盲(めくら)
「…………なに、それ」
「…………。あは……ご、ごめん。お父さんの持ってる漫画から考えてみたお話のシチュエーションなんだけど……面白くなかったな?」
「 」
「 ふふふ」
「そうね。でも、新しく作る物語にしては流行りにずいぶんと乗り遅れてるんじゃないかしら?」
「あははー! そうだねっ。なんか新しい要素取り入れないと人気出ないかなーっ。こう、未来を感じられるAIとかっ!」
「SFモノ? そういう新しい要素ばっかり取り入れる事にかまけて低評価喰らっても知らないわよ」
「大丈夫! キングちゃんと猫目ちゃんとボブヘアちゃんの三人が10点満点入れてくれるはずだからっ!」
「さてっ、散歩も済んだ事だし。家に帰りましょう? ディオスさんの宿題はたくさん残ってる事だし」
「うん! キングちゃん、理科の宿題の部分だけ丸写しさせてくれない……?」
「だーめ。分からないところは解説してあげるから、ちゃんと自分でとく事」
「そんなぁー……今日のノルマ分とけなかったらまたキングちゃんの事に呼んじゃうよ。そうなったら手間でしょ?」
「その時は電話一本掛けてきなさい。このキングと、一緒に宿題をこなす権利をあげるわ!!」
「うぅ~……わかった……」
「誘ったらまた、来てくれるよね?」
「えぇ、もちろん」
『ウマ娘とかいうのに転生したと思ったらキングヘイローの取り巻きになってた件について。』
「やぁやぁ、最近毎日遊びにきてくれますね。構ってもらえてセイちゃん嬉しいですよ~」
「うん! だってセイちゃんと会えるとすっごく楽しい気分になるし!!」
「あはは……そういえば、他のお友達とは遊んだりしてますか? たとえば、少し前に話してくれてた親友の――キングちゃん、でしたっけ」
「ううん、最近はぜんぜん。なんだか誘い辛くなっちゃって」
「ふむ……何か喧嘩でもしましたか?」
「してないよ」
「じゃあ、どうして?」
「なんとなく。それよりさ、釣りの話しよーよ!! 池では何が釣れるの?」
「……そうだねぇ。ハゼやコロモが釣れるよ。海と比べたら、小魚釣りがし易いかなぁ~」
「それなら、小魚なら私にも釣れそうだね! お父さんに自前の釣り竿でも買ってもらおうかなぁ。そしたら、セイちゃんにいちいち借りなくても魚釣りが出来そうだし!!!」
「男言葉、使わなくなりましたね」
「え? うん、やっぱり男言葉って『私らしくない』っていうかさ。ちょっと、"キモい"かなって」
「……そう~?
「ううん、そういう子がキモいんじゃなくて、私が使うとさ、ほら」
「はい」
「"気持ち悪い"、じゃん?」
「…………」
「気持ち悪くはないですよ」
「そう? それでもお行儀が悪いから!」
「うーん……まぁ、それもそうですね」
「うん! ……あ、お買い物の途中だった。それじゃあ、また今度ね!!!」
「一つだけ言ってもいいですか」
「なぁに?」
「この前『レースに人生全部懸けてますよー』って感じに、私には見えてましたが」
「うん」
「今のディオスちゃんは、"もうすでに全部失った"ように見えます」
「ううん?」
「……マイペースに元に戻していく事をおすすめしますよ」
中継調査:読者的に今後もっとも欲しい要素
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幼稚園児編のようにほんわかノリ
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小学生編の時のような成長譚
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他小説よろしくレース描写
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ふわふわな友情もの
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不和不和な友情モノ
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ガールズラブ
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女の子にモテそうなセイちゃん
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盛大に曇るキングヘイロー
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いちいちかわいそうな目に遭うディオス
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猫目・ボブヘア