来る大規模な侵攻に備える為の日々が始まりました。
青峰さんは修くんと千佳ちゃんを生き残らせる術を教えており、2人は……まぁ、なんとか及第点と言ったところですね。
「早くやろうぜ!」
修くん達の事はさておき、青峰さんは厄介な約束を取り付けた。
ボーダーのトリガーだけでの訓練だと未知のトリガーを相手に勝てないかもしれない。ボーダーのトリガーとは異なるトリガーを持っている私達が戦う事で未知のトリガー使いとの経験を積んでおこうとの事ですが、白羽の矢が私に立ちました。
「ちょっと待ってください」
青峰さんがオーズのガタキリバコンボに豪快チェンジして50人ぐらいに分身すれば解決する事じゃ無いのかと思いましたが、まぁ、私も基本的には暇なので断る理由も特に無いので引き受けた……その結果、ボーダー総合1位の男である太刀川さんがやって来た。
暇な奴からかかってこいと青峰さんは言っていたのですが、まさかいきなり最強のトップが挑んでくるとは予想外でした。
『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!』
「変身!」
『闘魂カイガン! ブースト! 俺がブースト!奮い立つゴースト!ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!ゴー!ファイ!』
「おぉ、真っ赤になったな……じゃあやるか」
「いえ、まだです。ここから更にあります」
闘魂ブースト魂に変身したら太刀川さんはやる気を見せる。
未知の強敵に対してワクワクしていますが、闘魂ブースト魂は基本形態の強化フォームに近いものでここからが本番です。
『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!』
「変身!」
『ロビンフッド!ハロー!アロー!森で会おう!』
「では、命燃やさせていただきます!」
「やっとか」
ガンガンセイバーを取り出しコンドルデンワーと連結させてガンガンセイバーアローモードに切り替える。
太刀川さんはやっと勝負が出来るとワクワクが止まらないみたいですが
「1対1とは」「限りませんよ」
「っ、増えただと?」
このロビン魂は頭数を増やす事が出来る。
未知の相手が常に1対1の戦闘をすると思ったら大間違いです。取り敢えずはと3人に分身すると太刀川さんは警戒心を強める……さっきまで子供の様にはしゃいでいましたが、戦闘になればマジになる。オン・オフの切り替えはちゃんと出来るタイプ……ですよね?
「では」「さらばです」「頑張って探してくださいね」
「分身機能に今度はカメレオンだと?どんだけ多彩なんだ」
あくまでもロビンフッドの力を再現しているだけに過ぎません。
フィールドの市街地と姿を同化させると太刀川さんは少しだけ辺りをキョロキョロと見回す。完全に視界では捉える事が出来ないと認識するとレーダーを展開するかと思いましたが二本の孤月を握る
「旋空孤月」
孤月のブレードが約20m程に伸びるオプショントリガー、旋空を使って住居を破壊する。
レーダーで警戒するとかそういう事はせずに住居を破壊する事で私の行動を制限するつもりですが甘いです。
「ステルス白兵戦特化の風間隊とは少しだけ違うんですよ」
『オメガストライク!』
「っ、しまっ」
分身した私を含めて3方向からガンガンセイバーのアローモードを構える。
数の利でこちらの方が有利だとオメガストライクで強烈な矢を放つと太刀川さんは3方向を包む筒型のシールドを展開しますがオメガストライクの一撃を防ぐ事は出来ずに貫かれた。
「レーダーを展開しないのはまずかったな……国近からのサポート無しだったから住居を破壊して行動制限させて足跡から何処にいるのか逆算しようと思ってたが、失敗したな」
自分の何処が悪かったのか直ぐに見つめ直す太刀川さん。
ボーダーの訓練は死なないので此処で何処が悪かったのか見つめ直す事が出来ます。死なずに何度も繰り返す事が出来る訓練は実に効率的で良いことです……1歩間違えれば、ゲーム感覚にひた走る可能性もありますが。ボーダーの隊員、一部は部活動とかのノリの人が居ますよね絶対。
「おーし、もう1本!」
「じゃあ、こちらも」
『アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!開眼!ニュートン!りんごが落下!引き寄せ真っ赤ー!』
「また別の形態に……京介のガイストとはまた違うみたいだし、お前幾つの戦闘スタイルを持ってるんだ?」
「20近くあるとだけ言っておきましょう……個人としては多分紅き界賊団の中で1番強いんじゃないでしょうか?」
フォームだけではトップレベルと言っても過言ではありません。
他のフォームも見たくなったのかますますやる気を出す太刀川さんは突撃してきて孤月を振りかざすので右手を伸ばすと太刀川さんは吹き飛ばされた
「!?」
「此処でクイズです!ニュートンとは誰の事でしょうか?」
「…………分からん!!」
「潔いにも程がありますね」
ほんの少しだけ考える素振りを見せたもののニュートンが誰なのか分からないと断言する。
貴方二十歳で一応は大学生なんですからニュートンが誰かぐらい答えてください……と言いたいですが、この人確かボーダーのアホ代表みたいなところがあるんですよね。
「ニュートンが誰なのか分からなければ、私を攻略出来ませんよ?」
弾かれた太刀川さんは体制を立て直す。
なにかに弾かれたと見抜いている太刀川さんですがその何かが全く分かっておらず今度は左手を翳すと太刀川さんは引き寄せられるので殴り飛ばした。
「引力でも操ってるのか?」
「ええ、そうです。引力だけでなく斥力も操っているんです」
「せき、りょく?」
「弾く力だと思ってくれて構いませんよ……応用すればこんな事も出来ますよ」
そう言うと私は空を飛んでみせる。
引力と斥力、扱いには中々に苦戦する力ですが使いこなす事が出来れば中々にチートです。空を飛んでみせると太刀川さんはジャンプ台もといグラスホッパーを展開して私の飛んでいる高さにまでジャンプしてきますがそれは悪手、右手の斥力を操る力を用いて太刀川さんを吹き飛ばす。
「じゃあ、終わりにしますね」
ニュートンの力をある程度は使ったので勝負を決めに行く。
太刀川さんを引力で引き寄せると斥力を込めた拳で殴りつけると……太刀川さんの胴体は吹き飛んだ。拳1つでここまでの威力が出るとはニュートンの力は恐るべしです。
「くっそ……もう1本!」
ボコボコにされている太刀川さんですが闘志は消えていない。
面白い玩具を見つけた子供の様に笑っており、次を要求するので次の
「おい、1人だけだと思うな。後がつかえているんだぞ」
「風間さん、もう一本だけだから!」
「お前はそれを言って何本もやろうとするだろう」
仮想訓練室に入ってきたのは個人総合3位の高性能小さな男である風間さんだった。
太刀川さんがずっと1人で戦おうとしているのでその事に関して苦言してくる。太刀川さん以外にも戦わなければならない人がまだまだ居るのをすっかり忘れていました。
「一瞬で片がつく1本ならば出来ますよ?」
「ほら、向こうもそう言ってるんだからさ……もう1本だけやらせてください!」
「……1本だけだぞ」
風間さん、なんだかんだで甘いですね。
コレがラストだとなると私は眼魂を取り出してゴーストドライバーに装填する
『開眼!ビリー・ザ・キッド!百発百中!ズキューン!バキューン!』
「…………ビリー・ザ・キッドか……」
ビリー・ザ・キッド魂に変身すれば風間さんはボソリと呟く。
私のゴーストのシステムがなんとなくで読み取ることが出来た、そんな感じでしょうか。
「じゃあ、コレが最後だ……開始」
風間さんの合図と同時に先に動いたのは私だった。
ガンガンセイバーのガンモードとバットクロックのガンモードの二丁拳銃が火を吹き、太刀川さんを貫いた。
「……弓場と同じスタイル……いや、ビリー・ザ・キッドを模したスタイルか。最初のロビンフッドは弓矢を、ニュートンは引力を操り、ビリー・ザ・キッドは弓場顔負けの速射の腕前……お前のトリガーは歴史上の人物を模した戦いをするのか」
「すごくザックリと言えばそうですね。宮本武蔵の二天一刀、トーマス・アルバ・エジソンの直流の電撃、フーディーニーの脱出、ベートーベンの音波攻撃と歴史上の偉人の力を使う事が出来る……故に
私のトリガー(ということになっている転生特典)について風間さんは考察する。
教えていけないルールは無いですし仮に敵対したとしても勝つことが出来る相手ですので風間さんにすごくザックリとした説明をする。
「くっそ、弓場と同じ事が出来るんだったら警戒しとくんだった」
「次は俺の、いや、俺達の番だ」
「やっとですか」
「太刀川さん、1人で遊び過ぎですよ」
ラスト1本という約束でしたので太刀川さんは潔く仮想訓練室から出ていく。
それと同時に風間隊の菊地原くんと歌川くんが部屋に入ってきた。今度の相手は風間隊の面々、黒トリガーを撃退する事も可能で遠征に選ばれる程の確かな実力者、油断する事は出来ません。
『開眼!ヒミコ!未来を予告!邪馬台国!』
「卑弥呼か……」
風間隊が相手ならばコレがいいとヒミコ魂に変身する。
太刀川さんと違い教養のある風間さんは卑弥呼の名前を聞いて、どんな戦闘スタイルなのかを予想する。
「遠慮無くいかせてもらう」
「ええ。手加減なさらずともいいのですよ」
トリオン体に換装した風間さん、いいえ、風間隊の面々は姿を消した。
カメレオンと呼ばれるトリオンを消費するかわりに姿を透明にするトリガーを用いて私の視界から消えた……やっぱりこのヒミコ魂にして正解でしたね。
「そこ!」
サングラスラッシャーを取り出してなにもないところを切り裂く。
するとそこには菊地原くんが潜んでおり、どうしてと僅かながら驚いた表情ですが気にせずに次の行動に移る。サングラスラッシャーをソードモードからガンモードに切り替えてノブナガ眼魂とビリー・ザ・キッド眼魂をサングラスラッシャーに装填してまたまたなにもない空間に目掛けて撃つと歌川くんが姿を現してシールドが展開されますがサングラスラッシャーの撃った弾はあっさりと歌川くんのシールドを貫いて歌川くんを倒した。
『マブシー!マブシー!マブシー!』
「これどうにかならないですかね……」
必殺技を何時でも撃つことが出来る待機音が流れる。
仮面ライダーゴーストの仕様上仕方がない事とは言えこの待機音は地味に五月蝿い。早いところ勝負を決めに行こうとすると背後を斬られるビジョンが見えたのでサングラスラッシャーをソードモードに再び切り替えて攻撃を防ぐとそこには風間さんが立っていた。
「どうやらカメレオンによる奇襲は効果は無いようだな」
カメレオンで透明になり近付いて奇襲を仕掛ける。
風間隊の戦法の1つですがヒミコ魂に変身した私にはカメレオンによる奇襲は効かない。
「一応数手先まで見えますので」
かつてこの国の邪馬台国の女王として君臨していた卑弥呼の力を使っている。
卑弥呼の力は未来予知の力、迅のサイドエフェクトと一緒かどうかは不明ですが未来を視る事が出来る。故にカメレオンによる奇襲は効かない。何時、どのタイミングで狙ってくるのかがドンピシャで分かりますからね。
「迅のサイドエフェクトを再現しているのか……それで最下位なのか」
「上が色々とおかしいんです!私の時点でとんでもないぐらいに強いんですからね!」
迅の予知というチートなサイドエフェクトを擬似的に再現している。
そう考察した風間さんは私が最下位である事をボソリと呟いた。私、決して弱くないですからね!諸事情でこの三門市に留まっていますけども下手な黒トリガー使いや太刀川さんクラスの相手を数名相手にしても勝つことが出来る確かな実力は持ってます。銀さん、赤司さんとか色々とおかしいぐらいに強いです……青峰さんに至っては異常な化け物みたいなものです。
「ほぅ、それは良いことを聞けたな」
「青峰さんはバトルジャンキーじゃないので、めんどくさがって戦うのを断るかもしれませんので悪しからず」
あの人はめんどうな事はとことん嫌うめんどくさがり屋ですからね。
自分の意志でやると決めたのならば最後まで面倒を見るつもりですから修くん達は問題は無さそうですが……。
「っ……」
「
会話をしつつもスコーピオンを振るう風間さん。
サングラスラッシャーに眼魂を装填する時間は与えてくれないので必殺技に持ち込む事は出来なさそうですが、ヒミコ魂の未来予知の力で風間さんがしてくる手が分かる。スコーピオンで地面を貫いてフック状に変化させて足に引っ掛けるもぐら爪という技術を使おうとしていますがそれを予知で回避する
「っ……やはり手数で攻めるしかないか」
1分ほど剣を交じ合わせた結果、風間さんのスコーピオンは限界を迎えてサングラスラッシャーに切り裂かれた。
未来予知のサイドエフェクトみたいなものを持った敵を相手に1分以上時間を稼ぐことが出来たのでそれだけでも充分なのにどうやって倒せばいいのかを考える……鍛錬を惜しまない人ですね。
「迅を相手に手数で攻めるのはいいですが私を相手に手数で攻めるのは悪手ですよ」
「む……ロビンフッドの力を使えば分身が出来たな……だが、その形態とロビンフッドの力は同時には使えない筈だ」
「はい。使うことは出来ません……ですが、一緒に戦うことならば出来ます」
「どういう意味だ?」
「数の利で勝負を有利に進める事は良いことですが逆転されたらおしまいです……こんな風に」
『グレイトフル!』
ゴーストの姿から元の姿に戻るとゴーストドライバーGを取り出して腰に装填する
『ガッチリミーナー!コッチニキナー!ガッチリミーナー!コッチニキナー!』
「変身!」
『全開眼!剣豪!発見!巨匠に王様、侍坊主にスナイパー!大変化〜!!』
「全員大集合!」
グレイトフル魂に変身すると全ての英雄を出す。
宮本武蔵、エジソン、ロビンフッド、ニュートン、ビリー・ザ・キッド、ベートーベン、卑弥呼、竜馬、五右衛門、弁慶、信長、ツタンカーメン、フーディーニ、三蔵法師、グリム、と15の偉人が現れる。
「さぁ、今度は数の利で不利な状況で戦いましょう」