機動戦士ガンダム RIZE of the EARTH 作:Ryu-Gun
第六章 メイキング・ガンダム
武内率いるブルーウイング隊は基地に帰還した。
モビルスーツが格納されているモビルスーツデッキの
1番奧に
“ARMG-00 ガンダムベテルギウス”
がずっしりと直立していた。
ベテルギウスの周辺には、
先程到着したアース・リデュー社の責任者や
ベテルギウスの開発に携わった社員が大勢いた。
これからベテルギウスにバックパックを付けるというのだ。
バックパック自体はまだ輸送機に積んでおり、
1度組み上げた物を分解して輸送機に載せ、
機体本体がいるところで再度組み上げるという手順だ。
予定では
翌日の午前4時にはバックパックの接続が完了するとのことだ。
武内は自機の整備をし、
この機体を他人に譲渡する準備を進めていた。
翌日からはベテルギウスに乗るからだ。
「ありがとうな、これからは次のパイロットを守ってくれよ。」
独り言をリゲルの頭部を拭きながら言っていた。
武内とこのリゲルは、
武内がパイロットとして正式に任命されてからの関わりだった。
武内の愛機と言うのがふさわしいだろう。
1時間ぐらい経っただろうか。
ベテルギウスのバックパック接続が進められていた。
バックパックの基礎部分は装着され、
後はバーニア等という所だろうか。
予定より30分ぐらい作業が進んでいた。
武内は自室で翌日に備えて就寝した。
***
武内が目を覚ましたのは午前3時を少し過ぎたぐらいだった。
ベテルギウスのバックパック接続も最終段階に入っていた。
武内はベテルギウスがいるモビルスーツデッキに
自室で軍服に着替えて向かった。
「大尉殿!」
ベテルギウスの整備主任の
志村 忠敬少尉が嬉しそうに話しかけてきた。
「おっ、少尉。どうした?そんな嬉しそうにしてw」
「ベテルギウスのバックパックの接続が終わりましたぞ!あのモビルスーツは素晴らしい!!」
志村の発言で、武内は凄くワクワクしてきた。
「すみませんが私は寝てくるのでな!」
志村は相当、興奮しているのだろう。
それもそのはずだ、
バックパックの接続に関わっている者は寝る間も惜しんで
頑張ってくれていたのだから。
「熟睡してこい!」
と武内は返した。
武内は期待しながらベテルギウスがいる方向に歩いて行った。
するとベテルギウスが見えてきた。
「ん…?」
武内は少し疑問に思った。
リゲルが収容されているデッキとは少し変わったからだ。
と目の前からアース・リデュー社の社員が走ってきた。
「ベテルギウスのバックパック装着時の図面です!」
社員から武内はタブレット端末を受け取った。
そのタブレット端末の画面にはベテルギウスが映っており、
バックパックも着いている。
「─!!」
武内はそのバックパックに驚いた。
ベテルギウスのバックパックには左右対称に
“羽”
が付けられていたのだ。
ただし、羽とは言えど、鳥などのように優雅には動かない。
総督がベテルギウスが収容されているデッキに来た。
「このモビルスーツはよくできているな武内。」
総督もベテルギウスにご満悦のようだ。
それを聞いて武内は安心した。
「なあ武内。」
「はいッ」
武内は総督からの急な呼びかけに一瞬だけ焦った。
「さっき、日本政府から中国の空母艦隊がEEZ(排他的経済水域)に侵入したとの報告があった。」
「昨日の奴らですか?!」
武内は総督からの報告が意外すぎて驚いた。
「あぁ、昨日と同じ艦隊と同じって報告だ。」
「また引き返してきた…のか…?」
まさか同じ空母艦隊とまでは思わなかった武内は、
空母艦隊の作戦とやらを知りたくなってきていた。
「私には分からんな。」
「俺には何をしろと?」
「ベテルギウスの試験飛行を兼ねて、昨日と同じ事をしてもらいたい。」
バックパックを装着したベテルギウスの試験はまだ行ってない。
「飛行…?」
武内は
“飛行”
と言う言葉だけに疑問を抱いた。
「知らないのか?」
総督自身も、武内はその事をもう知っているだろう
と勘違いしていたそうだった。
「説明してやれ。」
と総督が近くにいたアース・リデュー社の
整備士のゴードン・アッケインに指示した。
「あっ、はい」
ゴードンは急な振りに驚いた。
「このARMG-00 ガンダムベテルギウスには、新しく発見されたネヴィペイズ粒子を、羽の部分にある特殊なバーニアに通すことにより従来のモビルスーツに搭載されているバーニアの最大出力の数百倍もの威力を出すことができます。
それにより、モビルスーツ単機での飛行が可能となり、我々、アース・リデュー・マシーンズは、これを“ネヴィペイズ・テイク・オフ・システム”と名付けました。」
武内はゴードンの説明量の圧に少し引き気味だったが
ネヴィペイズ粒子の事は聞いたことがあった。
「モビルスーツが単機で飛行可能か…機動性はどうなんだ?」
と武内はゴードンに問いかけた。
「機動性はリゲルよりも数十倍って所でしょうかね。しかし、カール・デバイスのフェイズが上がることによりネヴィペイズ粒子も活発化され、より機動性が向上します。」
「全ては俺の力にかかってるって事か…」
武内は歩き始め、
ベテルギウスが収容されているデッキの左側に設置された
エレベーターに乗った。
このエレベーターはコックピット周辺にボタンを押せば
自動で上がるシステムだ。
ポチッ
武内はボタンを押した。
「武内!!今回もブルーウイング隊を連れていけ!」
総督は、コックピットハッチ周辺に上がった武内に
聞こえるように言った。
「はい!!」
武内も大声で返事をした。
【志村 忠敬(しむら ただたか)】
ゼネラル・コンバットのモビルスーツ整備班の副隊長。ガンダムベテルギウスの整備主任を務める。階級は少尉。
【ゴードン・アッケイン】
アース・リデュー・マシーンズの整備士。
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不定期に投稿しますのでよろしくお願いします。
できるだけ早めに投稿できるように努めて参ります。