ガンダムビルドアーク   作:アクレン

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どうもアクレンです
オリガンに「物語」が欲しくなって小説を投稿してみました
拙いしめちゃくちゃ不定期投稿になると思うのですがどうぞ見てやってください
それではどうぞ

追伸
ガンプラの画像を入れてみました
イメージの助けになれば幸いです


ガンダムビルドアーク
第一話


ガンプラバトル。

 

それはガンプラ同士を戦わせる、架空の遊び「だった」。

 

プラフスキー粒子の発見により架空から現実の遊びとなったそれは、多くの人々を魅了し、その世界に引き込んでいった。

 

そしてここにも、ガンプラバトルに魅了され、その世界に足を踏み入れようとしている少年が、一人。

 

 

 

 

「ここのパーツはこうして…っし、いい感じだ」

 

夜の2時を過ぎ、誰もが寝静まる夜。「彼」は一人、薄暗い部屋の中でかなり大きめの独り言を言いながら何やら作業にいそしんでいた。

 

「彼」の名前はトウマ・カイト。高校受験が終わったばかりで、春から高校一年生になる少年だ。

 

そんな彼は今、机に向かい一体の「ガンプラ」をいじっていた。

 

受験が終わり、やるべきことから解放されたカイトは、ガンプラバトルを始めるために己の愛機となるガンプラを作っていたのである。

 

 

 

しばらくして…

 

 

 

「できた…!」

 

カイトの目の前には、一体の赤黒のガンプラがあった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

机の上に置かれていたそれは、様々なパーツを組み合わせて作るいわゆる「ミキシングガンプラ」「オレガン」などとと呼ばれるものだった。

 

ストライクノワールをベースとしているため全体的なシルエットはそれに似ているものの、胴体中央にはストライクフリーダムのパーツが移植されていて、

 

胸部、肩、フロントスカートには追加装甲、腕にはガントレットシールド。

 

足にはインフィニットジャスティスのグリフォンビームブレイドが。

 

そして最大の特徴、目は赤いバイザーにおおわれており、机の上のライトの光を反射して輝いていた。

 

カラーリングはノワールカラーにアレンジを加えたものに。

 

その名は「アークストライク」と言う。

 

 

 

 

「よし、こんなもんかな」

 

機体の調整を終え、大きなあくびをするカイト。

窓に目をやるとカーテン越しの太陽光が差し込んでいる。

 

「スマホのデータ…いや、あとでやるか」

 

あとはガンプラの性能、武装などのデータをスマホに書き込めばガンプラバトルの準備は完了だが、徹夜明けのカイトにその作業は過酷であった。

 

「とりあえず寝るか…おやすみ…」

 

カイトは布団にもぞもぞと潜り、よほど作業に疲れたのかすぐにすやすやと寝息をたて眠ってしまった。

 

…その後、朝になっていつまでたっても起きてこないカイトにしびれを切らした母親に布団から引っ張り出され、徹夜しないでちゃんと寝ろ、とこっぴどく怒られるのだった。

 

 

 

 

「よし、今日は初バトルだ!」

 

作業が終わった次の日、カイトはガンプラを買ったばかりのホルスターに入れて、近所にある行きつけの模型店「オーヤ模型店」に来ていた。

 

個人経営だが品揃えはよく、ジャンクパーツの販売やガンプラバトルをするためのバトルスペースもあるため、いつも多くの客で賑わっている。

 

「やぁカイト君。ついに初バトルかい?」

 

模型店に入ったカイトに話しかけた男の名は「オオヤマ・サトシ」。

30代前半で髪はロン毛、変わり者で少しぼんやりした性格だが、これでも元プロのガンプラファイターで、世界大会出場経験者だ。

 

「はい、初バトルです」

「うん、いいねぇその若々しい感じ。僕の若い頃は…」

「とりあえずバトルスペース、お借りしますね」

「話の途中なのに…グスッ、バトルスペースは奥だよ…」

 

店長に許可を取り、バトルスペースに足を踏み入れるカイト。部屋にはいくつかのガンプラバトルの筐体が置かれていて、大勢の人がガンプラバトルを楽しんでいる。

 

カイトはそれを見て呆然と立ち尽くしていた。初めて見るバトルスペースの光景に圧倒されたのもあるが、

 

(あっ…どうやってガンプラバトルしよう…)

 

どうすればいいのかわからなかったのである。

 

カイトは極度のコミュ障なので、知らない人に話しかけることが出来ないのだ。

 

「そういやソロプレイもできたよな…」

 

だがガンプラバトルは諦めきれないので彼はソロプレイという手段をとることにした。

 

「みじめだ…まぁ初心者だし強い人と当たるよりはいいか…」

 

呟きながら、カイトは空いた筐体にスマホをセット。

 

するとプラフスキー粒子が散布され、六角形の筐体の上にバトルフィールドが形成された。

 

フィールドはビルドファイターズ1話でビルドストライクがサザキのギャンと戦っていた荒野。

 

奇しくもカイトの機体はビルドストライクと同じストライク(ただしこちらはノワールだが)ベース。運命的な何かを感じながら、カイトはガンプラをセット。

 

ガンプラがスキャンされ、アークストライクのバイザー下のツインアイに光が宿った。

 

「っ!かっけぇ…!」

 

若干にやけつつ、カイトはアームレイカーを握る。

 

そして

 

「トウマ・カイト!アークストライク出る!」

 

興奮により若干上ずった叫びとともに、アークストライクはカタパルトから射出された。

 

 

 

 

 

カタパルトから射出アークストライクはフィールドに降り立つと両手のライフルを構え警戒の態勢を取る。

 

「さぁ…どこから来る…?」

 

カイトは獰猛な表情でモニターを睨む。

 

その姿はバトル前のおどおどしたものとは全く違っていた。

 

(なんだこの感じ…自分が自分じゃないみたいだ…)

 

内心で自身の変化に驚くカイト。だがそんなことを考えているうちにバトルフィールドの奥から砂煙をたててNPCの敵ガンプラがやってくる。

 

相手は「ガンダムSEED」の量産機、ジンだ。

 

「行くぞ、アークストライク!」

 

アークストライクはスラスター全開でジンに迫る。ジンは右手のライフルをアークストライクに向けて撃つが、

 

「っ、遅いな!」

 

アークストライクは若干強化された機動力に振り回されつつ左右に動くジグザグマニューバで回避。

 

「コイツで!」

 

ジンとすれ違ったところで振り返り両手に持ったビームライフルをジンに向けて乱射する。

 

カイトは昔からゲームなどの射撃が苦手だった。恐らくガンプラバトルでもあまり出来ないんだろうなと思い彼が編み出した射撃。

 

それがこの「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」射撃だ。

 

デタラメに放たれたビームの多くはあらぬ方向にとんでいくものの、数発がジンに当たり、ジンは爆散した。

 

 

 

 

 

「いやぁ~、初バトルなのにすごいねぇ~」

「っ、て、店長!?」

 

バトルを終えガンプラを回収したカイトにいつの間にか後ろにいたオオヤマが声をかける。カイトの反応はバトル前のコミュ障のそれに戻っていた。

 

「僕の若い頃もそこまでできなかったなぁ~、将来有望だねぇ~」

「店長、ちょっと、やめてください!」

 

オオヤマがカイトの頭をワシャワシャと撫でる。ちょっと強めなのは恐らく先ほどの塩対応の仕返しなのだろう。

 

 

 

「トウマ・カイトにアークストライク、か…」

 

そんな二人のやり取りを影から見る男が一人。

 

「面白くなりそうだ…!」

 

 

 

 

 

物語が、動き出す。

 

 

 

 

 

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