SCP-【申請中】-JP ボーイミーツボッチガール   作:カラス男爵

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頭から離れなかったんだ許してくれ


【記録報告】※(財団職員向け)
SCP-【申請中】-JP ボーイミーツボッチガール


アイテム番号:SCP-【申請中】-JP

 

オブジェクトクラス:Euclid 申請中

 

特別収容プロトコル:現在SCP-【申請中】-JPは現在調査中かつ当該SCPが自身の能力を感知していない現実改変能力者であるという特異な点から様々な対応策を構築中である為、収容に向けて様々な作戦が進行中です。

また数々の前例及び事例から社会的な現実改変能力者に対する強行的、高圧的な対応は現在禁止されています。

当該SCPに接触する場合、SCP-【申請中】-JPの能力により、ヒューム値耐性及び対現実装備を必要とせず「現実酔い」が発生しません。

 

説明: SCP-【申請中】-JPは対人関係技能の重度な欠落と軽度の対人恐怖症を持つ横浜市在住の身長156cmの未成年女性、出生届に書かれた名前は後藤ひとりです。

家族構成は両親、SCP-【申請中】-JP、妹、犬一匹のなんら異常性の見られない一般人である事が調査されています。

 

当該SCPは久我・アーサー・レンによって発見されました。(以降久我・A・レンをSCP-【申請中】-JP-Aと呼称)は日本支部財団エージェント・久我と元世界オカルト連合(GOC)現日本支部財団エージェント・エミリーの間に産まれたA度の現実耐性を持つ財団職員候補です。

SCP-【申請中】-JPの最初の異常性を発見したのはSCP-【申請中】-JP-Aが中学2年次に転入生として入学し隣席にいたSCP-【申請中】-JPに対して挨拶をした際、人体において再現性のない首の伸縮をした後、目、鼻、口のいずれもが流体的に移動し、それを指摘したSCP-【申請中】-JP-Aによって異常性が発覚しました。

 

SCP-【申請中】-JPの異常性は本人の精神が否定的、消極的状態に陥った時、異常性が発露すると推測されています。

SCP-【申請中】-JPの異常性は多くの場合、自身の肉体を流体的に変化させる。又は人体において通常不可能な振動を発現させる事に使用されます。

また、SCP-【申請中】-JPの特筆すべき異常性として上記の異常性を広範囲に一般的、或いは不思議でないものと認知させる認識災害を併せ持つ事が確認されています。この異常性により、SCP-【申請中】-JPに関わるどのような人物であっても高速に行われるヒューム値の変動による「現実酔い」を異常性の認知を代償に発現しません。

 

上記の詳細な記録としてSCP-【申請中】-JPをSCP-【申請中】-JP-Aがエージェント・久我の拠点へ誘き寄せた際に数名のDクラスを含む財団職員によるカント計数機を用いたヒューム値の変動と認識災害の強度について記録されました。

 

記録1 カント計数機による正式なhm値の測定

15:26

SCP-【申請中】-JPが、SCP-【申請中】-JP-Aに手を引かれるようにして拠点付近に到着、対象から極度の緊張によるものと見られる振動を検知。

 

15:50

SCP-【申請中】-JPがカント計数機が設置された演奏室に到着。

室内には演奏経験のあるDクラスを含む財団職員がエレキギター、ドラム、トランペット、トロンボーン、ヴァイオリンを準備又はチューニング中。

 

15:53

対象が異常性を発露

恐らく入室時に視線が集まった事が原因だと思われる。対象は全身を異常に振動させた後、完全に硬直、横にいたSCP-【申請中】-JP-Aが不審に思い肩を押すと対象はまるでボウリング・ピンのように転倒した。

駆けつけた財団職員の診断により完全な心停止を確認。しかしSCP-【申請中】-JP-Aが強く応答を求める声を発した後、対象は完全に蘇生した。

この間、SCP-【申請中】-JP-A及び財団職員は胸骨圧迫による蘇生手順を試みておらず、触れてすらいない。

蘇生後、対象は顔を流体的に変化させ、聞き取り不可能な言語を発声。

 

その後演奏室の隅でSCP-【申請中】-JP-Aとギターの練習をしていた。

 

記録終了

 

 

SCP-【申請中】-JPが十分に拠点から離れた後、演奏室に同室していたDクラスに対して聞き取り調査を実施した所、大型アンプに偽装したB度の対現実装備を装着したDクラスを含み全12名のDクラスは異常性を感知する事ができませんでした。以上の記録により対象による認識災害強度はB度以上の非常に強いものであると結論付けられた。

カント計数機は対象の異常振動時から0.2/0.7hmの低ヒューム間の変動を常に確認し続けていた。本案件により、対象は正式にSCPオブジェクトとして財団に認知されることになる。

 

 

記録2 SCP-【申請中】-JP-Aに対する吉野研究員の聞き取り調査

 

吉野研究員:「SCP-【申請中】-JP-AこれよりSCP-【申請中】-JPの調査を報告してもらう」

 

SCP-【申請中】-JP-A:「もちろん、ていうか申請中なら普通に後藤ひとりでよく無いかな?」

 

吉野研究員:「では後藤ひとり-A報告を」

 

SCP-【申請中】-JP-A:「ドラクエ…?(咳払い)彼女は深い絶望感や不安、孤独を感じた時に現実改変を行うんだ、しかも悪い方にね。それが彼女の身体の内で留まっているのはいい事なんじゃ無いかな?…ただ……(長い沈黙)」

 

吉野研究員:「情報はすべて公開せよ後藤ひとり-A」

 

SCP-【申請中】-JP-A:「…これは憶測に過ぎないんだけど、彼女の能力は長期間そばにいる事で伝染する可能性がある」

 

吉野研究員:「ふむ、彼女の家族や君にそう言った兆候は見られていない。何よりも、仮にそうであるならば彼女の同級生にはもっと異常性が確認されるはずだ。どのようにしてその仮説が浮かんだのか?」

 

SCP-【申請中】-JP-A「現実改変能力者を増やすのではなくてあくまで彼女の能力が伝染するんだ、だから彼女がいないと発動しない。

…でも、、でも一つ問題があってこれが彼女のDNAや彼女の親族が原因なのかわからないんだ。

僕は僕の体質を知ってる。だから僕は影響を受けない可能性が高い。でも他にいないんだ、彼女が親族を除いて長期間一緒に行動する友達が」

 

吉野研究員:「…成る程」

 

記録終了

 

SCP-【申請中】-JPは前述の通り、対人関係技能の重度な欠落と軽度の対人恐怖症が指摘されています。以上の点からSCP-【申請中】-JPにはSCP-【申請中】-JP-Aを除き長期的に行動を共にする交友関係が存在しない為SCP-【申請中】-JP-Aの陳述は現時点では立証できていません。

しかしながらSCP-【申請中】-JPの親族が、SCP-【申請中】-JPと関わる時、一定の常識と物理法則を無視した事例がSCP-【申請中】-JP-Aから提出された映像記録によって裏付けられた為、予測不能の不可逆的事象に備える為、機動部隊お-01("現実忠義者")に対して対応策構築の為に本案件の動向を注視するよう通達して下さい。

SCP-【申請中】-JPを破壊する試みは、その肉体の破壊自体は簡単ながら、SCP-【申請中】-JPが危機回避のため予測できない現実改変を起こす危険性と、SCP-【申請中】-JPの肉体の破壊がSCP-【申請中】-JPの無力化に必ずしも繋がらない可能性を考慮し、保留されています。

 

補遺:社会的な現実改変者への対応という重要性から吉野研究員を専任とし、研究主任に格上げされました。今後SCP-【申請中】-JPへの対応は吉野研究主任によって行われます。

 

吉野研究主任発 実行指令 01

当該SCIPについて一般的な現実改変能力として扱うことは禁止する。SCP-【申請中】-JPの現在の状態は意思を持ち悪意によって異常性を振り撒く化物ではなく一定の状態において条件が揃えば発動する装置に近しい。これは我々が成した【削除済】や【編集済】の様に大がかりであっても時間がかかる場合においても犠牲無くSCIPの無力化を狙える事に他ならない。

SCP-【申請中】-JPが異常性を発露する条件及び状態とは当該SCPが強いネガティブな感情を発露させた時である可能性が限りなく高い。

小規模な現実改変と特異な認識災害を発生させているのが仮にもその感情の発露のみであるならば彼女を一般的な多幸感で満たし、成功体験によって未熟な精神の成長を促す事ができるのであれば、SCP-【申請中】-JPの異常性を大幅に減退させ、非力な存在に変える事が可能になるだろう。

 

以上の提言はその可否に関わらず、当該SCPの異常性を抑制する事が認められる事から収容プロトコルのプロトタイプとして採用されました。

 

以降の対応は作戦名"陳腐な恋愛劇"に従って行動してください。

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