メガネがガオーン   作:アルピ交通事務局

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テイルズオブをいい加減に更新しないといけないんだが意欲が湧かないよ……。


メガネがガオーン 15

 

「豪快チェンジ!」

 

『ギーンガマーン!』

 

「炎のたてがみ!!」

 

『22番!ババン ババン ババン ババン ババババーン!ギーンガマン!』

 

「流水の鼓動!!」

 

「よーし、大分よくなってきたぞ」

 

 修と千佳とマンツーマンでレッスンを行う事にした次の日のことだ。

 ガタキリバコンボに豪快チェンジせずに、黒騎士ヒュウガに豪快チェンジして炎のたてがみで辺り一面を炎上させると修はギンガマンのセンタイギアを使って鎮火しつつギアトリンガーの弾を撃ってくる。銃口から何処に銃弾が飛んでくるのか予測する事が出来るので、ギアトリンガーの弾を回避する……千佳は撃ってこないか。ぶっちゃけ千佳がギアダリンガーの弾を撃ってくると洒落にならない速度ど洒落にならない威力を持って対処するのは難しいんだよな……ま、自ら攻撃できないのを優しさと甘さのどっちか認定しづれえんだけども。

 

「動きにぎこちなさは大分無くなってっきた。次をどうしようと考える余計な一手も存在していない……次の段階に移行するぞ」

 

 千佳はまだまだだが修は一応は及第点を与えれるぐらいには動けるようになった。

 次の段階、本当ならばトリガー使いを想定した戦いをしてやりたいところだが流石にそれだと段階を踏み込み過ぎている。仮にそうなった場合はオレよりも有里彩に任せた方がいいと思う。

 

「此処の施設を貸して貰う……バムスター辺りのデータならば入ってる筈だ」

 

「トリオン兵と戦うの?……ラッパラッターで出した方がいいんじゃないの?」

 

「ラッパラッターで具現化される戦隊は良くてB級中位、5500〜7500pt、マスタークラスと呼ばれない程度の実力を持った実力者が最高だ。実際に豪快チェンジした場合は色々と異なるが……まぁ、基本的にはトリガー使いを相手にするわけじゃないからトリオン兵との訓練を積んでた方がいい」

 

 ヤバそうなトリガー使いはA級とかのボーダーやオレに任せろ。仮想訓練室を修達と一緒に出るとトリオン兵との戦闘訓練を行える場所に向かおうとする

 

「よぉ、待っていたぞ」

 

「え〜と……」

 

 実際にトリオン兵と戦う事が出来る場所に向かうと仁王立ちしているリーゼントのメガネヤンキーがいた

 コイツが誰なのかは知っているのだがあくまでも初対面なので素知らぬふりを、遊真が居るので余計な事は極力言わない様にする……ホントにヒヤヒヤもんだ。

 

「俺は弓場、弓場隊の弓場だ。今日、ここに来る奴等の面倒を見てくれやと迅に頼まれてな」

 

「迅さんにですか?」

 

「おぅ。暗躍に忙しそうみたいだし、特に断る理由は無かったからな……コレも託されてる」

 

 迅もなにかと忙しい身なんだろうな。

 弓場はUSBメモリの様な物を取り出す……USBメモリ……なんのメモリだ?ラービットに関する情報は有れどもまだアフトクラトルがやって来ると断定したわけではないのでラービットと仮想訓練が出来るとか言うのは無さそうだし……そもそもで今の修にラービットが倒せるんだろうか?

 

「宇佐美……迅の所属している玉狛支部のオペレーターがトリオン兵を改造したりしててな……通常よりも強い夜叉丸シリーズのデータが入ってる」

 

「おぉ、願ったり叶ったりだな」

 

 通常のモールモッド程度ならば今の修だと倒す事が出来る可能性がある。

 多少は苦戦を強いられる相手と戦った方がなにかと修の為になる……迅も中々に良いことをしてくれる……いや、騙されるな。迅やボーダーがいい人的なのは錯覚だ。ボーダーは戦争屋である事には変わりはないんだ。

 

「チェンジゼンカイ」

 

 今回はあくまでも修の訓練なので修だけが変身する。

 

「百獣パワー、ゼンカイガオーン!!」

 

「あァ!?」

 

「む、ゆばさんなにに驚いてるの?」

 

 修がゼンカイガオーンに変身すると声を荒げる弓場。

 突然の事に千佳はビクッとなって怯えており、遊真はなにに対して驚いているのかがサッパリだった……が、なんとなくの予想はつく。

 

「オメーがゼンカイガオーンだったのか……」

 

 修達に夜叉丸シリーズを戦わせるぐらいの認識で、修がゼンカイガオーンである事を知らされてはいなかった。

 迅の奴、一応はゼンカイガオーンとか紅き界賊団はシークレットなんだから教えるんだったら教える、教えないんだったら教えないの線引きぐらいしておけよ。しっかりとしている様に見えて妙なところはいい加減だなあいつは。

 

「修、センタイギアは1回だけな」

 

 センタイギアはかなりチートに近いトリガーだ。スーパー戦隊の力を使うことが出来るので並大抵のトリオン兵を倒す事が出来る。

 夜叉丸シリーズも充分に強いトリオン兵なんだろうが修はトリオン貧弱過ぎて1度に5回までしかセンタイギアを使うことは出来ねえ。強いトリオン兵相手にいちいちセンタイギアを使っていたらキリが無いが今回は初日なので大目に見てセンタイギアを1回だけ使っていいと許可をする。

 本音を言えばギアトリンガーの弾とゼンカイガオーンの爪でどうにかしてほしいが、今の修には荷が重い。

 

「……千佳、隙があると思ったら撃ってみろ」

 

「え?」

 

「サポートぐらいは出来るだろう」

 

「は、はい……」

 

 千佳の方はまだまだ動きがぎこちなかったりする。

 単体でトリオン兵に挑むのは難しいから修のサポートをする様に言えばツーカイザーに変身してギアダリンガーを構える……が、その手は震えている。目の前に化け物みたいなのが居て、近くには幼馴染が居る。ギアダリンガーの銃口は夜叉丸に向けられているが、向き的にはゼンカイガオーンにも近い。

 

「おい……あいつ、人を撃つことが出来ねえのか?」

 

「あ〜……撃とうと思えば撃てる。ただ撃ちたくない、撃ったらなにを言われるか分からないから怖いって思ってる」

 

 人を撃つことは容易では無い。

 かくいうオレも昔はただの人だった。人を斬ったり殴ったりする事に関して色々と嫌な思いをしている……今じゃ例え赤ん坊だろうが将来的には敵になる可能性を秘めているならば迷いなく殺せる冷酷な人間になっちまったからな。

 

「動き自体がぎこちねえ。下手なC級隊員の方がまだ動けるぞ」

 

「だろうな」

 

「だろうなって、お前分かってるんだったらアドバイスを入れねえのか?」

 

「そもそもでツーカイザーも含めて殆どのパワーレンジャーは中近距離メインだ。千佳に向いてるのはゆっくりじっくりな狙撃手(スナイパー)だ」

 

 根本的にツーカイザーと千佳の相性は悪い。

 千佳はギアダリンガーでもギアトリンガーでもなくてギアトジンガーが向いている。偽の戦隊を召喚する事が出来るギアトジンガーと千佳の相性は抜群だ……赤司の奴はその辺りの事を理解している筈だ。修をこちら側に引き込む為にギアトリンガーを敢えてオレに託した。狙ってゼンカイガオーンにした筈だ。

 

「でも、狙撃手(スナイパー)的なのは紅き界賊団(オレ達)にはない。基本的には中近距離戦がメインだ」

 

 赤司がいるから遠距離系の相手は大体の奴は無力化する事が出来るし、俺も大体で何処に潜んでるか当てれるし。

 さて、どうしたものかだ。ツーカイザーになっている千佳はなんとか動けているがあくまでもなんとかであり、弓場の言う通りその辺りのC級の方がまだ動くことが出来るだろう。

 

「成る程な……迅の奴はコレを見越したから俺に頼んできたわけか」

 

『43番!ババン ババン ババン ババン ババババーン!リューウソウジャー!』

 

 修はリュウソウケンを取り出してゴールドのモールモッドを切り裂いた。

 モールモッドを倒す事が出来たがセンタイギアに頼り切っている。今はトリオン無限みたいなもんだからどうにかなってるけども、実戦だと修のトリオン切れという問題が発生する。小林さん居ないからトリオンタンク的なの作ってもらう事が出来ねえし……地力を上げねえとな。

 

「お前等、ついてこい」

 

「まだ他の夜叉丸シリーズをオサム達は倒してないんだけど?」

 

「夜叉丸の相手は何時でも出来る……それよか問題は雨取だ。何時でも撃つ事が出来たのに、トリオン兵相手にビクついて芋引いてやがる。実際にトリオン兵を目の前にしてビビるのは無理もねえから仕方がねえ事だ」

 

 ついてこいと夜叉丸シリーズと戦わせるのをやめる弓場。なにか心当たりがあるのかと思えば弓場隊の隊室に連れて行かれた。

 

「弓場、誰だそいつら?」

 

「迅の奴に頼まれた奴等だ……ちょっと狙撃銃を出してくれや」

 

 弓場隊の隊室にはオペレーターの藤丸ののがいた。

 変身を解除したオレ達を見て首を傾げているのだが、迅の名前を出すと妙に納得した顔をする。暗躍を趣味にしているから裏で迅が糸を引いているとか言えば大体は納得する……彼奴、裏でどんだけ暗躍をしまくってるんだろうか。

 

「雨取、よく聞け。あのツーカイザーって奴は中近距離戦をメインとしているらしいが見たところお前の動きはぎこちねえ。B級がもうすぐなC級隊員の方がまだ動くことが出来る」

 

「……はい」

 

「俺の見立てが間違いないならお前はそもそもで近距離戦に向いてねえ。時間を掛ければちっとはマシな動きをする様になるかもしんねえが、人より劣っている。無理に向いてねえ戦い方をするよりも自分に向いているスタイルを見つけなきゃなんねえ」

 

「私に向いているスタイル、ですか?」

 

「ああ、そうだ。恐らくだがお前は狙撃手が向いている」

 

 千佳にツーカイザーは向いていないとハッキリと言い、狙撃手を勧める。

 藤丸にパソコンを操作させると的の様な物が出現したので早速だと弓場は狙撃銃を3種類取り出す。

 

「ボーダーの狙撃銃は3つある。先ずはイーグレット、全狙撃手が使っている狙撃銃だ。2つ目はライトニング、威力は低いがその代わりに連射性と速度が早い。最後にアイビス、威力重視の狙撃銃で壁越しに居る相手を撃ち抜く事が出来る」

 

 触ってみなと千佳に3つの狙撃銃を渡す。コレは……あ〜……迅の奴、この未来が待ち受けるのを知っていたから弓場に色々と託したんだな。

 色々と言いたいことはあるが千佳に狙撃が向いているのは事実。中、遠距離戦こそが千佳に向いているスタイルだろう。

 

「試しに撃ってみな。本物の銃と違って気圧だなんだと難しい事は考えなくていい。ボーダーの銃はちゃんと真っ直ぐに向かう様に出来てる」

 

「は、はい……よっこいしょっと」

 

「あ〜……弓場」

 

「なんだ?」

 

「恨むならば千佳を恨んだりするんじゃねえぞ。オレにも当たるな……諸悪の根源は迅だからその辺りの認識は間違わないでくれよ」

 

「……どういう意味だ?」

 

「えっと」

 

「おぅ、その照準で合ってるぞ。引き金を引けや」

 

 アイビスのスコープを覗き込む千佳。

 触って間もないトリガーで撃って弾を当てる事が出来るのだろうかとなり、藤丸は射線が合っている事を伝える。

 

「ゆばさん、アイビスって威力重視の狙撃銃なんだよね」

 

「ああ、さっき説明しなかったが3つの狙撃銃にもちゃんと意味はある。イーグレットは距離、ライトニングは弾速、アイビスは威力重視でトリオン能力がも──ぬぅお!?」

 

「きゃあ!?」

 

 それは凄まじかった。アイビスに緊急接続した千佳は藤丸の用意した的目掛けて撃った。

 結果?……それはもう凄まじい極太な光線を撃った。藤丸の用意した的は貫かれた、というか消失してそのまま部屋の壁にぶち当たり、部屋の壁は貫かれていく……ボーダーの弾は一般人に、というか生身の肉体に当たっても問題無い様に作られているから誰かが緊急脱出する事はあっても生身の人間を怪我させるといった事は無い……無い筈だ。

 

「あちゃ〜……ツーカイザーでそこまでだったから油断してたな」

 

「な、ななななな、なんだその威力!!明らかにおかしいだろうが!!」

 

 遊真は千佳のトリオン能力を忘れていたと額に手を当てる。

 藤丸はこんなに威力が出てくるとは思いもしなかったのか千佳に対してツッコミを入れる。肝心の千佳はと言うと顔を青くしている。

 

「ど、どうなってやがる。二宮さんの威力重視のメテオラですらあんな威力出ねえぞ!!」

 

「千佳のトリオンを武器に変えたら、こうなるのか……」

 

 弓場はやっぱりというか千佳に関して迅に話を聞かせてもらっていなかったのか驚いている。

 修は開いた口が塞がらないという感じで、一周回って感心している。

 

「あ、あわわわわ……す、すみません!!」

 

「あ〜……ド出っ腹を開けてるな」

 

 千佳が開けたドデカイ穴を確認すると基地の外を眺める事が出来た。

 分かっていた事だが千佳はマジのトリオン怪獣、これで成長段階とかマジで冗談抜きで凄まじい……ファンタジーゲーマーでも防ぐことが出来ない一撃だ。

 

「な、なんじゃあこの穴は!!」

 

 当然と言うべきか、直ぐに騒ぎは大きくなった。

 弓場隊の隊室付近並びに穴が開いた部分にC級やらB級が群がったかと思えば狸もとい鬼怒田のおっさんがやってきた。ボーダーの隊室から一直線に空いているアイビスの穴に驚愕している。

 

「鬼怒田さん。すみません!!俺の不手際です!!」

 

「弓場、頭下げなくてもいいぞ……今回の一件、迅は分かってたから」

 

 自分が起こした不祥事だと頭を下げるどころか土下座をする弓場。

 迅の奴はこうなる未来を予知した上で弓場にオレ達の事を押し付けた……ホント、グランドクソ野郎とは言わねえけどもロクでなしだな。

 

「そもそもで誰がこの穴をぶち開けたんじゃ!!」

 

「あ、あの……私、です。申し訳ありません。この壁の修繕は私が一生をかけてどうにかします。弓場さんは悪くないんです」

 

 本当に申し訳ありませんでしたと千佳も土下座する。

 プルプルと鬼怒田のおっさんは震えており、この後にどやされると思った千佳はビクビクとしていると鬼怒田のおっさんは手を伸ばした。

 

「そうかそうか。君のトリオンが原因でこうなったのか」

 

「え?」

 

 千佳の頭を撫でる鬼怒田のおっさん……見る人が見ればとんでもない絵面で、怒られる事を考えていた弓場はポカンとしてる。

 

「あのおっさん、千佳と同じぐらいの年頃の娘が居るらしいぜ」

 

「そう、なのか?バツイチって事は聞いたことがあっけどよ……」

 

「スゴいね、君のトリオン能力は。是非とも生かしてくれたまえ」

 

「む……何処の国も父親は娘に甘いんだな」

 

「厳しいところは厳しいぞ」

 

 鬼怒田のおっさんを見て、世界が変わってもとなる遊真。

 世の中厳しい家庭は厳しいし、クソみたいなのはホントにクソだからな。その辺を履き違えたらいけねえ。

 

「鬼怒田さん。ホントにすみません!コレは俺の責任です!」

 

「全く、トリオンで出来ているから直ぐに修繕する事が出来るとはいえトリオンは無限じゃないんじゃぞ!次は無いと思え!」

 

「はい、以後気をつけます!!」

 

「いや、迅はコレを予知してるから迅が悪いんだってば…………」

 

「アオミネさん、途中でチカが大穴開けるのに気付いて止めなかったよな?」

 

「お前、それ言うのは無しだろう……」

 

 なんだかんだで止めなかったオレも同罪じゃんと言ってくる遊真。

 それを言われたのならば、こちらもはいそうですかと黙っているわけにはいかないなとゴーカイセルラーを取り出す。

 

「豪快チェンジ!」

 

『リューウソウジャー!』

 

「栄光の騎士!リュウソウゴールド……っと、千佳もトリオン余ってるなら手伝ってくれ」

 

「手伝う?」

 

「ギャクソウル!」

 

 リュウソウゴールドに変身したオレはギャクソウルを使いボーダーに空いた巨大な穴を元に戻した。

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