しいていうなら井戸端会議のそいつがおまえ   作:魔物になりたい

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すてぃんがー!





新しい旅立ち……ならば古い帰宅もあるのか? 反語ぱらどっくす!

 

三九六五、王都在住のとるにたらない不定形生物さん(出張中

 

 

子狸「筆舌に尽くし難いな……」

 

王都「……」

 

うさぎ「……」

 

 

 ある日の正午、勇者さんが起きることはない時間帯に事件は起きた

 

 いや、勇者さんは起きてないのだが

 

 

子狸「なぜ、イレギュラーは起こるのだろう……?」

 

王都「おい」

 

うさぎ「いや、おれじゃないぞ」

 

王都「じゃあ誰なんだよ、ここにはおれとおまえしかいないんだぞ」

 

うさぎ「子狸さんもいるだろ……ちょっと待ってろ」

 

 

三九六六、草原在住の平穏に暮らしたいうさぎさん(出張中

 

 誰だよ、カンペ出してんのは

 

 

三九六七、樹海在住の今をときめく亡霊さん(出張中

 

 え?

 

 王都の、おまえじゃないのか?

 

 

三九六八、住所不定のどこにでもいるようなてふてふさん(出張中

 

 今度は頭良さそうなこと言わせてイメージアップか?

 

 手口がどんどん稚拙になってきたな

 

 

三九六九、王都在住のとるにたらない不定形生物さん(出張中

 

 そんなわけないだろ

 

 そもそもおれはこんなわかりやすい方法はしない

 

 

三九七〇、管理人だよ

 

 なんだ、否定しないのか

 

 たが、正鵠を射ている……

 

 

三九七一、王都在住のとるにたらない不定形生物さん(出張中

 

 なんてことだ……!

 

 子狸さんが、ついに覚醒した!!

 

 

三九七二、山腹巣穴在住のとるにたらない不定形生物さん(出張中

 

 いや、ないだろ

 

 また王都のひとの自演か……

 

 

三九七三、草原在住の平穏に暮らしたいうさぎさん(出張中

 

 王都のひとの自演じゃないぞ

 

 おれの目の前にいる、何かやってたら流石にわかる

 

 

三九七四、古代遺跡在住のごく平凡な巨人兵さん(出張中

 

 跳ねるのも共犯なのか……

 

 計画的犯行だ……気をつけろ!!

 

 

三九七五、湖畔在住の今をときめくしかばねさん(出張中

 

 おまえもなのか……

 

 ちょっと関わりたくなくなってきたな……

 

 

三九七六、管理人だよ

 

 嘘偽りは反転する……

 

 つまり、真実は寝転んでいる……?

 

 ……どういうことだ?

 

 

三九七七、王都在住のとるにたらない不定形生物さん(出張中

 

 「反転」の反対は「正転」だな

 

 意味はありのままであるということ、決して自分を曲げない志だ

 

 

三九七八、海底洞窟在住のとるにたらない不定形生物さん

 

 真実は正転する……?

 

 おい、意味が通らないぞ

 

 

三九七九、管理人だよ

 

 ぼーなすたいむ!

 

 

三九八〇、王国在住の現実を生きる小人さん(出張中

 

 あっ!

 

 エラー吐いちゃったじゃないか〜

 

 もっと丁寧に扱えよな〜

 

 

三九八一、管理人だよ

 

 え!?誰!?

 

 おれ……なのか?

 

 

三九八二、沼地在住の平穏に暮らしたいトカゲさん

 

 よく見て子狸さん

 

 ……自分で言ったこと忘れたの?

 

 

三九八三、管理人だよ

 

 たしかに

 

 言った覚えがある!

 

 

三九八四、管理人だよ

 

 ぼーなすたいむ!

 

 

三九八五、住所不定のどこにでもいるようなてふてふさん(出張中

 

 言った覚えがあるのか……

 

 

三九八六、帝国在住の現実を生きる小人さん(出張中

 

 今思ったんだが……

 

 嘘偽りは反転するってどういうこと?

 

 これ入れたの連合のだろ?

 

 

三九八七、連合国在住の現実を生きる小人さん(出張中

 

 ちっ、いちゃもんかよ

 

 ただの語感だよ分かれよそれくらい

 

 

三九八八、帝国在住の現実を生きる小人さん(出張中

 

 あ?

 

 やんのか?

 

 

三九八九、管理人だよ

 

 ぼーなすたいむ!

 

 

 

 

王都「うるせぇ!黙らせろ!」

 

子狸「えっ!どうしたの王都のひと」

 

うさぎ「王都の、八つ当たりは良くない」

 

王都「なんなんだよ"ぼーなすたいむ"って!エラー吐くにしてももっといいのがあっただろ!」

 

子狸「えらー……?確かにな」

 

うさぎ「子狸さん……」

 

王都「この案も失敗だな……次だ次!」

 

 

 ひとは何かの犠牲なしに、何も得ることができないという

 

 だが犠牲がなければ前に進めないという訳ではないだろう

 

 歴史を形成しているのはひとではない、歴史書なのだ

 

 たとえどれだけ着飾っても無駄なのであれば、その着飾った部分だけを出せばいい

 

 過去を残すなら煌びやかな方が有意義だ

 

 

 少なくとも、魔物たちにとっては……

 

 

 

〜fin〜

 

 

 





全員、共犯
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