SCP-【申請中】-JP ボーイミーツボッチガール   作:カラス男爵

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インタビュー記録: SCP-【申請中】-JP No.001

 

インタビュアー:久我 A レン職員候補(手書き)

 

付記:このインタビュアーは久我 A レン職員候補による最初の発見報告であると同時に最初のインタビュー記録である。また、職員候補による不本意な報告書である為。余分な内容が多々見られるが、映像記録と同様に異常性が認められない限り全文をそのまま記載する。

 

<記載内容>

 

教室内にて異常性を見せたSCPを保健室にて介抱する事になった。

以下、当該scpの割当て番号が不明な為、個人名である"後藤ひとり"として記載する事にする。

 現在、介抱している環境は一般的な保健室であり、特筆すべき事項は存在しない。しいてあげるとすれば現在、派遣教員が遅刻により不在である事。

 

現状において"後藤ひとり"を記録する設備として聴診器、体温計、体重計、視力検査表の設備が存在する。、あと座高

 

現実改変者であると見られる"後藤ひとり"に対して有益なデータが収集出来るであろう脳波測定機及びカント計数機が存在しない為、"後藤ひとり"の現実改変強度は不明である。

 

もしあるなら先に教えろクソボケ、このキチガ

 

この報告書を作成している間、半融解状態にあった"後藤ひとり"が元の形状に戻っていた。

 容姿を完全に覚えているわけでは無いが誘拐前との差異は見受けられない為、彼女が異常性の発信元である可能性が非常に高い。

 現状を安定化状態であると仮定し、記録収集を始める。

 

対象の頭部に接触、被覆保護なし。

 対象の特異な点を認知、桃色の髪に碧眼、頭髪は根元まで桃色でありカツラ等では無い、碧眼についても同様、カラーコンタクト等ではない。

すごく綺麗だ。

 

特記事項

対象の体温の急激な変容を確認、対象の体温が14℃であると認知した後、脈を図るために手首を握った所、平熱に戻っていた。

前例としてSCP-【編集済】の様に既に死亡しているが現実改変によって生存を誤認させている可能性が類推されるが、上記の様に設備がない為、確定は難しい。

 

対象の呼吸器系を素手によって封鎖、手を当てた際、一般的な嫌悪感、又は危機感を感じた様にうめき声をあげた為、数秒程度で封鎖を解除した。

 正常な呼吸と胸部の上下から肺が機能している点と手首を握り直した際の正常に乱れた脈拍から対象は生存しているものとして扱う事にする。

 

"後藤ひとり"が意識を覚醒、下記は対象が異常性を見せた為、対応を優先し報告書に記載の際は会話を想起したものである為、正確では無い。

 

意識を覚醒させた後、対象は唐突に異常性を発露、激しく痙攣し体温が不規則に乱れ、また脈拍が高速化と停止を繰り返していた。

脈拍については対象が痙攣を始めた際、握りを強くしたので正確では無いが、それでも尚脈拍の明確な強弱が認められた。

 

僕:「!?脈拍異常、痙攣あり、体温不安定!?後藤さん,しっかり!」

 

対象がパニック、あるいは不審物を排除する為に現実改変能力を行使しているのでは無いかと考え、自身の対現実強度を意識的に機能させる為、全身に力を入れた。

(厳密には機能させる際に全身に力が入るのだが言語化が難しい)

 

※注記 吉野研究主任

インタビュアーであるSCP-【申請中】-JP-Aは強度な対現実強度を持ち、それを意識的に行使できると言う特異な点から財団職員候補とされている。

 

対象の沈静化を確認、パニックあるいは敵対心が除去された為と見られるが現実改変からの防衛の点から、手を握り続けた。

 

"後藤ひとり"「おはようございます」

 

発音に違和感を抱いた為、融解した際に脳の言語機能に障害が疑われたが後にただの重大なコミュニケーション不足である事が判明。

 

僕「よかった!おはよう!」

 

"後藤ひとり"「【発音不明】」

 

僕「えっとまだ具合悪そうだね?大丈夫?」

 

"後藤ひとり"「大丈夫!」

 

僕「びっっ、くりした、元気そうだね!じゃあ一緒に教室戻ろう?」

 

インタビュー終了

 

上記の内容がSCP-【申請中】-JPの初遭遇であるにも関わらず、インタビュー形式で記録され、報告されたのはSCP-【申請中】-JP-Aが正式な財団職員になる事を認可していないにも関わらず、財団がSCP-【申請中】-JPに鉢合わせたのだと考えていたとの事です。

 

 

私から言わせればGOCと蒐集院の間に産まれた時点で避けられることでは無いと思うがね。 ーー吉野研究主任

 

 

インタビュー記録: SCP-【申請中】-JP-A No.1

 

インタビュアー:吉野研究員(SCP-【申請中】-JPは本時点では財団に認知されていないにも関わらず久我 A レン職員候補からの唐突な報告資料を受け事実確認の為、派遣された。現在のSCP-【申請中】-JPの研究主任)

 

<録音開始>

 

吉野研究員:日本支部サイト-[編集済]から派遣されてきた吉野だ。君が報告書を送付してきた職員候補本人で間違いないか?

 

SCP-【申請中】-JP-A:はい、間違いありません。しかしあれは私のテストなのでは?

 

吉野研究員:いや、君が事前に記載し提出した様に財団が君を正式に職員とする計画は存在せず、財団内では君が接触したSCPに対して懐疑的である。また、君の両親にも確認をとった。事実であるならば、新規のSCP[SCP-【申請中】-JP-Aが手を向け、話を遮る]

 

SCP-【申請中】-JP-A:それは別に構いません。ただ一つ疑問が…

 

吉野研究員:それは何か?職員候補。

 

SCP-【申請中】-JP-A:いや、その…私の両親と、その、会話が???

 

注記※【削除済】*1

 

吉野研究員:…確かに、確かに君の考える事は正常だ、私の知る限りの財団と君の両親の対話記録は解読に、【編集済】が必要な困難があったが、ともあれ関与はしていない。いや、よそう、この話は。これはつついては、いや直視するのも烏滸がましい"やぶ"だ。いいかね?

 

SCP-【申請中】-JP-A:賢明だと断じます。

 

それは正しい、できるならば存在を忘れる様に。

 

【不明なエラー】

 

 

<記録終了>

 

SCP-【申請中】-JP-Aが嫌な予感がすると言って、インタビュー記録を分けてくれて助かった。

 No.1の記録は記憶している限り、私から直接の事実確認と彼の記録内容の裏合わせだった筈だ。だが、上記の記録を確認する度に非常に気分が悪くなる。いずれにしろ記録内容の詳細を探るのは禁止にする。

 財団は一応の原因究明を指示するだろうが恐らくは不可能だろう、例え犯人が99.9%分かっていたとしてもな。 --吉野研究主任

 

 

インタビュー記録: SCP-【申請中】-JP-A No.2

 

インタビュアー:吉野研究員

 

吉野研究員:この不自然な休息は必要だったのか?まぁいい、今回の事案で最も必要な措置は君が報告したSCPが実際に存在すると仮定した場合、それを財団側に認めさせる事だ。詳細なデータであれば当然、財団も動くだろうが、不自然な記録媒体の消失や、記録そのものの消失が認められた場合であっても財団は動くだろう。…ああ記録媒体には当然、人間も含まれる。

 

SCP-【申請中】-JP-A:必要です。間違いなく、私の父の話をしましたから。それで、彼女の存在を財団に認めさせる方法ですが、恐らくデータ収集をするしかないでしょう。まだ深い関りがある訳ではありませんが一般的な善性と社会性を感じました。いかに現実改変能力者であるとはいえ、無暗矢鱈に行使しているとは考えられません。校内の資料を調べても望み薄でしょう。とすると、詳細なデータが必要だとなりますが、現実改変を記録するために必要な機材を揃えられるのでしょうか?

 

吉野研究員:ふむ、確かにカント計数機を持ち出すことは認められないだろうな、しかし()()にあるのだから連れてこれば解決するのでは?

 

SCP-【申請中】-JP-A:…それは、確かにそうですが、出来るでしょうか?

 

吉野研究員:交友関係を構築して複数人と一緒に誘えばすぐではないか?何か問題が?

 

SCP-【申請中】-JP-A:ああいえ、その、同い年の異性を()()に招くのが初めてなので、少し不安というか。

 

<記録終了>

 

上記の記録を最後におよそ二年と半年の間、調査に進展はありませんでした。現在行われている"陳腐な恋愛劇"は実質的にSCP-【申請中】-JPとSCP-【申請中】-JP-Aが高校に進学してからとなりました。現在の過程に至るまでこれ程の期間を要したのはSCP-【申請中】-JPが交友関係の構築に対して非常に消極的だからだと説明を受けましたが、現在のSCP-【申請中】-JPは交友関係構築に対して協力的な姿勢を見せている事から、SCP-【申請中】-JP-AあるいはSCP-【申請中】-JPの対人関係技能の欠落によるものとして処理されています。

 

いや、いきなり美少女が転校してきて仲良くなるみたいなもんだぜ!?妄想した事はあるけどそれが突然マジに現実になったらおかしくなるって --久米研究員

 

インタビュー記録: SCP-【申請中】-JP-A No.3

 

インタビュアー:吉野研究主任

 

吉野研究主任:まず、君の報告記録は正式に認可された、おめでとう。そして、同時に君は"後藤ひとり"に対してのみAクラス職員の権限を有し、特例で接触も認められる職員候補でありSCPだ。"陳腐な恋愛劇"を実施する為に色々と無理をした。書類上では君の立場は混沌としているな、作戦内容は確認したか?

 

SCP-【申請中】-JP-A:はい、しかし何故、恋愛劇なんです?成功体験が必要であるならば何も恋愛に縛られないのでは?

 

吉野研究主任:作戦の命名者は私ではない。だが、学生にとって恋愛というものが最も分かりやすく最も容易い成功体験となる事は否めない。いずれにしろ頑張りたまえ。

 

SCP-【申請中】-JP-A:成る程、絶対に口説き落として見せます。初恋ですから。

 

<記録終了>

 

現在、"陳腐な恋愛劇"に従いSCP-【申請中】-JP-AはSCP-【申請中】-JPに対してアプローチを試みていますが親密度の向上を図る行為に限り成功事例が存在しません。またSCP-【申請中】-JPがSCP-【申請中】-JP-Aに対して言語によるコミュニケーションが途絶えた際、作戦の失敗が危惧されましたがSCP-【申請中】-JP-Aが女装する事で打開されました。

 

 

 

*1
不明なエラー




おかしい、削除済みであるならばここには何も無い筈だ、文字通り削除されたのだから。
何も無い場所でエラーを吐くこれは一体何だ?
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