姫の護衛は地底人《ケガレビト》 真・女神転生オタクくんサマナー外伝 作:気力♪
あの大事故だらけのレイドバトルから帰還して、数日が経った。
ゴドー殿は回復魔法で傷を塞いでから数度ほ食って寝てを繰り返したら完全に回復していた。やはり、だいたいの負傷やら疲労やらは栄養と休息でなんとかなるという己の経験則は間違っていないようだった。
事務員さんとかサトー殿にタナカ殿は人外を見るような目をしていたが、事実人外なのだから色眼鏡で見てどうなのだ? とは思う。
そして、警戒していた『造魔使い』から技研への追撃は意外なことになかったりする。
どうにも、フジワラが逆探知したメダマノオヤジ制御サーバーがレイドバトルのあれこれで破壊されたから、というのが理由であるようだ。どこぞの工場に入れた機材にこっそりサーバーを仕込んできたらしいのだが、そこが己を何故か執拗に狙ってきた『嘆きに呼び出されしグルル』の身体で押し潰されて、追撃のデビバス殿も銃撃やらで破壊されまくったらしい。
おそらくだが敵は最も重要なステータスである『運』を軽視しているようだった。バカめと言ってやろう。
「ジエン、お前のその『運』に対する信仰はなんなんだ?」
スマホで色々調べながら書類と睨めっこしていたブレイド殿が、己に話しかけてきた。今回の『造魔使い』の件の傭兵契約書とは別に、ゴドー殿が出した求人である。
北関東で暴れ回っていたゴドー殿のチームで、所在が知れない2人はおそらく死んだか洗脳されて敵になっていると考えられているために、補充の人員が必要だという判断からである。
というのは置いておいて、ブレイド殿の質問に答えることにする、
「これは、己の地元で取られた統計なのだがな……レベルアップ時に『運』のステータスを上がっていないハンターの死亡率は、『運』のステータスの上がっていたハンターの実に7倍となっていたのだよ」
「……7倍とは、随分と差が出たな」
「もっとも、天蓋に覆われた狭い世界での話な故にデータとしては不確かかもしれんがな」
「データの数が少ないのか?」
「うむ。前に調べたが、統計学上信用できる数字のラインがあるらしくな、人外ハンター商会で調べた50人行くか行かないかなデータ数では足りなかった筈だ」
「そんなものか」
なんでも、統計として信用出来る最低サンプル数? なる考え方があるらしい。たくさんの人から話を聞くと、その分だけ実際の結論との数値の誤差が縮まっていくという雰囲気で己は理解している。
そんな雑談をしていると、ブレイド殿が書類についての色々を調べ終わったようだった。
「ブレイド殿、ゴドー殿のチームに誘われた件、どうするのだ?」
「……ふっ」
「私では、書類の内容を理解できんという事がわかった。助けてくれ」
「ブレイド殿、そんな硬そうな書類を己が理解できると思ったら大間違いであるからな?」
「だが、お前は学生だろう? 私よりも学歴がある」
「この世界に来てからの数ヶ月だけで学歴マウントは取らぬぞ、流石に」
ブレイド殿は、元の世界において孤児であり、その世界自体が割とでぃすとぴあ? まぁ嫌な感じな世界だったようで、小学校すら入っていないらしく、学歴は驚きのゼロである。
地頭は良いし、隊長として戦士達を率いていた経験もあるので社会に適応できてはいるものの、それはそれとして学校で学ぶ社会のルールとかには疎いのだとか。
サポートボットとしてふよふよ着いてきているRoRo殿とか、実の妹のコハク殿とかに色々指摘されているのは、よく見る光景だった。
「……しかし、その契約書はそれほど悩むものなのか?」
「この書類に書いてあるのが受けている説明の通りのものならば迷いはしない。戦い、強くなねばコハクもRoRoも守ることはできないからな」
「ふむ、契約書が説明と違うことを危惧しているのか」
「ああ。ゴドーやリオが信じられる人間であるのは理解できている。だが、だからといって思考を止めて信じ切っていい訳ではない。家族の生活がかかっている」
「ジエン、お前は契約の書類の時どうしていた? まだ学もなかった頃だろう」
「巫女殿を知らぬ時に結んだ契約だからな。他に選択肢が見えておらず、迷いようはなかったぞ。……騙されても仕方ないという諦めはあった気はするが」
「そういえば以前にも言っていたな。信じるとは、騙されても構わないと思う事だ、という類の言葉を」
それを言ったのは当時戦車だったRoRo殿にだったか? つい先日の事だが、意外と細かいところは覚えていないものだ。
「良い考えであろう? これはパイセンの生き様を言語化したものなのだよ」
「ふむ、ジエンの恩人だったか」
「パイセンは『人を信じる』と決めた時にはその信じた当人がどんな言葉を言っても信じていてな。梃子でも動かないという言葉があれほど当てはまる心の強さだったぞ」
「そうなりたいと己がパイセンの行動を分析し、騙されても笑って許すのが信じる事だと定義付けたのだ」
「……微妙に意味合いがズレている気がしなくもないが、まぁ大差はないか。所詮は心の持ちようだ」
心の強さは鉄火場でもあんまり動じない己の精神的にはまるで必要もないものではあるのだが、ああいうのが『格好いい』と心で感じたから、そうあろうと努力している。
その程度の、些細なことだった。
そうしていると、オフィスのドアが開く。
何故か頑なに名乗らない事務員さんが、何やら書類を持ってやってきていた。「ジエンくん、ブレイドちゃん、ちょっち連絡事項だよー」と
「何事なのだ?」
「ジエンくんがあのピカピカ? を取引したチームDATって所から情報があって、情報取り扱い規定に追加できた感じ」
「ふむ……ふむ?」
「私たちの知るものに、秘すべき情報があったということか?」
「まぁ、ブレイドちゃんはまだ契約してないから関係ないっちゃないんだけど、一応一緒に伝えておきたい感じのやつだよ」
「構わない。もともと契約には乗り気だからな」
そうして、語られた情報を頭の中で要約する。つまり……
「地球が回っていることを公言するなという事か?」
「……?」
「ジエン、なにを言っている?」
己含め、全員の頭の中に? マークが飛び交っているのが良く分かる。だか、己の中ではそういう結論になったのだが?
「……うん、わかんない。最初から説明お願いしていい?」
「うむ。皆が何を分からないのが分からないが、説明させてもらおう」
「まず、今回取り扱いに注意するべき情報は、『漂流者がいた元の世界』、己の場合は天蓋のトウキョウとか呼ばれている世界についての事だ」
「私の場合は、どういう呼称になるのだろうな? セガの世界とは呼ばれていた*1が」
「あってますよー。じゃ、次どうぞ」
「うむ」
「地元についての情報で間違ったもの、ループ、周回、という与太話が広がり始めているが故に、過去の世界についての情報取り扱いについては慎重になれ、という話だな?」
「うんうん、あってるあってる」
「……すまん、ループや周回というのは何だ?」
「それはだな」
「世界の事だぞ。
「……え、そんな勘違いあるんですか⁉︎」
そう、言ったのは事務員さん。信じ難い馬鹿を見る目で己を見ていた。ブレイド殿はちんぷんかんぷんに目を白黒させている。
「勘違いなのか? 友人とのチャットや学園の中などで『自分の周回』といって元の世界のことを話すのが良く聞くのだが」
「だからって地球が回ってる事につながりませんよふつー」
「だが! “かい”という言葉には異界や世界のように形作る全体を意味するぞ! 周る世界で周回であり、周界なのではないのか⁉︎」
「勝手に語源作って辺な言葉しないでください……」
「その理論が正しいとして、何故周界と呼ばれない?」
「予測変換で出ないではないか」
「その時点で間違った言葉であると気付け……」
ついにブレイド殿にまで馬鹿を見る目で見られてしまった。いや、でも周回でも周界でも今までそうそう間違いは出なかったのだぞ? ほんとだぞ?
「というか、世界のあれこれは並行世界、パラレルワールドというものじゃないのか?」
「ぱられる、わーるど?」
「分岐した選択によって派生する未来の事だ。ある日に右に行った場合の世界と、左に行った世界で分岐する、複数の可能性世界が並行して存在するという」
頭のどこかで引っ掛かる単語だ、意味が理解ができず頭を悩ませて投げ出しかけた記憶がある。
「ああ! 思い出したぞ。ゲームで例えられていたな」
「コンボイの謎*2の1周目と2周目は、別の世界であるのだよな!」
「うーん? なんか違う気がしてきたぞー?」
「ゲームで例えるのは、わかりやすいか?」
「とはいえ己も理解は浅い。世界が分岐するというのがさっぱり分からんのでな。だから自分にとって理解のしやすい形に落とし込んでいるつもりだ」
「それで間違った理解してたら意味ない気がするんですが……」
「で、パラレルなんとかだと、己が塩ラーメンにするか醤油ラーメンにするかで世界が分岐するのだよな?」
「私もそういう理解だな」
「だが、異なる世界に同じ人物は生きて居ないと聞いた。死んだ奴が別世界で生きているのはあっても、生きているものが別の世界で生きていることはないと」
「つまり、今の己が塩ラーメンを食べたなら、醤油ラーメンを食べたのは己に似た誰かであるのだろう? コンボイの謎において2周目には操作キャラの見た目が変わる*3ように」
「そこでコンボイの謎にくるんすかー」
「つまり……どういう事だ?」
「2周で終わらず、たくさんの分岐があってたくさんの操作キャラがある。故に漂流者の皆皆は異なる世界で生き、しかし似たような人物を知っている。そういう話だと己は判断したぞ」
「すまないジエン。まるでわからん」
「というかジエンくん、言ってることが周回論ループ論になってます」
「似たような違うような世界が沢山あるのだろう?」
「その世界は、一直線に繋がってなくて複数横並びで進んでるんですって」
「? コントローラーは一つではないのか?」
「ジエン、ゲームで理解しようとした結果余計なところまでゲームになっているぞ」
本格的に分からなくなったので、ホワイトボードを使っての図解やら、あれやこれやで説明するもうまくニュアンスが伝わらない。
「……困った」
「割と雑な対処だが、周回? ループ? そういう誤情報を言わないように気をつければいいのだな? それは私もジエンも理解できている」
「けど、どっからコンボイの謎が飛んできて妙な勘違いになったのかの根本的な原因が分かってないと、理解の修正も難しそうでは?」
と、その時スマホ……じゃなかった、ガントレットの通知音が鳴る。単なる『古文の課題写させてくれ』というメッセージだったので『自分でやらねば技能は身につかんぞ』と脳死で送り返す。その時、開きっぱなしだった掲示板がふと目に入った。
「閃いた! 分からぬことは聞けばいいのだ!」
「ダメな流れ?」
という事で、掲示板で話を聞いてみることにする。
【鍵】パラレルワールド的なドリフの地元のあれこれがよくわかってない奴【鍵】_ドリフターのみログイン可能です
1:名無しのハンター@宝石集め中
ちょっと教養が足りず、並行世界論やらを理解できていなかったと判明した己だ。
どうにも、理論をコンボイの謎にて理解しようと試みた結果理解にズレが生まれてしまったらしい。
学のない者にも分かるように説明してくれる有志を募集したい。
3:名無しさん@LV上げ中
立ておつー
パラレルワールドをゲームで例えるのはわかりやすいんだけど、何でコンボイの謎?
4:名無しのハンター@宝石集め中
>>3
巫女殿の説明会の折、多くのゲームや作品で例を挙げていた者達がいたのだが、当時の己の知っている作品はコンボイの謎しかなかったのだ。
6:名無しさん@LV上げ中
もっといいゲームやって?
8:名無しのハンター@宝石集め中
あ、若干記憶にあるかも。第X回の説明会?
10:名無しのハンター@宝石集め中
>>8 おお! 同じ会に参加していた人か!
オンライン説明会では初期の方だったが故に、微妙に説明の歯切れが悪かった奴だぞ。巫女殿の顔面が崩壊していた時期だ。
今崩壊していないかは知らぬのだがな。雲の上の人であるから近況など知る由もないし
11:名無しさん@LV上げ中
この前のレイドとかもあったし、今もお労しいことになってそう
12:名無しさん@LV上げ中
で、なんでパラレルワールド分からないってなったん? ドリフは過去周回からの漂流じゃね?
14:名無しさん@LV上げ中
いやパラレルワールド論だって説明されてたじゃん。だから見知った顔の人が似たポジションに居るって
15:名無しのハンター@宝石集め中
>>12 >>14
この世界がどうこうとかは正直どうでも良くないか? やる事は別に変わらぬし。
17:名無しさん@LV上げ中
いや、この世界を何度も何度も守れず滅んでたってんならモチベ変わるでしょ。絶対勝てないなら逃げるしかないし
18:名無しのハンター@宝石集め中
>>17 勝てる勝てないで戦うかどうかを決められる状況なんてなくないか?
19:名無しさん@LV上げ中
おおっと修羅勢の匂いがするぞー
20:名無しさん@LV上げ中
というかイッチ、荒らしは放置なー
その辺の情報デリケートな事らしいし、スルーといた方が無難よ
22:名無しさん@LV上げ中
デマ情報流れまくってんだよね。
デマの方がしっくりくるらしく「私たちは騙された!」って騒いでた馬鹿が多かったわ
23:名無しさん@LV上げ中
大好きなサブカルを守るためには戦うしかないんですねー。淫帝*4の新作音ゲーやりたいからこの世界に滅びて欲しくないし
24:名無しさん@LV上げ中
命あっての物種じゃね?
26:名無しのハンター@宝石集め中
話を戻すぞ。
己は並行世界論はコンボイの謎でジャンプをして弾を回避するか、トランスフォームして弾を潜るかと思っていたのだ。
だが、そっくりさんはいても同じ人間は同時に複数体存在しないのだろう?
故に、ジャンプしたものはウルトラマグナスで、トランスフォームした者はロディマスコンボイでは? と理解していたのだ
27:名無しさん@LV上げ中
おおっと分からないぞー?
29:名無しさん@LV上げ中
トランスフォーマー未履修なんだけど、コンボイの謎って主人公コンボイじゃないの?
30:名無しさん@LV上げ中
コンボイは日本人が勝手につけたオプティマスプライムの名前だぞ。昔だと長い英単語で子供に言わせ辛かったのと、英語を日本語にすると「一番一番」で変だったから? とか言われてる
32:名無しさん@LV上げ中
じゃあロディマスコンボイってのは?
34:名無しさん@LV上げ中
ホットロディマスっていうキャラがコンボイの力を受け継いで進化した姿な。コンボイことオプティマスプライムではないで
36:名無しのハンター@宝石集め中
なんと、そうだったのか……
38:名無しさん@LV上げ中
>>36 いやお前が知らんのかい
39:名無しのハンター@宝石集め中
地元だと映像ソフトは軒並み死んでいたし、キャラの名前とてファミコンを管理していた者から教わっただけだ。
9面の迷路の答えが載っている攻略本のページだけ有料にした采配は悪魔のそれであると思っているぞ
40:名無しさん@LV上げ中
ネタバレ厳禁な感じ?
41:名無しさん@LV上げ中
……え、9面ってあの迷路?
42:名無しのハンター@宝石集め中
そうだぞ
44:名無しさん@LV上げ中
無限ループ?
46:名無しのハンター@宝石集め中
そうだぞ
48:名無しさん@LV上げ中
「そうだぞ」の4文字に含まれている殺意の重量ががが
50:名無しさん@LV上げ中
ヒントなしの無限ループの攻略はなぁ……
51:名無しのハンター@宝石集め中
仲間達で攻略ページを作り総当たりでクリアを狙ったがループを抜けれる時と抜けれないときがあって本気で意味不明であった。
ジャンプしてループのチェックポイントの判定を飛び越えても駄目なのだぞ。豆知識だな。
具体的なプレイ回数は記録にないが、合計プレイ料金は4000マッカを超えていた。1プレイ2マッカで
53:名無しさん@LV上げ中
ヒエッ……
54:名無しさん@LV上げ中
もっと他のゲームやりな?
56:名無しさん@LV上げ中
けど、楽しかったでしょ
58:名無しのハンター@宝石集め中
無論だ!
仲間たちとの良い思い出だぞ!
59:名無しさん@LV上げ中
メンタル鋼すぎで笑うわ
60:名無しさん@LV上げ中
心が強ぇ敵なのか?
61:名無しさん@LV上げ中
>>60 ドリトライ構文やめーや。しかも敵じゃねぇし
62:名無しさん@LV上げ中
すまないが、並行世界の話じゃなかったか?
64:名無しさん@LV上げ中
ウルトラマグナスとロディマスコンボイがどうしたって?
……いや、本当にどうしたって?
65:名無しのハンター@宝石集め中
同一存在は同時に存在できないから、1周目と2周目の違いのようにちょっぴり違う訳ではないか。敵の配置とかも。
そういうのが並行世界だと思っていたぞ
66:名無しさん@LV上げ中
大体あってるのでは?
68:名無しさん@LV上げ中
ん? これだと周回論みたく取られね?
クリアしてループするタイプの話だし
69:名無しさん@LV上げ中
せやな
デマ情報広げるな! って話だし、コンボイの謎並行世界論は避けた方がいいかも
71:名無しのハンター@宝石集め中
そうしたなら、どう例えれば適切なのだ?
73:名無しさん@LV上げ中
最近の作品だとアーマードコア6とか?
選んだルートと選んでないルートが並行して存在しているみたいに
75:名無しさん@LV上げ中
あれループものじゃね? パーツとか引き継いでるし、2周目3周目じゃなきゃ出ないミッションあるし
77:名無しのハンター@宝石集め中
ちなみに言っておくが、己はさほど多くの作品を見ていないので作品を例に出されても基本ピンと来ないぞ!
アーマードコア6は少しやりこんでいるから分かるがな!
79:名無しさん@LV上げ中
コイツ本当にキリギリス?
人間なんだからオタク文化に沼まで浸かって抜け出せなくなるだろ
80:名無しのハンター@宝石集め中
最近ワンピースは見たな
公式サイトで一挙放送されていたのを作業中に流していた程度だが、複数回過去のシーンを回想してくれるので話は分かりやすかったぞ
81:名無しさん@LV上げ中
クソゲーマニアかと思ったら普通に良いもの見てて草
82:名無しのハンター@宝石集め中
コンボイの謎はクソゲーではないが?
83:名無しさん@LV上げ中
クソゲークソゲーって常套句みたいに言ってるけど普通に貶める言葉やからな
好きな人にはカチンと来るか
85:名無しさん@LV上げ中
じゃあ不親切ゲー?
86:名無しさん@LV上げ中
そんな感じそんな感じ
88:名無しさん@LV上げ中
ファミコンのゲームとか大体不親切じゃね? 知らんけど
90:名無しさん@LV上げ中
秒で脱線するよなこのスレ
91:名無しさん@LV上げ中
実は俺もパラレルワールドとかよくわかってないんだが、それでもなんとかなる奥義を知っている
92:名無しのハンター@宝石集め中
ほう、奥義とな?
94:名無しさん@LV上げ中
iPh⚪︎neにこう呼びかけるのさ
「Hey siri 並行世界について教えて!」とな!
96:名無しさん@LV上げ中
それで出てくるのWikipediaの説明じゃねえか!
「ガントレット殿! 並行世界について教えてくれ!」
「掲示板の与太話をまともに受け取らないでジエンくん」
なお、ガントレットは反応しない。AIアシスタントは(おそらく)入っていないから当然なのだけれども。
「ひとまず、己は困ったらWikipediaの情報をそのまま言うことに決めたぞ。なんだかもう、何がなんだか分からぬ」
「ジエン、その結論はお前が掲示板で遊び出す前に出ていたぞ?」
「むだなじかんでしたねー」
しかし、思う。
同じ人が別世界に同時に存在できないといううんたらかんたら。というのは聞いたものが好き勝手に「死んだ奴は生まれ変わっている」や「逃げ出して生き延びている奴は現れない」とか言い換えられており、その結果理解がごちゃごちゃしているような印象だった。
そもそもの説明をあんまり理解できていなかったのはある。だがしかし、なんかのきっかけでピンときそうなのだ……が……?
特にきっかけとかはなく、唐突に閃いてしまった
「そうか! 別人がコンボイの謎を好きなタイミングでプレイしているのか!」
「どうした急に」
「操作している人によって、同じコンボイの謎でも違うゲームの流れになっていく! この操作している人が並行世界のコントローラーなのだ!」
「うん……うん?」
「ゲームが終了しないと次の世界にキャラは現れない! 二周目でウルトラマグナスがロディマスコンボイになるように! だから、生き延びた漂流者は他の世界では存在しないのだ!」
「すいませんジエンくん、テンション上がってるとこ悪いんですけど意味わからないです」
「つまり、こういう事だ!」
そうして、意気揚々と説明をしようと試みた。
しかし、声に出した瞬間では理解した気持ちになっていたが、ホワイトボードにまとめて表現しようとしてみると途端に細部がふにゃふにゃと理解から溢れていく。
「分かっていないな、お前」
「うぐぅ……」
閃きは、閃きじゃなかった!
「やはり検索して棒読みするのが良い気がしてきたぞ。わからん」
「それが良い。分からない領域の事を無理に考えた所で状況はよくならん。それよりも日々の暮らしの大切な事を見落とさないように生きる方がいくらか大事と私は思う」
「ブレイドちゃんのそれはそれで痛い目に遭いそうだよねー」
ぐだぐだぐだっと会話は続き、気付けば警備シフトの交代時間になっている。
なんというか、久々に時間を無駄に使った気がしていた。楽しかったがな!
最近ちょっと真面目な話が続いていたので、だらだらっと与太話をやってみましたー。本人達はそこそこ悩んでいるようで、根っこの所ではどうでも良い、そんな空気感です。
・ジエンくん
初めてファミコンでプレイしたゲームはコンボイの謎。割と好きだったのでクソゲーと雑に言われると若干怒る。
ジャンクショップでファミコン本体を買おうか検討中。話していたら熱が再燃してきていた。
尚、ファミコンの管理と攻略本の悪辣な売り方をした店主によく似た人物が、業魔殿まわりでねぷねぷしてる女神と4精霊を従えて色々マンチじみた行動をしていることは知らない。
・ブレイドちゃん
学歴がないとか独自設定を付けたせいで日常適性が地味に高いお姉ちゃん。契約書の内容は全て理解してならサインをするタイプではなかったが、コハクとRoRoに割とガチ目に怒られたので頑張っている。
隊長時代に仕込まれているので、弾道計算や電気回路の設計、英会話など出来ることは多いのだが、学校に行ったことがないので色々とできないこともある。妹達にはそうなってほしくないと、教育には力を入れるつもりでいる。
・事務員さん
頑なに名乗らない謎の女性事務員。技研に私物の3Dプリンターを置いている。色々と多芸であり、システムの管理などを主な仕事にしているが、異世界からやってきた怪物級新人フジワラによってその存在価値が脅かされていたりする。
今はまだ機密保持だとかフジワラちゃん自体が多忙な事もあって問題にはなっていないが、密やかに自分のポジションが奪われている事を知らない……
などということはない。ゴドーのサポートとリオのサポートで問題なく分業できている。