メガネがガオーン   作:アルピ交通事務局

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メガネがガオーン 25

 

「結局のところ、クリスマスってなんなの?」

 

「めでたい日よ、めでたい日!」

 

「キリストという宗教の開祖の生誕を祝うパーティーに便乗した祭りです」

 

「ぬぅ、わぁああああ!?」

 

「小南ちゃん、流石に悲しいですよ」

 

「ど、どどど、どっから出てきたのよ?」

 

「普通に遊真くんの後ろに居ましたよ」

 

 クリスマスパーティーが玉狛支部で行われるので親睦を深める意味合いとして遊真くん達が招かれました。

 一応は私も行くのだと林藤支部長に言ってあるのですが姿を現せば小南ちゃんが尋常じゃないぐらいに驚きます。流石にそこまで驚かれれば悲しいです。

 

「え……居たの?」

 

「ええ、遊真くんが玉狛支部に向かっている背後にずっと居ましたよ」

 

「…………レプリカ、気付いてたか?」

 

『いや、ずっと私達だけだった』

 

 最初から遊真くんの後ろに居たと言えば遊真くんが驚きます。

 まぁ、私の気配遮断能力は色々な意味で特殊なので常人には気付くことが出来ないものです。

 

「まぁまぁ、私の事なんてどうでもいいことですよ……しかし、小南ちゃん……」

 

「なに?」

 

「浮いた話は無いんですか?」

 

「ぐふぉお!?」

 

 玉狛支部の面々で楽しくパーティーをやろうという思いはいいことですが小南ちゃんの本業はJK。

 通っている高校が女子校なので出会いが薄いですが、そもそもで小南ちゃんは学校では猫を被っていますから本性を現せない。本性を知っているのはボーダーの人間だけ。

 

「まぁ、でも仕方がないと言えば仕方がない事ですよね……ボーダーの女性隊員やオペレーターはその可憐な見た目とは裏腹にアマゾネスの巣窟と言う実態!小南ちゃんは学校では本性を隠しているアマゾネスの1人!」

 

「誰がアマゾネスよ!大体ね、有里彩だってこんなところで暇を持て余している独身じゃない!」

 

「私は結婚願望0です!出会いが欲しいとかモテたいとか言う欲よりも愉悦に走る方に生き甲斐を感じているんです!後、私諸事情で子供が出来ないんですよ!」

 

「え、あ……ご、ごめん……」

 

「いえ、色々とあるんですよ……小南ちゃんはいい相手居ないんですか?結婚だけが女の幸せとは言いませんが、好きな人と一緒に居ると言う事は割と尊いことですよ」

 

 子供が出来ないと言えば顔を暗くする小南ちゃん。

 私が子供が出来ない関係については色々とあって詳しい事はめんどくさいので言いませんけども、そこまで重くはないですし後悔はしてません。

 小南ちゃんに出会いが無いことを割と心配です。

 

「顔も良い、ボーダーという仕事に理解を持っている、性格も悪くない……女子力は中途半端です……しいて足りない物を言うならばおっぱいぐらいですが、それでも小南ちゃんは美少女JKを名乗っても許されます!」

 

「ねぇ、褒めてんの?貶してるの?喧嘩売ってるなら買うわよ?レイジさんがローストチキン作ってるまで時間あるし……大きければいいってわけじゃないのよ!あんたがデカいの自覚しなさい!平均的なのよ!ていうかあんたなにカップよ!」

 

「Gです……揉みますか?」

 

「っ……っ……外国人なんて、外国人なんて日本から居なくなればいいのよ!」

 

「私はロシア系日本人です」

 

 なんだかんだで私のおっぱいを揉んでいる小南ちゃんは敗北を感じる。私、見た目がGOD EATERのアリサですけどもロシア系日本人です。

 小南ちゃんに負けを感じさせつつも受け入れるように言っておいた。

 

「大体、彼氏彼女の関係性のボーダー隊員は少ないわ!怪しいと言えば漆間辺りが……」

 

「漆間くんと言えばオペレーターにDVしてそうな雰囲気の」

 

「えっ!?嘘、そんな事してるのあいつ!?」

 

「雰囲気です……爽やかリア充だけど彼女が居ない苦労人の柿崎さんとかは?」

 

「ザキさんはLOVEじゃなくてLIKEな人が多いから……ヤバいわね……ボーダーで浮いた話が全然聞いたことが無いわね。レイジさんと沢村さん基本的には一方通行だし……忍田さんが悪いってわけじゃないんだけど……」

 

「お前等、なんの話をしてるんだ?」

 

 浮いた話が全然聞いたことが無い事を考えれば顔色を青くする小南ちゃん。

 玄関前でギャーギャー騒いでいたので流石にレイジさんが気付いてエプロン姿のレイジさんが現れる。

 

「メリークリスマス!」

 

「有里彩と遊真か、メリークリスマス……少し待っててくれ、オーブンでローストチキンを焼いてる」

 

「ローストチキンですか、日本人的にはケンタですけど本格的ですね!」

 

「なんだったらケーキも手作りよ!」

 

「なんでこなみせんぱいが威張るんだ?……クリスマスプレゼントは何処に置いたらいいの?」

 

「ああ、それなら」

 

 レイジさんにクリスマスプレゼントの置き場について聞く遊真くん。

 漫才フェイズはここまでにしておいて私達はプレゼント置き場にプレゼントを置いた。

 

「どうしよう……浮いた話が無いわね……」

 

「コナミせんぱい、まだ引きずってるの?」

 

「乙女な年頃なんですよ……小南ちゃんはこういうのを条件にしてるのありますか?美少女JKという特権を利用すれば大抵のワガママを許されますよ」

 

「そうね……とりあえず強いのは条件ね、私より強くて話が合う奴がいいわ!」

 

「こなみせんぱい、ボーダーで1番強いと言ってるから……居ないんじゃないの?」

 

「ぐぅっ!?」

 

 自分よりも強いと言いますけども小南ちゃんはボーダー隊員で最強と自負していてそれに見合う能力もちゃんと持っています。

 

「年収とか顔とか学歴じゃなくて自分よりも強い奴発言の時点で大分アマゾネスの発言だと思います……条件に合うのは精々、太刀川さん、風間さん、迅じゃないですか?」

 

「いや……どれも恋愛対象として見ることは出来ないわ!あの3人は頼りになるけどもライバルみたいなのよ!」

 

 小南ちゃん、そういうことを言ってるのは恋愛に向いてないって言ってるも同然じゃないでしょうか?

 小南ちゃんが憧れでなく異性として好きだと言えそうなタイプ、まず前提として強くなければなりませんね。

 

「おじゃましまーす」

 

「あ、プレゼントはここですね」

 

「……ねぇ、偶然に鉢合わせたの?」

 

「一緒に来ましたけど……どうかしましたか?」

 

「なんで!?」

 

「えっと……なにがですか?」

 

「っく……有里彩ァ!紅き界賊団に強い奴が居ないの!」

 

 さも当たり前の如く一緒にやって来た修くんと千佳ちゃん。

 コレでデキていないのが謎ですが距離感が色々とバグっているのは主人公の特権でしょう。小南ちゃんは修くんと千佳ちゃんの関係性に嫉妬の炎を燃やして私に聞いてきます。

 

「いやぁ……正直な話、小南ちゃんの好みに合う人は居ないですよ……」

 

「そう言えば紅き界賊団って他にどんな人が居るんだ?向こうの世界に居るって聞いてるけどアオミネさんとアリサさん以外に会った事無いな」

 

「世界一の殺し屋とか世界一のガンマンとかが居ますよ……ただ、一癖も二癖もある人でして……結婚願望云々の話は置いといて小南ちゃんが求める基準を満たしていて絵面的にも問題が無さそうなのは青峰さんぐらいですよ」

 

「あいつ、強いの?なんだかんだであいつと戦ってないんだけど……」

 

「青兄は強いです……運動神経抜群で高校はバスケが強い高校からスカウトがあって高校生時代は無敗で……3年連続で天皇杯に優勝しましたよ」

 

「天皇杯ってなに?」

 

「実業団とかプロとか大学生を含めてホントの日本一を目指す大会で、高校生はインハイ優勝校が出場出来ます」

 

「……あいつ、結構スゴいのね……でも、それだけじゃね……強いの?」

 

「強くなければこの街に配属されませんよ。ボーダーが迅の予知を持ってしても対処する事が出来ない案件が発生した際に問答無用で暴力で解決しろと船長や船長代理から命じられて、異議を誰も唱えなかったんですからね……私も正直、あの人の相手だけはしたくないです。もう理不尽の権化なんですよ!」

 

 なんなんですか、あの人は!時間停止とか武器創造とか回復魔法とかなんでもありなんですよ!

 出来ることよりも出来ないことの方が多いと言っている割には物凄く出来ることが多いですよ!出来ないことは専門的な事が多いですし

 

「ふ〜ん……そこまで言うなら、今度勝負を」

 

「青峰さん……あんまり戦ってるイメージが無いんですけど、大丈夫なんですか?」

 

「あの人は暴力で解決していいならそれに迷いなく頼りますけども、めんどくさいと逃げますね」

 

 戦闘狂みたいなスペックをしているくせにそういうところが少ない。

 野心とかやる気が昔よりはマシになってると同期であるぐっさんが言ってましたけども、アレでマシになったとなれば昔はどれだけ酷かったんでしょう。まぁ、かと言って赤司さんや天王寺さんみたいなのも困りますがね。

 

「ていうか青峰は来ないのね」

 

「それ言い出すと烏丸くんも来ないじゃないですか」

 

「とりまるはいいのよ、今年からちゃんとしたアルバイトが出来るってサンタクロースのアルバイトをしてたわ」

 

「あっ……ああ!」

 

「……どうしたの?」

 

「コレやるの忘れていました!」

 

 烏丸くんがこの場に居ない事を指摘すれば小南ちゃんがなにをしてるのか教えてくれて思い出す。

 ここに来たのならばやっておこうと思っていた事を、ゴーストドライバーと眼魂を取り出した。

 

『バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!』

 

「変身!」

 

『開眼!サンタクロース!ジングル!星降る!聖なる夜!』

 

「コレをやっとかないと、サンタの力を纏っていないと……メリークリスマス!」

 

「うぉ!?」

 

 私の掛け声と共にプレゼント箱がそれぞれに送られる。

 コレこそが仮面ライダーゴースト サンタ魂の力の1つです。

 

「それはサンタクロースが皆さんに送るプレゼントです……勿論それ以外にも物凄いプレゼントは用意しています」

 

「む?ものすごいプレゼント?」

 

「おや、バカ王子じゃなかった。陽太郎くん、どうも」

 

 サンタ魂に変身し、プレゼントを渡す。

 皆で交換するプレゼントではなくサンタクロースのプレゼントだと言えばカピバラに乗った少年こと陽太郎くんと林藤支部長が現れる。

 

「遅いじゃない、ボス!」

 

「悪い悪い、今日の仕事がな……なんとか今終わったところだ」

 

「メリークリスマス!陽太郎くん、林藤支部長!」

 

「うぉ!?」

 

「おぉ!プレゼントだ!」

 

 林藤支部長と陽太郎くんにもサンタクロースからのプレゼントです。

 プレゼント箱を受け取れば驚く林藤支部長と嬉しそうにする陽太郎くん。

 

「お前のトリガーの力、なのか?」

 

「はい。私のトリガー(ということになっている転生特典)は歴史上の人物の力を使えます!この季節にのみ使えるサンタクロースという色々とあやふやな存在の力を使ってプレゼントをします!玉狛支部の面々にだけですけども」

 

「……いやぁ、変わってるな。お前達のトリガーは」

 

「まぁ、そうですね」

 

「コレ、開けてもいいか?」

 

「ダメです。皆でクリスマスプレゼントを交換し終えてからです!」

 

「むぅ…………」

 

「ごめんごめんごめーん!遅れちゃった!?」

 

「宇佐美、大丈夫よ」

 

 陽太郎くんが開けたいと言っていますけども、クリスマスプレゼントを開けるのは後です。

 宇佐美ちゃんがやってきて後は迅だけで、迅も慌てた様子で玉狛支部に帰ってきました。

 

「お、有里彩ちゃんも居るのか」

 

「視えてなかったの?」

 

「なんでか分からないけども有里彩ちゃん、オレのサイドエフェクトに引っかからないんだ……じゃ」

 

 

 乾杯!メリークリスマス!

 

 

 ジュースが入ったジョッキを片手に祝う。メリークリスマスの意味を言ってしまえばアレなので言いませんけど。

 

「じゃあ、面白い物を見せましょう!」

 

 とりあえず一杯のジュースを飲みました。

 ワイワイと楽しむのもいいですけども、ここは面白い一発芸の1つでもした方が場が盛り上がります。私はマージフォンを取り出した。

 

「天空聖者よ、私に魔法の力を!マージ・マジ・マジーロ!」

 

『マージ・マジ・マジーロ!』

 

「吹き抜く風のエレメント!桃色の魔法使い!マジピンク!」

 

「ほぉ……で?」

 

「マージ・マジーロ!」

 

『マージ・マジーロ!』

 

 マジピンクに変身した後に魔法を使う。

 マジピンクの固有魔法、変身魔法を行ってトリオン体に換装したショートカットの小南ちゃんに変身した。

 

「おぉ!」

 

「マジーネ……マジピンクは様々な物に変身する魔法が使えます……例えば……マージ・マジーロ!」

 

『マージ・マジーロ』

 

「おぉ!らいじんまるになった!」

 

 マジピンクの魔法で様々な生き物に変身する。やっぱり一発芸はスーパー戦隊の力を用いるのが1番です。

 色々な生物に変身すれば小南ちゃん達は拍手を送ってくる。

 

「因みにこういう事も出来ますよ!マージ・マジーロ!」

 

『マージ・マジーロ!』

 

「うわ!?」「なに!?」

 

 マージ・マジーロを用いて修くんと小南ちゃんに魔法をかける。

 眩い光りに包まれた修くんはやや背が縮む代わりに胸が大きくなり髪の毛が伸びた。小南ちゃんは純粋におっぱいが大きくなりました。

 

「……っ!?……」

 

「コレこそが変身魔法の愉悦ですよ……」

 

「有里彩さん、なんて事をしてくれたんですか!?」

 

「オサム、なにがあったんだ?」

 

「修くんからおち◯ち◯を奪いました!!」

 

「え、それはつまり修くんが修ちゃんになったって事ですか!?」

 

「イエス!」

 

 修くんをマージ・マジーロの魔法で女の子に変えました!

 千佳ちゃんが驚いた声を上げるのですが割と直ぐにあっさりと受け入れるどころか修くんにボディタッチをした。

 

「…………修くん……ううん、修ちゃん、似合ってるよ!」

 

「千佳そんな事を言われてもな」

 

「有里彩ちゃん、どうせならメガネちゃんのゴスロリが見たいな!」

 

「マージ・マジーロ!」

 

「有里彩さん!!」

 

 眼をキラキラと輝かせる千佳ちゃんと迅。

 女体化修ちゃんのゴスロリが見てみたいと言うのでマージ・マジーロで修ちゃんの服装をゴスロリに変えました。完全に愉悦に浸っている面々ですが、これほどまでに面白いのは中々に無いですよ。

 

「アリサさん、カメラってどう使うんだっけ」

 

「コレはですね……修ちゃん『く、悔しい!』って感じの涙目でお願いします!」

 

 パシャリとカメラに納める千佳ちゃんと迅と宇佐美ちゃん。

 修ちゃんは物凄く恥ずかしそうにしてますけども、それが実にいいです。容姿が中性的なだけに物凄くアリですよ!みやのんが見ればおち◯ち◯付いてるかどうか確実に聞くレベルですよ!

 

「お前等、そこまでにしておけ……有里彩、元に戻すんだ」

 

「えぇ……仕方がないですね……まぁ、余興として楽しめたのでいいですか」

 

 動じないレイジさんが流石にやめておけと入ってきましたのでここでストップ。

 マージ・マジーロでかけた魔法を解除し修ちゃんは修くんに、小南パイセンのパイは名前の通り小さくなりました。

 

「私のボインが!?」

 

「小南、現実を受け入れろ」

 

「嫌よ!このまま、せめて1日だけでいいからボインライフを楽しませてよ!」

 

「また今度暇な時にやりますから…………もっと面白いものが今から見れます」

 

 自分のボインを本物だと言い張る小南ちゃんに少しだけ呆れるレイジさん。

 今度暇な時にやると言えば約束を取り付けられますが気にせず、面白い物を見ることが出来るのだと水晶玉と修くんのギアトリンガーと29番、マジレンジャーの戦隊ギアを取り出す。

 

「修くん、この戦隊ギアを!」

 

「はぁ……」

 

『29番!ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!マージレンジャー!』

 

『マジ・マジナ!!』

 

 修くんがマジレンジャーの戦隊ギアを回せば水晶玉が出現した。

 なんで水晶玉?と一同は疑問を持つのですが、直ぐに水晶玉が淀んで……映像が映し出される。

 

「青兄?」

 

 映像が映し出されれば青峰さんが映し出されました。

 何故に青峰さんが映し出されたのだと思えば……ののさんが現れ、一緒になって歩き出す。

 

「ね、ねぇ……青峰が今日来れないのって……」

 

「Наверное, потому что у меня свидание…………」

 

「…………………ふぅ、コレは長期戦になりそうね!」

 

 青峰さんは今日、デートをする。

 出会ってそんなに間もない関係性のののさんを何時の間にか口説いていた。クリスマスデートと言うかなり高難易度な事をサラリと成し遂げた。

 伊達に最初の世界で婚約首輪をつけられていたとの噂がある人じゃないですね。小南ちゃんはデート見物したいなとコーラをジョッキに注いだ。

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