メガネがガオーン   作:アルピ交通事務局

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一発ネタとか言いつつここまで続くとは私の妄想力恐ろしい


メガネがガオーン 7

 ボーダーの支部に修と青峰は同時刻にラッドを提出した。

 ラッドがこの街で発生しているイレギュラー門の原因であり、ボーダーは早速ラッドを解析、レーダーに写るようにトリガーをアップデートした結果、そこかしこにラッドが居る事が判明した。訓練生であるC級も含めた全隊員総出でラッドの駆除をした。

 

「いえ、顔は覚えていないんですよ……なんかこう、見えなかったって感じでして」

 

「名前も教えてくれなかったです。目立ちたくないのでって言ってまして」

 

 ラッドを見つけた人には感謝状の1つでも送りたいとボーダーは躍起になるのだがなんとまぁ都合の良いことにラッドを提出した人の顔を覚えていない。認識阻害機能が搭載されているマスクのせいで顔や声を上手く覚えていない。目立ちたくないと言っているので、無理に探す訳にはいかない……が、しかしそうは言っていられない。

 

「残留しているトリオンを発見した……やはりボーダーの隊員とは一致しない」

 

 遊真がこの世界に来た初日にぶっ倒したトリオン兵に残されていたトリオン反応を解析した。2日目に修が有里彩と協力して倒したバムスターに残されていたトリオン反応を解析した。2日目の夕方に市街地に現れた有里彩が真っ二つにしたイルガーからトリオン更に別のトリオン反応があった。もっと言えば届けられたラッドの内1体は銃痕の様な物が残っており破壊されていた。

 最低でも複数の近界民(ネイバー)がこちらの世界に滞在している。何故侵略をせずにこちらの世界に来ているのか色々と謎なのだが、近界民がこちらの世界に足を運び滞在しているということは洒落にはならない。

 

「迅、ゼンカイガオーンについてなにか分かったか?」

 

 場所は移り変わり、会議室。

 事は地味にだが大きな事になっており、なんとしてでもゼンカイガオーンとその一派であろう近界民を排除しようと躍起になっている。木虎が見たゴーストについてもそうだが、中々に見つからない。

 

「ゼンカイガオーンは三門第三中学校の生徒の可能性が高いが、どうなっている?」

 

「今のところ怪しい人は1人ピックアップしてます」

 

「なに、そいつはいったい誰なんじゃ!?」

 

「空閑遊真って子で、イレギュラー門が開く1日前に転校生として転入してきてるんですよ」

 

「如何にもな存在じゃないのかね!?」

 

 流石に遊真の存在までは隠し切る事は出来なかった。

 イレギュラー門が開かれる前日に転校生としてやってきたなんて如何にも近界民と思わせる様な存在である。

 

「空閑、だと?」

 

「……なにか心当たりがあるんですよね、城戸さん」

 

 遊真の名前を出すと城戸司令、忍田本部長、林藤支部長。

 

「空閑……確かに知っている」

 

「空閑とはいったい誰なのですか!?」

 

「ボーダーが表に出る前の旧ボーダーだった頃、私や林藤の先輩で城戸司令と同期でボーダー創設に関わった人がいる。その人の名前は空閑有吾……年齢から逆算しても子供が居てもおかしくはないが……」

 

 旧ボーダーの一員だったのだと知れば知らなかった今のボーダーの幹部は驚く。

 もしその空閑遊真が空閑有吾の息子だったら、ゼンカイガオーンは遊真なのかもしれないし、ゴーストは遊真と一緒に来た近界民なのかもしれない。

 

「迅、空閑遊真と接触をし事実を確かめてこい」

 

「了解ですっと」

 

「後、対処の仕方はお前に任せるわ」

 

「はいはいっと任せてくださいよ!」

 

 希望の一筋が見えてきたと迅はやる気を見せる。

 とりあえず今日はもう遅いので明日学校があるので三門第三中学校に乗り込む事を決める。もしかしたら戦闘の可能性も出てくるので万全の状態にするのだが既に色々と手遅れだったりする。

 

「じゃ、やるぞ」

 

 迅が休みを取っている一方その頃である。

 青峰のアパートを出て少ししたところにある山に向かい青峰はトランペット型のトリガー的なの、ラッパラッターを取り出す。

 

「チェンジゼンカイ!」

 

 青峰がラッパラッターを取り出したので修はギアトリンガーを取り出してゼンカイガオーンに変身する。

 本日は青峰に鍛えてもらう日であり、修はここ最近色々とあったなと感傷に浸りつつも自分がすべき事に目を向ける。一刻も早く強くなって守りたいと思った幼馴染を守る力を得たい。

 

「じゃ、先ずはタイマンだ」

 

 そういうとラッパラッターにジュウオウザワールドのレンジャーキーを挿し込み、ラッパラッターを吹いた。

 するとラッパラッターの先端部分からジュウオウザワールドが現れる。

 

「む、この前のと違うな」

 

「青峰さんは色々な形態を持っていますから……遊真くん、手を出してはいけませんよ。修くんの修行なんですから」

 

「分かってるって」

 

「ジュウオウザワールドは初見の相手だ、どうする?」

 

 未知の相手に対してどう挑むのか試練を与える。戦場では常に未知の相手、初見殺しなんてものは当たり前だ。

 ジュウオウザワールドの見た目から何をしてくるのか当てないといけなかったりするが修は直ぐにセンタイギアを取り出す。

 

『22番!ババン ババン ババン ババン ババババーン!ギーンガマーン!』

 

「嵐の羽ばたき!!」

 

 ジュウオウザワールドに対して竜巻を飛ばす。

 相手が何をしてくるのか分からない以上は先に相手の動きを封じつつ攻撃になる一手で攻めに入るのだが相手が悪かった

 

『ウルフ、オーオー、ウルフー!』

 

「本能覚醒ってところだな」

 

 ジュウオウザワールドはウルフモードに入って修が使った嵐の羽ばたきよりも早くに動いて修の背後を奪う。

 修は直ぐに反応するのだがジュウオウザガンロッドのロッドモードで強く殴り飛ばされる。

 

「素早い相手……こういう時は」

 

『13番!ババン ババン ババン ババン ババババーン!ターーボレンジャー!!』

 

「お、早くなった」

 

 早い相手に対してこちらも素早さで勝負しようとする修。

 ターボレンジャーのセンタイギアを使い高速移動を可能として目にも止まらぬ速さで動き、ジュウオウザワールド(ウルフモード)に追い付いたので次のセンタイギアを取り出す

 

『27番!ババン ババン ババン ババン ババババーン!ハーリケンジャー!』

 

「超忍法・舞獅子!からの影の舞!」

 

 7人に分身すると襖の様な物に閉じ込めて中から切り込む修。

 ジュウオウザワールドは倒され、元のレンジャーキーに戻り青峰はレンジャーキーを拾った。

 

「大分やれる様になったな……じゃあ、次は近距離戦の複数戦だ」

 

 そう言うとシンケンゴールド、トッキュウ6号、キョウリュウゴールド、キバレンジャー、アバレキラーのレンジャーキーを取り出しラッパラッターに装填しラッパラッターを吹いた。

 

「敵は常にタイマンを狙ってくるわけじゃねえ、数の不利をどうやって解決する?」

 

「数の利……」

 

 既にハリケンジャーのセンタイギアの力が切れて元の1体に戻ってしまっている。

 トリオンの都合上、センタイギアは5回までしか使えない。そんな中で修は既に2回もセンタイギアを使っている。キョウリュウジャーやキュウレンジャーのセンタイギアを使えば分身して数の利を無くす事が出来るには出来るのだがゼンカイガオーンは銃をメインに扱い肉弾戦で戦う攻撃的近距離銃手(ガンナー)に近い。自慢の爪で倒すわけにはいかない。

 

「考えると同時に体を動かせ……じゃなきゃ、死ぬって遅いか」

 

 出す手をどうすべきかと悩んでいると相手が動き出した。

 アバレキラーは先程のターボレンジャーによる高速移動並の速度で自分に向かって突撃し、修はウィングペンタクトのブレードモードを回避しようとするのだがアバレキラーの方がゼンカイガオーンよりも遥かに早く一撃をくらい、ウィングペンタクトのペンモードで光の縄の様な物を作られ身動きを封じられるとキョウリュウゴールドとキバレンジャーが横に一閃、トッキュウ6号はユウドウブレイカーにドリルレッシャーをセットし、ドリル状のエネルギー弾を撃ってゼンカイガオーンを貫き、トドメだと言わんばかりにシンケンゴールドが百枚おろしをくらわせて修は戦闘不能となりゼンカイガオーンから元の姿に戻る。

 

「クソっ……」

 

「センタイギアの使うまでのインターバルがある。44個あって能力が多彩なセンタイギアだからなにを使えばいいのか判断に悩むかもしれねえがその悩みが一種の命取りになる。即座の判断力と決断力は戦う上では大事だ」

 

「いやいや、アレはキツいっしょ」

 

 生身の肉体に戻った修の元に駆け寄る遊真。

 複数の強敵相手で一方的なリンチ、それこそ(ブラック)トリガーを用いなければ勝てない様な状況である。

 

「コレぐらいでいいんだよ、ゼンカイガオーンは使いこなせれば黒トリガーにだって勝てるポテンシャルは秘めている。なんでもいいからセンタイギアを使って行動をした方がいいんだよ……とにかく今は色々とやってみる、修行の段階だ……でもまぁ、アレだ。修が今みたいな危機的な状況には巻き込まない様にはしておく。この前のラッドを送ってきた国が侵攻して来たらオレも有里彩も真面目に戦うよ」

 

 出来ればその状況が来ない事に限るのだが、世の中そう上手くはいかないものである。

 修にあの状況ではどのセンタイギアを使えば良かったのかを青峰は教える。

 

「アオミネさんは戦わないの?」

 

「オレが戦うって時は殺すって決めた時だから……まぁ、その辺りは色々とあるんだ。聞かない優しさを持ってくれ」

 

 ボウケンシルバーにゴーカイチェンジしたのを見たので青峰も戦える事を知っている遊真。ラッパラッターを使って戦隊を具現化しているのだが直接本人が戦おうという素振りは見せてはいない。

 

「青兄」

 

「ん、どうした?」

 

「青兄の所属してる紅き界賊団って向こうの世界で活動しているんだよね?」

 

「ああ……系列的に言えば公安警察に近くて政府公認の秘密組織だけど……なんだ、向こうの世界に興味があるのか?」

 

「うん」

 

「向こうの世界は基本的には戦争が起き続けている。今の修が行けばギアトリンガーを奪われてセンタイギアの技術を盗まれるだけだ……だから、行くんだったらある程度はちゃんと戦えるようになってからだ」

 

「連れてってくれるの!?」

 

「お前の事だから行ってみたいと言い出すのは目に見えてるんだよ……めんどくせえけど、お前をそこまでしたのはオレの責任だ。オレが果たすべき義務だ」

 

 ホントならば誰かに丸投げしたいところはあるけれども本来の道筋から外したのは青峰だ。

 ならば最後まで責任を持って修のめんどうを見るというのが筋であり、青峰は修が一人前になるまではしっかりとめんどうを見るつもりである。

 

「もう一回、頼むよ」

 

「おぅ……つってもセンタイギア1回しか使えなさそうだけどな」

 

「1回あれば起死回生ぐらい出来るよ」

 

「じゃ、コイツの相手をしてみな」

 

 そういうとデカブレイクのレンジャーキーをラッパラッターに装填してラッパラッターを吹いた。デカブレイクは具現化された。

 

「……いいな、ああいうの」

 

「羨ましいのですか?」

 

「おれ、親父とマンツーマンで色々と教わったけど親父は3年前に指輪(コレ)になってからレプリカが相手だったんだ」

 

「そうですか……あの人、基本的にプー太郎ですがアレでも割と良いところはあるんです。修くんがああなったのは自分の責任で果たさないといけない義務だと義務感を抱いていますし」

 

 ちょっとだけ青峰と修の関係を遊真は羨む。

 自分の話相手こそ居るのだがああいった関係性は3年前の時点で終わっており、目の前でそっくりな光景を見せつけられると色々と思うところはないわけではない。

 

「遊真くん、もしなにか困った事があったら青峰さんに頼ったらいいですよ。大体の事は暴力で解決してくれますので」

 

「はいそこ!事実だが人を脳筋のゴリラみたいに言ってるんじゃねえよ!暴力で物事を解決するって事は最終手段なんだからな!」

 

 余計な事を言ってるんじゃねえとビシッと指をさす青峰。変なところは一般人的な感性を持っている、それが青峰大樹という男である。

 

「あ、空閑。明日時間あるか?」

 

「時間があるかって学校があるだろう」

 

「学校が終わった後でいいんだ。ちょっと色々と聞きたいことがあるんだ」

 

「む、ここじゃダメなのか?」

 

「ああ、ここじゃダメなんだ」

 

「……厄介な事を起こすんじゃねえぞ」

 

 とある事に対して相談を持ちかけようとする修。

 青峰は相談の内容がなんなのかは薄々理解しており、有里彩も余計な事さえしなければと一線を敷いている。一応は釘を刺されていたので出来る限り内密に行おうとする。修のトリオンも底を尽いたので、その日はお開きとなり翌日学校に出向き平穏な学生生活を送り下校時刻がやって来る。

 

「千佳」

 

「あ、修くん!」

 

 校門前で待ち合わせとなり、遊真に会ってほしい人こと、2年の雨取千佳と会う。

 

「誰だお前?」

 

「この子は雨取千佳、僕の幼馴染でお世話になった人の妹さんなんだ」

 

「そうか……何時もオサムがお世話になっております。空閑遊真です」

 

「遊真……さん?」

 

「別に呼び方はなんでもいいぞ」

 

「じゃあ、遊真くん……話ってなにかな?」

 

「ここだと目立つし、一旦僕の家に来てくれ」

 

 学生が多く居るこの場ですべき話ではない。そう判断した修は2人を引き連れ学校から離れていった。

 

「やぁやぁ、やっと見つけたぞ」

 

「え?」

 

「どうも、実力派エリート推参!」

 

 のだが、遊真達は着けられていた。

 迅が遊真をターゲットに絞っていたのだが、遊真と一緒に居る修と千佳から色々と面白い未来が見えていたので3人が目立たないところに向かうのを待っていた。突如として現れた怪しい人物に修と遊真は身構えて千佳はどういうことなのかとオドオドする。

 

「ああ、そう身構えないでくれ。オレはボーダーの人間だ」

 

「……ボーダーの人間がなんの用事ですか?イレギュラー門の一件はもう終わりましたよね?」

 

 ボーダーの人間だと分かればより一層と警戒心を強める修。

 ゼンカイガオーンが学校に出たから学校の生徒がゼンカイガオーンの可能性が浮上したのかと色々と考える。

 

「そうそう、そのイレギュラー門が開いたところにいたゼンカイガオーンについて調べてるんだ……へぇ、メガネくん。君がゼンカイガオーンなんだね」

 

「っ!?」

 

 証拠らしい証拠は何処にも残していないのに、いきなり自分がゼンカイガオーンだと当ててくる迅。

 なんで分かったのかと色々と思考を張り巡らせていると今度は遊真の方に視線を向ける。

 

「……お前、近界民か?」

 

「!?……オサム、やるぞ」

 

「分かった!」

 

「っちょ、待った待った!向こうの世界の住人が全員悪い奴じゃないって知ってるから、なんだったら向こうの世界に行ったこともあるか、げぇふ!?」

 

 迅の鳩尾目掛けて蹴りを入れる遊真。

 ダメージをくらって苦しんでいる隙を作り出したので修はセンタイギアとギアトリンガーを取り出した。

 

『34番!ババン ババン ババン ババン ババババーン!ゴーセイジャー!』

 

『イクスパンド・ランディックパワー』

 

「え…………あれ、オレここで何してるんだっけ?」

 

「ふぅ……」

 

 危なかったとホッとする修。

 迅からゼンカイガオーンと遊真に関する記憶を消去して、コレでなんとかこの場を切り抜ける事が出来る……そう思っていたのだがそんなに甘くはなかった。

 

「お前、向こうの世界からやって来たのか?」

 

「む!?」

 

「そんな」

 

 ゴセイジャーのセンタイギアの力で確かに迅の記憶を消したのに迅は遊真が近界民だと当てる。

 

「待て待て、オレは敵じゃないって。向こうの世界に行ったこともあるし、向こうの世界の住人の中にはいいヤツが居るって事も知ってるしさ……」

 

「……オサム、この人に記憶の消去は通じないっぽいな」

 

「みたいだな……今から色々と用事があるので話があるならまた別の機会にお願いします」

 

「そうしたいのは山々なんだけど……オレのサイドエフェクトがこのまま3人に付き添った方が良いって言ってるんだよ」

 

「サイドエフェクト?」

 

 なんのことだろう?と千佳は首を傾げる。

 未来視のサイドエフェクトのお陰でなんとか迅はゼンカイガオーンや近界民を見つけ出す事に成功した。

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