「ところで菜々ちゃんも生徒会で駆り出されるの?」

 

「いや、しゅt・・・」

 

 あっぶな。危うく言いそうになった、罠じゃん。母さんは菜々がスクールアイドルをやってることを知らないため、適当に濁す。

 

「うーん、まあ。そんな感じだと思う」

 

「ふーん。じゃあ菜々ちゃんの分と傘二つ持ってきなさい、ほら」

 

 そういって傘を押し付けてくる。そもそも、こんないい日に雨なんて降らないだろ。

 

「いや、降らないでしょ。こんな天気良いんだぞ?」

 

「なんとなく分かるのよ。母さんが子供の時は川か山でしか遊んでなかったから。長年の勘を信じなさい。信じなくても菜々ちゃんをずぶ濡れにさせないため一本は持ってくこと。いいね?」

 

「俺は良いのかよ・・・分かった、2本持ってく。雨降らなかったら、明日母さんが犬の糞踏む呪いかけるから」

 

「やれるものならやってみなさい・・・。いってらっしゃい。ご飯いらないなら連絡してね」

 

「ん、わかった。行ってきます」

 

 そう言って会場に向かう。さてと、今日はどんなときめきをくれるのか。ワクワクしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

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