姫の護衛は地底人《ケガレビト》 真・女神転生オタクくんサマナー外伝   作:気力♪

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かえりみち その1

 現在時刻は午前4時。太陽がもうすぐ空を照らす時間であり、眠るには遅すぎる時間でもある。まぁ警戒態勢なので眠りはしないのだけど。

 

「とりあえず情報共有なんだけど……その前にブレイド、そっちの丸いのは?」

「む? リオは知らなかったか?」

「え、ジエンくん伝えてくれてない感じ?」

「……忘れていたかもしれん。すまぬなコハ……ではなくRoRo殿」

「ちゃんとしてよもー」

 

 ハハハと笑って誤魔化すが、なかなかの失態であった気がする。きっと話を聞いた当時の己は必要な時に話せば良いやなどと考えたのだろう。微妙にややこい話しでもあるし。

 

「改めて、僕はRoRo(ロロ)。奥多摩アビスでジエンくんと一緒に深層に行った、戦車のコハクだった奴だよ」

「へぇ、改名したんだ」

「家に『コハク』が二人居ることの不便さがあってねー。ちょうど、僕に後付けされた『コハクちゃんの人格データ』も剥がれてきたから、思い切ってやってみたんだ」

 

 などと軽く語っているが、「私のほうが名前変えるから! 大事な思い出と一緒の名前だよ! 簡単に変えるなんて言わないで!」とのコハク殿(生身)との言葉と共に大喧嘩に発展しかけていたのは相談された己は知っている。

 

 コハク殿の人格データは巫女殿に渡した戦車の方に備わったもので、戦車から外れてドローンへと変じた今のRoRo殿の口調だとか性格とかがコハク殿と違うものになったという事実があって、ようやく落ち着いた訳である。

 

 ちなみに、RoRoという名前は二人で相談して決めたとのこと。ピンとくるものがあったらしい。名無しに名付けをするときはフィーリングが大切なのはよく分かる。己のジエンもそんな感じで名乗るようになった名前であるし。

 

「わかった、ありがとねRoRoちゃん。ブレイドも、ツギハギも、助けに来てくれて」

「構わない。友人で、恩人の危機だからな」

「俺の場合は、仕事仲間でもあるな。お前さん達も、ゴドーの方もな」

「む? ツギハギ殿は、ゴドー殿と組んでいたのか?」

「ああ。お陰で相当こき使わされたが、レベルもそれなりになった」

 

 ツギハギ殿のレベルを改めて測ってみる。すると、なんとレベル61であった。

 

 己のシェルターの際のドタバタの際の時も思ったが、レベルの上がる速度が尋常ではない。どれだけ殺しまくってきたのだろうか? 

 

「……親父に付き合ったって事は、一日3件くらい異界巡ってた?」

「元自衛隊で今も訓練は欠かしていない自信はあったが、久しぶりに地獄を見たな。その分強くもなったので文句はないが」

 

 リオとツギハギ殿が共に遠い目をしている。

 そんな目をできるくらい強敵と引率付きで戦えたのかー、いいなー。

 

「というか、それならばここ最近のゴドー殿らの動向も知っているのではないか?」

「デカいヤマがあるとの事で、異界探索サポーターとして雇われていた俺の契約は一週間前に切れている。それでも良ければ、話そう」

「んー……とりあえず、後回しで」

 

「まず最優先は敵のネタを暴く事。フジワラちゃん、メダマノオヤジって合計何体だった?」

「マーキングが完全でなく前後するかもしれませんが……今のところ、128体だと見ています」

「4、4、4、2か?」

「ジエン? なんだその数字は」

「ねずみ算方式の召喚制御パターンだ。己が前の世界で狩ったサマナーに、クラマテング、カラステング、コッパテング、スライムと部下の制御権を悪魔に持たせる事で大軍勢を生み出す輩がいた。その類ではないか? と思うぞ」

 

 あれは面倒な相手だった。イケブクロの一角を要塞化し、人外ハンター商会に反抗するチャンスを狙ったとのこと。

 

 その時は直接戦闘せずに兵糧攻めで弱らせ暗殺したが、今回は維持コストの軽い造魔だ。同じ手は使えないだろう。

 

「んー……フジワラちゃん、マップのこの辺りのメダマノオヤジって動いてる?」

「確かに、戦闘を行ったのは地下訓練場。透視能力があるにしても、この距離からでは情報は少ないですね。データ観測と制御の役割を兼任しているのは、あるかもしれません」

 

 己の仮説を裏付けるためにさささっとデータを見つけるリオとフジワラ。この辺りに地頭の良さと教育の凄さを感じる己である。

 

 きっと、ブレイド殿も仮面の裏で? マークを乱舞させているぞ。多分だが

 

「とすると、方針はどうなる?」

「メダマノオヤジがまた来たら制御役を狙い撃つ。あるいは捕らえて、逆ハッキングで位置を割り出して親玉を殺る。そんな感じで」

「……今の技研の戦力で、行けるのか?」

 

 その言葉にリオは数秒黙り込み、スマホで何かを調べてうんうんと悩み始めた。

 

「おい、琴葉」

「この際、出費は許容するわ。ブレイド、ツギハギ、ちょっと私らに雇われてくれない?」

「……雇われなくても力は貸すぞ?」

「ケジメの問題なの。アンタらに友情だとかを理由に買い叩ける安いデビバスだって風評ついたら洒落にならないわよ?」

 

 などと申しているが、本心では報酬払いたくないと思っているなアレは。気持ちは分かる。今回はワンチャン自分達だけでなんとかできる相手用だから特に。

 

「細かい契約は後で詰めるけど、期間は最低一週間。目的は敵サマナーの討伐の協力と私達の護衛、報酬は60レベル帯の護衛報酬の相場を前払いで」

「問題はないな」

「契約書そのものを見ないと断言はできんが、まぁ構わん。強いて言えば、成功報酬と分けないで良いのか? とは思うがな」

「そこは良いわよ。私が死んだ後に報酬関係でゴタゴタさせたくないだけだし」

 

「しかし、報酬前払いは『騙して悪いが』だと聞いたが」

「この状況から私らがどう騙すってのよ」

 

 それもそうか。と納得する。

 どうでも良いが、騙して悪いと思うのならばそもそも騙さねば良いと思うのは己だけだろうか? 『仕事だ、殺す』だけで済む話しだと思うのだ。

 

「リオ、6回目の広域探査結果です。敵の監視役の追加はありません。盗聴機器の追加も、もうないでしょう」

「おっけー。ありがとねフジワラちゃん」

「42個だったか? 盗聴器の数」

「色んなとこに仕込まれててビビったわ。アレ全部メダマノオヤジが仕込んだってんだから笑えないわよねぇ」

「一応、以前から気付かなかったモノが存在していた可能性はあります。まぁ日頃の掃除点検で見つからないとは思わないですけど」

 

 技研は、来る人こそ少ないものの人の出入りは拒んでいない。盗聴器なり爆弾なりが仕込まれていないか日々の掃除の際に調べているからだ。まぁ、掃除機にハンドメイドで取り付けている検知器が壊れていたら話は別であるけれど。

 

 検知器付き掃除機の作成者は大変お世話になっている由崎のナサ殿なので、その辺りは考えないで良い気はしている。

 

「では、本格的な作戦会議か」

「回線切断完了。うん、今から始めるわよ」

 

 そうは言うが色々不安なのは変わらないので、しばらくは技研をネットから隔離してスタンドアロン状態にするとのこと。これにより、ネット経由でこちらを覗き見る手法もシャットアウトできるという算段だ。

 

 スマホ一つでネットワークから切断できるのはまあまあ誤動作が怖くはあるけれど、それはそれ。今まで誤動作した事ないので問題はない。

 

「で、まず基本方針を話すわね。それぞれ殺し方は思いついてるだろうけど、その辺りはサブプランにするわ」

「そうか。まぁ戦闘データは共有した通りだ。レベルこそ上だが、隙は多い」

「うん。だけどその隙は突かない」

 

 リオが不思議なことを言う。敵の隙は突いて突いて突きまくるものではないのか? 

 

「誘いの隙の警戒か?」

「攻め手を温存したいからって方が大きいかも。敵はメダマノオヤジ128体に人型造魔72レベが一体、そして90レベ周辺っぽい本体が一体。私らを殺すのには十分戦力ね」

 

 これだけ高レベルの並びの中で、1番ヤバくて面倒なのが128体のメダマノオヤジとはおかしな話ではあるが、しかし己達を殺すのに十分な戦力なのは変わらない。

 

「奴が隙を晒しまくっている理由は、こっちを舐めてるからよ。下手に突いてマジにさせるより、舐められたまま致命傷まで叩き込みたいの」

「その手段とは?」

 

「『造魔焼却』よ」

 

造魔焼却EXTRA性格『虚心』の者に大ダメージを与える。(ソウルハッカーズにおける威力100。比較としてメギドラオンが72

 

「造魔に対してアホほどの高火力を叩き出す技よ。消費も軽く*1て範囲は広域タイプ。最適解じゃない?」

 

 なるほど、と頷きかけるが、己の知らない記憶の何かがそれはやめておけと叫んでいる気がする。

 

「リオ、それは万能属性ですか?」

「ちょっと待って、今調べる……え、火炎属性? 万能じゃないの?」

「……マカラカーンのタイプによっては反射されますね。魔法系特技のようですし」

「嘘ぉ⁉︎」

 

「あー」と皆がそれぞれ言った後、それぞれが保存しているシロエwikiのカーン性質表をチェックする。魔法系特技で火炎属性、大体のカーンで反射されるようだった。

 

「お前さん、自信満々で何を言い出した」

「……恥ずかし」

「リオ、間違いは誰にでもある。気にするな」

「いっそ笑え! 頼れる大人な空気を醸し出そうとした結果がコレよ!」

「はっはっはっ! リオはうっかりさんであるな!」

「ホントに笑う奴がいるかぁ!」

 

 ぺしんとリオに頭を叩かれる。この微妙な力の入り具合、良いところを見せようとしたのは本当だが、ガバの方も本当だったようだ。心の底から恥ずかしがっている。

 

 すると、フジワラが笑みを溢した。

 

「すいません、つい」

「お前さん、やはり笑顔の方が似合うな。奴*2の軽薄な笑顔とは違う、良い笑顔だ」

「笑えるならば大体なんとかなるぞ! 己が言うので間違いはない!」

「凄い説得力だね!」

 

 やんややんやと脱線が進むのを、ツギハギ殿の咳払いがしゃんと戻す。反省反省。

 

「とすると、次善の策となるな。メギドストーンなどを持っている者はいるか?」

「すまん、俺はゼロだ。万能系のアイテムはゴドーらに譲ってしまった」

「私は、破魔矢*3が一つあるな。だが必中アイテムかどうかは確かめられん」

「私達は、先ほどの戦いで使い切りましたね。在庫はゼロです」

「とすると、必中とメギドを仕込んだ仲魔を作るのが必要だな。食いしばり前提なら、2体か」

「必中状態など簡単に作れる者なのか?」

「ヴリトラ戦車がやっていたアレがある。『会心の眼力*4』だ」

「なるほど、継承ルートはあるか?」

「LV37の地霊ティターンが『会心の眼力』を初期習得しているな。ガントレットから引き出せる全書にある。メギドの方もLV37の破壊神トナティウが初期習得しているぞ。量産は可能だ」

「地霊ティターンの全書データの共有を頼む。メギドの方はアテがある」

「いや、そらならティターンを現物で渡そう。そちらで登録してくれ」

 

 全書でガントレット内部にティターンを召喚し、ツギハギ殿COMPに契約を譲渡する。

 

 この、どこでも悪魔全書を使える機能というのはなかなかの無法ができそうではあるのだが、召喚に使うマッカは相当な量なのでそう上手くはいかなかったりする。大金持ちなら金の力で大量召喚とかできそうだが、現在の己は懐寂しめなのだから。

 

「地霊ティターン、確かに貰い受けた。有意義に使わせてもらう」

「強くしてやってくれ。それが契約だからな」

 

 そう言いつつ、ガントレットを弄って合体チャートを考える。

 

 地霊ティターンと破壊神トナティウは、普通に2体合体すると妖鬼ヨモツイクサLV37となる。他の合体法則を混ぜれば別ルートにもいけそうだが、残念ながら今は急場を凌ぐ戦力が欲しいので合体はここで完結させたい。

 

 とすると、メギドの継承ルートを変えるのが良いだろう。天使ドミニオンLV51と地霊ティターンLV37で堕天使ネビロスLV46にするか。魔法タイプであるからMPの問題もない。打たれ弱いが、まぁ仕方あるまい。

 

 全書から再び地霊ティターンを召喚し、天使ドミニオンを召喚する。天使ドミニオンは天使系統の悪魔のハイ・レベルアップのルートで全書に仕込んだ仲魔なので、スキルには多少遊びがある。それが召喚に使うマッカを高めているので、あんまり良くはない。なんなら悪魔合体施設に行けば合体でスキルの追加がされていない素体状態の悪魔を全書から引き出せるのでそっちの方がお得オブお得である。

 

「だが! やらねばならぬ!」

 

地霊ティターンLV37+天使ドミニオンLV51=堕天使ネビロスLV46

 

「我が名は堕天使ネビロス。憎しみを内に秘め笑顔を貼り付ける貴方の呼び声に従い参上いたしました。今後とも宜しく」

「今後ともよろしくだ、ネビロス! あと、怒りは別段秘めてはいない。必要な時以外表に出していないだけだ」

「それを秘めていると言うのでは?」

「今も燃えているな。隠しているつもりはない」

「……なるほど、面白い方だ。我がサマナーとして不足なし。短い間となるでしょうが、どうぞ存分にお使い下さいませ」

 

 

 そう言って、ネビロスはガントレットの中へと入っていく。

 

堕天使ネビロスLV46
物理無効 呪殺耐性 銃撃弱点 衝撃弱点 破魔弱点
・会心の眼力・メギド・テトラジャ・タルカジャ・ムドオン・サバトマ・サマリカーム・デクンダ

 

「メダマノオヤジ対策の攻め手はコレで問題ないな」

「ペトラアイは呪殺属性。ネビロスの耐性で防げますね」

「ただ、このガバガバ耐性はメインに出したくないレベルだな。敵が物理一辺倒ならば問題はおきないのだけれども」

「普通に龍撃は使って来るんじゃない? リオさんに似た戦い方なら、弱点はバシバシ突いてきそうだけど」

「まぁその時はその時だな。アレと正面から殴り合うのはリオ単騎が最適解なのだから前に出ることはあるまい」

 

 RoRo殿とフジワラとそうこうしていると、ツギハギ殿の方も合体は終わったらしい。

 

 作成されたのは『地霊トラルテクトリ』LV46。ティターンを精霊合体で一段階上げたようだった。

 

 さらによくよく見ればトラルテクトリの初期スキルにはメギドがある。ネビロスの作成自体がガバであったという証拠に他ならない……ッ! 

 

「己の……マッカがぁ……」

「ジエンくんはさぁ……」

「あなたはどうしてそうもカバが多いのですか」

 

 などと言いながらもダニーが己を慰めてくれている。元気が出たぞ! 感謝だダニー! 

 

「Bow!」

 

「はい! びっくりドッキリがありましたが、無事ににメダマノオヤジへの攻撃手段は確立したわね!」

「始まりが自分の失態であることを忘れるなよ、リオ」

「うっさいわ! わかっとるわ!」

 

 やいのやいの言いながら、テンションが作戦会議のものに戻る。

 

「そうは言っても造魔焼却自体を使わないわけじゃないわ。マカラがないなら普通に有効打点だし。あと必要なのは敵に死体を回収させないことかな?」

「メダマノオヤジの弾切れを狙うのか?」

「そうじゃなくて、メダマノオヤジの数が減ったら当然拠点に戻って補充するでしょ? そこを追跡して、仕留める。そうすりゃ親父に繋がる手掛かりはあるだろうし、なんなら本人がいるかもしれないしね」

「簡単に言うなー」

「いや、実際簡単でしょ。アイツLV90クラスではあるらしいけど、ボス級の体力はないわ。私達クラスの火力なら4発で沈められるわ」

「その4発の有効打を与えるのにも苦労しそうではあるがな」

「そこはなんとかなるわよ。タコ殴りにすりゃいいんだから」

 

 などと侮りまくるリオであるが、実際の所出たトコ勝負にしかならないのでそのくらい気楽で良いとは思う。敵の切り札は、完全に未知のものなのだから。

 

 この場に止まらなかった彼ら。フジワラの友人のペルソナ使い達の言うところによると、『共鳴』を起こした奴はペルソナ使いでもあるということらしい。これ以上のびっくりドッキリはあまり望んでいないのだがなぁ……

 

「して、どう誘う?」

「奴を探り続ける。親父の足跡を辿り続ければ必ず奴のアンテナに引っかかるわ」

「その場合、奇襲される前提になるぞ」

「うん、籠城はできないからね。どこにいても奇襲されるんだから、普通に調査を続けるわ。他にも、外でやってたら野生のデビバスが助けに来てくれるかもってのもあるしね」

 

 技研の結界を完璧に操り、どこからともなく転移してきた敵から身を守れる手段は限れている。技研を要塞化するだとかだ。

 しかし、要塞化しても敵の転移が防げるのか知るところではない。敵の転移の原理は地脈なり龍脈なりを使っているとしか分からないのだから。

 ──ロキがいなければそれすら分からなった。そこは本当に、よくやったと思う。

 

「あと、個人的な急所を狙われたくないのもあるかも」

「急所?」

「ウチの職員で、私の元相棒が出産近くて入院してんのよ。闇医者のトコだけど」

「ほう! それはめでたい」

「新しい命を見るのは、ジエンの教育にも良いだろうな。何を守るかが目に見えると、男は腹が据わるものだ」

 

「私が囮になり続ければ敵は技研の資料にも杏奈にも手を出さない。私自身に用があるなら私に直接来ればいいからね」

「そして、リオを私達が守ると。隙だらけだが、悪くはない」

 

 なんというか、トントン拍子に纏まっていく。皆が良い人であるからだろう。

 

「じゃ、とりあえずの予定ね。まずジエンくん」

「うむ!」

「学校行って」

「……非常時故に、誤魔化せぬか?」

「今は手が足りてるから、誤魔化さないで。あと、奥多摩アビスのあれこれとかで休みまくっちゃったんだから、遅れを取り戻しさなきゃダメでしょ。学生は学生らしくしなさい」

「あれ、そういうことならフジワラちゃんはどうなの? 学校」

「……まだ、入学許可が降りてないので」

「なにか問題でも起こしたのか?」

「高レベルで自衛能力微妙で、かつ通いでの通学を希望しているのが向こうの調整が必要な理由らしいです」

「あとはほら、この世界にゆっくり慣れてからで良いんじゃないか? って感じなのよ。ジエンくんと違って、学力も倫理観もあるから」

 

 ジエンくんと違って、という一言が心にグッサリと刺さってくる。いや、己これでも頑張っているのだぞ? 漢字もそこそこ書けるようになったからな? 

 

「よし! 何かあったならすぐに連絡をくれ! 飛んで跳ねてで最速で駆けつけるぞ!」

「普通にしてていいからねー」

 

 などと言う感じで、早朝の作戦会議は終了した。そこから回線を繋ぎ直したり皆の分の食パンが足りずツギハギ殿がコンビニに行ったりとほのぼのとした空気になっていた。

 

 そのことが、少し心に刺さった気がする。

 


 

「はよざーす」

「おはようございます!」

 

 寝不足のままに学校にやってきた己だが、太陽を浴びながら電車に乗ったり歩いたりで目はぱっちりと覚めてきた。

 

 太陽の陽気による眠気の誘発にも、コレまでの生活でそこそこ慣れてきているようだった。

 

 朝の早い時間は皆も眠いようで、あくびを噛み殺しながらの登校が多く見える。ちょっと遠くに見えたダンシ先輩もそんな感じだ。

 

 見かけたから絡みに行こうか? と思いつくも、なかなか心が動かない。意外なことに戦闘時のテンションをまだ引きずっているらしい。ピリついた空気とか無自覚に出していなければ良いのだが……

 

「そこのサボり屋中学生、校章が曲がってるぞー」

「うむ、今直す」

 

 そうして気の乱れは服装の乱れを誘発するらしく。校章が変な角度のまんま登校していたことに気付かなかった。綺麗な服装でいる事がマナーな現代ではあまりよくなかったか? 

 他の普通の皆と同じくらいの整え方で十分なのだが、己は普通を知らぬ。故に最善の状態の服装を心掛けていたのにこれだ。

 

 やはり、いつも以上に戦場から心が離れていないみたいだ。

 

「……サボってしまおうか?」

「流石にそれはダメですよ、ジエンくん」

「お、ヒフミ先輩ではないか!」

 

 柔らかで優しげな雰囲気でモモフレンズなるキャラクターを推しまくってくるこの先輩の名は『阿慈谷ヒフミ』殿。優しいだけでなく、胸の奥に曲がらず折れぬまっすぐな芯を持つ、人間として強い先輩だ。

 

 己はなにかヒフミ殿の友人に似ているらしく、心配で声をかけられることがそこそこあった。己の同じにされるとは、その友人殿はまぁまぁ災難であるだろう。

 

「学校大好きなジエンくんが、どうしてサボろうだなんて思ったんですか?」

「己とてサボりたい気分になる事はあるぞ。昨日は眠っていないしな」

「なら、保健室に行って仮眠してはどうですか? 一眠りすれば気分は晴れるかも知れませんよ?」

「……それもそうだな! 保健室に行く事にするぞ! 感謝するぞヒフミ先輩!」

 

 ヒフミ先輩のありがたい助言に従い、保健室へと赴く。授業が始まるまでにはそれなりに時間があるので、仮眠くらいはできるだろう。

 

「たのもー!」

「元気な子ね、擦りむきでもした?」

「仮眠をさせて欲しい。昨夜は色々あって眠れていないのだ」

「……目にクマとかはないわね。まぁ、構わないわ。そこのベッド使って」

「うむ」

 

 といい、示された場所を見る

 

 そこにはふかふかの白いベッドが見えている。だが、そこに倒れ込もうという気分にはならない。気持ちよさそうだと思うのに、そこに浸ろうとは思えない。

 

 これはなかなかに、重症のようだ。

 

「……眠らないの?」

「……そういう気分ではないらしい。眠りたいとは思えぬのだ」

「そう……なら、中庭のベンチに座ってみたら? 朝の日差しが当たって、眠くなるわ」

 

 保健室を出て、言われた通りに中庭のベンチに座る。たしかに、日差しによって熱が加わり、ぽかぽかとしてこなくはない。

 

 しかしながら、周囲への警戒は全く衰えることがない。気を抜く、ということができていないらしい。

 

 これは問題では? と思うが、そもそも何故これまで生きてきて問題にならなかったのだろうか? ともう一段深く考えてみる。

 

「……平和がなかったからか」

 

 その答えは秒とかからず浮かんできた。元の世界では平和がなかったので、常に警戒し続けるこのテンションになったとしても全然問題はなかったのだろう。

 

 ガントレットを盗みに来る輩とか、結構殺したしなー

 

「あれ、保健室には行かなかったんですか?」

「む、ヒフミ殿? さっきぶりだ」

「はい、さっきぶりです」

 

 ヒフミ殿に簡単に事情を話すことにした。戦の空気が抜けず、眠りにつくことができないでいると。

 

「……ジエンくん、ずっとそうだったんですか?」

「頭では分かっているつもりなのだが、身体が平和を知らぬのだ。今までは誤魔化せていたが、今回はどかんと表に出てきてしまったらしい」

 

 己は、死線の上で生きてきた。戦いに戦いを続け、殺しに殺しを重ね、戦わずとも良い世界でなお戦いに生きている。

 

 以前言われた事を思い出す。己は『悪魔業界』に溶け込めているが、『この社会』に溶け込めている訳ではないと。こういうのも、その一環なのだろう。

 

「ジエンくん……一緒にお散歩しませんか?」

「散歩?」

「はい! 気分が落ち込んでいる時は、色んなものを見るのがいいですよ!」

「落ち込んでいる訳ではないのだが……まぁ、構わぬな。どのみち眠れはしないのだ」

 

 ヒフミ殿に連れられて、朝の学校を歩いて回る。

 

 クラブ活動の朝練をしている者達がいる。ギターなどを演奏する軽音楽部、ラッパなどの管楽器をメインに演奏する吹奏楽部がバラバラで、しかし綺麗な音を鳴らし、空手部や剣道部がランニングをして体力を鍛えて笑っている。

 

 校庭では、スポーツをしている者達がいる。ボールを蹴ってなにかのシチュエーションを練習しているのはサッカー部だろう。ルールが未だ分からないが、なんとなくでも楽しいスポーツだ。

 

 テニスコートでは、硬い網を張った道具、ラケットを使っての球の打ち合いが行われている。撃ち方によりボールに回転をかけたり、直接相手に叩きつけたりしている。ラケットでボールをうまく打つのはなかなかに難しく、敵コートにバウンドさせるのはなかなか難しいのを知っている。

 

 変わった所では、ガチャガチャと変形する武器の素振りをしている一団もいた。あれは結梨殿*5の第……何番かの生徒会だろうか?

 

 なんとなく手を振ったら、振り返してくれた。訓練頑張ってくれ。

 

「ジエンくん、どの部活にも友達いるんですね」

「一期一会というのだったか? 次に会うことがないかも知れない相手だ。名前も思い出もないのは寂しいと、前の場所の感覚で動いていたら、自然とな」

 

 正直、何を聞かれても闇が深い? 話になるとはよく言われる。いつものふざけて流せるテンションならともかく、若干シリアスの抜けていない今ではヒフミ先輩も辛かろう。

 

「そうでもないですよ」と言ってくれているが、それが嘘かを知れるほど、ヒフミ先輩の事を深くは知らない。優しい人なのは、強く伝わってきているが。

 

「そういえば、ヒフミ先輩は何故このように、朝早く?」

「被服部の友達に採寸データを渡す予定があったんです。学校通ってない友達の服を作りたいんだ! って押しかけられちゃって、アズサちゃんも乗り気になってて」

「ふむ、ヒフミ先輩の学外の友達は、アズサ殿と言うのだな。どのような方なのだ?」

「んー、ジエンくんに似てるかも知れません」

「……それは、事と次第によっては侮辱にあたるぞ?」

「ちょっと変だけど、会う人全部に向き合って、色んなことに真剣になれる子なんです。似てますよね」

 

 要素だけを聞くと、似てると言えなくもないだろうか。己は全力ではあるが、真剣かどうかは微妙であるけれど。

 

「あと、すっごく可愛いです」

「なるほど?」

 

 まぁ己もよくよく可愛いと言われるので、その辺は側から見ると似ているのだろう。

 

「アズサちゃんも、ジエンくんも、もっと気を抜いて生きられたらいいんですけどね」

「気を抜けば死ぬと骨身に染みているからなぁ……日常の中で、慣らしているつもりではあるのだけれど」

 

 そんな時、野球のボールが飛んでくる気配がした。数歩前に出て、キャッチし投げ返す。

 

 ふぁーるぼーるというやつだろう。野球部が飛ばす向きとは違う方向に飛んでいた。地味に危なかった

 

「……気を紛らわせられたらって散歩に誘ったんですけど、うまくいきませんね」

「気晴らしにはなっているぞ。朝の学校というのは、色んな者が色んな事をしていて面白い。散歩をして感じた風も、爽やかなものだった」

 

 問題があるとすれば、そうした優しい世界を切り捨てれるものとして認識できている、今の自分だろう。

 

「……ひとつ、愚痴を吐かせてくれないか?」

「いいですよ。私は先輩ですから、頼っちゃって下さい!」

 

「己を守ってくれている大切な人を、殺すべきだと考えている自分がいるのだ」

 

 なんだか、言葉にすれば重すぎる言葉だった。

 

「それは、どうして?」

「今回己の戦う敵の狙いは、リオを、己の親代わりをしてくれている人なのだ。その敵の狙いを挫く最短の策として、真っ先にリオを殺して蘇生すら不可能に砕く事を思いついてしまった」

 

 きっと、ロキの魂が砕かれたことで敵への憎しみが高まっていたのだろう。常識が、倫理観が、日常への帰属心があれば選ばないような策が、こぼれ落ちていた。

 

 最近使っていなかった、外道(ケガレビト)の戦い方だ。

 

「仲間の皆は、当たり前のように棄てる考えだったのだろう。口に出すことすらしなかった。当たり前であるのだ、それが」

「思いついちゃったことが、辛いんですか?」

「きっと、そうなのだろうな」

 

 敵の目的には、リオが必要なのは分かっている。敵は世界の敵であり、強力な力を持っている。そんな理由だけでリオの命を砕くことすら選択肢に入ってしまう。心情的にはやりたくない事だし、リオのことを大切に思っているけれど──選択肢に上がるということは、己はいざという時に選んでしまうということなのだ。パイセンの命を悪魔合体に焚べたあの時のように。

 

「すまぬな、ヒフミ先輩。語ったところで何が変わる訳ではないのに、無駄に心を痛めさせた」

「……じゃあ、ジエンくんはなんで話したんですか? 辛かったからじゃないんですか?」

 

 答えに詰まる。

 ヒフミ殿に話そうと思ったこと自体が、口を滑らせたような、雰囲気に流されたようなものだったからか? あるいは、優しく暖かな雰囲気に、パイセンの影を重ねたからか? 

 

 どちらでもなく、ヒフミ先輩がヒフミ先輩だからな気がする。

 

「うむ。きっと辛かったのだ。苦しかったのだ。己の内に秘めきることができなかったのだ。だから、思わず話してしまったのだろう」

 

 他人事のように、自分の状態を俯瞰する。

 おふざけで誤魔化せないほどに、苦しみがあったらしい。

 

「ジエンくん……」

「ヒフミ先輩。面倒をかけた」

「いいんですよ。友達ですから」

 

 軽音楽部の誰かの叩くドラムの音が鳴る。吹奏楽部の誰かの吹いたトランペットが響き渡る。合唱部の生徒達の声が、重なって音楽になる。

 

 聴いていて、楽しかったと、思いたい。

 

「ジエンくんは、その人と一緒に居たいんですよね」

「うむ。ダメなところは沢山あるが、それ以上に多くの素晴らしい所を見せてくれた人だ。己の世界を広げてくれた大恩人で、一緒に居て楽しい、家族のような人だ」

「じゃあ、その人とちゃんと相談しましょう。お互いに大切に思ってるなら、それをちゃんと伝えれば良いんです。ジエンくんの悪い考えだって、一人で悩むより違う答えになりますから!」

 

「ちゃんと話し合え、か……了解した。先輩の忠告、しかと受け止めよう」

 

 ヒフミ先輩はヒフミ先輩のこれまでの経験から己に道を示そうとしてくれた。それはきっと全てが正しい訳ではないけれど、その心遣いを温かいと思うから、信じてみたいと思えていた。

 

 

「よし! 先輩への礼だ! ジュースをご馳走しよう!」

「え⁉︎いいですよそんなの」

「お礼がしたいのだ! 受け取ってくれ!」

 

 無理に作ったいつものテンションで、感謝の気持ちを伝えよう。少しぎこちないかも知れないが、もう大丈夫だと、振る舞いで示したい。

 

「じゃあ……って、ここの自販機モモフレンズのコラボサイダーあるじゃないですか⁉︎私がチェックしそびれていた⁉︎」

「なんと! ぺろろ殿やすかるまん殿の奴であるな!」

「あ、ジエンくん退いて下さい! 私が買います!」

「己がヒフミ殿に奢ると決めたのだ! 己が先に買うとも!」

「推しのグッズは自分のお金で買いたいんです!」

 

 やんややんやと騒いでいれば、人が集まり空気が変わる。次第にそれは、自販機のサイダーを買い占めようとするヒフミ先輩とヒフミ先輩にサイダーを奢りたい己の対決の枠を超え、部活終わりにジュースを買おうとした面々を巻き込んでのあっち向いてホイ大会となるのだが、それはまた、別の話。

 

 ひとまず、己は気分が軽そうだ。

 


 

 そんなこんなの学校が終わり、帰路に着く己。

 

 そんな時だった。東京の空気が変わるのは。

 

 空に幾つもの魔法陣が出現し、おそらく4体ほどの大悪魔が現れた。世界を終わらせる力を持っているのだと錯覚しそうな強さだが、マシンクトゥルーやレルムで出たという龍王ユルングのような、デカいだけの雑魚な気もしないでもない。

 

 そんな悪魔たちに呼応して、悪漢の類の動きも起こっているようだ。周囲に妙な動きが見え隠れしている。己を狩れる位置に移動している者もいるようだ。

 

 己は今、ヒフミ先輩の言葉の通りリオと話がしたい。そのために帰りたいのだ。

 

──その道を阻む者は、神でも悪魔でも関係ない! 

 

「ぶっ潰してやる!」

 


 

あとがき

 

結構な難産だったですが、とりあえずまとまりました。ジエンくんの東京横断マラソン開幕という地点に!

 

目的は技研に帰り、仲間たちと合流すること。そのついでに敵は全部ぶちのめし、味方の支援を行う方針です。

 

ジエンくんの現在の装備やスキルはこんな感じ

人外ハンタージエンLV68
破魔無効 呪殺無効
・百麻痺針+9

・フォッグブレス+5

・バインドボイス+9

・メディアラハン+5

・パンデミアブーム+9

・グランドタック+9

・牙折り

・合体魔法用初級魔法

・獣の反応

・食いしばり

・備前の短刀

・.50マグナム

・ヤクトヘルム

・聖華学園学生服(ノーマル耐性)

・ホープの指輪(呪殺無効)

 

ステータスの振り方は速1技1運1くらい。力と魔力は高くなく、体はそもそもステータスを振れない(真4には体はない)

 

頼れる仲魔は

・魔神マハーマユリLV68(衝撃魔法アタッカー兼回復役。自動効果で毎ターン開始時に味方全体のバステ全回復)

・地霊ゴグマゴグLV60(アースクエイクによる物理アタッカー兼肉盾)

・死神ペルセポネーLV63(風邪悪化のコンボ役兼、ザクロの制約による制圧。おまけの氷結魔法)

・天使ソロネLV66 (アギダイン、マハンマオン、マハラギダインあたりに加え、合体で仕込んだ氷結ガードキルがある)

・妖魔マスターテリオンLV62(マハマグナス、マハアクエス、マハガルーラとセーフティを持つ合体魔法の自動要員)

・邪龍ファフニールLV61(マカラカーン持ち、3分の活泉と持ち前の真1耐性で受ける壁役。モータルジハードも使える)

・妖精クイーンメイブLV61(回復役。タルカカジャ、マカラカーン、吸血も使えたりする)

・天女サラスヴァティLV50(テトラマカラを使える結界術に長けている悪魔。後天的にゴリラになり、弱者必滅拳を使える)

・堕天使ネビロスLV46(ピンポイント採用の悪魔。必中メギドが仕事だが、デクンダ、サバトマ、サマリカームが使える)

 

並べてみるとマハーマユリ以外強くないですね。有り合わせ感が強い。データを乗っけることで他の三次創作者の皆様およびほびーさんに画面端で使えそうな通りすがりを提供するスタンスです。

 

というのをおいといて、いつもの

 


・ジエンくん

今から戦火の中で東京横断マラソンをすると決めたマン。胴装備、足装備がガバい上仲魔の構成も万全ではないが、それでも戦う気満々。

ノータイムでリオを殺すことを思いついて、作戦会議でだれかが言うかなー?と流れを待っていたら誰も言い出さなかった。

というので受けていたメンタルダメージを若干姉ぶってるヒフミに癒された。

 

今もまだテンションは戦場のものだが、東京が戦場になったので実質普通のテンションになったので問題はない。

 

技研は西東京のあたりにある。東京都郊外にあるとされている聖華学園が具体的にどこにあるかによってマラソンの距離は変わるが、どうせ真っ直ぐは行けないので苦労度は変わらない。多分

 

・フジワラちゃん

 

辞林の偏執的な仕込みのためにめっちゃ頑張った。そんな疲れから今回の話で爆発させるつもりだった問題が燻ってしまったのは作者のミス。

なので、しばらくは元気にやります。

 

・RoRoちゃん

前回より登場していた機械ガール(改名後)

コハクちゃん(戦車)だった頃の口調を変えているのは、自分がコハクちゃんではないというのを自覚するためのもの。結構しっくり来ている。

 

こんな子

 

 

・リオさん

造魔焼却がマカラカーンで反射されるという衝撃の真実の被害者。メダマノオヤジを過剰火力で焼き払って死体なんざ残すかよ!をやりたかった。

それはそれとしてマカラカーン張られなければ普通に有効打なので、LV72の方は瞬殺できると踏んでいる。物理偏重になる前に習得した、昔取った杵柄という奴。

 

 

*1
消費MP4

*2
真4における人外ハンター商会のリーダーなフジワラの方。

*3
真1 はまや 使用するとメギドの効果。

*4
真4F 自身の次の物理攻撃を必中クリティカル状態にする。効果が終わるのは物理攻撃を使用した時なので、魔法を使うと必中状態だけが適応され続ける。多分バグ

*5
アサルトリリィより一柳結梨。楓・J・ヌーベル率いる第三生徒会所属。詳しくはナホトラマン参照




尚、今回の話の最後の方は本スレの動向次第で微妙に修正入れると思います。ご容赦を
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