IF もしも、Dollsが敵だったら…   作:やさぐれショウ

4 / 7
KAMEN RIDER

翔「……。」

翔(ここの公園、僅かではあるが…アマゾンの臭いがすんな。)

 

その頃…翔は港区のとある海浜公園にて、敵のアマゾンを探していた。

 

翔(嗅覚だけでは当てにならねぇか……)

 

嗅覚のみでは見つけられないと思った彼は、目を閉じると…全ての感覚を集中させ、周辺の探索を開始する。

 

翔(…見つけた。芝浦ふ頭駅前…ゆりかもめに乗っている乗客を襲うつもりか……)

 

アマゾンである彼は、敵のアマゾンを探知する力が極端に高い。居場所のみならず、起こそうとしている行動までも探知することができる。それと引き換えに、自身のアマゾン細胞をコントロールする力が極端に低い。敵アマゾンの居場所を知った彼は、急いで芝浦ふ頭駅へと向かう。その道中……

 

一海「うおっ!?…って、あれは…!」

 

キバーラ「えぇ、翔よ!後を追うわよ!!」

 

一海達とすれ違ったが、彼らを無視して駅へと急ぐ。

 

諒芽「おーい!!翔ちん!!待ってくれよ!!」

 

紫「翔!!私だ、東雲 紫だ!!」

 

友香「翔さん!!」

 

一海「はぁ…はぁ……翔、待ってくれ…!!」

 

一海達は死にものぐるいで翔を追うが、翔の方が足が速く…ぐんぐん引き離されて行く。やがて、芝浦ふ頭駅に着くと…翔は足を止めた。

 

翔(…どいつだ…どいつがアマゾンなんだ?)

 

全く息を切らしておらず、嗅覚を使ってアマゾンの臭いを探る。

 

翔(…いた。)

 

アマゾンの臭いをキャッチした翔は、駅内へ入って行く。

 

一海「ぜぇ…ぜぇ……も、もうダメだ……!!」

 

紫「ぜはぁ…ぜはぁ…!!」

 

友香「み、水を…!!」

 

諒芽「しょ、翔ちん…ぜぇ…た、体力…ぜぇ…どんだけ、はぁ…あるんだよ……!!」

 

翔を追い掛けることに必死だった彼らは、疲れてしまっていた。戦いの後に全力疾走をしたため、もやは行動不能だった。

 

キバーラ「アンタ達だらしないわよ!!ほら、見失っちゃ…って、既に見失っちゃったわ……」

 

キバーラはそう言うと、一海達に代わって翔の後を追った。

 

 

 

駅のホームに上がると、大勢の客に紛れて1人の青年の姿があった。

 

翔(アイツか…ありゃもう覚醒するな……)

 

翔の読み通り…青年は突如苦しみ出し、身体中から蒸気を発し…クモのようなアマゾンへと姿を変えた。

 

サラリーマン「な、何だ!?」

 

女の子「ママ!!」

 

母親「清美ちゃん、こっちよ!!」

 

突如現れた謎の怪物に、人々は逃げ惑う。『クモアマゾン』は、女の子と母親に狙いを定め、襲い掛かって来る。

 

女の子「あっ!?」ドテッ!!

 

女の子は転倒し、怪我をしてしまう。クモアマゾンは女の子に接近する。その時…

 

ドゴォッ!!

 

翔がクモアマゾンに飛び蹴りを入れ、クモアマゾンは吹き飛ばされた。

 

女の子「…?」

 

翔「……もう大丈夫だ、アイツは任せろ。」

 

翔はアマゾンズドライバーを装着し、アクセラーグリップを捻る。

 

 

《DELTA》

 

 

ドライバーから音声が響くと、翔の顔に…空色の光を放ち、まるで流れ落ちるような涙を彷彿させるモールドが浮かび上がる。

 

 

翔「……アマゾン。」

 

《AMAZON・CHANGE》

 

ドゴォォオオオオオオオオオオンッ!!

 

 

翔の身体が黄色い炎に包まれると、女の子は母親の方に吹き飛ばされた。母親が上手く受け止め、女の子は膝の擦り傷のみで済んだ。

 

《CHANGE…AMAZON・DELTA》

 

ドライバーから音声が響くと、黄色い炎が消え…そこには、仮面ライダーアマゾンδが立っていた。

 

カップル男「おい、あれって……」

 

カップル女「か、仮面ライダー…だっけ…?」

 

仮面ライダーアマゾンに酷似しているからか、人々はアマゾンδを見て安心感を覚える。

 

クモ「ッ!!」

 

食事の邪魔をされ、激怒したクモアマゾンはアマゾンδに襲い掛かる。

 

アマゾンδ「グルァァアアアア!!」ドッゴォッ!!

 

襲い掛かって来たクモアマゾンの顔面に、右ストレートを放つアマゾンδ。クモアマゾンは柱に叩き付けられ、地面に倒れる。

 

アマゾンδ「グルルル…ヴガァァアアアアアア!!」

 

アマゾンδは雄叫びを上げると、クモアマゾンを捕らえ…駅の屋根を突き破った。空中でクモアマゾンを離すと、右手の鋭利な爪で引っ掻く。クモアマゾンは地上へ勢いよく落下し、背中から地面に打ち付けられた。アマゾンδも地上へ降り立ち、構えを取る。

 

一海「…あれは!!」

 

紫「仮面ライダーか…!?」

 

友香「アマゾンライダーにそっくりです…!」

 

諒芽「金ピカと銀ピカでかっけぇ!!」

 

一海達が驚く中……そこに、Dollsが到着する。テアトルを展開し、現れたピグマリオンの殲滅を開始する。

 

一海「あれ…さっきのライダーが…!!」

 

諒芽「き、消えた…!?」

 

 

 

ミサキ「ッ!!皆、あれを!!」

 

アヤ「アイツ…あの時の…!!」

 

ナナミ「別の怪物もいますけど?」

 

アマゾンδはクモアマゾンと取っ組み合いを繰り広げていた。アマゾンδがクモアマゾンに馬乗りすると、左右の拳を振り降ろして連続パンチを繰り出す。

 

ピグマリオンA「!!」

 

そんなアマゾンδに、1体のピグマリオンが迫り来る。

 

アマゾンδ「ガウッ!!」グシャアッ!!

 

アマゾンδは右腕のアームカッターでピグマリオンを一撃で葬る。

 

クモ「!!」ビュルッ!!

 

クモアマゾンはアマゾンδ目掛けて糸を吐き出した。

 

アマゾンδ「ッ!?」

 

アマゾンδは両腕を縛られたが、クモアマゾンから降り…クモアマゾンをスイングし始める。10回程回した後、地面に勢いよく叩き付け、糸を強引に引き千切った。クモアマゾンは弱っており、中々地面から立ち上がれずにいる。

 

アマゾンδ「ガルルルルルルル…ッ!!」

 

アマゾンδは唸り声を上げながら、アクセラーグリップを捻る。

 

 

《VIOLENT SLASH》

 

 

ドライバーから音声が響き、アマゾンδは両腕のアームカッターを伸ばす。

 

アマゾンδ「ヴガァッ!!」シャキィンッ!!

 

次の瞬間…無数のピグマリオンがアマゾンδへと襲い掛かった。

 

ヤマダ「あっ、おいコラ待て!!」

 

レイナ「ヤマダ、待ちなさい!!」

 

ヤマダ「んあ?」

 

レイナは慌ててヤマダを引き止める。直後…アマゾンδは地面を蹴り、高速でスピンした。ピグマリオンの群れは、アマゾンδのアームカッターで次々に真っ二つにされて消滅した。

 

サクラ「す、スゴい…あんなにいたピグマリオンを、一瞬で…!!」

 

シオリ「あの敵は、私達に興味を示していないみたいですね…」

 

ヒヨ「でも、ヒヨ…あれこわいな……」

 

Dollsもピグマリオンの殲滅に成功し、戦闘を終える。

 

アマゾンδ「ヴゥゥウウウウッ!!」カチッ…

 

アマゾンδは再びアクセラーグリップを捻り、助走を着けて…空中へと飛び上がった。

 

 

《VIOLENT SMASH》

 

 

そして、うつ伏せに突っ伏しているクモアマゾン目掛けて…脚のフットカッターを思い切り振り降ろした。

 

ドグジャアアアアァァッ!!

 

クモアマゾンは真っ黒な血液を吹き出し、その後…全身がドロドロに溶けて絶命した。

 

 

 

Dollsがテアトルを閉じると…

 

諒芽「あっ、さっきの仮面ライダー……」

 

敵アマゾンに勝利したアマゾンδと共に、駅前に隠れる一海達の前に姿を見せた。

 

アマゾンδ「ゼェ…ゼェ……」

 

アマゾンδは変身を解き、翔の姿へと戻る。

 

レイナ「貴方…どうしてピグマリオンを狩るの?」

 

問い詰めるレイナに、翔はこう言い返した。

 

翔「邪魔だからだ、邪魔者は殺す。」

 

翔はDollsの方を向くと…

 

 

もし…俺の狩りの邪魔をするなら…

 

お前達も狩る…よォく覚えておけ……

 

 

…と告げ、どこかへ去って行く。

 

一海「あっ、おい翔!!」

 

去って行く翔の後を、一海達は追いかけて行った。

 

 

PPPーー

 

カナ『またあの怪物が…現れたんですか?』

 

シオリ「カナさん…現れたあれは、怪物ではありません。」

 

斑目『では、一体何者だ…?』

 

シオリ「人々はこう呼んでいます…

 

 

仮面ライダー

 

 

…と。」

 

カナ『仮面…ライダー……』

 

斑目『その仮面ライダーの調査は後だ、今はドールハウスに帰還することだけを考えろ。』

 

斑目の言葉を聞き、Dollsはドールハウスへと帰還して行く。

 

サクラ「……。」

 

サクラはクモアマゾンが着けていた腕輪『アマゾンズレジスター』を拾い、仲間達の後を追った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。