機動戦士ガンダム RIZE of the EARTH   作:Ryu-Gun

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第十一章

第十一章 想い

 

 

 

武内は朝起きて、顔を洗い、学校へ行く支度をし、学校へ向かった。

 

周りの同級生の視線が武内に向いた。

それもそのはずだ、周りから見たら武内は不登校生である。すると武内の目の前に1人の男子が来た。

 

「おい。」

 

武内と同じクラスの田中 佑典だ。田中は暴力的で喧嘩腰ということで学校中で有名だった。

 

「なにか用でもあるか?」

 

武内は冷静に対処しようとした。田中は武内の胸ぐらを掴み、こう言った。

 

「お前のせいで宮水はッ!!」

 

宮水 夏凪は学年、いや、学校一の美少女と唄われている。

 

「夏凪に何かあったのか?!」

 

武内と宮水は小学校時代からの友人であった。

 

「テメェの事が好きなんだとよ、そのせいで俺はスルーされまくりだ!」

 

「夏凪が…俺を?!」

 

武内は想定外だった。

中学生になってから夏凪と会う機会も少なくなり、そういう目で見ることは無かった。田中は武内の胸ぐらから手を離し、どこかへと行ってしまった。

 

それからのこと──四時間目まで終わり、廊下にある手洗い場で武内は手を洗っていると後ろから頭をポコンと殴られた。

 

「痛ッ」

 

振り返るとそこには宮水がいた。

 

「久しぶりだね」

 

宮水はいつも通りに話しかけてきた。

 

「夏凪…元気?」

 

「元気だけどそれはこっちのセリフよ?」

 

少し笑って返した。

 

「ねぇ、賢、」

 

「ん?」

 

「夏休み入って二日後にさ、おばあちゃんの家に行ったとき近くの山にある神社で夏祭りやるから一緒に行かない?」

 

「え、俺とで良いなら行くけど…」

 

武内は驚いた。

 

「ん…夏凪のおばあちゃん家に行くときって…俺はどこに泊まれば…?」

 

「男子が1人ぐらい増えるだけなら大丈夫よ。」

 

「…そういう問題じゃ…」

 

「あ、私と一緒に泊まるの嫌?」

 

「嫌じゃないよ…でもなんか気まずいと言うか何というか…」

 

「小学校からの付き合いなんだからさぁ、そういうこと言わないでよぉ」

 

「うん……夏凪さ、」

 

「なに?」

 

「…やっぱなんでもない…そろそろ給食の時間だからまた後でね」

 

武内は何かを言いたそうにしながらも我慢した。

 

「うん、じゃーね」

 

宮水もその場を去った。

 

 

 

***

 

 

それからのこと、終業式も終わり夏休みが始まった。

 

「竹島にロシア軍の空母艦隊が停泊してるだと?」

 

武内は右耳に付けたイヤホンを押さえながら言った。相手は本部にいる隊員であり、武内に常時、情報を伝えている。

 

«はい。先程、衛星画像で確認したところ艦載機はモビルスーツです。»

 

「なら共和国軍か…」

 

今現在、ロシア海軍の空母にモビルスーツが配備されたという情報はないため、共和国軍所属だということが分かった。

 

「竹島から少し離れたところにある無人島に前線基地を建設した話は聞いたことあるがどうなってる?」

 

«現在、1個小隊を派遣した所です。大尉殿はそろそろお戻りで?»

 

「いや、まだ用事が残ってるからな…戻るのはもう少し先になる。」

 

«分かりました。ご武運を。»

 

「戦場に行くんじゃない」

 

武内は笑って通話を切った。

 

「さてと、もうそろそろ出発の時間か」

 

今日は夏凪と二人で夏凪の祖父母の家に行く日だ。

「ま、家から数キロ離れた所の陸自基地に駐留部隊がいることだし問題は特にないか…」

 

武内はスマホでマップを開いて目的地周辺の地図を見ていた。

 

「竹島…やはりあの場の取り合いで戦いは避けられないと昔から分かっていた事だが、こんな時にか…」

 

«───政府は先程、防衛出動を発令したとこことです。これにより─────»

 

ニュース番組が始まって1番目にとびこんできた。

 

「防衛出動か…運が悪けりゃ第三次世界大戦に広がる可能性も否定できない。」

 

武内は立ち上がってリュックを背負い、家を出た。

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