機動戦士ガンダム RIZE of the EARTH 作:Ryu-Gun
第八章 スペシャル・アタック
ブルーウイング隊はレーダーに空母艦隊を捉えていた。
«各機、用意しとけよ»
武内がブルーウイング隊のパイロット全員に呼びかけた。
すると━━
ビィィィィィィィィ!!!!!!!!ビィィィィィィィィ!!!!!!!!
「何ッ?!!」
武内が大声で驚いた。
この警報音はレーダー照射されているのを
感知した時、いわゆる、敵にロックオンされた時に鳴る警報だ。
「艦隊にロックオンされた!!各機散開!!」
武内の声と共に
今まで編隊を組んでいたブルーウイング隊は散らばった。
武内は艦隊の旗艦の空母の甲板を
機体に設置された1つのカメラを望遠し映し出した。
空母の甲板にはゲタに乗ったモビルスーツが3機いたのだ。
「モビルスーツだと?!」
武内は空母の甲板にいるモビルスーツに釘付けになっていた。
その時だった。
ピーピーピー!!
ミサイルの接近音だ。
前周囲モニターの正面に
映し出された接近する飛翔物体の
方向を示すマーカーの左側が点滅していた。
それを見た武内は
すぐに左を振り向いたがミサイルが
既に機体まで数メートルという所まで接近していた。
「クッ…」
武内はすばやく左手に握っている
操縦桿を手前に引き
機体を反時計回りに回転させた。
ギリギリでミサイルを躱すことができたが
機体がバランスを崩した。
武内は機体をうまく操り、
崩れたバランスを元に戻した。
「他の奴らは…」
武内が気づいた時、
ブルーウイング隊はフレアとチャフを放出しながら
ミサイルを回避していた。
ドコォォォン!!!
武内の視線の先に、1つの大きな火球ができた。
「今墜ちたのは誰だ?!」
と武内が問うも反応はない。
それもそのはずだ、
他のパイロットはミサイルを回避するのに精一杯だからだ。
「─!?」
空母の甲板からゲタに乗った1機のモビルスーツが
武内の方をめがけて出撃した。
「やる気か!」
武内はベテルギウスの右腕を少し曲げ、
左手をマシンガンの銃身に添えて
マシンガンを構えた。
ダララララララララララ─────
空母から出撃したモビルスーツが
ベテルギウスよりも先にマシンガンを連射した。
それに動じてベテルギウスもマシンガンを連射した。
ダララララララララララ─────
ベテルギウスが発砲したマシンガンの銃弾が
空母から出撃した
モビルスーツの胸部と頭部にいくつか当たった。
するとそのモビルスーツは誘爆し、
ゲタと共に大きな火球を生み出した。
「カール・デバイス、フェイズ2!」
武内はベテルギウスを加速させ、
空母に突撃を仕掛けた。
空母艦隊は突撃してくるベテルギウスに対して
艦対空ミサイルやCIWS(接近防空システム)を使用して
阻止しようとしていた。
しかし、ベテルギウスはそれら全てを躱していた。
ドゥウィン!ドゥウィン!
ベテルギウスは空母の甲板に強行着地をし、
右手に持っていたマシンガンを腰に接続し、
バックパックに接続されていたビーム兵器、
ビーム・クロッチ
に武器を変えた。
ビーム・クロッチの柄を掴み取り、
振りかざすと共にビーム刃を出し、
空母の甲板に待機したままのモビルスーツ2機の
腹部を一気に斬った。
斬ったと同時にベテルギウスはビーム・クロッチを
バックパックに接続し直して空高く羽ばたいていった。
空母の甲板でモビルスーツ2機が誘爆した。
空母の甲板には2つの大きな穴ができ、
そこからも小規模の誘爆が続いていた。
しかし、小規模の誘爆が続いていったため、
空母は航行不能状態になり、
沈没した。
旗艦を失った艦隊の隊形はバラバラになり
ベテルギウスとブルーウイング隊の餌食になっていた。
ドゴォォォォン!!!
また1つ、大きな火球が生まれた。
ブルーウイング隊の機体だ。
CIWSに被弾し、
機体内部で誘爆していった後に
爆発したのだ。
武内は味方の死に目を取られている時間も無く、
艦隊の駆逐艦の主砲やミサイル発射管などを次々と
潰していった。
だが、誘爆していく艦もある。
艦隊は全ての武器を潰され、
艦の数も
元々は空母を含めて30艦だったのが、
25艦に減っていた。
この武力衝突により、
ゼネラル・コンバット側の戦死者は2名、
中国海軍空母艦隊の戦死者は約3,300名
となってしまった。
「残りの奴らが帰って行くぞ」
武内は疲れが声に出ていると上飯坂は感づいた。
«本部に救難部隊を寄越すようにいっておきますね»
上飯坂は1人でも多くの人を助けたいのだろう。
その想いは武内も変わらなかった。
「そうだな……」
«大丈夫です?大尉»
「大丈夫も何も…
こんなあっさり、人生が終わるなんて嫌だな…って。
でもモビルスーツ乗りであるからには
戦わないといけない…人生って辛いよなw」
最後に笑みをこぼして武内は言った。
「帰るぞ」
生き残ったブルーウイング隊3機に対して
武内が無線で通信した。
***
この武力衝突は世界中で
“平和のバランスが崩れた瞬間”
などと称された。
とある国では
『ゼネラル・コンバットがあるから起こったこと。』
や
『それほどの大艦隊を送った中国海軍の自業自得』
などと両者共々、
悪人にされるようになった。
第八章、最後までご覧頂きありがとうごいます(^-^)
どうでしたでしょうか?
今回は、兵士の命に注目して欲しかったです。
戦争になれば兵士の命はあっさりと終わってしまう事がある。
それを極端な例として戦死者が2:3300という結果にしました。
また、空母艦隊があっさりと負けた理由について、
後書きを利用して話していきたいと思います。( ^^)
【空母艦隊が負けた理由】
その1. 最初に旗艦である空母を潰されたこと。
その2. モビルスーツ空母艦隊だと言うのに
空母の甲板に用意されていたモビルスーツは3機。
その3. 艦隊の隊形が乱れたこと。
以上の3つが大きな要因です。
“その2”で、
モビルスーツはあってもパイロットがいないというのが
伝わりましたでしょうか?
現に、ロシアによるウクライナ侵攻でも、
ウクライナ側に世界各国からの武器支援があっても
その武器を与える人がいない場合も数多くあります。
それと同じ事です。
それと、ガンダムベテルギウスの画が完成したので
できれば次章ぐらいに挿絵として
どこかに入れたいと思いまーす(・∀・)b
(リゲルは、、、まだまだ時間がかかりそうですな(>_<))
次章も、もしかしたらこういう後書きを用いての
当小説に関するちょっとした事をお伝えするかも、、、
次章【第九章】もお楽しみに(*^-^)ノ ジャーネ
by. 筆者:Ryu-Gun