俺はしばらくのほほんとバナナを食っていたが、ふとレアが質問をする。
「そういえばお主、生き残ったあとはどうしていたのじゃ?」
『あ?生き残ったあと?』
「そうじゃ。タブーとやらを協力して倒しておる以上、お主の実力は一定以上の実力を持っていると考えられる。のであれば、何処で何をしておったのか?」
『森で呑気に暮らしてた』
「このたわけが!その実力で…」
と、レアがさらに言い募ろうとした時だった。キースが突如として輝きだしたのだ。
『「!?」』
【あー…オマエラのせいで台無しじゃん。私様だって限界はあるのよ?】
『なんだこいつ…』
俺は頭の中に響くゴミのような音で膝をつく。
「なっ…直接脳内に!?」
【とりあえず、私様を知らないなんてありえないから省くわ。私様は今、全部を壊して絶望したいのよ】
『ちっ…何が目的だ!』
【絶望よ】
「随分な外道が…人情はないのか!」
【絶望的ですよね…ふふ…】
『で、今俺達と話す理由は?』
【いやー、気づいちゃったんだよね。このまま計画通りに進んだら絶望的に退屈でさー…したらいい考えが思い浮かんだんだ!】
【
『「は?」』
【だーかーらー、このままだとつまらないからあんたらが私様を殺していい権利を贈呈するの!きゃ~、太っ腹!】
「…メリットは?」
【あんたらは最後の希望をもって私様を殺しにいけること!私様のメリットはあんたらの希望を最後に潰すこと!もし倒されても絶望的ですから、メリットはどちらに転んでもあります】
『…いいぜ、飲んでやる』
「お主を殺せばよいのじゃな」
【じゃ、精々頑張れカスどもがよ!】
そういうと声は聞こえなくなった。
「さて、ドンキーよ。協力してくれるよのぉ?」
『構わねえ。なんか殺したくてたまらねえんだ』
「ほっほっ、それは心強いのぉ。…間違っても妾に向けるでないぞ?」
『まぁ、刀禍がいるし問題ないだろ』
「ここにはおらんのよ…妾が細切れになってしまうのぉ…」
『ならないだろ』
そんな話をしていると、また光が輝き、今度はこちら側に向かってきた。
「なんじゃ、騒々しいのぉ」
すると、ドンキーコングがおちてきた。俺がドンキーコングだから…敵か。
『おらぁ死ね!』
俺は迷わず頭突きで埋めつつ思いっきり振りかぶり、殺す体勢で襲い掛かる。綺麗に白い光のドンキー消え去った。
「ふむ…ドンキー。お主、何処に行く気かの?」
『目下、下だな。街に少し行ってみる』
「妾も行くとするかのぉ。ん?あの黒髪のそばかす女は…」
『!?』
俺は迷うことなくレアを背負って逃げだす。黒髪のそばかす女?…
そして、ついて動きだした。
「………」
無言で最短距離を、一瞬で。この身のこなしで余計な思考を挟んで戦闘することは無理だ。俺は樽を転がし、トラップがてらしかけておく。
「……」
あと、一歩。俺は奴に追いつかれる。だが、それで充分だ。
「バナナの皮だ。喰らえ!」
俺はバナナの皮(中身は美味しく頂きました)を足元に置いて逃げる。予想通り、避けずに銃弾をぶっ放してくる。
ステン…ステン…
コケる音が永遠と聞こえる。
「な、なにをしたのじゃ?」
『バナナの皮一枚で無限コケ地獄』
「何を言っとるんじゃお主は…」
ともかく、俺とレアは逃げ出したのだった。
……フェンリルの最終兵がなんでこんな場所に…
ヒント:絶望 傭兵 特徴的な一人称 変わる口調
いったい全体何処の絶望なんだろうなー