俺は土管の中から飛びだし、あたりを見回す。どうやらこのあたりは火山や、トロッコ、シティ、挙句の果てには近時代的な迷路があった。
『ウッソだろおい…』
あまりにも情報過多なこの光景に、状況も忘れ俺はしばらく呆けていた。とはいえ、そんなぼーっとしていてもいられない。俺は担ぎながらその場を後にしようとした、その時だった。
「この
弁明の機会もよこさず、そいつはいきなり腕の中でもがき始めた。というかなんだよババコンガって。いまいち知らないからなにも言い返せん。とりあえずおろす。しかし、あまりにも抵抗が強く、仕方なく俺は地面に放り投げた。あーあ、せっかく可愛いのに…ん?むしろ自分の容姿がわかってるからこんなパニックになってるのか?
『一回落ちつけこの黒髪女!』
「嫌じゃ嫌じゃ!!逆にこの状況でどう落ちつけというんじゃ!説明せよ阿呆!!」
『俺がこうやって会話してる時点で、襲おうとは思ってないだろ?』
「油断させて襲おうという
『んな証拠ねぇよ!!』
「ならば近寄るでない!」
と、黒髪女と口論になっていると、土管からなにかが出てきた。
「な、なんじゃ!?」
どうやらそれは刀禍が送ってきたであろう手紙だった。
裏面に『刀禍』と書いてある。
「と、刀禍じゃと!?おいそこの!」
『なんだよ』
「本当に襲う気がないのならそこで大人しくしておれ!」
『はいはい』
どうやら黒髪女は刀禍と同じ世界にいたらしい。
しばらく女が読み込むと、こちらに向かって頭を下げてきた。いっそ清々しいぐらい土下座で。モンハンの世界にも土下座ってあったんだな。そりゃあユクモノ村もあったしな…
「すまんかった。どうやら妾は気が動転してしまっていたのじゃ…」
『きにすんじゃねぇよ。普通そうなるだろうし。あ、刀禍の手紙見せて貰っても良いか?』
「構わんよ。むしろ
そういって俺に手紙を渡してきた。そこにはこう書かれていた。
【まずこの手紙を茶色の桃毛獣に見られながらこれを見ているレアへ。そいつはドンキーっつモンスターで、アイルーとかガルクみたいにこちらの味方だ。安心しろ。だが、まぁそっち側には俺は訳あって来れない。ま、ドンキーは強い。それは俺が保証する。
次に、ドンキーへ。俺はキースがもし結界を張ってきた場合や、全員が光に呑まれて全滅するリスクと考え、単独行動をする。また、一応ありえないとは思うが、カービィを探しておく。俺がいるせいでやられた可能性もあるしな。あと、十中八九キースは俺らに対しての刺客を差し向けてくる。候補としては、メガクッパと、タブーだな。メガクッパなら問題ないが、タブーが来たときは中央からの波動攻撃…OFF波動に気をつけろ。たぶん羽を閉じてくるから、避ける時はタイミング良く回避しろ。あと名前は忘れたが、なんか機械の刺客も亜空にいた。基本的には動く際蒸気でわかるから問題ないはずだ。それと、もしかしたらこちらの世界から迷い込んでくるかもしれない。来るとしたらルーツとかボレアスとかバルカンとかラースとかクシャルとかテオとかナズチとかバルファルクとかイヴェルとかネルギガンテとかムフェトとかゼノとかキリンとかシャガルとかジエンとかの古龍はこないと思う。逆に出そうなのはラギアクルス、リオレウス、ブラキディオス、ディノバルド、ジンオウガ、ナルガクルガ、タマミツネ、トビカガチ、ガムート、ディアブロス、イビルジョー、ラージャン、エスピナス、銀レウス、金レイア、ルナルガ、猛り爆ぜるブラキディオス、混沌に呻くゴア・マガラ、紅兜アオアシラ、大雪主ウルクスス、白疾風ナルガクルガ、荒鉤爪ティガレックス、隻眼イャンガルルガ、燼滅刃ディノバルド、金雷公ジンオウガ、黒炎王リオレウス、紫毒姫リオレイア、鎧裂ショウグンギザミ、天眼タマミツネ、青電主ライゼクス、銀嶺ガムート、鏖魔ディアブロスとかだな。あくまで可能性だから気にしないでくれ。俺はとりあえず、誰もいなさそうなタウンに行くわ。死ぬなよ。 刀禍より】
手紙はそれだけだった。いやなげぇな。ダブルクロスの二つ名個体も書いてある癖に、なんで縮めなかったんだよ。慌ててるんだったらもう少し短くなるはずだろ…
「ふむ…読み終わったかの?それで、この単語はなんじゃかの?」
そういって、(おそらくはレア)は、タブーのところを指差す。
『あー…これは、うん、刀禍が前戦ったことのある敵だな。俺も一緒に戦った』
俺は適当に言ってごまかす。
「なんじゃと?
『俺はそのババコンガって奴じゃねぇ。ドンキーって呼んでくれや』
「ふむ、ではそう呼ぶとするかのぉ。妾のことはレアと呼ぶかよいぞ。ドンキー、次は妾と
『まぁ、とりあえず後ろの森の中に行く』
「妾を担いで運ぶのじゃ!!」
『ガキか』
「ガキじゃ!妾はピチピチの〈じょしこ、うせい〉じゃ!!」
刀禍の奴が広めた知識なのか、ろくでもない言葉だ。
『それを言うなら、〈じょしこうせい〉じゃね?』
「な!?と、とにかく妾を
『はいはい…』
俺はレアを連れて森の中に入った。
『しゃー!!バナナだ!!』
「やかましいわこの大うつけが!!大人しくできんのか!!」
『別にいいじゃねぇか、ドンキーだもの』
「それで妾は納得せんわ!ドンキー、貴様はバナナを見たら叫ぶのか!?」
『しょうがねぇだろ、本能的に食いたいんだよ。レアも食べるか?』
「そ、それじゃあご相伴にあずからせて…いただくわけなかろう!!罠の可能性も考えよ!」
『バナナで死ぬなら本望だ』
「この大うつけがーーー!!」
レアが説教をしようとしたが、そんなことをお構いなしに目の前にある
『問題ないぞ』
「危険が過ぎるぞ、ドンキー。今回は害がなかったようだからよかったものの、今後このような
『へいへい。ところでさ、バナナ食うか?少なくとも食えるうちに食べた方がいいぞ?』
「妾の話を聞き流しおって…それはそれとしてもらいたいのぉ。むぐっ!?」
『あー…すまん、思わず投げ入れちまった』
「んむっ…ドンキーお主〈それとして〉から投げておったよな!?喉に詰まったらどうするきだったのじゃ!」
『正直問題ない気がしてた。ま、もし入ってたら普通に応急処置して生き返らせてた』
「なんじゃと?ふむ…蘇生術、そして茶色の体毛、なるほど…ありがとの」
『?あぁ、どういたしまして』
「今後の方針は、この場所を拠点とするのじゃ?」
『まぁそうしておきたいな。バレにくいしバナナは美味いし』
「お主、間違いなくつけたした理由が本音じゃろう…そして、少し質問しても良いかの?」
『構わねぇよ』
「それでは…
『逆にお前は、なぜ異世界を知ってんのかを話してもらえるか?』
「刀禍が討伐した異形に、ベヒーモスなるものがいてな…ベヒーモスは異世界から来たということを他の者からきいておってな。他にも、エンシェンレーシェンなる木の異形も、異世界から来た〈
『お、おぅ』
なんだこいつ。異世界自体を知っていてここに来たのか?
「妾は突如として誘拐されたからのぉ、情報が少ないのじゃ。ゆえに、貴様に協力を頼もうと思っておる」
『構わねぇが、ちと話が無理だな。あくまで俺が知っているのは異変前なんだ。だからこの状況じゃなんとも言えねぇな』
「それでも構わんよ。さてドンキー、この異変?とやらはどうして起こったのじゃ?」
『キースとやらに挑んでほぼ全滅だ。俺以外はもう戦えなさそうにない状態にされている』
「お主ら敗走か。情けないのぉ」
『そんで俺が逃げてる最中に刀禍と会ったんだよ』
「逆に刀禍は良く助けようとしたのじゃ…」
『助けた理由は戦友だったからだ。んで、逃げた先に捕まったレアがいたわけだ』
「うぐっ…むしろ普通あのような状況に遭遇しおったら、困惑するのみよ。声を出せただけでも及第点じゃろ」
『……そういうもんか?』
「そういうもんじゃ。そういえば、あの衝撃、もっとまともにできんかったのじゃ?」
『正直余裕がなかった。あとお前をさらおうとしてたのが、俺らが全滅した原因だ』
「なるほど、あの面妖な異形が…」
『それで刀禍が、残って俺らは逃げてきたって感じだ』
「刀禍は息災かのぉ?」
『問題ないだろ、手紙送るぐらいの余裕はあるんだし』
「そうじゃな。さて、しばらくここに滞在するかのぉ」
『んだな。キースが動くまで日和見だ』
俺とレアは、しばらく泊まることにした。
モンハンキャラのライズを除いて出そうな奴らを書き連ねました。ちなみに展開によっては他のモンスターを登場させるかも。(正直ドンキーだから普通のG級リオ個体だと突破される…)
レア
のじゃロリ。黒髪ロングで背は小さい。和服美人。モンスターを異形と呼ぶ。なんかどっかの古龍と強い関わりがあるとかないとか。
のじゃロリかけない。
次回はキース視点かも…