間違えて一話目を消してしまいました。
なので再度同じ話を更新しました。
この物語は世界観は銀魂が舞台として作られています。
第1話 ゲームは一日1時間じゃ絶対足りない!
最近テレビのニュースでひっきりなしに取り上げられている話がある。
SAOソードアート・オンラインというものらしい。
VRMMOだとかナーブギアだとか意味がよくわからない言葉ばかりが並ぶ。
まあ、俺には関係ない話だ。
と思う時期がこの俺、皆の大好き主人公銀さんにもありました。
今俺は江戸一番のカラクリ技師の源外のジーさんに呼び出されとある変なヘルメットみたいなもんを渡されていた。
ちなみに神楽と新八は万事屋で店番だ。
「ジーさん、いきなり呼び出されて来たと思ったらいったいなんだよこれ」
「あぁ、それはナーブギアっていってな、まぁ平たく言うとゲーム機だ。お前さんも知ってるだろSAO」
「あぁ、なんか今すげー話題になってるやつだろ? 確か今日が発売日だったよな。なんであんたがこんなの持ってんだよ」
「…… 実はそれを作った開発者とは知り合いでな、昔色々あってそれっきりだったんだが、少し気になってな……」
「あ? ただのガキのゲームだろ、何をそんな気にする必要があんだよ」
「…… さあな」
はあ? 意味がわからねぇ。
俺がなんだそりゃと聞こうとするとジーさんはいつになく難しい顔で言ってきた。
「アイツは天才だよ。俺が認める程のな。だが…… アイツは昔から少し…… 危険なところがあった。だからちょっと嫌な予感がしてならねーんだよ」
ジーさんの声のトーンから本気だということはわかる。
けどやっぱりただのゲームじゃねーか。なにが危ないんだ?
「おい、銀の字。ちとこのゲームをプレイしてみてくれ」
「はぁ? 俺がぁ?」
「これはお願いじゃねえ。依頼、ちゃんとした仕事だ、報酬も支払う。だから…… 頼む」
「……」
ちっ、らしくもなく真剣な顔しやがって……
しゃーねーな!
「受けてやるよ、その依頼。ただしちゃんと報酬払えよな」
それに上手くいきゃあ、ただ遊んで金が手に入るかもしれねーからな。
「んじゃ、早速物は試しだ。被ってみてくれ」
「わーったよ。よっと」
俺はナーブギアとやらを被る。
「あ、そうだ銀の字、アカウントだとかゲーム内でのお前さんの姿を作れとか、くることになるだろうからその前に俺が教えてやる」
「え? そんな面倒なの?」
おいおい。すぐ遊べるもんじゃねーの、ゲームって。
「いいから、よく聞け。まずなーー」
俺はジーさんの説明を聞き今度こそナーブギアを作動させる。
すると目の前におかしな色や数字の羅列が表れる。
ウプ…… なんか気持ち悪い……
お、ゲーム内での姿を作れってか。ジーさんの言ってた通りだ。
姿は現実とそのまんまでいいんだよな。
ある程度の設定を済ませると目の前が輝きだす。
そして次の瞬間、俺の瞬間目の前にはなんとビックリ、巨大な西洋っぽい建造物が。
「うおっ!? まじかよ」
今まで俺はジーさんが根城にしてるきたねーカラクリだらけのとこにいたはずだ。
それが周りを見渡すとおよそ江戸に似合わない西洋っぽい建造物が建ち並んでいる。
テレビで見た通り、いやそれ以上にリアルな光景だな……
これが全部作り物だなんて信じられねーな。
「にしてもこんなん作るんだったら18禁姉ちゃんにエロいことさせてくれるゲームでも作れよな…… 」
さて、どうするか。ジーさんからはとりあえず怪しいとこがねーか調べてくれって言われたがどうすりゃいいんだよ。
とりあえず俺は町中を歩いていく。
しかし改めて見ても本当リアルだな。
見渡すかぎりキレーな姉ちゃんやイケメン面した男ばっかだな。でもこれ俺はともかく現実とは違うんだよなーコイツら。
あ、でもよく見ると獣人っぽい顔したやつもいるな。天人か?
こいつはジーさんから聞いた話だがSAOの開発者は俺と同じ地球人、人間らしいが売り場の中心は地球以外の同盟惑星だったんだよな。
でも結局人気の高さから地球でも売り出しを始めたらしいが。
まあ、とにかくそのせいか天人っぽい連中もケッコーいんな。
ヅラの野郎が見たらどう思うか…… ま、別にいいか。
そんな事を考えながら歩いている内に俺は、
「あれ、ここどこ?」
いつの間にか町の外、フィールドに出ていた。
しかも目の前には鋭い目をした猪が。
「ってヤベェェ!!」
猪がこっち突っ込んできた!
そうだ! 木刀でぶっ飛ばしてやる!
「あれ? ない!」
あ、そうか! これゲーム内だった。そりゃないわ。
「じゃねえぇぇぇぇ!!!銀さんピーンチ!!」
ガッ。
あっ、転んだ。
俺は石につまづいたせいで顔面が地面に叩きつけられた。
「あああああ!!!! 助けてぇぇぇ!!!」
俺が死を覚悟した瞬間。
俺を守るように目の前に立った男がいた。
男は剣を構え、
「ハアァァァ!!!」
と猪を切り裂いた。
うぉ、すげ。
「大丈夫か? あんた」
男が手を差しのべてきた。
「 あぁ、助かったよ。ありがとな」
男の顔はなんつーかイケメンだった。
けど現実じゃ怪しいな。
「剣も出さずに逃げ回ってたら勝てるもんも勝てないぞ」
イケメンがいきなり説教を始めてくる。
えー、なんで俺起こられてんの。
俺がこの状況から脱っする方法を考えていると向こう側から「オーイ、キリト!」と呼ぶ声がしてきた。
見ると赤毛の男がこっちに向かって走ってくる。
「いきなり走り出してどうしたんだよ……ん? その銀髪の兄ちゃんは?」
「悪いクライン。見たら殺られそうになってるプレイヤーがいたんで助けに駆けつけたんだ」
イケメンはキリト、赤毛はクラインって名前みてーだな。
ま、とりあえずもっかい礼を言っとくか。
「あー、今回は本当に助かった。キリト…… でいいんだよな。ありがとな、礼を言う」
「だから別にいいって。それよりもアンタ名前は?」
「え? あ、ああ。俺は銀時ってんだ」
俺が自己紹介をするとキリトが握手を求めてくる。
後ろでクラインとかいうやつも、よろしくなと言ってきた。
「そうか、よろしく銀さん。よかったらこの世界での戦いかたを教えようか?」
「戦い方?」
「ああ、今丁度ここにいるクラインっていうんだが、コイツに戦いかたを教えていたんだ。どうせだったらついでに教えてやるけど…… どうだ?」
戦い方…… か。別に俺はSAOを遊ぶ気はなかったんだけどな。
ジーさんの依頼もあるし。あ、でもこの世界を調べるんだったら戦い方ぐらい知ったほうがいいか。
「わかった。助けてもらってなんだが、よろしく頼むぜキリト」
「ああ! ただし、わた…… 俺の教え方は超厳しいからな、覚悟しろよ」
こうしてキリトによるSAOの戦い方講座が始まった。
◇
「おらあァァァァ!!!」
『ギュピピピイイイ!!!』
俺が剣をふるうことによって切り裂かれイノシンは断末魔を上げた。
猪はそのまま青いポリゴン状態になって跡形もなく消し飛ぶ。
ふう。思ったよりもケッコー簡単だな。
これでいいのかキリトに聞こうと振り返ったらキリトとクラインが目を丸くして見ていた。
え、なんで?
「驚いたな…… 何も知らない初心者がスキルも使わずに倒すなんて」
「俺なんて結構ダメージ受けたんだぞ。それなのに銀さんは無傷ってどういうことだよ」
クラインが悔しそうにしているが…… なに? どういうこと? 俺、普段通りに剣振り回しただけなんですけど。
「なあ、銀さん。もしかして剣術でも習ってた? 侍の家系だとか」
キリトが唐突に聞いてくる。
まあ、確かにそうだ。
「ああ。俺はガキの頃に習ってたんだ」
「どうりで…… なあ、聞きたいんだけどそれは剣術専門の道場なのか? だとしたらその道場は今…… どうなってる?」
キリトは妙に重々しい感じで聞いてくる。
「いや、別に剣術だけじゃねえ。いろんな事を教えてもらったよ。つっても今は…… まぁなくなっちまったけどな」
「…… ! そうか…… それは悪いことを聞いた」
あれ? なんか一気に空気が悪くなったんですけど。
これ俺のせいなの? 俺が悪いの?
俺がどうしようかと悩んでいるとクラインがこの空気に耐えられなくなったのか、話を切り替えてきた。
「そ、それにしても本当大胆な事を考えるよな、茅場昌彦は!」
茅場? ああゲーム開発者の名前か。
「大胆な事?」
キリトが不思議そうにきく。
「いやだってさ、魔法のないRPGだぜ。戦うのに必要なのは己の力のみってな」
「なに、その三国志とか戦国時代で出てきそうなセリフ」
俺がツッコムとキリトが確かにと言って笑い出す。
お、空気が戻った。
クラインも安心したのか大口を開けて笑ってやがる。
「じゃあ銀さん! 今度はスキルもちゃんと使えるようにしよう!」
あ、まだやるのね。
◇
俺達がある程度モンスターを相手に戦う術を身につけていくうちに時刻は5時を過ぎていた。
仮想世界だっつーのに、日まで沈むのか。何度も言うが本当にリアルだ。現実とそうかわりはない。
「腹減ったな~、そろそろ予約してたピザも届くしいったんログアウトすっか」
クラインが腹を撫でながら言った。
この世界でも飯は食えるが空腹感がまぎれるだけらしい。
あ、そういや俺、結局なんも調べてねーじゃん。
「二人共、今日はもう止めにするのか?」
キリトが剣を素振りしながら聞いてくる。
にしてもいい太刀筋だな…… もしかしてキリトも剣術習ってたのか?
「ああ、でも飯食ったらまたログインするけどな。銀さんは?」
「俺か? そうだな…… 俺はもうちょいやってっかな」
ジーさんの依頼果たせてねーし。あ、でも新八達に報告すんの忘れてた。ま、いいや。
「だったらもっとビシバシやんないとな!」
「うん。やっぱもう帰ろうかな!」
キリトの言ってることチンプンカンプンで俺にはわかんねーんだもん!
「ま、とりあえず俺はいったんログアウトすっから。愛しのピザが待ってるんでね!」
「ああ、じゃまた機会があれば!」
「おうよ! 次はちゃんと礼もするぜ」
クラインとキリトが別れの握手をする。
これが青春ってやつか? でもこいつら実年齢いくつだよ。
「じゃあな、キリト、銀さん! ってあれ?」
クラインは空中にメニュー画面を開きログアウトしようとした。
だが、なにか問題があったらしい。
鳩が鼻くそ投げられたような顔してやがる。
「あん? どうしたんだよ」
「いや、それがログアウトボタンがねーんだよ」
「ない? そんなはずないだろ」
キリトが方眉を上げて言う。
「いや、本当にねーんだよ。キリトと銀さんもメニュー画面を見てみてくれ」
俺とキリトはメニュー画面を開いてみる。
するとマジでなかった。
「嘘ぉぉ!! え、なにこれ俺もしかして帰れねーの、現実世界に!」
「お、落ちついて銀さん! こんなのただのバグだ。すぐに治る」
「バグ?」
「ああ、すぐにでも運営側がなにかしらの対処をするだろう」
「ちょっと待ったぁ!」
キリトの説明に安心したところにクラインが青い顔で叫ぶ。
「な、なんだよ」
「いや、ピザ…… もう届いちゃうじゃん」
俺はクラインの股間を蹴り飛ばした。
「アダァァァ!!! って…… 仮想世界だから痛くねーのか」
「たく、テメーは緊張感なさすぎだっつーの」
「だってよ~、ビザが~」
クラインが泣きそうな顔になっている。
するとそこにキリトが、
「なあ、二人共」
と妙に深刻そうな顔で言ってきた。
「「うん?」」
「思ったんだが、おかしくないか? ログアウトできないなんて運営側の今後にかかわることだろ。それにログアウトできないなら全プレイヤーを強制ログアウトすればいいのにする様子も見受けられない。それにアナウンスも流れないし」
キリトの言葉に俺もクラインも黙りこむ。
確かにキリトの言う通りだ。
なんで運営側はなにもしやがらねーんだ?
いくらなんでも怪しい…… あ!
俺は思い出す。ジーさんの言葉を。
ーー嫌な予感がしてならねーんだよ
まさか……!
その時だった。
リーンゴーン、リーンゴーン。
急に町の方から大聖堂のベルが鳴った。
すると俺達の体は光に包まれる。
「ええ!? なにこれ、もしかして俺覚醒しちゃった!
燃えろ! 俺の何か! が発動しちゃった!? でもこれJビクトリーバーサスじゃないよ! SAOだよ!」
「落ち着け銀さん! これは恐らくーー」
キリトの言葉を最後まで聞くことなく、俺達はその場から消えた。