二葉つくしと悪魔の鏡   作:耀輝

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序幕

私の名前は二葉つくし。今年、月ノ森女子学園へ入学することになった。

 

月ノ森女子学園、創立100年を誇る由緖ある名門学校で、ここに通う生徒たちはみんな金持ちのお嬢様や様々なコンクールで賞を取った一流の人々たち。でも、ここへ入学したからには私も頑張らないと、そう決めた。

 

私の家族はお母さんと飲食店を経営するお父さん、そして妹二人で五人の家族である。私はまだ幼い妹たちの面倒を見る立場にある。

 

そんな私達の家には特別な鏡がある。その鏡は代々伝わる家宝らしく、私が月ノ森へ入学する前にお父さんが私にくれた。お父さんは鏡についてこう言ってくれた。

 

「入学する前にこれをあげる。これは家に代々伝わる特別な鏡だ。」

 

『代々伝わる鏡』という言葉は分かったけど、見た目は普通のこの鏡が特別な鏡だなんて、私にはその言葉がまだ分からなかった。

 

そしてお父さんはその鏡をお守りのように持っていればきっと私を守ってくれると言った。お守りという言葉でこの鏡はきっと私を守ってくれる特別な力があると、私は思って頷きその鏡を受け取った。ちなみに私に鏡をくれる理由を聞いてみたけど、お父さんはただ「その理由は後でちゃんと話してあげる」と言って返答を避けた。


入学式。入学式を前に、学校は新しいスタートを期待する新入生でいっぱいだ。私ももちろんその新入生たちと同じだ。

 

私は今、お守りのように持っていくよう言われた鏡を持ちながら月ノ森女子学園へ向かい、校門前に立っている。

 

つくし 「ここが、月ノ森女子学園……」

 

今日より始まる高校生活、それを心に刻みながらバックから先日学校より届いた案内文を取り出して読んでみる。

 

つくし 「ええっと……まずは一階の玄関ホールにある掲示板でクラスを確認してください……まずはクラスを確認しないと」

 

掲示板の前にはクラスを確認しようとする生徒たちが一杯いた。私もクラスを確認しようとするけど……

 

つくし (うぅぅ……一杯で見れない……ちょっと待とうかな…)

 

一応人混みから抜け出して、それからしばらくの間、私は例の鏡を取り出す。

 

つくし (そういえば、なんでお父さんはこの鏡を私にくれたんだろう…何か意味があるのかな…)

 

そう思いながら、鏡で自分の顔を見ようとすれば⸻

 

つくし 「えっ……」

 

鏡には自分の顔以外の何かが映っていた。

 

つくし 「えっ、な、何だろう、これって……」

 

鏡に映っている私の顔はいつもと同じく平気な顔だった。だけど鏡には私の平気な顔の他に奇妙な『何か』が映っていた⸻

 

つくし (黒くて煙みたいだけど…一体何だろう…でも…)

 

周りを見回しても黒い煙みたい『何か』は目視で見えなかった、ただ鏡には映っているだけ⸻

 

つくし (か、鏡にだけ映っていて何だか怖い……)

 

その『何か』の正体は気になるけど、今はとりあえず鏡で自分の顔だけを確認して鏡をポケットに入れておく。その間に人々がある程度抜け出したことを見て、私は再び掲示板のクラス分けを確認してみた。 クラスは『1-A』だった。

 

つくし (よしっ、クラスは確認したから、次は職員室で先生への挨拶かな……そういえば入学式が何時だったけ)

 

『入学式 10時00分』

 

つくし (入学式は9時で、今が……8時15分。早く先生に挨拶しないと……)

 

そして私は鏡の疑問を抱いたまま職員室に向かうのだった。


先生への挨拶も済み、先生の案内で入学式が行われる講堂では入学式も無事に済ました。そしてクラスでは全員の挨拶を済ませて、入学式の日常はそのまま終わった。

 

帰り道では鏡をポケットから取り出した。

 

つくし 「……えっ」

 

鏡に映っていた黒い煙みたい『何か』は今にも鏡に映っていた。でも周りをもう一度見回しても、その『何か』は見えない。おそらく鏡にだけ映っているのではないかと思っていた。そして⸻

 

つくし 「⸻!?!?」

 

その『何か』のせいなのか、私は急に怖くなってきた。私は怖さで再び鏡をポケットに入れた。

 

つくし 「はぁ、はぁ、な、何なんだろう……あれって……な、何だかポケットに入れてはならない気もするけど……い、今ははやく帰らないと……」

 

鏡に何でそんなのが映っていたのか、その疑問を隠しきれないまま、私は急いで家へ向かうのだった。

 

この先この鏡が何をもたらすのか、そして何が起こるのかを、この時の私にはまだ分からないままだった。

 

二葉つくしと悪魔の鏡 「序幕」終わり

続く……

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