姫の護衛は地底人《ケガレビト》 真・女神転生オタクくんサマナー外伝 作:気力♪
「あー、テステス。マイク1感度良好、自動テキスト入力も問題なし。マイク2どうぞ」
「テストです。こちらもマイク感度、通信、およびテキスト化問題ありません」
ここは、視聴覚室
主に映像記録などを大画面で見る際に使われる部屋であり、己たち漂流者は結構な回数、ここで詐欺対策ビデオや、人間社会ルール講習ビデオを見る授業が行われてたりする教室だ。
漂流者に限らず、生徒皆が必修カリキュラムで何度も通った教室であるが、さすがに授業が終わった後に使われることは稀らしい。
機材があるため、吹奏楽部の練習だったり、他の文化部の活動場所とするには不適切、ということなのだろう。
「いやー、ジエンくんの方は分かってたけど、フジワラちゃんだっけ? キミもスムーズに作業するね。漂流者の子たちって」
「元の世界でやっていた役割の話かと。私もジエンも、コミュニティでは運営側をやっていましたから」
「己は小規模な作戦の主導くらいしていないから、シェルターの大将やってたフジワラとはだいぶ違うと思うぞ?」
「……それを言うなら私も絶滅寸前のシェルターの頭であっただけなのですが」
などとさらっと話しながら、『薬師丸法山殿』の監視のもと、己とフジワラはある企画の準備をしていた。
その企画とは、『戦術討論会』
あるいは『「負け犬のままじゃ居られねぇぜ! せっかくだからボスとの映像データ研究して強くなろうぜ野朗ども!」の会』である。
長い方は、己が企画名を考える前に適当に口走ったものが若干形を変えて広まった結果である。コピペでちょちょいと拡散できてしまうデジタル社会の闇だった。
まぁ要するに、せっかく現役デビルバスターに揉まれて熱くなっているのだから、皆の熱が冷めないうちに叩きまくって皆で強くなろう! の会である。
「しっかしねぇ……本当に大丈夫? 使ったことのあるミーム汚染対策ってどれもそこそこのスペックのマシン必要だったんだけど」
「原理的には問題は無いはずで、少数ですがテスト被験者達に精神汚染被害は出ませんでした」
今回使うシステムを作ったのは、なんとフジワラである。
新技術は多く無いのだが、『ミーム汚染対象の情報を、安価で低スペックなCOMPに共有する』という観点にて作られたソフトというものは案外なかったらしい。
ブルーオーシャン*1とは、なんと良い響きの言葉であろうか?
「もっとも、テストに協力して頂いた『一般的なデビルバスター』の皆さんは、その……基本的に頑強なメンタルをしていますので、安全性は確実ではないのですけど」
「いや、素直に皆イカれてるって言って良いと思うよ? イカれてない連中が今デビバスやってるワケないんだしさ」
「教師がそういった言葉遣いを推奨して良いのであるか? 薬師丸殿」
「いいのいいの、フジワラちゃんはちゃんとしてる子だしね」
言外に「君とかと違ってねー」と聞こえてきそうなニュアンスであったが気にしない。己はちゃんとしていないのを自覚しているから、ちゃんとしているように見える丁寧な言葉遣いをしている性質の人間であるから。
「とまぁ、そういう理由です。『SJ式精神汚染チェックテスト』の監修はよろしくお願いします。薬師丸先生」
「まぁその辺は任せなよ、昔そこそこ使ったことがある奴だし。それに、今回学園に出てきたってことは次が出る可能性はゼロにはできないでしょ? 子供達にも使える手札はちゃんと教えてなきゃじゃない」
薬師丸殿に教導を頼む『SJ式精神汚染チェックテスト』とは、デモニカやCOMPによる簡易アナライズを併用しながらアンケートのようなものを行うことで精神汚染を受けている可能性のある人物を判別できるテストだ。
偉い学者さんが軍人達と組んで考えたシステムであり、ロジカルに判断してくれる関係で狂気の中にいるかどうかを客観視できるシステムらしい。とても有用であるとゴドー殿は語っていた。
このテストが公開されたのはSPW財団? なる金持ちの影響下であるらしいアメリカの学術誌だった。そこでは各言語に翻訳されたものがオンラインで公開されており、日本語のものも存在する。広く公開することが彼ら財団の利益になるらしい。Win-Winの関係でとても良いな。
──尚、これは極限空間を進んでいった『シュバルツバース調査隊』のデータを元に生み出された技術であると一部では噂されている。凄い研究者と凄い軍人が一緒に狂気の世界に突っ込んでいく場面など、そんな場面でしかそうそうないからだ。
と、普通なら考えるらしい。この世界は己基準でも普通でないから、研究者がペルソナ使いだったとか異能者だったりとかで普通に戦闘員だった可能性はあると思うので、己はその噂には乗らない派である。
なんてことを考えていると、不意に扉が開く音が聞こえてきた。
誰かがやってきたようだ。
「来ましたよ、ジエン」
「おや棗殿。早いのだな」
「検査の時間の関係ですね。皆と合流するよりこっちに直接来るほうが無駄はなかったので」
「ちなみに私もいるよ。何か手伝えることとかある?」
一番乗りとしてやってきたのは、クズリュウ派の『棗イロハ殿』に第7生徒会副会長の『岸波白野』殿。管使いという共通点があり、最近仲良くやっている二人だった。
どうにも、気を利かせて早めに来てくれたらしい。嬉しい心遣いだった。
「そう言って貰えるのは嬉しいのだが、特に手伝って貰える事はないぞ。機材のセッティングは終わったのでな」
「……え、早くない?」
「あとは最終データチェックが終わればもう上映可能です。嬉しい誤算ですね」
そう言ったフジワラのことを少し怪訝な目で見る二人。フジワラはまだ学校に通えていないから、珍しくあるのだろう。
「紹介しよう。己の仲間のフジワラだ。今は主にリモート授業での通学をしているぞ」
そう言うと、フジワラは綺麗な礼をしながら、改めて名乗った
「名前は『フジワラ』、今は『琴葉』の姓を頂いたため、『琴葉フジワラ』と名乗っております。そしてこちらはマシンドッグの『ダニー』。今後ともよろしくお願いします」
琴葉フジワラ、という苗字苗字な名前に一瞬? マークを浮かべた二人だったが、すぐに心当たりを思いついたらしい。
己がちょいちょい話題に出していたりするので、フジワラは微妙な知名度があったりするのだった。
「テレビに繋いでテトリス出力できる子だ!」
「『フジワラノート』の方ですか。私たちはあまり世話にはなっていませんが、出身世界傾向に応じての躓きやすいポイントが纏められていて助かった。と友人から聞いたことがあります」
「あの、テトリスについては与太話として話しただけなので、そう広めないで頂けると」
「不可能なのか?」
「『テトリスっぽいもの』は可能ですが、テトリミノの色合いや細部形状などを再現するのはソースコードなりを見ながらでないと不可能です」
「ソースコードあればできるんだ……」と与太話を補強されて驚く二人。そこそこに己の話が嘘だと思っていたらしい。
己あんまり作り話とかしないのだが、話を盛っているとか思われがちなのだよなー
なお、『フジワラノート』とはフジワラ手慰みに作った『常識調査』の結果である。
模擬戦の際に発見した『ネーデルランド』or『オランダ』問題のような、常識の根っこにあるものが微妙に違っているものを纏めたものである。
例えば、電流の流れる方向。
己は『電流は電子の流れである』という感覚と、微分積分にて大体を求めている。故に、電流のプラスマイナスをそれはもう盛大に間違える。具体的にはテスト全部合ってるか間違っているかの二択だ。
己と同じような間違いかたをしている漂流者は実は多くいた。
というのも、昔『ベンジャミン・フランクリン』なるおっさんが電流の向きを定義した際に、『こっちがプラス!』電子の流れの向きとは逆向きに定義しやがったのである。
二択を外すとは、許すまじ
そんな二択を外した状態で定義されたものが、この世界では修正されていない。そのため己とか電気系能力者みたいな『電気を肌感覚で感じ取れる者』は、自分の見ている世界とは認識がバグって電流の向きを間違えるのである。
他にも、『元の世界で電気の向きを修正された状態で学んでいた者』はしっかりと学んでいた者ほど間違えるとかあったりもする。
これ以外にも、中等部高等部で学ぶ『暗記しろ!』な項目を微積で求めるのが基本だった世界出身の者たちだったりとか、逆に『全ての手順を暗記してコンピュータに数値を叩き込め!』なことが勉強だと学んだ者たちもいる。
元の世界で勉強をしていた、と一括りに言ってもけっこう大きなな違いがあるのである
そこを、
G⚪︎⚪︎gleさんが無料でやってるパワポみたいなアレにて、『何故こんな(本人的には)納得できない不思議な間違いが発生するのか』をこの世界の歴史を交えて書いた備忘録を、己が手直しして流出させた資料である。
効果が出るからこれからだろうが、皆の成績がちょっとは上がると良いなーとは思う。勉強しない奴はしないので変わらんとも思うが。
「で、そんなフジワラちゃんがなんでここに?」
「ジエンにコレの説明や操作を任せるのが不安になりまして。課題提出のついでにサポートする事にしました」
「今画面に繋いでる奴のこと? ……あ、なんか出てきた」
岸波殿がそう話すと、ソフトの安全性チェックなどが終了し基本情報が見える画面がプロジェクター、および左右にあるモニターに映し出される。
フジワラがちょちょいと操作をすると、中に見えている映像が動き出す。
骨格だけの棒人間がその位置を大きく変えずに、手足などをぐわんぐわん動かす謎行動を始める。誰が呼んだか、『ふしぎなおどり』である。MPが減りそう、とリオ達が言っていた。
「……これは?」
「今回の映像資料に使うツールですね。彼らの動きは、馴染みのある動きになるかもしれませんね。棗さんであれば」
「いえ、この棒人間の狂気の踊りにはまったくさっぱり馴染みはないのですが」
「しかも10体同時だからね。普通に怖いよ」
「……すいません、これからの動きの事です。さっきのは単なる動作テストですので気にしないで下さい」
格好つけて遠回しな言い方をして、若干変な空気になる。フジワラがたまにやる癖のようなものだった。
フジワラは頭が良いからか、周囲の知能指数を高く見積りすぎるきらいがある。のだが、己含め戦闘モードに入ってない人間のゆるゆる思考ではそんな深読みするように思考を回すことなどしないのだ。結果、言葉の変な取り違えがそこそこに発生するのである。
人間は基本愚かであるというのを根っこの部分で理解していないのだろう。フジワラは人間の綺麗なところばっかり見て生きてるからなー
「では、『肉付け』をしていきますね」
「あ、これ骨格なんだ」
「はい。元データからこの骨格だけを抜き出す。というのがこのシステムにおける
「わたしが作りました」とドヤ顔をかますと、「え、凄い!」と素直に驚く二人。そのくらいの雑な思考でいいのだぞ、フジワラよ。
「撮影データの処理にはそれなりのシステムが必要になってしまうのが難点ですが、彼ら彼女らのようか怪物を記録できるCOMPは必然的に相応のスペックになります。そっちに処理の負荷を任せてしまう事で、見る側は低スペックで回せる様に設計しました」
「具体的にはどれくらい?」
「ウ⚪︎娘の3Dライブがカクついて見れる程度のスペックです」
「あ、結構低めだ」
「そのくらいのスマホの人多いですよね。私の前のスマホもそのくらいでした」
なにやらスペックをごちゃごちゃ言うより、ソシャゲを例にして語ると話が早い、とはアプリ開発にも関わっている由崎夫婦の
そんなこんなを語りながら骨格に肉が付けられていく。
「おや、可愛らしいキャラクターですね。なにやら触手などついていますが」
「あれ? コレってアズレンとかのキャラじゃなかったっけ?」
「らしいな。技研で『銀髪ロリで触手の似合うキャラどうぞ!』というアンケートを取った結果、彼の『オブザーバー』殿が挙げられたのだ」
「ていうことは、こっちのも?」
「はい、『艦隊コレクション』より『離島棲姫』様、だそうです。こちらはニコニコ立体というサイトでの配布となっていました」
「あの、そんなキャラ2体に挟まれている彼は、どういうチョイスで?」
「……様々な理由がありますが、強いて言えば美しいフォルムと、素晴らしい信念の基に立っている方であるからですね。彼のように胸を張って天高く遠くまで届くように自分の言葉を届けられる人間でありたいものです」
出力されている3Dデータの中に一際異彩を放つ者がいる。が、棗殿はとくにその事を特に気にせずに、フジワラはそもそも異彩だと思っていない。そんな微妙なディスコミュニケーションがあるが、まぁいいか。
「ねぇジエンくん、フジワラちゃんってジエンくんに負けず劣らず変じゃない?」
「岸波殿。人間は皆どこかしら変なのだぞ?」
「二人とも、聞こえています。それと、変ではありません。普通です」
などと言いながら、分けられていた3体のキャラの肉付けは終わり、続いてもう一つのグループである7人の人型の方に移っていく。
こちらは、比較的小柄な少女のモデルが無難な感じに張り付けられていた。
「あ、なんかこの子シロコちゃんっぽい」
「この方は、高嶋友奈に少し似ていますね。服装や髪型など違いはありますが」
「このあたりは、Unityというゲームエンジンの部品です。アセットストアという場所にて売られていたデータですね」
「覗いてみれば、なんか知り合いに似てるデータがちょいちょいあって面白かったぞ」
「へー、私のとかある?」
「買ってはいませんが、見たような覚えがあります」
尚、こういった3Dデータに限らず、オリジナルヒーロー、ヒロインとして描かれていたにも関わらず『この人元ネタだろ!?』というキャラは実はそこそこにいる。
のだが、元ネタの人とモデル作成者には縁もゆかりもなかったりすることが多い。他人の空似だろうと片付けられていたりする。
これについては空想混じりの憶測があるのだが、まぁ今は良いだろう。うん。
「しかしこの並び……どこかで見たような、見ていないような」
「こちらの可愛い女性チームにも、のっぺらぼうの木偶人形が居ますからね」
「ジエンくん、これは理由あったりするの?」
「この方は、ちょっと動きを詳細に見る必要がある方でな。売られたり配られたりしているモデルでは、可動域の関係でうまく表現できなかったのだ」
「まぁ、こちらのソフトの基本モデルがこののっぺらぼう様なので、紹介にいいか、と」
「識別用に色は変えられますけどね」とガチャガチャ色を変えているが、まぁなんだかんだ白寄りの灰色に戻ってくる。
『彼の者』のイメージカラーというほどではないのだが、その日に着ていた装備とかが白系の色だったからか、己達の中ではそんな感じである。
そうして、モデルの対応設定を終えたあたりで、人がわんさか集まって来ている事に気付く。
気配に対しての感度はそれなりに高くしていたのだが、目で確認する人数と感じていた人数に差異がある。ナチュラルに気配を消している面々と、己たちが忙しそうだからと気配を殺してくれた者たちだろう。
鈍っている、という訳ではないと思うのだが、全員を知覚できていなかったのはちょっと反省だ。
そうしてチラ見して出席者を確認する。
絶対に確認しなければならないのは2組。
そのどちらもが、前の方の席にまとまって座ってくれている。
1組目はクズリュウ派の夜叉神殿一行(現在施設通い継続中)だ。彼ら彼女らは、今回の戦術討論会に積極的に参加したいと言ってくれた面々だった。地元でも、同様のことを幾度も行っていたらしい。
今回は、当事者としての意見を聞きたいので呼ばせて貰った。
2組目は、『RABBIT小隊』として今も組んでいる『月雪ミヤコ』殿、『空井サキ』殿、『風倉モエ』殿、『霞沢ミユ』殿の4人だ。彼女たちに関しては今回のネタを少し話しているので、『自分達がどうしてやられたのか』を認識するためにやって来た』という感覚だろうか?
正直、己とクズリュウ派だけでは意見に偏りが出るので、『彼の者』と実際に戦った経験のある者たちが来てくれるのは本当にありがたかった。
もちろん彼女たちだけでなく、第一から第十二までの生徒会から各1〜2人居たりと、有力なグループからは数人は来てくれるように声をかけた。ダンシ殿やGV殿、エーデルガルト殿や乾オサム殿、他にも個人で呼びかけた者たちもいるが、残念ながら全員が来てくれた訳ではない。
割と急に立てたイベントなので、声をかけた者の中でも来ている者、来ていない者もまちまち出てしまったのだ。
まぁ、仕方ない。議事録は残すので、それを元に意見をもらう事にしよう。
「では、出欠確認取れた面々は全員集まったので、少し早いが始めさせてもらう。改めて名乗るが、琴葉ジエンだ」
キュッとネクタイを締め、真面目な雰囲気を醸し出しつつ挨拶をする。特に理由はないが、今回は真面目にやるつもりの己だった。
「今日皆に集まって貰ったのは、先日あった『邪神クティーラ』と現役デビルバスターの戦闘の討論会をするためだ」
「己は皆より少し外での活動が多いから理解しているのだが、外に出ればあのレベルの怪物が襲ってくる事はしばしばある。その詳細な戦闘記録が誰に恥じぬ形で手に入るのは稀なのでな、皆と共有しつつ意見を取り交わしたい、というのが主目的だ」
「ちょっといい?」
「む、すまぬ、言い忘れていた。進行を円滑化するためと、議事録の文字起こしをAIでやる関係で発言はマイクを使って一人ずつ頼む。というわけで、頼むぞダニー」
『BoW!』
椅子の間をダニーがたたんとかけていき、背中の銃固定用サブアームに取り付けられているマイクを伸ばす。
発言者は、第十二生徒会副会長の大鳳殿。
ヒナっち先輩とのチャットにてよく話題に上がる、頼りになるという方だ。
なのだが、己は若干嫌われ……という程ではないがそんなに好かれてはいない。『混沌性の違い』という理由だった。カオス属性のあるあるらしい。
「あの戦闘は『ミーム汚染』の可能性があるから録画の類は全て廃棄して記録には残さないようにした筈よ。どうしてあなたはそのデータを持っているの?」
そんな大鳳殿の若干『何かやらかしてんじゃねぇよなぁテメェ?』という言葉をオブラートにて包んだ発言に対し、フジワラがマイクを取って返答した。
「まず前提として、この戦闘記録は映像データそのものではありません。こちらにあるような『認識フィルター』と呼ばれる装置を通し、適切に情報を劣化させたデータを基に作成した再現データになります」
「情報を劣化……ミーム汚染に対して、映像補正をかけるものとは違いますの?」
「はい。あの技術はデモニカの視界映像全てに対して対ミーム汚染処理をするものになり、相当の処理能力が必要です。しかし、戦いの大枠を捉えるだけならば、そこまでの情報量は過剰でしかありません」
「ですので、百分の一から一万分の一まで情報量を削ってから映像処理を行なったのが今回見る映像となります」
「……それは、安全なのですか?」
「レベル50周辺ですが、情報汚染の影響を受けやすいと言われているクローン人間*2の方が見ても問題は発生しませんでした。おおむね問題はないかと」
「ついでに言うならば、『ミーム汚染されてないかテスト』の簡単なやり方があってな。映像がひと段落したら、薬師丸殿の監修の元それを行う予定になっている」
そう己が言うと、「ありがとうございました」と言って大鳳殿がマイクを戻そうとする。
が、マイクはダニーのサブアームから伸びているものなので一瞬戸惑っていた。
ダニーが『BOW』と軽く鳴いて、マイクをすっと引っ込めると、少しホッとしたような表情とともに、ダニーを軽く撫でていた。
優しい人であるよなー、やっぱり
「百聞は一見にしかずとも言うそうだ。実際に動いている見てみるほうが早いだろう。しかし、気分が悪いとかの体調不良があれば、誰に言うなどの必要ないので迅速に保健室に行ってくれ。どこの保健室にも話は通しているから、問題なく処置はしてくれる筈だ」
最低限の注意事項を告げてから、映像を回し始める。
音声データはないが、字幕にて大雑把な会話の内容は付けてあるので舌戦に関しても多少の情報にはなるだろう。
「……え、このチープな3Dアニメが、アレ?」
「そこ、マイクが音を拾って文字起こししてしまうから声は小さめで頼むぞ」
『うずくまった状態から立ち上がる』という雑な処理にて立ち上がった少女がいた。
『オブザーバー』殿の皮を被ったのが、今回の主役の一人、『魔人クティーラ』である。
「アナライズデータについては、各自に渡したurlから共有する形にしている。この会の招待メッセージどっかにやったという者は、テーブルに1枚くらいQRコードを書いた紙を置いているから、それで頼むぞ」
「スマホなどから資料を読めない、という方は、こちらに20部ほど紙に印刷したものがあるので、よろしくお願いします」
映像が進んでいき、クティーラの近くにあった女性アバター(紫棒人間)が『離島棲姫』どのの皮へと変貌し、近くの戦車(CGモデルは90式戦車にて代用)からどかんと巨大な『好きな惣菜発表ドラゴン』へと変貌した。
「……は?」
と一拍空気が止まってから、皆がざわざわとし始める。
「マイクが音声を拾ってしまう。声を抑えてくれ」
「あの……正気ですか?」
「正気だ。続けるぞ」
この場はあえて無視。今は真面目な雰囲気を崩さないでおく。
「このような初期状態にて、戦闘が始まる。魔人クティーラ、怪獣ヒュドラ、
現在召喚されている面子を含めてのパーティは
あ、やべ。一人名前隠せてない。
などと今気付いてしまったが、これをうっかりと言って修正すると逆に真実味が増すので、黙っておく。
「では、戦闘開始だ」
一時停止していた映像を流し戦闘を開始する。
「まず、便宜上0ターン目と呼ぶタイミングだ」
魔人クティーラが『ルルイエの呼び声』及び『スク・フレキシー』を発動する。
「先手を取ったのは灰色殿のチームだが、このタイミングにて発動する二つの効果がある。『スク・フレキシー*3』というのはフレキシー型と呼称されているオートスキルだ。先行、後攻で効果が変わり、先行では『スクカジャオート』、後攻では『スクンダオート』が発動する。このスクンダは深層悪魔の使うタイプのカジャで、1段階限界、効果ターンに限界があり、効果量は基本で20%となるやつ*4だな」
「続いて、『ルルイエの呼び声*5』だ。これはデータがない、深層悪魔の神話に基づいたスキルだな。最近D2スキルと呼ばれ始めたそうだ」
「効果については憶測が混じるが、『敵ターン開始時に『消沈』状態を付与する効果』が一つ、もう一つは先ほどのフレキシースキル同様に先行後攻で効果が変わるようだ。今回は後攻なので、『威圧の構え』2回分の動きであるな。
「消沈というのは?」
「『消沈*6』については戦闘データからの算出はできなかった。掲示板にて聞いた情報によると、クリティカル発生率やバステ被弾率、あるいは命中率に関わっているのではないか? と言われているな。体感としては、魂の昂りである『ニヤリ*7』のような全能感とは逆に、何をしてもうまく行かないというような『ノリの悪さ』を引き起こすものだそうだ」
「こちらの彼女は『BSデストロイア*8』というスキルを持っていた。各属性の状態異常を無効にするスキルにて防げていないことから、認識できていない別属性に由来するもの、あるいはそもそも『バッドステータスではない』という可能性もある」
「……そんなん、どうしろってんだよ」
「解除できない1段階弱体化がンダ系とは別にかかっているというだけだ。即死するようなバッドステータスではないのだから、第一陣なら割り切ってしまい、『消沈』を無視して戦うしかないな」
「情報貰ってから第二陣以降の面子としてコイツをどう殺すかは、後の議題ということで頼む。基本情報はさっさと共有しておきたい」
そう言うと、一人の女生徒の手が上がる。
「あの、先程の先手の取り合いの場面、もう一度見せてもらっていいですか」
ちょいと巻き戻して、手番の差し合いの場面を見せる。
「すごい自然に流れているよな」
「これ、敵の方と打ち合わせたわけではないですよね」
「ないな。クティーラ側の最適解はクリティカルから
先手の取り合いの流れとしては、強者としての威圧感をベースにプレスターンに持っていこうとしたクティーラの動きを僅かな身振りからの指示で、仲魔皆の呼吸を統一し堅く構えた漫画殿……じゃなかった、灰色殿が流れをどちら優位にも持っていかずにターンバトルへと持っていった。そして、そこから仲魔たちの動き出しが早かったが故に、先行を奪えたという事になる。
漫画殿は、別段不思議なことはしていない。自然な指示と、自然な流れで最適を持っていったのだ。
勢いや動きの速さ、あるいは奇襲なりでアドバンテージを稼いで先手を取るのが常道の学生としては、やはり異能に見えるのだろう。
「と、すまぬがこの辺の話は物凄い勢いで主題から逸れてしまう。一旦後にするぞ」
若干でも感じ取れる者は困惑し、理解している面々は絶句している。
この所作の本当にヤベーところは、情報を劣化させたこの映像でも十分に情報が伝わるという『分かりやすさ』、言い換えれば『自然に理解を誘発させる』というもはや異能と呼ぶべきモノであるのだがそれは今は黙っておく。下手すればこの動きだけで30分は議論できてしまいそうだし。
「では、初手が動くぞ」
まず、0手目の
尚、アリス繋がりという訳ではないのだが、青いゴシックロリータに金髪の少女という古典的イメージの『アリス』が狙撃銃をもっているというミスマッチ気味なアバターにした。
「これ、テトラカーンの前に召喚できなかったやつ?」
「速度を下手に弄ると敵に動きを差し込まれるからじゃない?」
「テトラカーンを貼ってないALyCEに物理飛んできたらカバーで反射できるかも? ってのもあると思うかな」
「てか、威圧の構えって2行動まで止められたの?」
「自動効果の威圧だと2行動まで*9やれるんだって聞いたかな。能動的に起こす『威圧』*10だと1行動までしか止められないのはやったことあるからなんか変な感じだけど」
「ていうか、金髪でアリスで銃って、あのFOEだよね」
「ひぃっ⁉︎ごめんなさいごめんなさい、ただの挑発だったんですぅ!」
「スレッタのトラウマスイッチ入っちゃったわよ」
「安心しろ。ありゃただの映像だ」
「映像でも怖いものは怖いんですよぅ!」
『尚、彼女はスレッタ殿をボコっていた事によって防御力上昇中であるぞ!』と話そうとしていた口を閉じる。スレッタ殿はどんな酷いことをされたのだろう? 若干興味があるが、今ではないだろう。
動画が進み、次のターンである2ターン目、あるいは後攻1ターン目へと以降する。
「まずは、ターン開始時に起動するダゴンの動きだな。『海神の理*11』というスキルであるらしい」
「このスキルの効果としては、深層悪魔特有の『属性貫通効果』に加え、ターン開始時に『会心の眼力*12』あるいは『会心の覇気*13』のような確定クリティカル状態の付与、敵全体に1ターン20%のラクンダ、スクンダ効果がある。また、これはこのスキルに含まれるのかは微妙なのだが、クリティカル発生時、どんな状況、どんな戦法でも確実に
「聞くだけでもう『お外怖い』としか思えないんだけど」
「怖かろうが存在してしまっているからな。どう殺すかを考えてくれ」
「開始前が終わって次の動きだ。クティーラ側の手順としては、クティーラ→ダゴン→ヒュドラの順、クティーラが基本2呼吸動ける奴で、ダゴン、ヒュドラは1呼吸だ」
「自動効果が多くてごちゃついているから整理するが、灰色殿達は現在防御1段階20%低下、命中回避については、1段階か2段階か微妙なところだが、今回は2段階と想定しておくぞ」
「いや、普通にスク・フレキシー? とダゴンの奴で2段階弱体じゃねぇの?」
「深層悪魔は強力無比なスキルを持つが、その代わりにバフデバフがヘタクソなのだ。ンダ系にしても最大で1段階、ターン数に制限があり、倍率も20%とたかが知れている」
「なのだが、現在灰色殿たちは『消沈』を受けているだろう? これのせいで動きの鈍りが2段階弱体化なのか、1段階と『消沈』の鈍りなのか咄嗟に判断できなかったらしい。ミーム汚染対策にバックアップからの通信はほぼ無くなっていたからな」
「バックアップがいるとこう言う時のバフデバフ数えミスなくて良いよねー」
「いや、任されっぱなしは辛いですからね」
などとちらほら声が聞こえている。
マイクない場所で発言するなって言ったの忘れられてるなーと思うが、同時に発言の機微を察知してダニーを回し、さっとマイクを向ける職人技を片手間でやるフジワラには脱帽する。
「はいはい、私語は抑えめにねー」
なお、薬師丸殿がそういうと「はーい」とみな黙った。一度やった注意を何度もするってあんまり好きではないのだが、やったほうが良いのかなぁ?
「では、クティーラの行動だ。『アポーツ*14』にて悪魔を拾いつつ、そいつを生贄にして魔法をブースト、放ったのは『トリスアギオン*15』だ。火炎属性で、アギダイン以上アギバリオン以下の打点だが、貫通効果を持っている良い技だな。燃費はアギバリオン以上なので容易く扱えるものではないらしいが」
「で、ここでの攻撃対象はこちらのペンギンめいた彼女だ。彼女は火炎弱点が存在するので、そこを狙い撃ちしたということになる」
「……アナライズされてたって事?」
「サードアイ*16の可能性もあるが、十中八九アナライズだな。目が良い敵であったのだろう」
タイミングとしては、出現時の会話、挑発の時だろう。あからさまに灰色殿を舐め腐ったタイミングがあった。
「防御1段階弱体に弱点直撃、かつこのレベル差であれば普通なら一撃で落ちる。ので、灰色殿はここで『カバー』を切った訳だな」
「サマナーがカバーするのってアリなの? 後ろで引きこもってるイメージだけど」
「十分にアリだ。サマナーをしている灰色殿は、能力の伸び方が所謂『耐久ビルド』となっているそうだ。加えて装備によって火炎属性に%耐性を持っているからな。貫通火炎程度では致命傷にも届くまい」
「実際、装備がある関係でサマナーの耐久値って皆が思ってる以上にあるんだよね。『召し寄せ』とかで仲魔を盾にできたりタイミングでも、ダメージ量考えて『ライフで受ける!』ってのもたまにするし」
「能動的にカバーに行けるレベルの耐久となれば特化型でなければ難しいだろうが、まぁこのレベル帯になると回復は『メディアラハン』が基本になるからな。死亡者を出さないほうがサマナーのダメージよりも優先度は高い」
岸波殿という、実力と地位のあるサマナーが語った事で「そういうものか」と皆は納得してくれた。
正直敵の行動数が見えてない段階でサマナーカバーをするのはまぁまぁのリスクではあるのでここを深く語れば賛否両論になってしまう。
一周さらっと流す段階だとこう言うとこには触れられんのよなー。視聴覚室の利用時間的な理由で。
「次だ。ダゴンの『氷砕烈波*17』という氷結属性物理の全体攻撃スキルが放たれる。あまり見ないスキルが故にパッシブがどれほど乗っているのかは不明なのだが、ここは雑に大威力攻撃のクリティカルと判定するぞ」※D2の「◯砕烈破」や「◯迅斬り」はイベント報酬で因子が配布される汎用スキルです。感想に書くのもどうかと思ったのでここに載せましたが、この報告は不適用にして別途修正していただければ…
「会心状態がここで来るか」
「……テトラカーンで返せないって、貫通って本当に怖いよね」
「反射で返されちゃう貫通使いもいるから、正直この辺全くわかんない。なんなんだろうね?」
「ここのダメージは全員素通しであったが、落ちた者は誰もいない。そして、クリティカルの流れに乗ってダゴンが連続で行動する。……のだが、この辺りでダゴンというか、指示を出しているクティーラは少し妙な行動をとる」
ダゴンは『ビダルジャ』を発動
クティーラの最大HPが上昇した*18
「悪手よね」
「これを悪手と判断して、敵の分析よりも他のメンバーのサポートを優先したバックアップの方は
なお、この時点で敵分析をすっぽかして他の面子の支援をメインにしたのがそれを言っているフジワラである。まぁ、そうしてなきゃシャナイア殿は己が殺していたからファインプレーであるのだが、勝手な行動といえば勝手な行動であった。
まぁ、フジワラがバックアップをした事自体が勝手な行動なので全体に問題はなかったのだがな。生徒会の作ってた分析チームとは別枠に居たのだし。
「ホントぶっ殺してやりたいわ。戦いがヘタクソすぎんのよ」
「一応、今のダメージ感覚で言えば総攻撃しても『食いしばり』を切らせるまでしか届かない。目の前の灰色殿だけでなく、その裏から出てくる本命と殺し合うためにバフを積む、というのは……まぁ、30歩くらい譲ればアリな選択肢ではあるよ。己も選ばぬが」
実際、このクティーラへの『ビダルジャ』という見慣れぬ単体ドーピングで伸びた体力が盤面に与えた影響は、戦闘終了時まで通してみても皆無だ。
攻撃して『食いしばり』を使わせることが最善手、補助に手数を使うなら『将来の舞踏』による手数の追加か『ラスタキャンディ』による火力補助だろう。
増援がこの時点で見えていたのなら、ヒュドラに『ビダルジャ』を使用して2正面作戦を有利にする、というのは有りか? くらいだ。
「で、最後。ヒュドラの行動だ」
「……あの、良いですか?」
「もちろんだ」
「『怪獣ヒュドラ』を……その緊張感のカケラもない顔にしたのは私への当てつけだったりしますか?」
「そんなことはないぞ棗殿。敵に囚われて燃料とされていただけのものに隔意の念などあるものか。むしろ囚われから自力にて生き延びたその強い精神は素晴らしいものだと思っている」
「つまり、何の悪意もなく? あの見た目だけは超絶に格好良かった『怪獣ヒュドラ』をこうしたんですか⁉︎正気なんですか?」
そう混乱の中に陥った棗殿は、流れていく映像を見て絶句する。
ずん、と重量感のある動きにて動き出す『怪獣ヒュドラ』その動き出しは少し重かったが、加速は早く一瞬で灰色殿より距離をとった。
『龍王砲の真髄』と呼ぶべき高速移動だった
怪獣ヒュドラが咆哮を上げ、攻撃を放つその巨体から放たれた攻撃は、まさしく砲撃と呼ぶべきものであった。
「唐あげ飛ばしてどうするんですかこの駄龍は!」
「む、すまぬ。棗殿は設定画面の時居たのだから、その時に言ってくれれば変えられたのだが」
「あんな絵面でのほほんと出てくるコイツがヒュドラだと誰が思いますか⁉︎」
「たしか、劣化させた画像データだが元のヒュドラが残っていたな」
ちょっとヒートアップしすぎている棗殿を宥めるために、『怪獣ヒュドラ』と彼の骨格を使っている気高いドラゴンを比較してみる。
「二足の足を地につけて、羽根があり、ドラゴンである。そっくりだな!」
「誰かこのバカを止める人はいなかったんですか? フジワラさん?」
「止める理由がありません。見てください、両の足を力強く地に突き立てて、天高く『好きな惣菜』を届けるあの気高く美しいフォルムを。むしろあの雑魚龍には役不足では?」
「……こっちの方がよりダメだったパターンとかもうどうしようもないじゃないですか」
そう棗殿が折れかけた瞬間、フジワラが追撃をかけていく
「いえ、言わんとしていることは理解しました。彼、『好きな惣菜発表ドラゴン』が、あなたの中では緊張感に欠けるデザインなので気になった、という話でしょう?」
「誰がどう見ても緊張感などカケラもないでしょう。あのにっこり朗らかな笑顔ですよ?」
「ふむ……」
そんなにっこり朗らかな笑顔が張り付いた表情のままに、しゅたんと高速移動をした
攻撃エフェクトはこそ予算がなかったので唐あげのモデルになっているが、そこそこいい感じである。
「このような彼に、緊張感は必要ですか?」
「ぐっ……言い返せない」
「言い返さなくていいんですかイロハさん⁉︎ずったんずったんのボッコボコにされちゃいましたけど、それでも一応、龍王砲は龍王砲ですよ⁉︎」
「あの惨状を見てもそう言いますかスレッタ!」
完全無欠にノーダメージの金髪ロリータ少女がケロッとしている様子と、棗殿の取り乱した惨状を見てついに吹き出し始める者が現れる。
岸波殿であったり、空条殿であったりだった。
そして、誰かが笑い始めると連鎖してしまうもので、もう真面目な顔で映像を見ている者は皆無となった。
「ハイ! シリアス終わり! せっかくの勉強会だからと真面目にやろうとした己が悪かった! こっからはいつも通りいくぞ!」
「お前あれ準備してて真面目のつもりだったのかよ⁉︎シュールギャグの前振りにしか見えなかったよ馬鹿野郎!」
そんな時、誰かがスマホから「デデーン、〇〇アウト」という音声を流したものだから、また吹き出す奴があらわれる。
舌打ちを内心で一つ。やろうと思ったネタを奪われてしまった。
「これこれ、笑ってはいけないの空気だったこれ!」
「バカすぎんだろコイツらw」
「悪かったな真面目が苦手でなぁ! ネタは挟める余地があれば挟むであろうが!」
「ネタ挟まなきゃ死んじゃう病の人なんです?」
「死なないのにネタ挟む人の方が重症だってボク知ってるよ」
ドカンと壁をぶち破り増援として高嶋殿と砂狼殿が参戦した瞬間が映像にて流れているが、見ているのは数人だった。
「一旦休憩! 3分な!」
ということで小休止である。
いつものあとがきのようなナニカは後半にまとめてやります。
なるべく早く投稿するつもりなので、ちょいとお待ち下さいな
なお、今回に関連する本編リンクはこちらとなります。
やる夫スレ本棚様 真・女神転生オタクくんサマナー ~世界滅亡パパ活計画を阻止せよ!~ 第722話 VSリアル 前半戦
やる夫まとめくす様 女神転生 成功するとパパ活終了サマナーによる滅亡阻止計画 その704
消沈になっているあいだは、各悪魔のステータス付近に専用のアイコンが表示される。
消沈になっているあいだは以下の効果が発動する。
・物理命中率、物理回避率、会心率、状態異常にする確率が20%減少する
・会心を受ける確率、状態異常になる確率が20%増加する
消沈のターン経過は自ターン開始時に行われる。1ターンのあいだ消沈になる効果の場合はつぎの自ターン開始時に解除される。
消沈は状態異常解除スキルで解除することはできない。
また、状態異常にかからなくなる効果を持つスキルや、バリア状態では防ぐ事はできない。