ハイスクールG✕S外伝 戦姫絶唱シンフォギア ソウゴと6人の装者   作:ボルメテウスさん

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「それにしても、まさかあの雪音さんがあんな事をしていたとは」
「そう言えば、どうやって、仲間になったんだ?
あんだけ、憎しみを籠められたのに」
「えぇ、それ、話すの」
「頼む。
教えてくれないか。
気になって仕方ないんだ」
「雪音さんには秘密にするから」
「うぅん、まぁ、うん。
絶対に言わないって、約束してくれるんだったら」


寂しさを抱いて

 あたしにとって、ソウゴは幼い頃には、大切な奴だった。

 

 両親と一緒に、海外に行く事が多いあたしにとっては、どこに行っても、変わらない大事な友達だった。

 

 だけど、あたしは、それを手放した。

 

 あの日、パパとママが死んだ。

 

 あたしは大人達に囚われた。

 

 その間、ソウゴは手を伸ばすだけで、助けてくれなかった。

 

 分かっていた。

 

 あいつはあたしを助けたいと思っていた。

 

 だけど、幽霊のようなあいつは、それを擦り抜けて、助ける事ができなかった。

 

 酷い出来事が重なった事もあってか、あたしはその苛立ちを、ソウゴに向けてしまった。

 

 拒絶。

 

 それで、あいつは、あたしの前からいなくなった。

 

 裏切られたと勝手に思った。

 

 自分から拒絶しておいて、酷い女だと思う。

 

 その後は、フィーネの甘い言葉に誘われて、多くの人をノイズに巻き込んだ。

 

 そのあたしの前に、ソウゴがいる事を知らされた。

 

 それも、あたし以外の知らない女と身体を1つにして。

 

 許せなかった。

 

 あの時、あたしを助けなかったのに。

 

 その女がピンチの時は助けた。

 

 許せない気持ちで心を占めた。

 

 痛みを感じるならば、それを通じて、あいつに、ソウゴに復讐したかった。

 

 だけど、それはあっさりと無くなった。

 

 デュランダルを奪うように指示をされた時。

 

 あいつは、デュランダルを持ち、暴走した。

 

 正直に言うと、殺されると思った。

 

 暴走して、その光があたしに向けられる。

 

 だけど、その軌道は全く別の方向へと向かった。

 

 見ると、必死に憑依していたソウゴが、そのデュランダルの光の方向を変えた。

 

 未だにあいつは変わらない。

 

 大切な友達だと思っていた。

 

 だけど、また裏切られるのが嫌だった。

 

 だから、逃げた。

 

 けど、逃げた先の、フィーネは、また裏切った。

 

 全てに裏切られ、疲弊し、疲れたように。

 

 その無人となったマンションの一室で、毛布に包くるまりながら畳の上に座り込んでいた。

 

 本当の意味で、1人。

 

 恐怖や憎しみ。

 

 負の感情が今でも溢れ出そうだった。

 

 だけど、それ以上に、あたしが思ったのは。

 

「会いたいよ、ソウゴ」

 

 その言葉が全てだった。

 

『俺もだよ、クリス』

 

「っ」

 

 同時に聞こえた声と共に見上げる。

 

 そこにいたのは、ソウゴだった。

 

 あの立花響に憑依している状態じゃないあいつだった。

 

「なんで、お前、ここに」

 

『俺を呼んだのは、クリスだろ。

 

 それは、誰よりも知っているはずだ』

 

「そんな訳ないだろっあたしは、お前の事を心底憎んでいる!!」

 

 それは、嘘ではない。

 

 憎しみを籠めた目で、あたしはソウゴを睨む。

 

 すると、ソウゴは寂しげな表情を見せた後、こう言った。

 

『そうだな。

 

 クリスに恨まれても、仕方ないよね』

 

 悲痛な面持ちで告げられる言葉に、胸が締め付けられるような感覚を覚える。

 

「あぁ、そうだよ! 

 

 あたしはっお前の事を憎んでいる! 

 

 この世界で、一番っ憎んでいる!!」

 

 叫びを上げると同時に涙が流れる。

 

 それを拭う事すら忘れて、目の前にいるソウゴを見つめ続ける。

 

「だって、それはお前の事を誰よりも信頼していた! 

 

 助けてくれるって、信じていたからだ! 

 

 なのに、お前はあたしを助けずに、あの女を助けた! どうしてだ!?」

 

 叫ぶように問いかけると、ソウゴはゆっくりと口を開いた。

 

『……間が悪かったんだ』

 

「え?」

 

 予想外すぎる返答に呆気にとられた声が出る。

 

 そんなあたしに対して、ソウゴは静かに語り始めた。

 

『俺がクリスを助けるために行動したかった。

 

 けど、その時には、できなかった』

 

「そんな言い訳で、あたしが納得すると思ってんのか!」

 

『思っていないさ。

 

 だけど』

 

 その言葉と共に、ソウゴは抱き締めてくる。

 

 幽霊で、触れられないはずなのに、しっかりと感じる温もりがあった。

 

 そして、ソウゴは優しく頭を撫でてきた。

 

『ごめんね、クリス。

 

 俺はもう君の近くにはいられないから……だから、せめて、今だけはこうしていようか』

 

 優しい声色に安心感を覚えてしまう。

 

「うぅ」

 

 思わず嗚咽が出てしまいそうになるのを堪える。

 

 しかし、涙腺は緩み、視界がぼやけていく。

 

 ソウゴの顔を見ようと顔を上げると、彼は優しく微笑んでいた。

 

 それが、余計に悲しくて、辛くて……。でも、そんな彼にすがりつくことしか出来ない自分が情けない。

 

『クリス……。俺も本当は君の傍にいたかったよ』

 

 ソウゴの言葉を聞いて、私は我慢していた感情が爆発してしまった。

 

「あたしだって! ソウゴの事は、大事な友達だって、分かっていたよ! 

 

 けどな、もう遅いんだよ!! お前とは、会えないんだ!!」

 

 そう叫ぶと同時に、私の頬から涙が流れ落ちる。

 

 その言葉を聞いたソウゴは寂しげな表情を浮かべていた。

 

『…………クリス』

 

 そして、彼は私の名前を呼ぶと、ゆっくりと近づき抱きしめてきた。

 

「えっ!?」

 

 突然の行動に驚きながらも、ソウゴの腕の中に包まれている事に幸せを感じてしまう。

 

 まるで、これまでの時間を取り戻すように。

 

「ソウゴ、あたしは……」

 

 私は彼の胸の中で涙を流しながら言葉を紡ぐ。

 

 そんな私に対して、ソウゴは何も言わずに優しく頭を撫でてくれた。

 

 その優しさが嬉しくて、もっと泣いてしまう。

 

『大丈夫だ。せめて、その寂しさが埋めるまで俺はずっと傍にいるから』

 

「離れないでくれよ」

 

 そう、あたしは触れられないが、確かにソウゴと抱き締める。




「お前なぁ!
なんで、その話をしたんだよぉ!!」
そう言いながら、目の前にいる雪音さんは、ソウゴの肩を掴みながら、問いかけてきた。
それは、もう凄い勢いで。
「だって、その内、絶対に聞いてくるから。
せめて、ダメージが少ない内に」
「お前はそういう所を考えろ!」
そうしながら、顔を真っ赤に悶えている雪音さん。
正直に言うと、可愛い。
「お前、まさか、あの話はしていないよな」
「大丈夫!
再会した時の話だけだから」
「本当にしていないよなぁ!!」
その迫力はかなりやばい。
先程の話だけでも、別の意味でやばかったのに、あれ以上とは一体。
正直に言おう。
むっちゃ気になる。
同時にオカルト研究部の部員全員は、同時に頷く。
隙を見て、聴きだそう。

次回のヒロインは?

  • 立花響
  • 風鳴翼
  • 雪音クリス
  • マリア・カデンツァヴナ・イヴ
  • 月読調
  • 暁切歌
  • 立花響 IF
  • 風鳴翼 IF
  • 雪音クリス IF
  • マリア・カデンツァヴナ・イヴ IF
  • 月読調 IF
  • 暁切歌 IF
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