灯火の双星   作:白井あおい

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キャラが定まらないため、自己解釈した事をお許しください。


プロローグ その彗星は輝きて

「今日こそ決着をつけてやる!」

誰かが切った開戦の言葉を聞いた一分後。開戦をした彼ら彼女らは、もれなく光にのまれ、敗走すら許さず、塵となって消えていく。

『ファイター』と呼ばれた解放軍は、壊滅をしたのだった。

 

 

光の奔流を避ける。避け続けなければ

ー死ぬだけだ。

「ウホッウホッ!(なんで俺がこんなことに!!)」

ドンキーコングに転生した彼は思わず悪態をつく。しかし、そんな事情など考慮せず、むしろ好機と捉え光の爆撃が降り注ぐ。彼に思考する暇はない。ただ、唯一救いなのは実際の光よりも遅く、見てから回避が可能な点か。ドンキーコングの体に宿った彼は、全力疾走で横に避け、縦に避ける。しかしここで耐久せず、素直に当たっていたほうが良かったのかもしれない。

『……』

キースは少なくなったファイター達に力を差し向ける。それすなわち、光の密度がさらに圧縮されるということで。

彼の避ける限界が近づくということでもある。

目に見えてドンキーコングの動きが鈍くなっていく。(あわ)れ、光に()まれるその瞬間、特異点(イレギュラー)は現れた。

「……!?」

突然目の前の光を吸収しながら、とある少年が現れる。目を引くのはやはり、後ろに背負っている武器。無機質さが前面にでた大剣や、鮮やかな朱色の鞘に入れられた太刀、片方の刃が丸まっており緑の水晶をはめ込んだ異様な薙刀(なぎなた)、銀と金の盾、片手に持っていた片手剣。もう一方には緑色のなにかが乗っていた。それは“蟲”だった。他にも、肩に担いでいる、おそらくはなにか獣をあしらった長い銃。それを二丁、肩に担いでいる。しかし、それらを持ちながら防具を纏っている。違和感が無い程流線的なフォルムで、銀色の光沢(こうたく)を放っていた。

少年は上にいるキースの姿を確認し、素早く持っている武器を抜刀し、盾と片手剣をドンキーコングに投げる。

「はぁ…()()()()()()()()()()()()()()()

そのセリフが言い終わるのを待っていたのように、光が二人を粒子にせんと襲いかかる。

「くっだらな」

そう言いながら彼は銃で無造作に撃ち放つ。その弾は光に当たって消えたが、しっかり役割を果たしたようだ。少年は銃に弾をさらに込め、こちらに向かってくる全ての光に撃つ。全て当て終えた彼は、素早く指示する。

「逃げるぞ!!このままじゃ埒が明かねえ!!」

言われた瞬間、ドンキーコングは森に向けて一目散に駆ける。

彼はその後を追いながら、キースの光を破壊していった。

「ッチ、ドンキー!!盾を斜めにしろ!!」

光は彼に消されぬように細く細く、束にしながら、消せない危険のある彼よりも、森の王者を狙ったようだ。この時点で援護は間に合わない。そう判断した彼は、一縷の望みに掛けて言葉を叫ぶ。幸いにも意図は伝わり、ドンキーコングは立ち止まって斜めに盾を掲げる。

カービィなら間違いなくのみこまれる光が、金と銀に弾かれ、虚空に消えていく。全てを反射した後、振り返らずドンキーコングは走り続けた。

それを見届けた彼は、ポーチからとあるものを取り出し、ピンを抜いた。そして投げる。この世界の人には理解不能な言葉を。

バルス!!!!

目を潰す事のみの一点に特化した閃光は、確かにキースを止めたようだ。滅多矢鱈に光が暴れまわっている。だが、そのうち視力が回復するのは明白だ。少年はその場を音すら立てずに消え去った。

 

 

 

〜ドンキーside〜

あーもうどうなってんだよ!!俺は今の状況に非常に混乱していた。なにせ俺は戦争やら武道やらの経験などない単なる一般人である。平和に生きていた一般人である。よくわからん理屈で転生させられてしかも『灯火の星』に転生させられた。ファイターが閃光にのみこまれるムービーが衝撃的な『灯火の星』だよ。が、俺はなぜか助かった。あの理解不能な動きしかしていない少年に。

「おい、ドンキーコング」

「ウホッ?(何だてめえ)」

「いいから普通に喋れよ」

『は?』

「なんだ、普通に出来んじゃん。んでよ、こっからどうする?」

『自己紹介しろや』

「おっとそれは失礼。じゃあ名乗りますか」

そういって目の前の少年は一拍おいた。

「俺はG級ハンター、刀禍(とうか)。ま、この世界に転移した一般転生者だ」

『………は?』

「そんな驚かないでくれよ」

『驚くに決まってんだろうが!!』

「んな声出すな。キースに見つかるぞ」

俺は心底呆れると同時に、喜ぶ。刀禍の言っている事が本当なら、それは俺にとっては唯一の救いだからだ。というか一般転生者ってなんだよ。転生に一般も例外もねぇだろうが。

「一応聞いておくが、ドンキー。お前、転生者?いや、そうだよな。だって今の『転生者』にも『G級ハンター』にも反応したからな。普通知らない単語を言われても理解できずに唖然(あぜん)とするはずなのに、その後素早く突っ込みを入れた。もしお前が全てこの単語を知っていたのであれば詫びるがな」

『……いや、あってる』

「じゃ、名前を教えてくれ。あ、もし言いたくねえなら名乗んなくて構わねえぜ」

『俺はローズだ。死因は……バナナの皮だ』

「くっだらな。ま、どっちで呼びゃいいか?」

『ドンキーで』

「オケ。よろしくな」

俺は刀禍と熱い握手を交わす。不思議なことに俺はかなりの握力になっているはずなのに、刀禍は顔色変えずに握っていた。しばらくして離すと、刀禍が話しかけてくる。

「で、この世界はどういうこった?今は『亜空の使者』の後か?」

『灯火の星のプロローグ。キースの手を逃れたのは…』

「確かカービィのみだな。どうせだしこの辺りで来たスピリットでも狩るか?」

『そうだな、楽しそうだからそうするか!!』

「あ、でもな……俺キースに対して榴散弾撃ったんだよな…」

『馬鹿だ……馬鹿がいやがる…』

「その馬鹿がいなきゃお前は生存できてないんだよな」

『その節はありがとうな』

「そういやドンキーはスマブラSPはどこまで知ってる?」

『あー……プロローグのムービー』

「やべぇ原作知識ないんだが?」

『知るか。お前ならどうにかなるだろ。なんせG級ハンターなんだしな』

「それでもどうしようもないんだよなぁ…」

『まぁ一日しても見えなかったら行こうぜ』

「そうだな。じゃ、北にでも移動するか」

そういって一切足音立てずに移動する刀禍。俺は慌ててナックルウォークで後をついていく。全く、この体は動きが変に固定されているのがきついな……そのうち慣れると思うが。

そうして、ドンキーコングの俺は、刀禍と一緒にキースを倒す為に動くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………どうしよう。失敗しちゃった。でも……ちゃんと“生き残った”ね。あぁ、何時会えるのかな。私もそこに行けば良いのかな。楽しみだよ……刀禍。貴方に愛して貰える日が来ることが、ね」




オリキャラ説明をば…
ドンキーコング(ローズ)
一般人なのに転生した、可哀想な方。その代わり、ドンキーコングの体はそれなりに使いこなせる。元の世界での家族構成は義理の姉がいる。名前の由来は薔薇。彼が薔薇色の人生かどうかは定かではない。
刀禍(とうか)
やべーやつ(語彙力低下中)。さらっと今回やった行為だけでも……
・鎧+武器を背負って無音で移動。しかも高速。
・適当に狙って光にぶち当てる。
・光の特性を瞬時に見抜き、効果的な対策をする。
・転移した癖に非常に冷静。普通はもう少し混乱する。
・ゴリラの握力に耐える手の筋肉。
・榴散弾を推定距離5000km(日本〜アメリカ)ぐらいの距離からぶち当てる。
という異常っぷり。この化け物をなんで作ったのかと自問自答する日々。
大体年齢は二十歳ぐらい。
ちなみに、今回キーラが放った光については
・固形のものに当たったらそれを消滅させてすぐに消える。
という感じです。
刀禍の持ってる武器は
大剣‥虫素材
太刀‥飛竜種の素材
盾斧‥非常に強力な飛竜種の素材
操虫棍‥禍もたらす古龍の素材
軽弩‥古き時代の素材
重弩‥獣竜種の素材
双剣‥精神の素材
弓‥彗星の如き龍の素材
防具‥赫耀の如き銀の素材
から作られています。もし好きな武器とモンスターがあったら教えてくれると喜びます。
誤字脱字等ありましたらご指摘いただけると幸いです。
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