『…………』
『どうした?』
『いや……なんか見られてる気がする』
『お前の背が高いからじゃねえのか?』
マジ・マジナで青峰さんとののさんのデートを見ていると青峰さんが不審がる。
右を見て左を見てなにかを確認するのですが、何故かカメラ目線もとい水晶玉目線になっています。
『ん〜誰かが隠れてるって感じじゃねえか。でもなんか見られてる気がするな』
「青峰さん、気付いているんですか?」
「いえ、この魔法は普通は気付かないものですよ……青峰さんの謎の勘が凄まじいんですよ」
見られてると感じている青峰さん。確か昔、ティル・ナ・ノーグから干渉を受けたのをなんとなくで察した事があったらしいですね。
ののさんが気の所為だ、青峰さんの身長が2m手前だから嫌でも目立っているだけだと言い歩くのを再開しました。
『しっかし、混んでるな……右見てもカップル、左見てもカップルだらけだ』
『クリスマスだからな……玉狛支部みたいに仲間内でパーティしてた方が良かったか?ボーダー隊員達でパーティーしたりしてるって聞いたけど』
『いや……こういうのも悪くねえよ……ほら、色々と見に行くぞ!』
「場所からして大手のショッピングモール、いえ、百貨店ですね」
「こういう時は定番の映画とかじゃないの……」
「青峰さんはB級映画を見ますよ。クソガキがサンタクロースを殺してくれと殺し屋に依頼する映画を見てみたいって言ってましたけども、流石にそれは1人で見る感じですね」
一緒になって歩く青峰さんとののさん。
ショッピングモールと百貨店付近に居る感じなのが分かりました。小南ちゃんが映画を見に行くと言う選択肢を浮かべますが、その選択肢を選んだ場合は2時間ぐらいはなにも見れないですよ。
「こう……映画を見ることで好みが分かるとかあの映画面白かったよね!的な感想で話題を盛り上げる事はしないのかな?」
「宇佐美ちゃん、青峰さんとののさんは互いの事をよく知らない関係性です。先ずは映画とかを見て話題作りをするのではなく、互いの好みとか個性とかをですね」
「あの……こんな事をやっていいんですか?青兄にバレたら怒られますよ?」
「大丈夫ですよ。あの人は恋愛関係だと色々とアレなので」
「……アレってなんだろう……」
修くんが他人のデートを見てていいのか、しかも従兄弟のデートだと色々と気が引けています。
しかし、修くん以外は皆が興味津々。千佳ちゃんや小南ちゃんは勿論のこと林藤支部長やレイジさんも釘付けになっています。
「見たくないのならば修くんだけ見なければ」
「あ、動いたわ!」
おっと、修くんの相手をしている場合じゃないですね。
小南ちゃんが青峰さんとののさんがお店に入った事に気付くのですが、入ったお店は洋服店…………定番と言えば定番ですが…
「服を選ぶことで、好感度を上げるのか……」
「いえ、レイジさんダメです。この選択肢は互いに間違っています!」
「何故だ?デートで服を購入するのは極々普通の事だろう?」
服屋で服を購入するのは極々普通の事ですが、この選択肢は間違っています。
女目線とかそういうのじゃなくて青峰さんと服屋さんの相性があまり良くないんです。
『コレとか似合うんじゃねえか?』
『……いや……』
『んだよ、私のセンスが無いっていうのか?』
『違う……サイズが合わねえんだ』
『あっ……』
「そうか……青峰、レイジさんよりも大きいよな。実際のところ幾つなんだ?」
「4月に身長を測ったら197cmでしたよ」
「レイジよりもおおきいな!」
そう、青峰さんは日本人から逸脱した高身長を持っています。
スポーツや体術の世界で圧倒的なまでに有利な武器で努力云々でどうにかする事が出来ない才能ですが、それが仇となっています。
青峰さんは大きい人用のお店に行かなければ服を買うことが出来ないというケースが割と多いのです。青峰さんはその事を言うのですが、ののさんはあ〜という顔をしつつ感心して胸を触る。
『私もよ、乳がデケえから可愛いって思った服を着る事が出来ねえし着る事が出来てもなんか太ってるように見えるんだよ……可愛いブラジャーをまともにつけられねえんだ』
『贅沢な悩みだな、コレばかりは生まれ持った才能とか運が関係するからしゃあねえよ……けどまぁ、好みの服が着られないのはな。流石のオレも服関係はそこまで出来ねえし』
『服関係は出来ねえって、コスプレ衣装でも作れるのか?』
『いや……極端な話、トリオン体でコスプレ衣装作った方が効率いいだろ?』
『そりゃそうだけど……お前、コスプレしたのか?』
『ゼルダの伝説のリンクの格好にはなった事があるぞ』
『マジか!』
「おぉ……おぉ!……」
「意外な形に話が転んでいってますね!」
服が合わない話からコスプレ衣装に話題が盛り上がる。
千佳ちゃんが親密度が上がっていると嬉しそうにしていますが、まだまだ上がりそうな雰囲気です。
『お前、そういうのイケる口なんだな』
『……まぁ、色々とな……今度トリガーでコスプレ衣装でも作るか?』
『え……いや……』
『ヴィクトリアメイドとか星条旗柄のビキニとか色々と出来るぞ』
『私よりも別にやりたいって奴が居るから……私にはそういうのはよ』
『そうか?アメリカンポリスとか似合いそうだぞ?スタイルも顔もいいんだから、もうちょっと贅沢しても良いんだ』
『……そ、そうか……男は大抵、那須とか綾辻みたいなのがタイプって言うけどよ……』
『ボーダー隊員の顔面偏差値は高い!胸の偏差値は低くてお前がぶっちぎりのトップだ!』
『何処見てんだ!!』
青峰さんはののさんの重い一撃を受けた。
この人はこうなるオチが見えているのに、平然とこういう事を言うんですよね。ののさんは直ぐにハッとなるのですが青峰さんはこうなるオチが見えている上で言っているので特に気にはしていません。
「ののさんがデカいだけで私達は平均的なのよ!胸が大きいだけが女の魅力じゃないわ!」
「小南ちゃん……性癖は人それぞれです。青峰さんはポニーテールとおっぱいに魅力を感じる人です」
「有里彩ちゃん、サラリと青峰の性癖暴露するのどうかと思うよ」
大丈夫です、あの人は割とスケベですから。迅が青峰さんの性癖暴露しておる事にツッコミを入れますが気にせずに監視を続ける。
服屋でいい感じの買い物をすることが出来ないと分かれば諦めて別のお店に向かいました。次のお店は……スパイス屋?いや、お茶屋さん?
『紅茶か……オシャレな物が好きなんだな』
『いや、オレは日本の麦茶と緑茶派だ……こういうのはどうかって思ってな』
『なんだこれ?スパイスか?』
『クラフトコーラセット……自家製のコーラを作れるんだ』
『コーラって手作り出来る物なのか!?』
『蜂蜜とレモンとパクチーがありゃそれっぽいのは出来る』
クラフトコーラのお店に入っていきましたか。コーラを自分で作れる物だとは思っていなかったのかののさんが驚きます。
試供品だとクラフトコーラセットで作られたサンプルを飲むののさんと青峰さん。コーラっぽい黒い見た目じゃないコーラですのでののさんが若干困惑していましたが飲んだら目を見開いてました。
『美味いな……』
『スパイス色々とあるみたいだな……買うか?』
『おう』
クラフトコーラの味に関心を示せば青峰さんはクラフトコーラセットを購入する。
ののさんが財布を取り出そうとするのですがそれよりも先に青峰さんが財布を出してののさんの分と自分の分を購入しました。
『金は』
『いいんだよ、思い出になるんだからコレで……給料貰っても使い道があんまりねえんだから、預金残高が増えるだけだ』
『……こういうのを聞くのはアレだけどよ、幾ら貰ってるんだ?』
『保険とか税金とか家賃とか携帯代金とかの金を支払い終えて35万円が手元に残る……有里彩は30万ぐらい』
「嘘、有里彩達そんなに貰ってるの!?」
「向こうの世界に行ってないので危険手当とか無しですから低い方ですよ」
ののさんとの思い出作りだとクラフトコーラの代金は受け取ろうとしない青峰さん。
ジッとクラフトコーラセットを見ればなにかを考えているののさん……この場合ですと、青峰さんに自分が好みなクラフトコーラを奢る感じですかね?それはそうと青峰さんはサラリとこういう事を出来るからスゴいです。
「あっ!」
「水晶玉が消えた!?」
青峰さんとののさんがここからどうするのかを見守ろうとしていると水晶玉が突然消えました。
何事なのかと千佳ちゃんや宇佐美ちゃん達は慌ててますが、原因は直ぐに分かります。
「修くんのトリオンが切れたんです」
修くんのトリオンを使ってマジ・マジナを使っています。修くんの貧弱なトリオン量だと、これぐらいの時間が限界です。
「だったら千佳のトリオンを使えばいいのよ!千佳のトリオンならば絶対に切れることはないわ!」
「小南ちゃん……プレゼント交換をしましょう」
青峰さんのデートが物凄く気になりますが、こっちのクリスマスパーティも忘れてはいけません。
他人の恋愛を覗くのは実に楽しい事ですが一応はクリスマスパーティをしているのでプレゼント交換をしたい。修くんはやっと本題に入ったのだとホッとしてますがプレゼント交換を終えれば愉悦に走りますよ。
「予算5000円以内のプレゼント…………迅のプレゼントがぼんち揚げなのは確定だな」
「こんな時にもぼんち揚げなのね……」
「ぼんち揚げはオレの命なんだよ……皆もぼんち揚げ教になろう」
「私はブラックサンダー派です」
先ずはプレゼントの開帳だと集めたプレゼントをオープンします。
明らかに異常なまでに大きな箱が入っていて誰の物なのか小南ちゃんは直ぐに察しました。迅がぼんち揚げを5000円分買ってます。
人の事を言えた義理ではないですが、クリスマスプレゼントらしいクリスマスプレゼントじゃないんですね。
「大体、お菓子の詰め合わせ禁止って言ったら他の奴もアウトだからな」
「……有里彩さん?」
「私は面白いプレゼントを用意しました!自分がアウトじゃないって主張する為に他を引き合いに出すだなんて、ドン引きです!」
お菓子の詰め合わせを他の人も持ってきているとサイドエフェクトで見たので主張する迅。
宇佐美ちゃんが思わず私を見て言うのですが、私はそんな物は用意していません。結構真面目なのを選びました。
「では、音楽が終わるまでプレゼントを回しましょう!」
各々がプレゼントが入った包装を手にしましたのでスマホを置いて音楽を鳴らす。
5人揃ってゴレンジャー
ジャッカートランプサイボーグ
バトルフィーバー世界のダンス
デンジ星からデンジマン
1たす2たすサンバルカン
ゴーグルファイブは新体操
爆発!爆発!ダイナマン!
バイオ粒子のバイオマン!
チェンジマンは伝説獣!
フラッシュ!宇宙の超新星!
光るオーラだマスクマン!
友よどうしてライブマン!
ターボレンジャー高校生!
教師で兄弟ファイブマン!
ジェットマンはトレンディ!
ジュウレン恐竜ファンタジー!
気力で勝利だダイレンジャー!
ポップな忍者だカクレンジャー!
オーレン古代の超力だ!
交通安全カーレンジャー!
学園青春メガレンジャー!
アースの戦士のギンガマン!
ゴーゴーファイブはレスキューだ!
タイムレンジャー未来から!
ガオレン百獣吠えまくり!
忍の風吹けハリケンジャー!
爆竜ガッツだアバレンジャー!
デカレン宇宙の警察官!
魔法だ家族だマジレンジャー!
プレシャス探すぜボウケンジャー!
ゲキレン獣拳修行中!
炎神相棒ゴーオンジャー!
シンケン侍チャンバラだ!
天使だカードだゴセイジャー!
ド派手な海賊ゴーカイジャー!
特命ミッションゴーバスターズ!
荒れるぜキョウリュウ止めてみなー!
列車で旅するトッキュウジャー!
親子三代ニンニンジャー!
ジュウオウジュウマンジュウランド!
キュウレン究極救世主!
ルパパト正義は2つある!
ソウルを1つにリュウソウジャー!
魔進とキラめくキラメイジャー!
機界と友達ゼンカイジャー!
縁が出来たなドンブラザーズ!
キングオージャー地球の王様!
「なんだこの曲!?」
「陽太郎くん、数え歌みたいなものなので気にしないでください」
クウガは古代の超戦士!
アギトは光の超人だ!
龍騎バトル生き残れ!
ファイズもしもし夢守る!
ブレイド揃えろトランプ!
響鬼音楽マスターだ!
カブト超速クロックアップ!
電王時超え俺参上!
キバは泥沼修羅場だ!
ディケイド変身平成ライダー!
ハーフボイルドのWだ!
欲望開放オーズ!
皆と友達フォーゼ!
希望の魔法使いウィザード!
戦国フルーツ鎧武!
ひとっ走りドライブ!
命燃やすぜ俺がゴースト!
ノーコンテニューだエグゼイド!
ベストマッチだビルド!
最低!最高!最善!最悪!ジオウを祝え!
社長就任ゼロワンだ!
セイバー剣士と不思議な物語!
リバイス悪魔と契約だ!
無敵のプレイヤーギーツ!
カードを集めろガッチャード!
「ストップ!」
林藤支部長のその言葉で私達のプレゼント回しは終わりました。この時点で持っているプレゼントが自分の物になる。
私が持っているのは……なんでしょう?
「迅のぼんち揚げ……悪くはないけども、悪くはないんだけど……」
「お菓子の詰め合わせと考えれば気は楽ですよ」
小南ちゃんが迅のぼんち揚げの詰め合わせが当たった事にショックを受ける。
迅のぼんち揚げの詰め合わせは悪いか良いかで言えば決して悪くはない物ですけども、クリスマスプレゼントじゃなくても貰えるという事実があるので微妙な顔をします。
「あけてもいいか?」
「ここで誰が誰のプレゼントなのか発表しましょう……陽太郎くん、どうぞ」
「おぉ……お菓子の詰め合わせか!では、いただき」
「1度に全部食べようとするんじゃない……誰のだ?」
「おれのだ」
陽太郎くんが当てたプレゼントは5000円分のお菓子の詰め合わせでした。
遊真くんが選んだ商品で、陽太郎くんは早速食べようとしましたが1度に全部食べる物じゃないとレイジさんが止めました。
「じゃあ、次は遊真くんで」
「おれのは…………なんだこれ?」
「ちょっとボス、コレはセコいんじゃないの?」
「いや〜……なに選べばいいのかがサッパリでよ」
遊真くんは5000円分のカタログギフトを手に入れました。
林藤支部長がなにを選べばいいのかが分かってなかったみたいで、好きなのを選べるカタログギフトはセコいと小南ちゃんは白い目を向ける。
「じゃ、次は俺だな……マフラーと手袋か」
「あ、僕のです……僕のは……コレは」
「バスボムよ。お風呂に入れれば薔薇の香りとかを感じれるわ」
林藤支部長が包装を開けば定番な物が入っていて、修くんのプレゼント。
修くんが手に入れたプレゼントは小南ちゃんのプレゼントでバスボムのセットで小南ちゃんは迅のぼんち揚げ、迅はなんだと開けてみれば千佳ちゃんが選んだ加湿器、千佳ちゃんはレイジさんが選んだ包丁セットで……レイジさんはメッセージカードを手にしていた。
「ガチの幸運?」
「あ、それは私のです」
メッセージカードを開けば【ガチの幸運】と書かれていたのでレイジさんは首を傾げていましたので私が入れた事を言います。
「その名の通りガチの幸運を訪れる様にします……理に干渉するお宝こと風水羅盤を使って」
「…………うわぁ!?うっそだろ!?」
「迅、なにが見えたんだ?いや、それ以前にそれはなんなんだ?」
「風水を操る道具です」
「風水、というと占いのやつか…………占ってくれるのか?」
「風水は占いと言うよりは運気を上昇させる事が出来る物だと思ってください。今からレイジさんの運勢を最上級の最高の状態に固定します」
「…………そんな事が出来るのか?」
「この風水羅盤を使えば出来ます……迅が既に幸運になりまくっているレイジさんの未来が見えてるんじゃないですか?」
運勢を上昇させると言われてもイマイチ、ピンと来ないレイジさん。
迅は既に幸運になりまくっているレイジさんの未来が見えてるのでマジかと驚いていますが、マジなんです。とりあえずとレイジさんに立ってもらってレイジさんが最高に運が良い状態を作り上げて、その状態を固定します。
「占いって、未来が視える迅が居るから胡散臭い気もする……気の持ちようじゃないの?」
「占いは迷信に近いですが風水は運気を取り込む物です。レイジさんは今現在物凄く幸運な運気を取り込んでます」
胡散臭いと疑う小南ちゃん。
占いと風水は似てますけども、占いは結果だけ。風水は幸運を呼び寄せる為の行動なので若干違うんです。
レイジさんの幸運値を最大にしてみれば、ピロリンとスマホが鳴った。
「あ、悪い。俺だ……ああ、ゆり達からか」
「……ゆり?」
「うちのエンジニアとオペレーターが今、外部スカウトに行ってるのよ。ゆりさんはボスの姪っ子………なんか唐突ね……ボスがマナーモードを偶然に切り忘れてるし……」
「一緒にスカウトに行ってる部隊の面々とクリパしてるみたいだ……見ろ、ゆりのサンタだぞ」
「ゆりさっ…………」
ミニスカサンタとか、ゆりさん割と大胆ですね。
レイジさんは良いものが見れたのだととても満足げな顔をしていて迅は困ったような顔をする。
「レイジさん、明日大変な事になるから頑張って……色々と幸運に恵まれるよ……有里彩ちゃんのお宝で」
「1日だけ幸運にしておきますね」
「迅、なにが見えてるの!?レイジさんになにが起きるの!?」
「色々と幸運に遭うんですよ、大丈夫です。死ぬことはないです」
ただただ幸運に遭うだけです。
レイジさんの運気を最大最高の状態に固定しておきます。明後日になれば問答無用で解除しますけども。
「運気を操るって……またスゴい物を持ってるな……」
「林藤支部長……近界の人間でお爺さんが居たとしましょう。そのお爺さんにはお父さんやお母さんが居ると言われて違和感は感じませんか?」
「いや……近界民って言っても同じ人間だから、爺さんにも親が居るだろう?」
「ええ、そうでしょう。そのお父さんやお母さんにもお父さんやお母さんがいる。お爺さんにとってのお祖父ちゃんやお祖母ちゃんがいる……向こうの世界も何百年以上の歴史がある……ならば疑問を持った事は無いですか?ボーダーが出来るよりも遥か昔、それこそ第二次世界大戦よりも昔の時代にこちらの世界に干渉したりしなかったのか等を」
「それは……」
「紅き界賊団は神話や伝承について一種の仮説を建てています。実はアーサー王の聖剣エクスカリバーなんかはトリガーじゃないのかと……紅き界賊団と課は一緒ですが部門が異なる古代のお宝を探す部署があり、この風水羅盤はプレシャスという4000年ぐらい前のお宝なんです」
「……古代のトリガーってことか?」
「平たく言えばそうです……一寸法師の打ち出の小槌とかがあります」
古代のプレシャスを回収する部署は普通に存在しています。活動圏内が日本だけですが、オカルト関係の部署も一応はあるんですよ。
特に社外秘な事ではないですのでその事を伝えれば驚く一同、異世界に対して色々とやってるみたいですがこちらの世界も色々とありますよ。
「私のは……懐中時計ですか」
「あ、それは私のだよ……となると私のは陽太郎のか…………絵本だね」
「あまいぜしおりちゃん。おれの選んだ絵本は飛び出す絵本だ!」
私が懐中時計を手にすれば宇佐美ちゃんの物だという。
宇佐美ちゃんの事だからメガネ関係かと思いましたが割とガチなのが来ましたね。
宇佐美ちゃんで最後なので包装を開けば意外と値段が高い飛び出す絵本、陽太郎くんのチョイスもいいですね。
「有里彩さん…………続きを見ましょう」
「千佳ちゃん……29番じゃないとダメですよ」
プレゼント交換を終えたので、さっきの続きを見ようと千佳ちゃんが修くんのギアトリンガーを手にする。
非公認戦隊アキバレンジャーの戦隊ギアを持っていたのでそれじゃなくてマジレンジャーの戦隊ギアじゃないとダメだと教えればマジレンジャーの戦隊ギアをセットして物凄くギアを回す。
『マジ・マジナ!』
『絶対に手を抜くなよ!負けた方が言うことを1つ聞くルールだからな!』
再びマジ・マジナで青峰さん達を見る。
ゲームセンターに足を運んでいて、ののさんがバスケのゴールにボールを入れるゲームで青峰さんに勝負を挑んでいました。
「あのゲームで青峰さんに挑んで勝てるの赤司さんぐらいですよ……赤司さんも中々に勝負しませんけど……」
ののさんはゴールにバスケットボールを入れるゲームをする。
青峰さんは頑張れよと一言を言って応援しており、ののさんはボールがくれば直ぐに投げますけども素早さを求めて結構荒いですね。
『くそっ、思ったよりも入らねえ……』
『この距離なんだから繊細さは必要だって……んじゃ、次はオレの番だな。とりあえずハイスコア更新はしてえな』
とにかく投げたののさん、そこそこゴールにボールは入りました。
しかし思ったよりも入っていないのか少しだけ悔しそうにしていて青峰さんがやり方が悪いと呆れてののさんと交代して100円玉を機会に入れる。スタートのブザーが鳴り響けば青峰さんはボールを両手で持って投げてゴールに入れると同時に次のボールを既に手にしておりボールを投げました……
「花を持たせる的な事はしないんだね」
「いや、ののさんの様なタイプであれば逆に手を抜けば物凄く怒りますよ。青峰さんの事だから勝ってしまう事を言ってるでしょう」
一切の慈悲無くボールを投げる。
1つもミスは無い、綺麗なフォームを保っているわけでもないのに私や宇佐美ちゃんから見ても普通に投げているだけなのに何故か全て入ります。ボールとボールが接触を起こして弾くといった事が一切起きない。
「オサム、おれもあれやってみたい」
「今度な……知ってたけど、こうしてみれば青兄の技術はスゴいな……」
「アレぐらいなら私だって出来るわ!」
「じゃあ、今度の親睦を深めるオリエーション的なのでスポッチャとかボウリングでもしますか?予算はこっちが持ちますよ!」
「お、いいね」
青峰さんは一切の手加減をせずに1つのミスもせずにボールを入れました。
あっという間にののさんの記録を抜いてこの店の歴代最高記録を平然と叩き出す。
『青峰、スゲえな!ハイスコア余裕で更新してんじゃねえか』
『動かずにディフェンス気にせずにシュートするだけだからスゲえ簡単だよ……オレの勝ちだな』
『ああ、負けだ負けだ。ここまで大差をつけられたらいっそ清々しいよ』
青峰さんはののさんのおっぱいを揉むのでしょうか……凶器だと思いますよ、ののパイは。
圧倒的なまでの大差をつけられたので負けたことは後悔していないののさんだが青峰さんが小難しい顔をしている。聞かせる言う事の内容を考えていなかった……いや、それならばジュース1個奢るぐらいで青峰さんならば終わらせる筈です。
じゃあ、なんでしょうと思っていると直ぐ近くの自販機の裏に向かって歩き出した。
自販機の裏には……ののさんと同年代で親友の間柄である橘高さんが居ました。
『さっきからなんか感じると思ってたら……』
『羽矢、なんでここにいるんだ!?』
『偶然よ!そう、偶然よ!迅くんにサイドエフェクトでここに来れば良いことが起きるって聞いたから来ただけで……いや〜まさか、こんなところで』
「この人、物凄くウソをついてるな」
「困ったらとりあえずオレを出しておけば免罪符になると思われてるな……」
ののさんは橘高さんの姿を見て驚く。橘高さんは偶然だと否定をしますが、こんな偶然が早々にあっていいわけないですよ。
迅からのお告げがあったと言い訳をする姿に迅が困ったら自分の名前を出せばいい風潮があることを少しだけ困っていますが日頃の行いという言葉があるので仕方がない事です。
『…………まだ視線を感じるな……誰かと一緒に来たか?』
『いいえ、このスト……デートの尾行は私だけで誰にも言ってないわ。私もののがデートするって聞いたから来た勢だし……』
今、ストーキングって言いかけませんでした?
『…………気の所為か……』
「青峰はサイドエフェクトかなにか持ってるのか?」
「いえ、単純に動物的直感能力を鍛えただけですよ…………」
まだ視線を感じると青峰さんは周りを見回します。
異常なまでに気配探知能力が高いのでレイジさんがサイドエフェクトの線を疑いますが、ただ純粋に動物的直感能力が鍛えて高いだけです。
『ったく、見世物じゃねえんだぞ……』
『ちょっと気になったのよ……………中々にいい感じの雰囲気で尊くて、負けた方が言うことを聞かせるルールだけどなにをするの?のののののパイを揉みたいの?』
『お前、なに言い出すんだ!?』
『あ〜…………またデートしてくれるか?』
『えっ……』
『いや、ほら……一緒に居て気が許せて落ち着けて楽しむ事が出来たからさ……また一緒にな。今回はやらなかったけども、スポッチャとかで遊びたいなって』
青峰さんはののさんをもう1度デートが出来ないかどうか誘った。
あまりにも予想外な発言にののさんは慌てて橘高さんは手で口元を隠した。
『いや……またって……』
『……気の置ける奴の方がさ……ほんの少し時間だけども楽しいって思えてさ……嫌なら断ってくれて構わねえよ』
『別に……嫌じゃねえけど…………あたしと一緒で楽しいのか?』
『結構、楽しいぞ……藤丸は一緒に居て楽しいとか落ち着くとか思える相手だから口説いてる』
『…………ののだ』
『ん?』
『藤丸じゃなくて、ののって呼べよ!じゃなきゃ次のデートはしねえ!』
『おぅふ!』
ああ、橘高さんがエモさにやられてます!でも、ののさんが可愛いのは事実!
次のデートの誘いに乗ってくれるののさん。分かったと青峰さんは頷いた。
『のの、またデートしてくれねえか?』
『ああ……』
『のの、いっそのこと付き合えば?脈アリよ?』
『いや、いきなりはマズイだろう。もう少しお互い親密度を深めてだな』
『初手でクリスマスデートを噛ましているのに親密度を深めないとダメなの?』
ののさんは青峰さんのデートの誘いを受けました。
橘高さんは良いことだとウンウンと頷いていていっそのことと言い出します。青峰さんは親密度を出しますが、初手でクリスマスデートはかなりヤバいですよ。
『…………お前はあたしみたいな女はタイプか?』
『スタイルも良くて性格も良くて顔もいいから割とストライクだぞ?しいて難点を上げるならばロン毛のポニーテールじゃないぐらいで』
『ここで性癖を暴露するんじゃねえ…………ああ、もう!ハンバーガーでいいから飯奢れ!詳しい話はそこからだ!』
『どうせならとんかつ屋にしようぜ……橘高はついてくるなよ』
『ええ……もう私は充分に満足したわ』
なにが?とは青峰さんは聞かなかった。
とんかつ屋に向かって歩き出す青峰さんとののさん、ののさんは割と満足している感じだと分かれば私は千佳ちゃんの持っているギアトリンガーを手に取り、マジレンジャーの戦隊ギアを抜いた。マジ・マジナの水晶玉は消えました。
「今からが良い所になるのに、なにしてるのよ!」
『34番!ババン ババン ババン ババン ババババーン!ゴーセイジャー!』
『イクスパンド・シーイックパワー』
「
小南ちゃんはここからが面白いと言ってきますが特に気にする事はせずにゴセイジャーの戦隊ギアを入れて天装術を使います。
この場にいる全員に天装術をかけて記憶を操作します。
「迅、あなた毎日ぼんち揚げを布教してるんですからクリスマスぐらいは無しでしょう」
「………いや、オレはぼんち揚げ隊長だから」
『……アリサ』
「この事に関してはバレれば大変な事になりますので」
唯一記憶を消去されなかったレプリカはなにか言いたそうにしていましたが、バレると後が大変なんです。
自分の記憶が消去されていると言う違和感を特に迅達は感じない。レイジさんがケーキを切ろうとしているので食べましょう。