真・ミツオ転生(続) 作:銀鱗
────知っている人だ。
主にリムジンの中で、時には文化祭の中で、あるいは映画館で、まさかのディスコの中で、俺の操る主人公がお世話になっていた人
そして、これから始まる物語でお世話になる人だ
しかしなぜだろう
何度も聞いた声に違和感を感じる
…よく考えたら俺とはこれが初対面だわな
人と人との関わりは第一印象が肝と言うし
どれ、気さくな挨拶から入るとしよう
「初めまして、かなお嬢さん?いやぁこのような姿で申し訳ない。ちょいと変質者に追われててさぁ。」
「えぇ、よく知っているわ。頑張って逃げている様をずっと観察していたもの」
おっファンか?久保美津雄なんてやつを好きになる人もいるんだなぁ
「そりゃあ随分無様な姿をさらしちゃったなぁ」
「全くそのとおりね。あれ以上の無様を引き出すのも一苦労しそうよ」
もーマーガレットちゃんったらどSなんだから~~俺に向けないでくださいお願いします
「…ところでYOUは何しにテレビの中に?ここ危な「あなたを殺しに来たわ」
ッスゥーーーーー…」
よし、楽しく話せたな!とはならなかったよ知ってた
だってあからさまに殺意とか敵意モロモロ垂れ流しですもん!
ホラ宙に浮いちゃってるし本へしおりを挟むようにカードを────
胸元に構えた手の内にカードを収める
同時にカードを砕いた
瞬間、二人の背後に戦士と亡霊が現れ武器を振るう
一つは槍を、一つは大太刀を
全く同じタイミングで出現し、全く同じタイミングで振るわれた武器は
「自己紹介が遅れました」
当たり前に、ただ一方的に
「私の名前はマーガレット、あなたが最後に覚える名前よ」
亡霊は打ち負けた
下から上に世界が流れていく
吹き飛ばされた、と思った瞬間
回る世界が視界を埋め尽くし
折角登ってきた坂に全身を打ち付け続けた
やっと止まった俺の体は、服の至る所が削れ、打撲しなかったところを探す方が難しいくらいに、有り体に言えばボロボロだった。
白い甲冑が見えた瞬間、
そして防御面で比較的優秀という理由で風を付与した、のに
「────ッ───ァ………は、~~~~────!」
このダメージ
…立てない
うまく呼吸ができない
立て直すなんてもってのほか、ただ這いつくばる
それでも、棒に縋り付きながらなんとか体を起き上がらせる
目に怯えを写し、脚をガクガクと震わせながら満身創痍の体を動かす
マーガレットという女性にとって、とてつもなく
人が足搔く姿を手助けするベルベットルームの住民の本質
そして彼女自身の二つ名の通り、ドS秘書の名に違わぬ性癖
その二つが嚙み合って俺という存在への興味・好奇心が生まれる
その
「け、牽制技で相手の出方を見る、戦闘としては理にかなってるじゃねぇの…」
「あら、これでも一撃で終わるよう調整したつもりだったのよ?
思っていたより────楽しめそうね」
こんな軽口、いや減らず口に付き合ってくれている、ということは
発狂モード
切り替わったのだろう
とりあえず、即死の危険性はなくなった
純粋なレベルの差、戦闘経験の差、ペルソナの練度
まだまだ死ねる要因はいくらでもある
その上で倒す、もしくは認めさせるためには
…戦うしかないんだろうなぁ
ペルソナはほとんど使えない。
どうやって保っているか分からない、修繕費がウン百万はかかりそうなくらいボロボロの鎧
さっきの衝突でボロに磨きがかかっただろう。
前日譚でガタがきているってマ?
憶測ではあるがあの鎧を支えているのは瘴気だ
しかし吹き飛ばされた拍子に鎧の裏側まで綺麗に晴らされちまった。
その瘴気の出る条件やらどうしてモチーフが和製リビングアーマーなのかわからないことだらけの俺のペルソナだが、2つだけ確かなことがわかる。
1つは最初の衝突でがらがらと崩されたペルソナが粗大ゴミのように積み重なっているのが伝わってくること
もう1つがたとえ今全身を出しても数秒とかからずにゴミ山に戻るのは明白、つまり何の役にも立たなさそうなことだ。
だったら
「ペルソナ…!」
カードを砕く
ずるり、と虚空から籠手が染み出る
全身は無理、だが一部だけならなんとか顕現できる。
ただ今必要なのはペルソナの一部ではない。
もう一つの籠手が現れ、勝利に必要なパーツを届ける
ゴッッと音を立て地面を砕き、横たわる。
その
ご丁寧に鞘付きである
これで俺が使えるのはダメージを受けたが、糸、いやワイヤーを巻き付け応急処置を済ませた二つの手、パッシブスキル類
属性変化付きの武器、そして言葉による攪乱ってところだろうか
うん、絶対無理っすねこれ(絶望)
攻略wikiでも匙投げるんじゃねーの?(諦め)
やってやろうじゃねぇかよ(震え声)
見えない勝ち筋への不安や恐怖心を押し殺し、坂を駆ける
遠距離では勝ち目はない、近距離まで近づいてからの接近戦に持ち込む!
「走って向かってくる、ペルソナを使おうとしたところをブスリ、かしら?」
バレテーラ
だがあと数歩で攻撃が届く。ペルソナはもう出せない
速度も乗った思いっきりの横薙ぎが顔面に向かって振るわれる。
かなりの威力があるはずの一撃は───
「それで攻撃のつもり?私も舐められたものね」
余裕たっぷりの表情のまま、左手の指に挟んだたった一枚のカードに受け止められていた。
おいおいおいおい全力だぞこっちは!それで、これかよ!?
いくら押しても力を加えても動かない
膠着状態から武器を一度引き、今度は炎を纏った一撃を打ち込む。
だが、何も変わらない
「炎はやめてくださらない?カードが燃えると困りますわ」
よく言うぜ、燃えるどころか焦げ一つついてない癖に
次の攻撃を────と思考しようとした瞬間、ふと思い出したように、手のひらより一回り小さいだけのカードを翻す
たったそれだけで先端が弾かれ、無防備を晒す
驚愕する暇もなく、がら空きとなった腹に本の背がのめり込む
声すら出せない、吐き気か痛みも選別できないまま崩れ落ち、両膝をつく
そして悶えることも許さない
「そこにあった」ぐらいの気軽さで、本の背より平の方が面積が大きいという軽率さで、しかしその手には有り得ないほどの殺意を乗せて、速度と威力による痛みが頬に集約する
その勢いで離れてしまった事が救いにすら感じられるほど、(この世界の)親父にだってぶたれたことないのに!というセリフすら吹き飛ぶほどのダメージが再び地を転がせる
痛みがどうした、ダメージがどうした
まだHPは残っている
小治癒促進が起動する
少しずつ細胞が元の形を取り戻す
ガコンッ
笑う膝を氷で補強、棒で体を支えながら、どこかデジャブを感じる姿勢で立ち上がる
もう一度、愚直に棒を構え突撃する
正攻法で行こうとした俺が馬鹿だった、あまりにも地力が違いすぎる
だったらおふざけ上等、まずはその余裕を崩す!
棒を構えて力いっぱい振る
三度目、属性が違うだけの全く同じ攻撃は、何も変わらず防がれる
「この程度で精一杯?あまり失望させないで頂d────
バッッチィン!
ゴムを勢いよく弾いたような音が響き、服に亀裂が走る。
クソ、肉まで切り裂くつもりだったのにノーダメージかよ!?
(完璧に攻撃は防いだはず、ならあのペルソナが何かを?)
だが、少なくとも驚きはしたはず、ならばここではったりをかける!
「まさか…!」
マーガレットの目線の先、鞘からちらりと覗く刃、そして添えられた籠手
たった今、刀を鞘へと滑らせる済ませたばかりのペルソナ
「そう、これが…居合です…」
無論噓である。この距離から居合を放つなんて普通に考えて不可能だ。
ただでさえ刀がでかいんだからちょっと動かすだけでも精一杯。
ならばどうやって攻撃を届かせたのか
そのからくりは籠手に巻き付けた糸。刀を抜く動作でをフェイクとし、指に絡めたワイヤーを操り居合に見せかけて切る攻撃、「七閃」
元ネタの作品では聖人と呼ばれる超人的な身体能力をもってして成立するこの攻撃、さらに何本ものワイヤーを一度に操作するのが俺程度じゃあ一つが限界、スピードも全然足りてない。おまけにこれやるのに弾道計算とかでめっちゃ集中するから疲れる。これ通常攻撃で出しまくってるねーちんパネェっすわ
当然、こんな攻撃はマーガレットならすぐに解析するだろう。
だが、遠距離から一方的に攻撃される、格下だろう相手に体に傷をつけられる、ダメージを通される、ジャイアントキリングされる可能性。
俺の体を押し返しオニキリへ踵を返す
その腕をバックリと割れた棒の先端が挟み込み、拘束する
「おっと、袖にしないでくれるかな!」
「安心して頂戴、後でたっぷり相手してあげる!」
拘束されてない左手で迫る七閃を弾き、向き直る
まさか一発で対処されるとは
「あまりレディには相応しい行動じゃないけどっ!」
しかしこの程度で拘束されるわけもなく、挟まれた腕ごと大回転
フィジカルにモノを言わせて俺を吹き飛ばす
「っうおおおおおお!?」
まずい、距離を離された…!ペルソナを潰されたら勝ちの目がなくなる上、その前にダメージのフィードバックでやられかねん
だったら今度は、狙いを絞らせないッ
武器がばらけ、武装を形作る。
あのペルソナまであと数メートルで攻撃が届く。しなる不可視の糸も、ネタが割れては防御は簡単、ならば最短ルートで接近する────
いや、どこまでも悪あがきさせてもらう
一刻も早く辿り着くため、お前は糸の通り道を遡った。俺がそこに罠を仕掛けるのを承知の上で
(罠は想定済み、それでもあのペルソナがいる限り、理解できない攻撃が続くとしたら。あのペルソナを一刻も早く潰す。そのために、次の攻撃だけを耐える!)
ガードををしようとした腕が何かに引っ張られる。いや違う。引っ張られているんじゃない、服が何かに引っかかっている。
慌てて確認した腕には、いや全身には、見えないぐらい細いワイヤーが絡まっていた。
望み通り、罠にかけさせてもらう!
七教七刃、拘束バージョン!
お前の周り数メートル、お前の動きもペルソナの動きも手に取るように探知できる!
(攻撃じゃなくて、拘束!?)
糸=ダメージと認識しているお前は、一瞬迷いが出る。その合間合間に本気にならない程度の攻撃を積み重ねる。
「こんな風に、なァッ!」
ガコンッ
ペルソナが駆動した瞬間、捕らえた糸が赤く、熱く発光する
属性は火、張り巡らせた糸やワイヤー、血に着火し広範囲を一気に焼き切る技、
七獄!
マーガレットを中心とした周囲が業火に包まれる
ダメージがたまったら、決定的な一発を通す。ゲームでもこの現実でも変わらない、お前を倒す手段だ!
「いいえ、あなたは間違えた」
「あのまま拘束し続けるべきだった、攻撃に転ずるべきではなかった」
業火が揺らぎ、搔き消される
焦げが混じった青い服の美女が火を突き破る
「着火したことでワイヤーの耐久がわずかに削られた」
「ですがその勇気に免じて、優しく終わらせましょう」
一直線にペルソナへ向かって行くその背を、反省する暇なく追う。
主を失った刀は静かに横たわり、籠手はただ刀に手をかけたまま、何も動かない。
やはりただ
消化不良
思ったよりもあっさり倒せてしまった手ごたえに失望したままとどめを────
ガコンッ
目の前のペルソナが動き出す。思わず距離を取る。
何かをしてくる、一刻も早く目の前のペルソナを潰した方がいい。
理性ではそう理解している。だが、力を司るものの本能は、
どんな攻撃をしてくるのか、どうやって自分を楽しませてくれるのか。その策がすべて潰された時、どんな顔をするのか。
距離を詰めてくる存在にはすでに気づいているペルソナを攻撃されないために、わざわざ姿を晒してくれている
よかった、まだあの少年に戦闘意欲は残っていたらしい
まだまだ退屈せずに済みそうだ。
待っていてくれる、なんて優しいんだろう、見逃してくれないかなぁ
彼女が選ぶのは凍てついた笑みを浮かべる魔性を封じたカード
双眸は俺をとらえ、これ見よがしに砕く
「姿を見せてくれるなんてお人よしね、よく狙えるわ」
攻撃宣言をしてくれる、なんて優しいんだろう!見逃してくれそうにないなぁ
さっきとは違い、距離が離れすぎている
彼女の後ろにはロキと何本もの氷柱が顕現している
もう、すでに相手の射程範囲
ただでやられる気はないがな!
オニキリは静かに力を放出し続ける。その目盛りが指しているのは、風
手に絡め、目視できないほどの糸を棒に接続、俺の目測による手動照準、一本当たりの総魔力の内三割を放出による浮游を付与、残りは射出に回す、三本の近隔操作砲台
オリジナルとは程遠い仕様
十分だ!
「道を切り開くっ『インコム』!」
「その浮くぼうっきれで何をしようと!」
空中に浮かぶ砲塔が唸りを上げ、つむじ風を射出する
迫りくる氷の射線を風が逸らす
迎撃しきれなかったものを手に持つ一本で弾く
圧倒的密量の中に本体へと繋がる隙間風を捻りだす
そして生まれた一瞬に、体を滑り込ませる
何回も繰り返す。体についた小さなかすり傷も、大きな打撲痕も自らの小治癒促進を信じ、前に進む
だが
それで成したのはたった数歩
(残りの距離数メートル、だが、条件は満たした!!)
三本の筒を纏めて放った風圧が、俺と彼女を繋ぐ直線上の全てを開く
その先に特別大きな氷柱、その切っ先を俺に向けているマーガレットがいる
ガコンッ!オニキリのダイヤルが回る
纏っていた風が消える、それに合わせて支えを失った棒が落ちる────前に1本を掴み、もう一方に持った二振りを素早く投擲
一本はその直線をなぞるように、前へ
もう一本は、まるで見当違いを起こしたように、上へ
急に棒を頭上へと投げる、その行動には面食らった。だがそれがどうした
聡明かつ戦闘経験が豊富であることを自負している私には通用しない
当然、魔力の流れからして一発大きいのを通して突っ切ってくるか、それ以上の大きい一発で貫通させてくるか。
戸惑いはした。しかしやることは変わらない
正直、ここまでして勝てる見込みがないわけじゃない
ここまでのパクリ技は全てアトラス作品とは関係ない、または薄い作品の技をセレクトした
…いくらオリジナルに及ばないとはいえ、あまりダメージにならないとはショックだが
しかし、今はそれでいい
メガテン・ペルソナに出てくるスキルは、メディアや作品の違いによっては攻撃方法やスキルの仕様が違っているものの、ほとんどが共通している
新しいスキルの名前を考えるのが億劫だというメタもあるのだろう
よって今の俺の評価は
「面白いだけの曲芸で私を倒せないと思わないで頂戴!」
これである。辛辣ゥ!
だがその評価は少しだけ間違いだ。俺のパクリ技は全て防御に回した
そしてマーガレットの目は分かりやすく俺の投げた棒に注意が向いている。
今投げた棒には、遠めに見てもわかるほどぐるぐるに糸を巻き付けてある
七閃と七獄、いや糸を印象付けているからこそ注視する。注視せざるを得ない。
目の前にまで接近した1つをが氷柱に弾かれる
互いに弾かれ明後日の方向に飛んでいくが俺の手数はまだまだある
次の一手への対策を用意する暇も作らせず、突貫
ついでに残った二振りのうち、右を投擲
本で弾く、その隙を突くように上に投げた一刀が重力に従い落ちてくる
直撃するかしないか
野球でいう、フライボールを誰がとるかでポテンヒットになる「お見合い」のように絶妙な距離
その思考をさらにかき乱すか、その直前に受け止め攻撃。思わず避けたその隙に連結、短槍と化したそれを〆とばかりに振るう───寸前に衝撃が襲う
連撃を見切り、連結の瞬間に差し込まれたカードが槍の中央を捉える
カードと槍による
「これでおしまい?武器を失って、技を見切られて、面白い止まりであなたは終わり!」
「武器はまだある、技も沢山、つまらん評価は撤回させてやるよ!」
カードがついに槍を真ん中からぶった切る
────いや、ぶった切らせる。連結を解除し、双剣へと姿を変える
里中の時の手を使わせてもらったぜ
カードに集中した力が思いっ切り空を切る
攻撃を構えんがため両腕を引き、視線をずらす
(なぜ引いたの?絶好のチャンスを…いや!私を確実に倒せる確信が!
背後に殺気、あたりのシャドウは掃討したはず
だが咄嗟に振り払った腕に走る二つの衝撃
その正体は未だに雷を纏う、投げ捨てられたはずの二振りだった
「まさか、電磁石」
「違うんだよなこれがぁ!」
巻いてある糸から見えない一筋が彼が持つ二振りへと繋がる
複数の連撃によって相手の防御を崩し、確実な一手で殺す技
「鶴翼三連」
だが足りない。「鶴翼二連」止まりのこれでは
防御不可の一撃へなるためのもう一対が足りない
その一撃は俺で用意する
戻ってくる一対が糸によって手元の槍へ収集、再構成によって一つの槍となる
属性はそのままに、全ての防御手段を使い切った無防備の胸へ三撃目が伸びる
「ライトニングランス」
電撃を纏った槍の全威力が伝わり、飛び出す青い光がそのまま身体を吹き飛ばす
プラモデルぐらいのサイズでも人を殺せる機体だ
模倣とはいえ相当の威力があることが己の槍から放たれた派手な力を表しているよう
ただ、その程度で終わるなら力を司るものは倒せない
もう一発、追い打ちで────
ふ
ふふ
ふふふ
ふふふふふふふふうふふふふふふ
こっわ
笑ってるよあの人
煙の中から聞こえてくる嬉しそうな声
俺、ドン引き
「…いいわ」
「いいわねアナタ。面白いわ!」
「お世辞でも強いって言ってくれねぇかな」
「それは無理ね。私とあなたでは出力に絶対的な差があるの。お世辞を言う方が失礼よ」
「正直に言うのも失礼では」
「あら失礼」
「1ミリも申し訳ないと思ってなさそうな謝罪」
「面白いと言ったのは本当よ。だからそのお礼に────優しく殺してあげる」
「ま────待て待て待て!そこは見逃してくれるとこじゃねぇの!?」
「それとこれでは話が別。この地は次の「試練」に選ばれる可能性が高い、と我が主は仰せよ、なるべく不穏因子は潰しておくのが私の仕事。それに────
大魔王からは逃げられないものよ?」
「あながち間違いじゃないなちくしょう!」
結局殺されるじゃねぇか!
こ、こうなったら
「こんの人でなし!善良なる市民を傷つけていいと思ってるのか!」
ただの悪口。しかも小学生レベル
「あら、悪あがき?そこで開き直るとはいっそ清々しいわね」
「大体レベル差も経験の差もあるやつに戦闘吹っ掛けてくんな!」
「最初に言ったでしょう?私はあなたを殺しに来たと、戦闘は……ただの趣味よ」
「鬼!悪魔!ちひろ!」
「ちひ…?最後のはともかく鬼も悪魔も所持していますのよ」
ふわりといくつかカードが裏返り、オニ系や「悪魔」タロットのペルソナが流していく
めちゃくちゃ余裕の表情で
めっさむかつく!
が、狙いどおりに上機嫌だ
戦闘を楽しめている
主の命も果たせそうである
圧倒的優位
その優越感に
水を差されたくないよなあ!
「このっっっ!
年増ァ!」
「………………………へぇ」
ヒェ
情報
主人公は属性を変えることで、疑似的な「耐性」を獲得することができる
ペルソナシリーズ本来の耐性が
ダメージが1/2+弱点によるダウンがなくなる+即死の確率低下(中)
それに比べ、主人公の「耐性」は
ダメージ20%カット+即死の確率低下(小) だけであり、弱点ヒットによるダウンは避けられない。
ゲームのシステムで言うと1ターンに1回だけ属性を変えられる
番長のペルソナチェンジと同じである
理論上すべての攻撃を20%減で受けられるが、ないよりはましの精神である
ちなみに主人公がテレビの中に入るときには火か光にダイヤルを合わせている
(弱点のダメージを抑えるため+即死する確率を少しでも減らすため)