【出逢いは必然に】~出逢いVol2~   作:kana.0520.rena

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出逢いは必然に

【出逢いは必然に】~出逢いVol2~

 

 

時は数日が過ぎ、翌週の週末の土曜日相変わらず変わらない土曜日

 

午前の外来を終えた頃に、LINEが届くそれは七瀬さんからだった

 

『天堂さん、今お時間大丈夫ですか?』

『電話するね』

 

七瀬さんから先にcall

 

『もしもし、天堂さん急にごめんなさい。天堂さんが病院来てみるといいよ、って言われたので甘えて・・・今玄関前にいます』

 

それにしても、行動力ある七瀬さんにびっくりして、急いで医局を出て玄関前に向かった・・

 

『七瀬さん急にどうしたの?』

 

『天堂さんからのお言葉に甘えて伺いました。お昼食べましたか?』

 

『まだなんだ』

 

『このベンチは目立ちますよね?』

 

『その通りの横にひとつベンチあるからそこで食べようか?』

 

『はいっ』

 

(メインの通りの裏のベンチへ移動した)

 

『どうぞ座りましょう』

 

『失礼します、途中おにぎり屋さんがあったのでそれをテイクアウトしたんです』

 

『和菓子とか売ってるところかな?』

 

『はいっ何だか美味しそうで・・』

 

(俺はその言ってる姿がとても可愛くて思わずくすっとなった)

 

『あの・・・可笑しい事を言いましたか?』

 

『そうじゃなくて美味そうだとつい買ってしまうのは解るなぁってね』

 

『天堂さんどれ食べますか?』

 

『俺から選んでいいの?』

 

『どうぞ』

 

(それはきのこ炊き込みご飯握りを選んだ)

 

 

『これ貰うね、きのこ好きでね』

『天堂さんはきのこ大好きなんですね、私は山菜おこわおにぎりにします』

 

 

いただきますの声と共に、口に運ぶときのこの味が米にしみて美味かった。

 

 

『七瀬さん今日夜来るんだよね?』

 

『はいっ、多分20時頃になりそうなんです。天堂さんは?』

 

『俺もその前後の時間になると思うよ』

 

『もし早く来られる事になったら、お待たせしてしまわないかな?って心配してました』

 

『それは気にしなくて大丈夫だから』

 

 

正直、こんなに早く行動するとは俺自身思ってなく・・・七瀬さんは『呆れてませんか?』と言葉にする。

勿論その言葉に返事は『全然思ってないから大丈夫』、俺の言葉にホッとしたのか再び言葉にしてくれた。

 

『お優しいお言葉に感謝します』

 

おにぎりをゆっくり食べ、予定外の楽しいlunchの時間を過ごす

 

『そろそろ私は失礼します、また夜に』

 

『来てくれて嬉しかった』

 

『お仕事頑張って下さいね』

 

『ありがとう』

 

午前の外来で疲れていた身体に、エネルギーを貰った気分で午後は集中出来そうだ。七瀬さんを通りまで送り俺は戻り午後の業務へ・・・

 

 

~七瀬side~

 

七瀬は天堂の病院を出て予定を熟す為に移動・・・それは趣味の材料を購入する為、都内某所へ。

それともうひとつは、差し入れを購入する為でもあった

 

それとひとつ思い出した事があった・・・

 

(この近くにギャラリーがあって個展開いてるのを思いだして・・・)

 

材料を買い、そのギャラリーへ

 

到着しドアを開けて入店し、飾られてる絵を一枚一枚眺めてると惹き付けられて行く

 

絵ってこんなに惹き付けられるものなんだ・・・絵ってこんなに心を奪われるものなんだ・・・

 

天堂さんがあの時、私の手をスケブに書いて頂いた時も・・・

自然な手に、自然なtouchなのに・・・

何故かそのペンを動かす手にも魔法に見えて、書き終わった時に思わず『綺麗』と呟いた

 

絵を見ているとギャラリーの方に声かけられる

 

『真剣に見てましたね、来て下さりありがとうございます』

 

『とっても絵に惹き込まれて・・・』

 

『それはありがとうございます。絵はお好きですか?』

 

『そんなに詳しいわけではなくて・・・買い物で近くをたまに通った時に気になるギャラリーでして』

 

『お目に止まって下さり光栄です。時々個展を開いてるので、その時はまたいらしてくださいませ』

 

『はいっまたお邪魔させて頂きます』

 

暫くギャラリーの方との会話を楽しんだ後、次の用事へ移動した

 

絵ってどうして、こんなに無になれるんだろう・・・そう思った時に天堂さんの言葉を思い出した

 

『絵はそのもの姿を表すし、その姿に惹き込まれる瞬間があるんだ』

 

その言葉に納得する、まだ天堂さんとは数回お話をしただけなのに・・・柔らかな言葉にとても説得力を感じた

 

ゆいなお姉ちゃんに連絡をして、お勧めのシュークリームを買いにお店へ

 

向かってる途中にお姉ちゃんから連絡があり

 

『早めにお店開けとくからね』

 

ゆいなお姉ちゃんのお店へ・・・

 

 

(ピンポーン)

 

『はい』

『七瀬です』

『今開けるね』

 

『ゆいなお姉ちゃんこんばんは』

『七瀬ちゃんこんばんはいらっしゃい』

『差し入れのシュークリームです。天堂さん甘いの好きって仰ってたので』

『ありがとう。そうね、浬は甘いの好きね、後でみんなで食べましょうね』

 

『ゆいなお姉ちゃん・・・あのね、パーツのお店教えてくれたでしょ?』

『なぁーに?、〇〇?に行ったのかしら?』

『うん!あの材料のお店の後にギャラリーに寄って来たの』

『うんうんあの通りにあるgalleryかしら?個展してた?』

『うん、galleryにお邪魔して、沢山の絵が飾って一枚一枚素敵で・・・』

『七瀬ちゃんにとって良い時間だった?』

『とっても・・・』

『良かったわね』

 

 

ゆいなお姉ちゃんに話をしたら、喜んでくれて・・・

 

でもお昼に天堂さんの病院に行った事はこれから話す事にして・・・

 

 

『ゆいなお姉ちゃん、お昼過ぎに天堂さんの病院にも行ったの・・・』

『ねぇ?七瀬ちゃんにしては珍しくないかしら?』

『うん・・・私にしては珍しいかもしれない。天堂さんが教えてくれたのと、時間あったのでびっくりされたみたい』

 

『浬びっくりしたでしょ?』

『最初お電話で話した時の声が・・・驚いてる声みたいだったの』

『浬は嬉しかったんじゃないかな?』

『そうかな?』

『浬も忙しい人だし、趣味の絵に没頭してるせいもあって、タイミングも』

『天堂さんモテそうなのに?』

『そう思うでしょ?、浬も誰でもってワケでもないからね、きっかけって後から気付く事があるからね』

『お姉ちゃんそれはあるかもしれない』

 

『七瀬ちゃんも気付く事あったものね』

 

『うん・・・』

 

『浬にも、七瀬ちゃんのきっかけ作りになれれば』

 

『え?』

『何でもないわ、七瀬ちゃんだってお年頃』

 

『恋はするべきよ』

『うん・・・』

 

『浬はね・・・あまり自分から行動はしない方じゃないかな?浬自身を知りたい人じゃないと駄目なタイプ。浬の話をちゃんと聞いてくれる女性じゃないと駄目かな?その点、七瀬ちゃんは優しいし話も聞いてくれるし、この前の手の絵も凄く褒めてくれたじゃない?』

 

『少ない時間で書いてくれたから嬉しくて』

 

『そう!それよ』

『?』

『七瀬ちゃんは感想をすぐ伝えてくれるから、浬もモデルをお願いんじゃないかな?最初は、私からのお勧めから始まったものだけど・・・』

 

『そうですか?うん、お姉ちゃんからの紹介でしたね』

『浬は七瀬ちゃんと話して、七瀬ちゃんの表情を描きたいと思ったと思うわ』

 

『返事は『ゆっくりで』と言われました』

『そこは浬の優しさね』

『天堂さん優しいお話し方で・・・』

『そろそろかな?』

『天堂さん?来る頃かな?』

『そうね、七瀬ちゃん?このお店は予約制だから、今日は3人だけね』

 

『お姉ちゃん言ってたものね』

『そう、その為のお店を作りたかったのよ、わいわい話せる場所をね』

 

『お姉ちゃんらしい』

『七瀬ちゃんありがとう』

 

 

(ピンポーン)

 

『浬が来たみたいね』

 

『はいっ』

 

『遅くなりました』

『開けるわね』

 

『(ドアを開けて)こんばんは』

『待ってたわ、浬お疲れ様』

『こんばんはお疲れ様です』

『ゆいなさん七瀬さんこんばんは』

 

ゆいな、七瀬、天堂の3人が揃い、店の空気は明るい雰囲気となり3人のリフレッシュな夜の時間が始まった

 

『七瀬ちゃん、浬は何飲む?車かしら』

『天堂さんは?何飲みますか?』

『今日は歩きで来たので、俺はジンライムにします』

『私も同じでお願いします』

『おっけー』

『七瀬さん、何か買いに行ったの?』

『アクセサリー作りのパーツを買いに行きました』

『七瀬さん小物作りが趣味って言ってたね』

『はいっ。あのこれも作りました』

『何かに集中してると無になれるからね。これ?(手首を見て)』

 

『そうなんです』

 

 

カウンターの隅でゆいなは天堂と七瀬との会話を聞いてホッとしている。

 

(浬も七瀬ちゃんもいい雰囲気だわ)

 

『お待たせ、どうぞ

天堂・七瀬『ありがとうごさいます』

『乾杯しましょう』

 

(3人で乾杯)

 

『喉が潤されるますね』

ゆいな・七瀬『(顔を見合せて)』

『俺、変な事言いました?』

『天堂さんそんな事ありません』

『浬リラックスしてるなぁって』

『業務終われば頭は切り替えてますよ』

『天堂さん?お仕事終われば・・・切り替えないと疲れちゃいます』

 

『七瀬ちゃんの言う通りね』

『私・・絵は描けないんですが・・・こんなのを見つけて遊んだりはした事あります』

 

『七瀬ちゃんどんなの?見せて?』

『えっと(スマホを出してあるアプリを起動させた)』

 

『俺も見たいな・・・』

 

『これです』

『練習するには楽しそうね。七瀬ちゃんあかねの影響かしら?』

『いいね』

『うん!でも下手だから』

『七瀬ちゃんの描いたのは?』

 

『・・・これです』

『可愛いですね』

『可愛いわ』

『そうですか?ありがとうごさいます

『練習すれば描けますよ。繰り返して描くと良いですよ』

『そうですか?・・・』

『練習するって大切だから』

『頑張ります』

 

『例えば・・・スマホ弄ってもいいかな?』

『はいっ(渡す)』

『例えばこんなふうに』

 

『わぁ』

 

『もし・・・七瀬さんがモデルを引き受けてくれたら、描きたい姿があって』

『浬?それはどんな?聞いてもいい?七瀬ちゃんも聞きたいわよね?』

 

『聞いてみたいです』

 

『そう?簡単に絵にイメージ描いてみるね(鞄からスケブとペンを出して描きだした)

こんなイメージ』

 

『お淑やかに座ってるイメージ?ですか?』

『そうですね、七瀬さんに合うかな?って』

『うんうんそうね』

『そ、そうですか?』

『七瀬ちゃんにピッタリじゃない?』

 

 

もし、最初に描かせてもらうなら・・そのイメージをゆいなさんと七瀬さんに伝えた。

その方が、リラックスしてくれると思ったからだ・・・

 

伝えた時の七瀬さんの表情は、リラックスしているように俺には見えた

 

 

『ゆいなさんありがとう・・・イメージしたのを先に伝えて、解ってもらってからって思ってます。七瀬さん、いつまでも待ってるので、焦らないでほしい』

 

『ありがとうごさいます』

 

『浬はそういう人だからね』

『ゆいなさんありがとう

 

『ホットサンドでも食べる?』

『いいですね』

『ちょっと時間かかるけど、その前に七瀬ちゃんからシュークリームの差し入れあるけど食べる?』

 

『シ、シュークリーム?』

『浬好きだよね?』

『スイーツ俺好きです』

『くすっ』

『ちょっと待っててね』

『七瀬さんありがとう』

 

『出先で美味しそうなシュークリームのお店あったんです。クリームがバニラビーンズたっぷりで・・・』

 

『楽しみだなぁ』

『天堂さん嬉しそうです』

 

 

『はいシュークリーム』

天堂・七瀬『ありがとうごさいます』

『天堂さん先に食べてみて下さい。感想待ってます』

『いいの?先に食べて』

『どうぞ』

 

『お先にいただきます・・・』

『(心配そうに見つめて)如何ですか?』

 

『とっても美味しいね』

『ありがとうごさいます。バニラの味がしっかりしてませんか?』

『してるね・・・七瀬さんリラックス出来てる?』

『天堂さん美味しそうに食べてる姿がとてもリラックス出来てます』

『美味しいものって、食べてる時幸せな気持ちにならない?』

『そうですね、なります・・・ところで天堂さんは明日はお休みですか?』

『休みですね七瀬さんはお休み?』

『はいっ』

『ゆっくり休んでね』

 

『ありがとうございます、あの・・・』

『ん?』

『アトリエ見てみたいです』

 

『七瀬さん嬉しいな、時間が合った時にでも来るといいよ』

『お願いします』

『興味持ってくれて嬉しいな』

 

『どのような空間で描かれてるか、見てみたくて』

 

カウンターの奥でゆいなはふたりのリラックスな会話を耳にしてある予想をした

 

浬もリラックスしてる七瀬ちゃんも・・・浬のリードで七瀬ちゃんの気持ちと素直な心が浬に届けば・・・

 

 

『お待たせ、ホットサンド出来たわ』

 

『ゆいなさん良い匂いがしますね』

『お姉ちゃん(笑顔で)美味しい匂いがするっ』

 

『食べましょう』

『天堂さんからどうぞ』

『それじゃ、いただきます』

『お姉ちゃんいただきます』

 

ゆいなは天堂と七瀬にホットサンドを・・・

 

 

 

 

 

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