メガネがガオーン   作:アルピ交通事務局

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どうせ暇潰しで書いてる作品だから好き勝手出来るぜぇ!


メガネがガオーン 32

 

「液状に変化するだけだと思ったか?」

 

 アフトクラトルのトリガー使いことエネドラは笑みを浮かび上げた。

 ラービットを容易く撃退した風間隊の元に出現していたのだが風間隊があの手この手でこちらを模索していた。

 斬撃が一切効かない、弾丸も全くと言って効かない。未知のトリガーであり能力的に黒トリガーじゃないのかなどを考察し、風間がカメレオンを用いて背後から奇襲を仕掛けてエネドラの首を落とした。コレで詰みだと勝利を確信した風間だったが、エネドラはニヤリと笑みを浮かび上げれば風間の体の内側からなにかが貫かれた。

 

『トリオン供給器官破損、緊急脱出(ベイルアウト)

 

「所詮、猿は猿なんだよ!浅知恵を働かせてもその程度なんだ!!」

 

 風間のトリオン体がやられて風間は緊急脱出し基地に戻った。

 エネドラは滑稽な姿だと高らかに笑い、風間を侮辱しており歌川と菊地原の目付きは変わる。

 

『一旦引け、相手の能力が予想以上だ』

 

「まだ全部やってませんよ」

 

「このまま終わるって冗談ですよね?」

 

『コレは隊長としての命令だ、引け』

 

「歌川、メテオラで」

 

『笹森の方がまだ素直だったぞ』

 

「……………」

 

 まだ風間隊が使える戦術が残ってはいるが、相手の能力が未知数で遥かに格上であると風間は撤退を指示する。

 しかし菊地原はまだ戦えると歌川と連携を取ろうとするのだが、風間は先程まで近くの現場に居て自身の隊長がトリオンキューブ化されて、自分も戦うと言ったが実力不足であり足手まといだからさっさとトリオンキューブ化した諏訪を持って撤退しろと言って撤退させた笹森の方が素直だったことを言う。自分が馬鹿にされているから怒っているのだというのは分かっているが、それでも余計な感情に流されるな。笹森の事を引き合いに出されれば黙るしかない歌川と菊地原。理解してくれたのならばさっさと引けと言おうとするとエネドラの頭が撃たれる。

 

「白兵戦特化のチームに相性最悪な黒トリガーが相手とは運が悪いね」

 

「っ!?」

 

「誰?」

 

 エネドラの頭を撃ったのは、安室だった。

 スカイホーキーを片手で運転しつつもギアトリンガーでエネドラの頭を撃ち抜いた。と言ってもエネドラには全くと言って通じていない。

 突如として現れた安室を見て何者だと強く睨む。当然、歌川と菊地原もぎ警戒心をむき出しにしている。

 

「はじめまして、近界民(ネイバー)、いや、アフトクラトル人。チーキュのニッポンポンにようこそ…………君達の中で最高齢であろう人に話し合いの場を設けないかと言ったんだが、話し合いの段階は既に過ぎているみたいだね」

 

「猿と話し合うバカが何処に居やがる?」

 

「猿を馬鹿にしちゃいけないよ……おっと、ゴキブリには無理な話か」

 

「ゴキッ、テメエ!」

 

 エネドラは怒りを顕にする。

 

『おい、どうなっている?』

 

「乱入者が…………」

 

「君達、敵わないと上が判断を下したなら撤退しておいた方がいいよ。今回の相手の目的は優秀なトリオン能力者だから」

 

 乱入者が現れたが何者なのかと警戒しつつも風間に報告する。

 そこにトリオン反応があるかないかで言えば無いのでどうなっているのだと風間は疑問に思い、菊地原が聞いた。

 

「誰、あんた?」

 

「巷で噂の玄界(ミデン)界賊だ……チェンジ全開」

 

『45番!!ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼーンカイザー!』

 

 安室がそう答えるとギアトリンガーに戦隊ギアをセットし、回す。

 セットされたギアは45番目のスーパー戦隊、機界戦隊ゼンカイジャーのギア。安室は引き金を引けば黒色のゼンカイザーになる。

 

「秘密のパワーブラック、ゼンカイザーブラック」

 

玄界(ミデン)界賊……テメエまさか、紅き界賊団か!」

 

「さて…………どうだろうね」

 

 ゼンカイザーブラックに換装した安室はギアトリンガーを撃つ。

 紅き界賊団かどうか怪しい素振りを見せるのだが、特に気にすることはせずに安室はエネドラを撃つのだがエネドラは全くと言って効いていない。

 

「向こうのあちこちを暴れ回ってるが、雑魚ばっかを相手にしてたな……………っ!?」

 

「伊達や酔狂でこの姿にはなっていないよ…………毒ガスなんかは一切通さないよ」

 

 エネドラの使っている黒トリガー、泥の王(ボルボロス)の能力は性状変化である。

 具体的に言えば液体や気体に変化することが出来てそれらを硬質化したりして刃にすることが出来て更には核を破壊されない限りは倒されないと言う中々に強力な黒トリガーだ。斬撃メインの白兵戦特化のチームである風間隊とはかなり相性が悪い。

 しかしまぁ、ゼンカイザーブラックとも色々と相性が悪かった。伊達にこんな姿にはなっていないので内部からガスブレードで切り裂いてやろうと企んでいた気体となったエネドラの一部を内部に入れることをしなかった。毒ガスとかを通さないシステムである。

 

「君達、離れていた方がいい。異空間を経由して緊急脱出する便利な機能を搭載しているが、流石にコレを喰らうのはまずい」

 

『43番!ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!リュウソウジャー!』

 

「先に言っておく、君はもうデリート許可が降りている」

 

 騎士竜戦隊リュウソウジャーの戦隊ギアを入れるとリュウソウブラックの立体映像が現れ、ゼンカイザーブラックと一体化した。

 ゼンカイザーブラックがギアトリンガーを撃つのだが、さっきと同じことの繰り返し……そう思っているとエネドラは直ぐに異変に気づく。エネドラだけでない、歌川と菊地原も直ぐに異変に気付く。自分達がなにかに引き寄せられているのが分かる。

 

「ブラックホールショット」

 

「ブラックホール!?」

 

 エネドラの胴体っぽい部分に黒色の球体が浮かび上がる。

 そこから強力な重力が発生しており、菊地原や歌川が引き寄せられるのだがそれよりも先にエネドラの方が異常事態に気付いた。エネドラの液状化した体が、気化した体が、全てエネドラの胴体に引き寄せられる。無論、エネドラの核もだ。

 

「スコーピオンを彼処に投げれば核を破壊する事が出来る筈だ」

 

「うぐっ、ごぉおっ!?」

 

「やめておいた方がいい、お前ごときではブラックホールは逃れる事は出来ない」

 

 必死になってブラックホールから逃れようとするエネドラだがエネドラの胴体を中心にブラックホールが発生している。

 あらゆる物を引き寄せて闇に飲み込む圧倒的なまでの重力がエネドラを引き剥がすことが出来ずに苦しんでおり、安室は戦隊ギア、ではなくジオウのライダーギアを取り出した。

 

「歌川」

 

「ああ」

 

 敵の核が分かれば怖いものはないのだとブラックホールの引力に任せてスコーピオンを投擲する歌川と菊地原。

 その間に安室はライダーギアを回して仮面ライダージオウの、ジオウⅱの力を引き出していた

 

「っ…………」

 

 ありえない、そう言いたげなエネドラだった。

 圧倒的なまでに有利に立っていた筈なのに相手がブラックホールというとんでもない物を出してきた。ブラックホールを出すトリガーだなんて聞いたことも見たこともない。あっさりと敗北した現実を受け入れる事がエネドラには出来なかった。

 

「敵近界民、撃退しました」

 

 とりあえず撃退することに成功したのだと菊地原は風間に報告を上げた。

 風間は予想外の乱入者がエネドラをこうもあっさりと倒してくれて少しだけ警戒心を持つのだが、今は安室よりもエネドラだと2人に指示を出そうとした、その時だった。ゼンカイザーブラックになっていた安室はエネドラの頭を撃ち抜いた。

 

「なにを……」

 

「僕達日本政府は話し合いの段階は既に過ぎたと判断を下した。故にマーダーライセンスの資格通り、デリートさせてもらう」

 

 安室は何発も何発もギアトリンガーの弾をエネドラの頭に向かって撃った。

 念には念を入れておこうと強化トリガーこと角の部分を何発も撃ち抜いて粉々に砕きながら驚いている歌川になにをしているのかを教える。

 安室は、いや、日本という国はアフトクラトルという国に対して貿易どころか話し合いが出来ない、一方的に略奪行為を行ってきていると判断を下した。話し合いが通じるならば貿易をするが、そうでないならば……マーダーライセンスの名の元にデリートする。要するに殺すのである。

 

「なにを驚いているんだい?僕達がやっているのは勧善懲悪な正義のヒーローの戦いじゃない、異世界との本物の戦争なんだ。貿易と言う手段を用いようとしているこちら側を文明が開花していない猿と罵り話し合いをしない屑は最初から無かったと消すだけだ……近界民との友好よりも討伐を志している君達にとって都合の良い話だと思うんだがね」

 

 紅き界賊団は玉狛支部とは異なる。近界民にも良いやつが居るから仲良くしようねの思想はそこまで無い。

 敵の近界民ならば、話し合いが通じないのならば殺す。最初にちゃんと話し合いが出来るか出来ないかの有無を確認した。今回の遠征目的はアフトクラトルの運命を決める一大事であり、話し合いが通じない。仮に出来ても何かしらの犠牲を、雨取千佳という犠牲が生まれる。

 

「…………そこか!!」

 

「なっ!?」

 

 安室の行いを驚いていると突如として門が開こうとするのだが、安室がジオウのライダーギアを用いて未来予知していたので門が開く場所が分かっていた。門の向こうからミラが現れるのだがミラは右肩を撃たれた。どうして自分が撃たれたのか等、色々と思考停止していると安室は顔が無くなりかけているエネドラの右腕についている泥の王(ボルボロス)を踏み潰した。

 

「ここは神々の国、地球の日本……玄界(ミデン)で唯一、王様でなく皇帝がいる国だ……悪いが、デリートさせてもらうよ」

 

 安室はそういうと五星戦隊ダイレンジャーの戦隊ギアをセットした。

 戦隊ギアをセットしギアトリンガーを回している時間があれば、ミラは遠征艇に戻ることが出来る。ミラはこのままでは殺られると判断を下したので、直ぐに門を開いて遠征艇に戻ったのだが安室は驚かない

 

『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ダーイレンジャー!』

 

「天時星・時間返し」

 

 ダイレンジャーの戦隊ギアを回して、キリンレンジャーの幻影を出して一体化する。

 キリンレンジャーの物凄いと言うか理不尽なまでのチート技、時間返し。ほんの少し時間を巻き戻したり遅くしたり加速したりする時間を操る必殺技であり、安室はミラが開けた空間の時間をほんの少し前まで巻き戻し、強制的に門を開いた。

 

「!?」

 

『パートレンジャー!』

 

「バイカー撃退砲!」

 

 門を開けば向こう側からこちらに向かって門が開かれることはまず無いと一先ずはエネドラの事を報告していたミラだった。

 ハイレインに報告をしているのだが安室は気にすることはせずにパトレンジャーの力を用いてもバイカー撃退砲を撃ってアフトクラトルの遠征艇を攻撃した。

 

「どうなっている!?」

 

 バイカー撃退砲が遠征艇の内部に入ればハイレインは声を荒げる。

 ミラが閉じたはずの窓が急に開いて、急に閉じた。エネドラがあっさりと倒されただけでも予想外の出来事であり、遠征艇が大きく損傷するどころか大穴が開いた。

 

「分かりません!ですが、何かしらの手を用いてエネドラの撃退更には私が開閉した窓を」

 

「そんな事は分かっている!っ、中の酸素が!」

 

 状況の説明というか確認をしているのだがハイレインは焦っている。

 あまりにも予想外の出来事が巻き起こっており、大破している遠征艇が空気が抜け出ている事に気付いて一瞬だけ頭がポカンとなるが冷静さを取り戻した。

 

「ヴィザ翁、ヒュース、ランバネインは!」

 

「ランバネインは玄界(ミデン)のトリガー使いと交戦中!ヴィザ翁とヒュース、コレは……玄界(ミデン)に居ない!?」

 

 残りの面々に撤退命令を出そうと考え、確認を行うのだがヴィザとヒュースが玄界に居なかった。

 レーダーで隔離された空間に居るのが分かるので、追い掛けることが出来るのだがどうなっているのだとハイレインはミラに聞いたが、直ぐに隔離されている特殊な空間に、青峰のゲーマドライバーのステージセレクト機能で作られた空間に足を踏み入れた。

 

「悪性近界民(ネイバー)摘出手術完了、サンプルの捕獲完了」

 

「……!?」

 

 足を踏み入れた先には、魔王が居た。仮面ライダーブレイブ ファンタジーゲーマーに変身している青峰だ。

 青峰の右腕の籠手にはバグルドライバーツヴァイ、左腕にはヒュースの切断された頭部が握られておりヴィザの姿が何処にも見当たらない。

 遠征の上で1番ありえないであろう、万が一を想定しているハイレインですらそれは想定していない……そう、ヴィザの敗北だ。

 

「ヴィザ翁を何処にやった!!」

 

「奴ならば、既に年老いていたからな……玄界(ミデン)の特殊な病気で死んだんじゃねえのか?」

 

 ヒュースが既に死んでいる事を理解すれば姿が見えないヴィザについて聞いた。

 ヴィザが持っていた発信機の反応は確かにある。それなのにヴィザの姿が一切見当たらない。青峰はミラに対して色々と曖昧な事を答える。

 この男が殺したのならばと小窓を使って撃退すると青峰は背中にバリアを展開し、小窓の攻撃を防いだ。

 

「炎のような情熱、氷のような冷静さが大事だぞ……お前は逃がし生かすんじゃないのか?」

 

 ミラは敵を倒したりするよりも揺動が仕事である。

 青峰が煽ればミラは相手にしている場合じゃないのだと窓を開いたのだが青峰が消え去って驚くと自身に影が指したので背後を振り向けば青峰が立っていた。

 

「いけ、ちびレプリカ」

 

『心得た』

 

 窓を開いたので、ちびレプリカを潜り込ませる。

 原作の様に強制的に撤退させる?逆である。撤退することが出来ないようにプログラムを弄くる。と言っても本体でなく子機なので1時間ぐらいしか遠征艇の支配下を置くことが出来ないがその1時間があれば問題は無い。

 

「帰還が出来ない!?」

 

 ランバネインを置いていって帰還をしようと考え遠征艇を操作しようとするがちびレプリカがハッキングし、動かないようにしていた。

 ほんの少しだけ時間があれば元に戻るのだが遠征艇はボロボロである…………まるでこちらの使える手が全て分かっていたかの様にだ。

 

「っ……どうなっている……玄界(ミデン)の情報収集は、確かな筈だ」

 

 色々と想定していた事とは異なることが多く起きている。

 機械を操作してなんとか自国に、アフトクラトルに帰還する事は出来ないかと模索するのと同時に何処で間違いを犯したのかを考える。

 間違いがあるとするならば、こちらの世界に対して交渉を用いる事をしなかった事だろう。最初に青峰達は交渉に使えるカードは使っていたのだから。

 

「ランバネインが撃墜されました!」

 

「迎えに行け!」

 

 なにか無いのかと色々と考えている内に原作通り、ボーダーがランバネインを撃墜した。

 自分達だけを残しての全滅だけはあってはならないものだとランバネインを迎えに行きランバネインは遠征艇に戻るのだが直ぐに遠征艇がボロボロなのに気付く。

 

「どうなっているのだ!?」

 

「……ヴィザ翁、ヒュース、エネドラが殺られた……」

 

「あの3人が?多勢に無勢、いや、それでもヴィザ翁ならば」

 

 ヴィザが負けることだけはありえない、負けない前提で動いているのでありえないと否定したいランバネイン。

 しかしまぁ、現実は虚構よりも残酷であり3人は紅き界賊団の面々に殺されてしまった。青峰が向こうの世界に行かずに居残りである理由は敵性悪性近界民を殺す為であり仕事を果たした。

 

「…………メガゾードだ」

 

「メガゾードですか?」

 

「あれならば一度に大量の人を多く攫える。玄界の雛鳥を狙わずに、市民を」

 

「ですが門を開くことが出来るラッドは玄界の基地付近に」

 

「メガゾードのサイズならばどうにでもなる……いけ!数体のメガゾードを放て!」

 

 少しでも成果を上げなければ大損、このままただただ戦力を消費するぐらいならば一矢報いると75mはあるであろう超大型トリオン兵、メガゾードを導入する……紅き界賊団の持つ巨大兵器を想定して作られた原作に無いトリオン兵で紅き界賊団が暴れまくった結果生まれた巨大兵器であるが…………それもそれで間違いである。

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