さらば宇宙戦艦ヤマト2203 ~愛の戦士たち~   作:往復ミサイル

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第六章 宇宙の女神は血を欲す
黒き守護者たち


 

 

 

 無限に広がる大宇宙。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 静寂に満ちた世界。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 生まれ来る星もあれば、死にゆく星もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうだ。宇宙は生きているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 生きて……生きて……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――だからこそ、生命同士の衝突は絶えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 西暦2204年 2月3日

 

 第十一番惑星沖

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗黒の海原の一角に、蒼い光が迸った。

 

 十字架のように上下左右へと広がっていく蒼い閃光。それはまるで天界が遣わした神々の使徒たちが現世に降臨したかのような、どこか宗教的な光景のようにも思える。

 

 しかし、その光に向かって進む―――いや、進路上に生じたその光を目の当たりにしたガトランティス艦隊の将兵たちに、そんな神々しい光に心奪われている余裕など微塵もない。

 

 唐突な次元振と空間跳躍(ワープアウト)反応の検出―――先ほどまで何もなかった筈の座標に唐突に生じた質量反応を、彼らは敵と認識していたからだ。

 

「合戦じゃあ! 大帝にこの第十一番惑星(惑星レピメア)を献上するのは我らぞ!!」

 

 ガトランティスの将兵たちは躍起になっていた。

 

 後方からは本体たる白色彗星が刻一刻と迫っている。にもかかわらず、先鋒、あるいは露払いとしての活躍を期待されたガトランティス艦隊は、しかしその最前線にあたる第十一番惑星の確保に幾度となく失敗している。

 

 メーザーを皮切りに、この惑星の攻略に挑んだ果敢な戦士たちは次々に散っていった。侵攻艦隊の残骸は第十一番惑星―――ガトランティス人たちが『レピメア』と呼称するこの翡翠色の星の衛星軌道上に漂い、極めて濃度の高いデブリ帯を形成しつつある。

 

 地球側ではこのガトランティス艦の残骸群を【ガトランティス・ベルト】と呼称しているが、しかし彼らの知る由は無い。

 

「戦士長!」

 

「何か!」

 

 ガトランティスの大剣を杖のようにして仁王立ちする戦士長に、観測員が報告した。

 

「前方に空間跳躍の敵艦隊、未知の艦影です」

 

「なに?」

 

 今までの地球艦隊とは違う―――その知らせと共に、頭上のメインパネルに映し出されたのは確かに異形の艦隊だった。

 

 地球艦隊の艦艇は、例外もあるものの概ね葉巻型の船体をしている。船体上面に塔状の艦橋を配置、その周辺に武装を集中配置し、艦首に惑星をも吹き飛ばす”大砲”を搭載するのがスタンダードである、という事はこれまでの戦闘で明らかになっている。

 

 しかし、目の前に現れた艦はどうか。

 

 いずれも従来の地球型戦艦とは全く違う形状をしている。

 

 ―――円盤型なのだ。

 

 円盤型の船体中央に塔のように高く聳え立つ艦橋を、そしてその周囲に武装らしきものを搭載している。塗装は闇のように黒く、大型の艦には紅いアクセントが、比較的小型の護衛艦にはオレンジのアクセントが配されている。

 

「なんだ、あの艦隊は」

 

「12時方向に跳躍の敵艦隊、数12。その後方の”黒色艦隊”の前方に立ち塞がる形で布陣しています」

 

「戦士長、敵艦の識別が我が軍のものと類似しているようですが……」

 

「どういう事だ?」

 

「船体の識別が我が方のククルカン級とラスコー級に一致しているのです」

 

「馬鹿な」

 

 気味の悪い報告に、しかしメインパネルに映る敵艦を凝視した戦士長は背筋の凍る思いをした。

 

 戦艦アマテラスを旗艦に頂く黒色艦隊(速河艦隊)の前方にワープアウトした正体不明の敵艦隊の船体……それはよく見ると、ガトランティス軍で運用されるラスコー級やククルカン級の船体に接続されている円盤部分である事が分かる。

 

 円盤状になっている部分を再整備、塗装し武装も艤装も一新した”改鹵獲型艦艇”と言ったところか。

 

(我が方の艦の骸を取り込んで戦力化したのか……ええい、何たる蛮族!)

 

 戦で散るのはガトランティスの戦士にとって最高の栄誉だ。

 

 しかし―――戦場で散った戦士たちの骸を、あのような形で再利用するというのは彼らの目には(彼らでなくとも)最大限の侮辱と映る。

 

 地球(テロン)人たちは穢したのだ。

 

 戦の中で死んでいった戦士の誇りを。

 

「容赦するな! 皆殺しにしろ!」

 

「全艦突撃、全艦突撃。地球艦隊を殲滅せよ!」

 

 憤慨した戦士長の座乗艦であるカラクルム級を中心に、ラスコー級やククルカン級が密集隊形を取りそのまま直進していく。

 

 船体各所に搭載された回転砲塔が、超電磁モーターと特殊合金製ベアリングの駆動音を高らかに響かせながら高速回転。砲口内に搭載された4基のビーム発振器がエネルギーを迸らせるや、宇宙空間に翡翠色の閃光を走らせた。

 

 旗艦の発砲を合図に、他の艦も矢継ぎ早にビームを射かけ始める。

 

 ガトランティス艦隊最大の強みはビームの速射と弾幕だ。威力はそこそこで命中精度は劣悪であるが、数を揃えたうえで密集隊形から放たれるビームの掃射は濁流の如き破壊力となって相手を粉微塵に打ち砕いてしまう。

 

 密集隊形を取りながら中央突破をせんとするガトランティス艦隊。その目論見を見破るなり、正体不明の艦隊は即座に動いた。

 

 まるで前進する艦隊を包み込むかのように左右へ大きく展開、半包囲するかのように陣形を再編し、紫色のビームで応射を始めたのである。

 

 命中精度に難があるが故に、なかなか命中弾どころか至近弾すら得られないガトランティス艦隊。それをあざ笑うかのように、黒色の円盤型戦艦の放った最初の一撃が、果敢にビームを放ち続けていたラスコー級の艦首から艦尾までをぶち抜いた。

 

 上下に2つ並んだ特徴的な衝角の隙間を直撃、そのまま艦尾のメインエンジンノズルまでを貫通するや、ビームの熱に晒された船体が赤熱化し小爆発を繰り返したのちに爆沈。緋色の炎と破片を撒き散らし、一瞬ばかりの墓標と化す。

 

 戦友の死にも怯まずに前進するガトランティス艦隊ではあったが、しかしそれでも命中弾は得られない。

 

 逆に数発のビームがククルカン級を直撃、船体を2つに折りながら沈んでいく友軍艦に、戦士長は唇を噛み締めた。

 

 なんと無様な戦いか。

 

 一矢報いる事も出来ず、逆に嬲り殺しにされるとは。

 

「ええい……沈めよ、彼奴等めを沈めよ!!」

 

 カッ、と前期カラクルム級の艦橋砲が火を吹いた。

 

 ビームのシャワーの如き攻撃が加わり、弾幕により一層の厚みが生じる。

 

 大型の円盤型戦艦に数発の命中弾がやっと出たものの、しかし効果は無いようだった―――被弾ヵ所がオレンジ色に発光したかと思いきや、船体全体に波紋のように広がるばかりで、爆発すら生じない。

 

 ―――”位相変調装甲”という、地球側の新型装甲だった。

 

 装甲を直撃した攻撃に対し、真逆の位相をぶつける事でその破壊力を中和するという波動防壁に代わる新たな盾。ハヤカワ・インダストリーで開発中だったそれは、第二次改装型のアマテラスを経て実用化へのステップを上りつつあった。

 

 攻撃が通用しない、という事実はガトランティス将兵たちの心をこれ以上ないほどに折った。

 

 そうしている間にも、敵艦から放たれるビーム砲―――”重核子アルファ砲”、”重核子ベータ砲”のつるべ打ちに成す術なく友軍艦が次々に爆沈。被弾しコントロールを失って後続艦を巻き込み沈んでいく。

 

 しかしそれでも、彼らは進む事しかできない。

 

 未知の敵が相手であっても―――ガトランティス将兵にとって背を見せての遁走ほど不名誉な事は無いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 艦橋内のスピーカーから流れてくるラデツキー行進曲のテンポに合わせ、トン、トン、と指先を艦長席に当ててリズムを取っていた速河艦長は、しかし退屈そうな表情を浮かべたままだった。

 

 憎きガトランティス、親友の命を奪った下等生物(ミドリムシ)共を殺す機会がやってきた。それはいい。

 

 しかしどうも、復讐というのは自分の手でしなければすっきりしないものである、とつくづく実感させられる。

 

 まるで他人がやっているビデオゲームを隣で見ているような気分だ。速河艦長も子供の頃はゲームでよく遊んだものだが、自分がプレイするのではなく他人のプレイを隣で見ている時ほど退屈な時間は無かった。アクションゲームならばまだしも、RPGのようなジャンルであれば猶更である。

 

 幼少期の記憶を思い出しながら、後方で静観するばかりの現状を退屈だと思う速河艦長。許されるのであれば今すぐにでも最大戦速を命じて突撃、ガトランティス艦隊を力で正面から打ち砕くか、長距離砲撃で一方的に蹂躙してやるところだ。

 

 しかし、許されないからこそこうして後方で静観を決め込む事となっているわけである。

 

 任務の直前、ハヤカワ・インダストリーから注文(オーダー)があったのだ……曰く『位相機関を搭載した試作無人艦隊の実戦テストがしたい』と。

 

 位相機関―――波動エネルギーに代わる次世代エネルギー、その動力機関であると速河艦長は聞いている。そしてそれを研究・開発しているのが実家であるとも。

 

 父の署名の入った書類を艦隊司令部から渡されれば従わざるを得ず、こうして後方で位相機関を搭載した試作艦隊の戦闘を見守っている、というわけだ。

 

《規定量のデータを採取しました》

 

「……そうかい」

 

 息を吐き、指の動きを止めた。

 

「アマテラス、敵艦隊の残存数は」

 

《敵艦隊、残り18隻》

 

「了解した、試作艦隊を下がらせろ。アマテラスの拡散波動砲による掃射を以て、敵残存艦隊を殲滅する」

 

《了解、友軍艦隊に退去を命令》

 

《波動砲へのエネルギー充填を開始、スーパーチャージャー起動》

 

 波動砲口内にある遮蔽シャッターが解放されるなり、砲口内部へと蒼い光の粒子が充填され始めた。

 

 アンドロメダ級を原型とするアマテラス級は、同じく連装波動砲を最大の武器として搭載している。しかし1番艦アマテラス、2番艦アマノイワトの2隻はそれぞれ実験目的で4連装波動砲と”試製拡大波動砲”を搭載しており、通常仕様のアンドロメダ級とは異なる構成となっている。

 

 アマテラスに搭載されているのは4連波動砲―――波動砲口にドレッドノート級のスプリッターを増設する事で、疑似的に4分割したものだ。これにより拡散波動砲の拡散数を増加、より広範囲を攻撃し殲滅力の底上げを図る事に成功したが、あくまでも薬室は2基のままであるため威力は変わらない事、そして『拡散モードに特化した半面、収束波動砲では収束率が落ち若干の威力低下がみられる』という欠点がある。

 

《エネルギー充填、120%》

 

《友軍艦隊の退去を確認》

 

「発射10秒前。対ショック、対閃光防御」

 

《10、9、8、7、6、5、4、3、2、1》

 

「波動砲―――撃てぇ!!」

 

 カッ、と蒼い閃光が全てを塗りつぶす。

 

 押し込められたエネルギーの塊が一気に解放、膨張し宇宙を駆け巡る。

 

 余剰次元―――幾重にも折り畳まれた、生まれる筈だった可能性の宇宙。それらの展開により生じるエネルギーの奔流が宇宙を引き裂き、進路上の残骸を呑み込み、消し飛ばしながらガトランティス艦隊目掛けて疾駆した。

 

 そしてそれが、弾ける。

 

 一際強烈な光を放ちながら膨張した光が、無数の雨となってガトランティス艦隊へと無慈悲に降り注いだ。

 

 その蒼い光は、慈愛すら感じさせた。

 

 暗黒を照らし出し、絶望を切り開き希望へと導く救いの光。

 

 しかしそれを向けられる者たちからすれば、その光は絶望そのものだ。

 

 カラクルム級が瞬く間に無数の閃光に穿たれ、削られ、抉られて、全長555mの巨体が融鉄の塊へと姿を変えていくのにそう時間はかからなかった。あらんばかりの熱に船体は焼かれ、乗員は瞬く間に蒸発し、高熱に耐えかねた装甲が膨張、融解、そこから引き裂かれるように爆沈していく。

 

 ガトランティス軍の中で特に打たれ強いカラクルム級でそれなのだから、他の艦が無事で済む道理も無かった。

 

 ナスカ級が飛行甲板諸共船体を撃ち抜かれて沈み、ラスコー級が船体を大きく削られて爆沈し、ククルカン級が消し飛ばされ爆発すら生じさせずに消えていく。

 

 大小さまざまな閃光の連なりに照らされながら、黒いアマテラス級は宇宙に佇み続けた。

 

 勝利した、という歓喜も何もない。ただいつも通りの日課をこなしただけ、敵を戦果(スコア)として消費しただけだという淡々とした雰囲気が、艦橋のオレンジ色の窓とっ黒い船体からは感じられる。

 

 ”戦士の熱”が感じられない。

 

 まるで心まで凍てつく機械に支配されてしまったような、そんな冷淡さがある。

 

「……敵艦隊、消滅しました」

 

 川端戦術長の報告に、速河艦長は満足げに頷いた。

 

 視線を右へと向けると、敵艦隊から離れて戻ってきた位相機関搭載艦の円盤型の船体が見えた。

 

 ガトランティスから鹵獲したラスコー級やククルカン級の船体の一部を改造、そこに位相機関と塔状の艦橋、各種武装を搭載した異形の円盤型戦艦たち。

 

 それぞれ大型の艦を『カノープス級』、小型の護衛艦を『シリウス級』と呼称している。

 

《方位150、ワープアウト反応》

 

「識別」

 

《ガミラス艦隊です》

 

 もう交代が来たのか、と速河艦長は目を細めた。

 

 戦闘を終え、持ち場に戻る速河艦隊の後方に紅い光が幾重にも生じる。

 

 空間に開いた傷口にも思える禍々しい裂け目から現れたのは、緑色に塗装されたガミラス艦たちだった。アンドロメダ級に酷似したランダルミーデ級も含まれており、第十一番惑星防衛の交代としてやってきたミケール艦隊である事が分かる。

 

 メインパネルにミケールの顔が映し出されるや、速河艦長は席から立ち上がり敬礼をした。

 

《第十一番惑星防衛任務、お疲れ様です。後は我々が》

 

「残念ですな、少将殿。あと少し到着が早ければパーティーに飛び入り参加できたものを」

 

《”パーティー”が手早く済んだのは貴方の能力ゆえですよ、速河大佐。ともあれ防衛はお任せを》

 

「……頼みます」

 

 交信を終えるなり、艦長は椅子に腰を下ろした。

 

 川端戦術長も、隣に座る今野航海長も、そして艦長席の前に座る薬師寺機関長と高城副長も気が気ではなかった―――速河艦長のガミラス嫌いは筋鐘入りで、防衛軍の中でも『アイツだけはガミラスと関わらせてはいけない』、『有事は切り札、平時は爆弾』とまで言われるほどである。

 

 そんな軍内部でも定評のあるガミラス嫌いの艦長が、いくら上官とはいえミケールに何を言い出すのか。むしろ独断で戦端を開くのではないか。そうなったら最悪射殺してでも止めなければ、と胃を痛める思いで腹を括る艦橋要員たちだったが、しかし双方のやり取りは予想に反して淡々としたものだった。

 

「―――これより地球に帰還する。全艦、ワープ準備に入れ」

 

 スラスターを吹かして回頭、ミケール艦隊に持ち場を預けて離脱に入る速河艦隊と、新たに到着したミケール艦隊の艦艇群がすれ違う。

 

 ガミラスは死ぬほど憎たらしいが、しかしミケールだけは……あの少女のような上官だけはどこか嫌いになれない。

 

 そんな不思議な感覚を胸に抱きながら、速河艦長は艦隊を引き連れ地球へと急ぐのだった。

 

 

 

 





カノープス級位相機関搭載型攻勢戦艦

全長
・390m
全幅
・410m

武装
・38㎝3連装試製重核子ベータ砲×3
・20㎝3連装試製重核子アルファ砲×2
・魚雷発射管×6
・隠匿式対空レーザー機銃 多数

 鹵獲したガトランティスのラスコー級をベースに、円盤部に位相機関を搭載、そのまま拡張し円盤型の大型戦艦へと設計変更した試作型の戦闘艦。改装はハヤカワ・インダストリーが、技術供与はフィオナ率いるタンプル財団(デザリアム)が行った。
 最大の特徴は波動エネルギーを搭載しておらず、デザリアム由来の位相機関を搭載している事であり、位相機関そのものはハヤカワ・インダストリーがリバースエンジニアリングの過程にある試作品を搭載している。

 武装は本家デザリアムのものより多くなっているが、これはデザリアムのように『武装を削り防御にリソースを割く』よりも『武装を重視して搭載し火力を確保する』という地球側のドクトリンが採用され、フィオナ側が譲歩した結果とされる。
 防御面においては【位相変調装甲】を採用。攻撃のエネルギーに対し真逆の位相のエネルギーをぶつける事で攻撃を相殺、船体を防御する次世代防御システムとして研究が進んでおり、ガトランティス艦のビームをものともしないほどの防御力を誇る。

 形状と船体のサイズなどから、のちのプレアデス級攻勢型戦艦の原型、あるいは前身と推定される。




 シリウス級護衛艦

全長
・210m
全幅
・230m

武装
・20㎝3連装試製重核子アルファ砲×4
・6連装ミサイルポッド×2
・隠匿式対空レーザー機銃 多数

 鹵獲したククルカン級の円盤部分に位相機関を搭載、そのまま各所を拡張する形で改装、建造された元ガトランティス艦であり、現位相機関搭載艦である。ハヤカワ・インダストリーが改装を、技術供与をタンプル財団(デザリアム)が行った。
 カノープス級と比較すると小柄であり、駆逐艦のポジションに収まる艦艇であるとされている。火力と防御力はカノープス級に大きく劣るなど不安も残るが、しかし建造コストが低く数を揃えやすい点が注目されており、波動砲非搭載艦でありながら防衛軍司令部も次世代の戦闘補助艦艇として期待を寄せているという。

 船体の規模及び武装、運用思想などからのちのヒアデス級護衛艦の原型、あるいは前身であると推定される。

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