ハイスクールG✕S外伝 戦姫絶唱シンフォギア ソウゴと6人の装者 作:ボルメテウスさん
そこで俺と響は一緒にいると、兵藤はふと気になったように首を傾げる。
「そう言えば、以前、ソウゴから聞いたけど、ソウゴが仮面ライダーになったきっかけの話は聞いたけど、それ以前はどうしていたんだ」
「いきなりどうしたんだ?」
「いや、いつも、結構頭が混乱していたから、少しでも頭に入れておこうと思ってな」
「それは、私も気になるわね」
そう、周りにいるオカルト研究部のメンバーが次々と気になるように聞いてくる。
「別に良いけど、さて、どこから話そうか」
そう考えていた時だった。
「ならば、一番槍の私からだね!」
「あぁ、確かに。
ある意味、全てを話すというんだったら、響が中心が一番だからな」
「それじゃ、話をするね。
あれは、確か、私が高校に入学して、いきなり死にかけそうになった時だね」
「なんだか、いきなり重い事を話し出した!」
始まりの鼓動
私には、幼馴染みがいる。
その幼馴染みの事は、私以外は知らない。
別に秘密にしているつもりはないけど、幼馴染みの事を知らないのには、理由がある。
それは
『それにしても、響も今年から高校生か。
まぁ、俺もだけど』
私の隣で幽霊のように一緒にいる為だ。
彼の名前は、先記ソウゴ。
幼い頃は1週間に1回程度にしか現れない謎の人物であり、1人で遊んでいた時にはよく一緒に遊んでいた。
彼自身が幽霊なような存在というのには理由がある。
実は、彼は、どうやらこことは違う別の世界の住人らしく、実際に私も時々だけど、向こうの世界に遊びに行く事がある。
その際は、ソウゴとは正反対に、私が幽霊のような状態になっている。
そういう事で、まるで画面の向こうにいるように、実際に触れ合う事のできない私達だけど、こうして一緒に話す事ができる。
何よりも一緒に歌う事ができる。
だからこそ、私はソウゴを確かに近くに感じている。
「そう言えば、ソウゴは昔は1週間に1回だったけど、なんで、今はほとんど私と一緒にいるの?」
『あぁ、その、なんというか。
他の友達と、絶縁みたいな感じになっていてな』
そう言ったソウゴの言葉はどこか悲しそうだった。
「そうだったんだ。
だったら、また会いに行けば良いじゃない!」
『それが、どうやら、彼女達の方から呼ばないと行けない感じなんだ。
俺は、会いたいけど、でも彼女達の意思を考えると』
そう弱気な言葉を出していた。
私以外にソウゴを知っている彼女達。
一体、どんな人物なのか、私は知らない。
けど、何時か仲直りをして欲しい。
「だったら、ソウゴも一緒に聞こうよ!
なんだって、今日は待ちに待った、風鳴さんのCDだからね!」
『あっあぁ、そうだな』
少しでも、ソウゴに元気づけたい。
その思いで、私はソウゴに云った。
その時のソウゴの表情は未だに暗いままだった。
そうしている間に、私達はそのままコンビニに通り過ぎようとした時だった。
「CD!CD!CD!」
『響っ!』
そう、私がCDの事で、楽しみにしていると、ソウゴの言葉が響いた。
「うえぇ、どうしたの?」
いきなり大きな声を出したので、私は驚きを隠せずに振り向く。
『ノイズだっ』
「っ!」
ソウゴの言葉を聞いて、周りを見る。
そこには、確かにノイズがいた形跡と言える、灰の山が残っていた。
「っ」
同時に私の脳裏に蘇ったのは、あのライブでの惨劇。
ノイズによって、狂ってしまった恐怖。
それらが、身体を支配する。
けど
『響』
「あっ」
聞こえた、ソウゴの声。
それに一瞬で正気を取り戻す。
『とにかく、逃げよう。
このままじゃ、死んでしまう』
「そぅだよ、うん!」
『幸い、ノイズは俺の存在には気づかない。
だから、俺が様子を見るから、響は俺の後ろに来て』
「分かった」
そう、ソウゴの言葉を聞きながら行こうとした時だった。
「きゃー!」
「悲鳴っ」
『あっ、響!』
その悲鳴を聞いたら、私は、居ても立ってもいられなかった。
身体が動いて、見れば、そこには女の子が立っていた。
「こっちに」
自然と、私は怯える女の子の手を握って、そのまま走り出す。
『響っ』
ソウゴとは正反対の場所だった為、私から離れてしまった。
それでもソウゴはすぐに私の方へと来る。
『何をやっているんだっ』
「だって、放っておけなかったから!」
そう、隣にいるソウゴに向けて言う。
女の子の手を握りながら、なんとかノイズから逃げるように走る。
『っ、響。
女の子を抱えて、そのまま飛び込め!
後ろからも来ているし、待ち伏せされている!』
「分かったっ」
ソウゴの言葉を聞いて、私はすぐに女の子を抱えた。
「お姉ちゃん!」
「大丈夫、お姉ちゃん達が守るから」
そう言いながら、ソウゴの言葉に従うように、そのまま走る。
川に向かって、飛び込むと共に、そのままノイズの横を通り過ぎる。
間一髪という所だった。
怖がるこの子を守るように、私は川をなんとか上がり、ノイズから逃げる。
『シェルターへの道はっ、反対方向っ!』
「だけどっ」
ソウゴの言葉を聞いて、私は思わず顔を歪ませた。
それでも、この子を守る為に、私は抱える。
ソウゴの声を聞きながら、ノイズから逃げるように、必死に。
まるで、あの時の事を思い出すように。
そうした、逃げた先の工場。
疲れて、動けない。
だけど、それでもノイズは迫る。
「お姉ちゃんっ」
その最中、女の子が、私の服を握る。
心配で、泣きそうになっている女の子だ。
「生きるのを諦めないっ」
私は、その言葉を、決意するように言う。
それと同時だった。
『えっ?』
その疑問の声はソウゴからだった。
見れば、透明な、幽霊なソウゴが、私に吸い込まれてく。
それに疑問に思っている間にも、私の身体にも痛みが発する。
身体の内側から書き換えられるような。
そんな痛みと共に、身体は何かを纏う。
「うっぐっ!」
同時に私の身体に力が入らない。
けれで、意識ははっきりする。
それと共に、目線が立ち上がる。
これは、立っている。
「今のは一体」
聞こえた声。
それは、明らかに私の声だった。
『えっ、どういう事!?』
「響!
おい、響っ無事なのか!!」
すると、私の声で、私の名前を呼んでいる。
この状況は一体、どうなっているの?
『もしかして、ソウゴなの!
えっ、どういう事っ、この格好は一体っ』
「格好?
んっ」
私とソウゴは同時に、自分の身体を見る。
突然の事で、驚きを隠せない状況。
それはソウゴも同じだ。
同じだと思っていた。
「シンフォギアだとっ」
『ソウゴ、知っているの?』
それを何か知っている様子だった。
「あぁ、けど、この状況は」
困惑を隠せない間にも、ノイズが迫ってくる。
「・・・状況はよく分からない。
けど」
同時にソウゴは、まるで核心するように頷く。
「まずはこの子の為に」
『えっ、ソウゴ!!』
私が疑問に思っている間にも、ソウゴはすぐに女の子を抱えた。
そして、そのまま、跳んだ。
『えっなっなにこれぇ!!』
驚きを隠せない私を余所に、女の子を抱えたまま、そのまま地面に降り立つ。
同時に女の子をすぐ近くの物陰に隠れた。
「君はちょっと、隠れておいて」
「お姉ちゃんは」
「お姉ちゃんは、ちょっと、ノイズを倒してくる」
「『えっ』」
その一言に、私と女の子は驚きを隠せなかった。
そんな疑問を余所に、私は、そのままノイズの大軍に目を向ける。
『ちょっソウゴ!
そんなの、できる訳ないでしょ!
それに、ノイズに触れたら』
「大丈夫!なんか、行ける気がするから」
『えぇ!!』
そんな私の言葉とは正反対に、ノイズに真っ直ぐと突っ込むソウゴ。
死んでしまう。
そんな恐怖に目を瞑りそうになった。
だが、そんな私の恐怖とは裏腹に、ノイズはあっさりと吹き飛ばされた。
『えっ』
「やっぱり、なんとかできる」
そうしている間にも、ソウゴは迫ってくるノイズの攻撃に対して、的確に避け、殴り、蹴る。
それらは、とても私の身体を使っているとは思えない程に。
「どういう事なんだ?
身体が軽い?」
『どういう事?』
「分からない」
それは、ソウゴ自身も予想外だった。
そうした戦いの最中、何か聞こえた。
見ると、それはバイクであり、こちらに真っ直ぐと迫っていた。
『あれは』
「まさか」
この場でノイズが現れていると知っていながら、迫っている。
その疑問を余所に、その人物は、光を纏う。
その姿は、私が身に纏った姿とよく似た物。
そして、それを纏う人物は。
『翼さん』
まさかの翼さんだった。
「翼」
「誰か、分からないけど、あなたに話を聞くのは後よ」
その言葉と共に、翼さんは、その手に持った刀で、瞬く間にノイズを消し去った。
呆気に取られ、何が起きているのか分からない間にも、戦いが終わった。
同時に何時の間にか大量の黒服の人がいた。
『えっと、この状況は』
「二課」
その、一言を聞いた翼さんはこちらに怖い顔で詰め寄ってくる。
「あなた、一体何者」
怖い顔で、こちらに詰め寄ってくる。
そっソウゴ、さっきから、どういう状況なの。
そんな疑問を余所に、私の身体を身に纏っていたシンフォギア?が解除される。
同時に、私に主導権が戻ったけど。
「えっえぇ」
この状況で、戻されても、困るよ。
私は思わずソウゴの方へと向く。
「こっこんないきなりで、困るよ」
そう、私は思わずソウゴに問いかける。
それに対して、ソウゴは目を見開いて、見つめていた。
『翼さん』
「っ、ソウゴ」
「えっ?」
何やら、状況が掴めない。
私は、ソウゴと翼さんを交互に見る。
2人は知り合いなのか。
そんな疑問に思っている。
「なんで」
「以前も言ったはず。
私は、既に防人だと。
あなたの優しさで鈍ってしまう。
だけど」
そう言いながら、翼さんはなぜか私の方を睨む。
「まさか、その子が他の子だったのね」
「えっ、もしかして」
ソウゴが言っていた他の5人の内、1人って、翼さん?
「これって、どういう状況なの」
「以上が、私の初めての戦いだね!」
「いや、待て待て!
色々と突っ込みたい所があるけど」
「はい、なんだか、あれだな。
昼ドラみたいな展開になっているな」
「元恋人と現恋人が鉢合わせみたいな感じだけど」
「その時はまだ恋人関係じゃないぞ、二人共。
それに今は二人共恋人だぞ」
「そういう事じゃなくて!!」
「まぁ、続きは後々に」
次回のヒロインは?
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