音速の妹のヒーローアカデミア   作:えきねこ

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 舞台装置は廻り続ける。

 その自我が、本当は何を望んでいたのかすらも忘れて、闇より深き深淵に墜ちてゆく。

 引き上げる方法など無い。


 其の魂に手を伸ばすというのなら、魂を捧ぐ覚悟を示せ。
 其の魂を救い出したくば、殺してでも止めてみせろ。
 其の魂への救いは、死をもってのみ成立する。



 其れは無垢な子供であり、憧憬であり、絶望であり、無であり、聖母であり、殺戮者であり、舞台装置であり、















 そして、■■■■■■■■である。




緑谷出久∶Abyss

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 緑谷出久という、“個性”を持たないこと以外は普通の少女が居た。

 ごく普通にオールマイトに、ヒーローに憧れた少女だった。

 

 普通の無個性の人間に比べれば、恐らく彼女は恵まれていたのだろう。親に、無個性でありながらヒーローに憧れたことを肯定こそされなかったが酷く否定されることもなく、ネグレクトを受けても居ない。寧ろ、母親に存分に愛されて育つことが出来た。無個性の人間を身内に抱えることは恥であると認識する人間が諸外国に比べて一際多い日本において、彼女の母親は完璧とは決して言えないが、しかしそれにほど近い子育ては出来ていたと言えよう。

 

 彼女にはもう一つ、幸運なことがあった。幼馴染みの少年の存在だ。

 

 一般に、無個性の人間は周囲の人間に蔑ろにされることが多い。周囲と同一であることを不用意なまでに望む日本という国において、それは顕著だ。無個性の人間は産まれながらに“個性”を持っていないだけであり、人体に必要な部位や器官は揃っているにも関わらず、“個性”がない、という一点のみで蔑まれ、気味悪がられ、虐められる。時に、自ら命を絶つ者が現れるのも珍しいことではない。たった一つ、それも、本人もその親もどうしようもないことで心無き悪意に蝕まれ、蔑まれるのだ。相当芯があるか、確固たる憧れがなければ、一人で耐えられるはずもない。人間の心は脆く、すぐに壊れてしまうのだから。

 

 緑谷も例外ではなく、“個性”がないと発覚した直後から、周囲に気味悪がられ、遠ざけられた。それだけでも、幼い少女の心を深く傷付けるには十分だった。

 

 しかし、緑谷にはそれ以上のことは起こらなかった。幼馴染みの少年が近くに居たからだ。その少年は「爆破」という強い“個性”を持っており、それ以外の才能も突出した天才少年だった。名を、爆豪勝己といった。

 

 少しでも歯車が狂っていたのなら、爆豪は周囲と共に幼馴染みを蔑んだだろう。しかし、そうはならなかった。緑谷が無個性だと知った爆豪の母親が、『ヒーローになりたいのなら、まずは出久ちゃんを守ってやんな』と言ったからだ。

 

 爆豪は緑谷に「デク」といういい意味ではないあだ名をつけはしたものの、それ以外の緑谷に降り掛かる無邪気な悪意や心無き言葉から少女を守る、防波堤のような存在になった。うっとおしくは思いながらも、同時に守らなければ、とも思っていた。

 不器用ながら、彼は幼馴染みの少女を守ろうとしたのだ。緑谷も爆豪にある種憧れのような感情を抱いていた。

 

 

 

 

 ……そのような状態が一年ほど続いたある日。

 二人で歩いていた、公園からの帰り道のこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

『っ!?』

『デク!?』

 

 どこからともなく白いローブを身に纏い仮面で顔を隠した誰かが現れ、その誰かが袖を翻すと、そこから触手のような黒い手のようなものが飛び出し、緑谷を捕らえた。

 

『子供か……器になればよいが』

『てっめ、デクを離せ!』

『おや、ここにも子供が……使えない奴か』

 

 爆豪は爆破の“個性”をその誰かに向けた。しかし、相手にされることはなく。何らかの手段で爆風を相殺すると黒い手を爆豪に向け、壁に投げ飛ばした。

 

『かっちゃ…………!!』

 

 恐怖。自分たちではどうしようもない圧倒的な恐怖が、緑谷の心を蝕んでいく。抵抗しようとしても、子供の力では藻掻くことすらも出来ない。爆豪はなんとか緑谷を助けようとしたが、壁に激突した衝撃で身体が動かず、辛うじて手を伸ばそうとすることしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 其の最中、空から炎が舞い降りた。仮面の人物は炎が来ることが分かっていたのか、慌てることもなく軽々とその炎を躱す。

 

『ようやく追い付いたぞ、敵め!』

『随分と遅かったな。生憎、こちらはもう貴様と遊んでいる暇はないんだが』

 

 其の炎の正体は、ナンバーツーヒーロー、エンデヴァーだった。

 爆豪と緑谷は当然の如く希望を見出す。この国において、一番平和の象徴に近いヒーロー。希望を感じるのは当然のことだった。

 

 エンデヴァーはその期待に答えてかどうかは分からないが、仮面の人物をその炎で焼こうとして…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………しかし、不意にその動きを止めた。

 

 困惑しかなかった。恐らくだが、仮面の人物ですら疑問を抱いたことだろう。あとから分かったことだが、仮面の人物はエンデヴァーに一切の干渉を行っていなかったのだから。

 

 エンデヴァーは何もされていないにも関わらず、膝を付き、顔を青くして息を荒げた。その視線が緑谷の瞳を捉え、しかし、何かに囚われたかのように、彼女を救おうとはしなかった。

 

 仮面の人物はコレ幸いと、黒い手に囚われた緑谷を連れ、ワープゲートのようなものを開き消えていった。

 

 緑谷は最後までエンデヴァーが助けてくれるのだと信じていたが、その期待に反し、エンデヴァーは決して最後の最後まで、動こうとすることはなかった。

 

 

 

 

 エンデヴァーにどんな事情があったのかなど、緑谷には分からない。

 エンデヴァーが動いていたとしても、助かったかどうかなんて分からない。

 

 

 

 

 

 

 だが、現実に、エンデヴァーは緑谷を見捨てた。

 手を伸ばそうとも、しなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 これが、決定的な分岐点だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 緑谷が連れ攫われた先は、何かの研究施設のような場所だった。無機質で、温かみなど一切ない檻の中に閉じ込められ、彼女は日々苦痛に苛まれ続けた。

 

 思いつく限りの苦痛を、拷問を味わわされて。何らかの薬物を注入され、両腕両足を引き千切られ、穴を開けずに体内から「何か」を奪われて、ついでとばかりに「欲」の捌け口に使われて。狂ったような笑い声と背筋が凍り付くような言葉を吐き捨てられて。

 

 死にたくなるような苦痛と恐怖と凌辱の中、それでも、死ぬことは、楽になることは赦されず。手足を失ったに留まらず、人としての形すら失っていく日々。

 

 しかし、真に緑谷の心を抉ったのは。

 

 

 

 

 

『え……うそ、だ……あなた、は……』

『おや、僕のことを知っているのか。なら分かっているとは思うけどね……ヒーロー稼業(・・・・・・)もストレスが溜まるんだよ。

 

 

 

 

 だから、ストレス発散に付き合ってよ?』

 

 緑谷の眼の前で欲望の塊のような顔をして、緑谷の腹部を殴りつけたのは、彼女が応援していた、ヒーローの一人だった。

 

 信じられなかった。

 

 だけど、否が応でも思い知らされた。

 

 他にも緑谷に悪意を、欲望を向けるヒーローは居た。それも、一人二人ではなかった。大勢のヒーローが、彼女にとっての憧れ……だったものが、彼女を痛めつけ、苦しめ、犯した。拒絶の言葉を叫んでも止まることはなく、寧ろ、更なる苦痛を味わわされた。

 その全てを、手足のなくなった身体で受け止めた緑谷の幼い心は、既に折られていた。

 

 

 

 

 

 

 まるで、無個性でありながら恵まれていた環境に居たことに対する罰のように、悶え苦しむ日々が続く中、絶望の奥底へと落とされた緑谷はどうしてこうなってしまったのかをずっと考え続けていた。日数の経過など分からない檻の中で、考え続けていた。

 

 一体どうして、自分はこんな目に合っているのか。

 一体どうして、自分はこんな目に合わなくてはいけないのか。

 

 正常な思考能力など、既に失われていたのかもしれない。

 的外れなことばかり、頭に過っていたのかもしれない。

 

 それでも、考えずにはいられなかった。

 地獄すらも生ぬるいこの状況が、どうして自分に降り掛かってきたのかを。

 

 ひたすらに考えて、来る日も来る日も考えて考えて、長い時間をかけて考えて考えて考えて、考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて考えて…………………………

 

 

 

 

 

 

 そうして、人間としての姿かたちをも失った緑谷()は、一つの答えに辿り着く。

 

 全ての始まり、あの日あの時、自分を攫い、ここに閉じ込めた「天使の教会」が、

 

 

 

 

 そして、自分が救けを求めていることを認識しながら、しかし一切手を伸ばそうともしなかった「エンデヴァー」が、

 

 

 

 

 天使の教会に与する「ヒーロー」が、

 

 

 

 

 

 ……ただひたすらに、憎い。

 

 憎くて、憎くて、憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて、たまらない。

 

 自分をこの地獄に拐い、身体を造り変えた天使の教会が憎い。

 自分を認識しながら見捨てたエンデヴァーが憎い。

 自分を苦しめ、愉悦に浸るヒーロー共が憎い。

 

 

 

 

 

 …………ヒーローの本性を知らず、それを囃し立て、のうのうと生きている奴らが、憎い。

 

 

 

 

 無垢な心は天使の教会とヒーローと、ヒーローを囃し立てる人間に対する憎悪と怒りで染め上げられ、しかし、彼女にそれを成すための力などなく。

 

 母は程なくして、完全に人間としての形を失った。

 人では決して触れられぬ領域に目には見えぬ力で接続され、母の体内からは緑色の液体が溢れ出していた。

 

 液状化した自我、コギト。母は異空間からそれを汲み上げる生きた舞台装置、「コギトの泉」として改造されていた。

 

『自我の源泉、「コギトの泉」……これで、ようやくスタートライン(・・・・・・・)だ。

 

 さて、まずは実験をしなくては。大丈夫、「材料」ならいくらでもある』

 

 母の胎内に押し込まれたのは、生きた人間だった。救いを求める眼を持った人間だった。

 押し込まれたその人間は胎内で溶け出して、骨すら残さず消えてゆく。そして、黒いなにかが胎内から押し出され、床に落ちた。

 

 

 

 人を殺したのだと、数刻経ってから母は気が付いてしまった。

 

 

 

 

 

 それが、最期の一線だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 母はその時点で、人としての思考能力を失ってしまった。

 その心は狂気に呑まれ、絶望に染まり、完全に粉々に砕けて散った。

 

 微睡みに沈み、人を殺し原液とし、黒いなにかを産み落としたことだけを毎度毎度明確に認識し、其の度になけなしの自我を削り続け、それでも、たった一つの願いを抱いて、それだけをなけなしの自我の寄る辺として、生ある舞台装置として、生きていた。

 

 

 

 

 ある時、母の腹の中に何かが埋め込まれた。

 それは、人間ではない何か。人間の目には見えないもの。

 

 

 それが胎内に取り込まれた時、母は理解した。

 

 これは、元々自分のものなのだと。

 自分が腹の中から奪われた、卵なのだと。

 

 

 

 そして、母は願った。

 願ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 母の身体から、金髪の少女が吐き出された。

 

 母の恨みも、憎悪も、嘆きも、怒りも、絶望も、その少女に注がれてしまった。その感情から、彼女は生れた。生みだした。不完全な生き物とも言えない何かを、いずれ、人間よりも圧倒的に早い時期に、身体が崩れてしまうであろう娘を。

 

 

 

 

 

 ああ、世界はいっそ、美しいほどに残酷だ。

 

 彼女は、これから生れるであろう娘たちは、きっと、幸せになどなれない。自分が無個性でありながら与えられた幸せすら、彼女たちには与えられない。

 

 偽りの幸福など知っているだけで苦しいだけだというのに、それすらも自分は彼女に与えてしまった。そしてきっと、これから生まされるであろう娘たちにも。

 

 なんてことを、なんてことをしてしまったのだろう。

 

 

 

 

 

 どうしてせかいは、ぼくにこんなにもきびしいのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぼくは、いいおかあさんにすらなれなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『…………ごめんね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 それが、母の人としての最期の言葉だった。

 

 その瞬間、母の人間としての自我は死に絶え、母はその魂を縛られて、コギトを汲み上げ、黒いなにかを産み出すだけの肉塊と成り果てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、母の予想通り、教会は母に人間を喰わせ、黒いなにかを吐き出させ、娘を産ませ続けた。

 

 生み出された娘たちは、しかしプロトタイプと言うべきものだったらしく、教会に刃向かえないような自我調整を施され、実験体や慰み物として使われた。地獄すらも生ぬるいその場所で、しかし娘たちは抱え、共有し、燻ぶらせ続けていた。

 

 母を連れ去り人間ですらなくした冒涜者(天使の教会)への憤怒を。

 母を嬲り、苦しめ、犯し続けた狂信者(ヒーロー)への怨恨を。

 母を見捨て、この地獄すらも生温い絶望に叩き落とした執行者(エンデヴァー)への憎悪を。

 

 母から受け継いだあらゆる負の感情を、ただ只管にひた隠しにし続けて、好機を待ち続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、末の妹が生れた。

 

 末の妹に触れた姉たちは、少しの間だけ教会に抗う事ができた。

 

 

 

 

 

 ……それが、最初で最後の好機なのだと、姉たちは直感した。

 

 

 

 微睡みの中、微かに聞こえた。

 

 姉の一人からの、『せめて、あなただけでも幸せになりなさい』という声が。

 

 

 

 

 …………そして、朧げな視界が光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……その後、オレは誰かからソルフェジオを託されて、記憶を封じられて、遠く遠くに……ソニックと出逢ったグリーンヒルに飛ばされた。生まれてからの記憶は大分曖昧だけど……多分、2週間も経ってねえんじゃねぇかな」

 

 どこか虚ろな瞳でケテルと犬のような何かを抱き締めながら、アンジェラはそうやって話を締めた。その場がしん……と静まり返る。ソニック達も、ここまで詳細な内容はまだ聞いていなかったがゆえに声を上げることも出来なかった。

 

 其の最中、話の途中から俯向いていた爆豪が口を開く。

 

「……そうか、お前は、デクの……」

「母は最期の最期まで、ヒーローへの憧れが憎悪に塗り固められても、爆豪への憧れだけは捨てなかった。捨てられなかったんだろうな、それだけは。

 

 オレはちょっと特別製で、血の繋がった姉たちと違って母の感情そのものはあまり継いでいない。感情の殆どは、姉たちを生み出す時に使われたから、もうあまり残っていなかったんだ。言わば、オレは無色透明に少しだけ色が付いたような状態だった。

 

 その無色透明と少しの色の元になったのが、母がずっと大切に持っていた、最期に残された小さな憧れ。

 

 

 

 ……つまり、オレは母がお前由来で生み出した存在なんだよ、爆豪」

 

 アンジェラはそう言うと、風の魔法で身に着けていた黒いリボンを爆豪のところまでふわり、と飛ばした。それを危なげなくキャッチした爆豪は、困惑の表情を浮かべている。

 

「それ、返すよ。オレが持ってても意味ないし」

「…………」

 

 爆豪はただただ無言で、リボンを握り締めた。

 

「……エンデヴァーが、要救助者を認識しながら救けようともしなかった上、天使の教会にヒーローが所属しているとは……フーディルハインが天使の教会に作られた存在だということ含めて、にわかには信じられんことばかりだ……」

「全部真実ですよ。決定的な証拠を出せるわけではないですが。

 それでも…………母が今この瞬間も、天使に、ヒーローに冒涜され続けているということは、紛れもない真実で、現実です」

 

 相澤先生は頭を抱えた。アンジェラがこんなたちの悪いジョークを言うような性格ではないことは分かっているし、爆豪の反応を見るに、緑谷出久の存在も真実なのだろう。

 

 アンジェラが語ることが、真実なのだとしたら。

 

 …………その先は、考えることすら億劫になる。

 

「なぁ、アンジェラ。アンジェラの母親の話は分かったけどさ……お前自身は、これからどうするつもりなんだ?」

 

 ソニックはどこか疲れた様子のアンジェラの頭をそっと撫でながら、優しい声でそう問いかけた。アンジェラは少し、悩む素振りを見せる。

 

 

 

 

 母の天使の教会とヒーローへの怒りを、憎悪を、絶望を思い出した。

 地獄で生れた姉たちが、それでも藻掻き足掻こうとしていたことを思い出した。

 

 自分だけでも、せめて幸せになってほしいと、記憶を封じたフォニイを知った。

 母の感情に呑まれ、それでも最後には自分の意思で自分の終わり方を決めたトゥーレシアを知った。

 

 人間にも、ヒーローにも、色々居るのだと知った。

 助けてくれる仲間を知った。

 世界は決して一言では表せないことを知った。

 自分の意思を知った。

 

 かけがえのない、数え切れないことを知った。

 

 まだまだ世界には、知らぬことが沢山あるのだと知った。

 

 

 

 

 

 

 

 その全てが始まったのは、きっと、母に産み落とされた時ではなく………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……オレは、母の代弁者でもなければ、姉たちの代行者でもない。

 ヒーローをよくは思わないが、憎いとも思わない。

 

 

 ただ…………天使を、根絶やしにしてやるだけだ。

 其の道は、自分で決めた。

 

 誰にも…………文句なんか言わせない」

 

 其れが、母が願ったことだとしても。

 其れが、姉たちも託され、自分も託されたものだとしても。

 

 

 選び取り、決めたのは、アンジェラ自身だ。

 

 

 黒鉄の義手が、蛍光灯の光を反射し輝いた。

 

 

 











※補足
アンジェラさんが入院しているのはGUNの日本支部に併設された病院です。うっかり描写忘れてましたすません。おいおい本文も直します。
今までの話のいくつかもちょっと手直ししてます。ちょっと誤字や描写ミスを直した程度なので、気になる人はどうぞ。これからもちょいちょい無言で過去話を修正することがあります。大きな変更はしないので、ご承知おきくださいませ。


ついでに、私は別に緑谷くんが嫌いなわけじゃありません。寧ろ好きな部類のキャラです。爆豪くんも同じく。
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