さっきまでの状況とはうって変わって私達の優勢に傾いた。お爺ちゃんは片腕しかないヴェルゴに杖を向け、ルークさんも相手の男を倒したのかこちらに戻って来た。
「……クソッ!この化け物共め……!」
「何?」
片腕を失くし、ボロボロになって地面に膝を付いたヴェルゴだがそれでもまだ目は生き生きとしていた。いや、無理矢理意識を繋いでいるのだろう。
「化け物共めと言ったんだ!父の仇!」
「さっきからお前は何をトンチキなことを言っておる?儂等はお前に化け物と思われるようなことをした覚えは無いぞ?なんならお前の親父にも会ったことすらないわい。洗脳でもされておるのか?」
「命乞いをするならともかく、妙なことを自身ありげに言わないでちょうだい。反応に困るでしょう?」
その言葉に思わず絶句してしまう。会ったことがない?ヴェルゴがさっきから散々私達が父親の仇だって言っているのに?どういうこと?
「ああ、ああそうだろうな!お前達は会ったことがないだろうさ。父が殺された時の私はまだ七つになったばかりで、お前なんぞ二つになるかならないか程の赤ん坊だろうからな!」
「…だったら尚更何故儂等を仇と呼ぶ?」
「……お前の父親が……
……お爺ちゃんの父親?ひいお爺ちゃん?あの暗そうな人がヴェルゴの父親を殺した?
「儂の父親?それは「局長」…なんじゃルーク」
「尋問はお嬢様とご学友の子らを本部に送った後にしてください。ここで暴れ過ぎたかもしれません。ノーマジが気付く可能性もあります。続きは議会本部で」
「……仕方がないわね…ルーク、部下を呼んでこいつをを本部へ連行させておいてちょうだい」
「分かりました」
「悪いなヴェルゴ。そのウズウズしている口じゃが、もう暫く閉じたままでいてもらうぞ」
「…………今にも喋ってしまいそうだよ…お前の大事な可愛い可愛い孫の前でな…」
「……連れていけ」
話が段々と進んでいったが、私達は置いてきぼりを食らっていた。
「終わった………の?」
「そう…だね…多分、そうだと思うよ。アイツ、捕まったみたいだし」
ハリーはそう言ってくれるが、私は実感が湧かない。今でもとんでもない速度で響く心臓の音が聞こえてくる。終わっている筈なのに、まだ終わってないと思えてしまう。
「グレイ、落ち着いて。一旦深呼吸をしましょう。そうすれば少しは今よりも落ち着く筈だわ」
「……うん……」
ハーマイオニーに促されて何度か大きく息を吸い、吐き出してみるとさっきよりかは少し落ち着いた。鼓動も元の調子に戻った気がする。
「どう?……落ち着いた?」
「…うん…ありがとうハーマイオニー…なんとか…」
「とりあえず、グレイのお爺ちゃんに「グレエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!」うわっ!?」
「わぷっ!?」
さっきまでの威圧感はどこかに行ってしまったのか、いつも通りのテンションのお爺ちゃんが抱きついてきた。
「グレイ!怪我はないか!?具合は悪くないか!?もしあるのなら言ってくれ!」
「う、うん大丈夫。大丈夫だから髭を擦り付けてこないで痛いの!」
「む?おお!済まない、「いい加減その癖直しなさい!」……最近多忙だったものでな…次はちゃんと剃ってくるからその時は『いやそういう問題でもねぇだろジジイ!』む?グレイ、こやつは何と言っとるんじゃ?」
「そういう問題じゃないってさ。ってそんなことはもうどうでもいい!色々と聞きたいことはあるけどまず、ビートルとサファイアはどうやってアメリカに来たの?」
ここから私の家までかなりの距離があるのに、どうやって短時間でここまで来れたのだろう?私達みたいにポートキーで来たわけでも無いだろうし。
『ん?ああ、ビートルの野郎のお陰だな。あいつ姿表しみてえなもん使えたからよ、それであっという間に着いたんだよ。ま、細かい場所は分かんなかったからお前らを探し出すのに苦労したけどな』
「ビートルが……?」
「ーーーー♪」
目線を向けるとビートルは活躍したことが嬉しいのかご機嫌に歌を歌っていた。
「不死鳥ってそんなことも出来たの?」
「生態系がまだ完全に解明されておらん魔法生物じゃからのう…何があっても不思議ではないわい」
「ーー!」
「そっか……ありがとう、お陰で助かったよ。もしビートルがいなかったら私達本当に危なかった…」
「…そうじゃな………君達はグレイの友達かな?」
「え…あ⁉︎は、はい!そうです!」
いきなり話を振られたハリー達は戸惑っていた。ヴェルゴに杖を向けていた時とは雰囲気がガラッと違うから無理もない。そう思っていると、お爺ちゃんはハリー達に向けて頭を下げた。
「すまなかった。グレイを巻き込むはおろか、無関係である君達まで巻き込んでしまった。今回の騒動はヴェルゴを抑えきれなかった儂に責任がある。だから……心から謝罪する、本当にすまなかった……!」
お爺ちゃんが言っていることは多分間違っていると思う。今回の件はお爺ちゃんに何の責任もない。今回の騒動の根幹はヴェルゴだ。お爺ちゃんが謝ることではない筈だ。でもお爺ちゃんは頭を下げてた。ヴェルゴを庇うのではなく、巻き込んでしまったハリー達の鬱憤を晴らさせるとかそんなところだろうと思う。ただ、私の友達を侮らないでほしい。私の友達は、そんなことで他人にあたるほど幼稚じゃないのだから。
「そんな⁉︎あなた達に責任なんてない筈です!悪いのは全部あのヴェルゴってやつじゃないか!」
「ロンの言う通りです。責任を取るべきなのは間違いなくアイツです。だってグレイを殺そうとしたんですよ⁉︎」
「私達の友達を殺そうとした人の分まであなたが謝る必要なんてありません。だから、頭を上げてください」
誰もお爺ちゃんを責めることなんてしなかった。簡単なことだ。皆、ヴェルゴが悪いって分かっているのだから」
「……君達…………そうか…ありがとう、そう言ってくれると胸が掬われるわい。……グレイ。良い友達を持ったな……なあリサーナ」
「ええ…本当に良かったわ」
「うん、私にはもったいないくらい」
ハリー達と出会えただけでも、ホグワーツに通って良かったと思えてしまう。
「局長、リサーナさん。ルークさんがヴェルゴを本部に移送したとの報告が」
「む、そうか。分かった、取調室に入れておけ。私もすぐに向かう」
暫くしないうちにお爺ちゃんの部下であろう人が報告にきた。ヴェルゴが今取調室にいるってことは、もう完全に安全ってことだろう。そう確信すると自然と肩の力が抜けてしまう。
「ああそれと、儂の孫とその友人達を儂の執務室へ連れていってやってくれ。恐らくそこが本部の中でも一番安全な筈だからな」
「分かりました。責任を持ってお連れいたします」
そう言って部下の人は指を鳴らすと、空からホグワーツで見たことのある痩せ細った不気味なペガサスに引かれた馬車が現れた。
「あれ?引いてる馬もいないのにどうして勝手に動いてるんだろう?そういう魔法?」
「え?見えてないの?」
ハリーの口にした言葉に少し驚いた。見えていないの?こんなに印象に残りやすそうな動物が?
「おや?グレイお嬢様にはセストラルが見えているのですか?」
「セストラル?」
「ええ、死を視覚し受け入れた者だけが見ることが出来る魔法生物ですよ」
死を視覚……ああ、そういうことか。この子達が見えるようになったのはサファイアを助け出した時の一件が原因ということか。
「グレイには見えているの?どんな見た目?」
「え?えっと、痩せ細った馬にドラゴンの翼が生えてる感じかな」
「何だいそれ?何か不気味な感じだな。それに痩せてるって大丈夫?僕達が馬車に乗っても飛べないんじゃないの?」
「ハハハ!確かに痩せ細った不気味な見た目をしていますが、彼らはニンバス2000よりも遥かに上回る速度が出せるのですよ」
「「ええッ⁉︎」」
「おっと!少々立ち話が長くなってしまいましたな。皆さん乗ってください。あまり遅くなると私が局長に怒られてしまいますから」
部下の人に促され馬車に乗り込み「では飛びますので揺れに注意してください」と聞こえた瞬間馬車が左右に揺れ始めた。
「ニンバスよりも速いって本当かな?正直信じられないけど」
「セストラルはこの世で最も速く飛ぶ魔法生物って、前読んだ本に書いてあったわ。嘘ではないと思うわよ」
「うーん…でもやっぱり「到着しました」早っ⁉︎」
「…あれ…?でもそういえば揺れも止まってる……」
どうやら、ニンバスよりも速いというのは嘘ではなかったらしい。半信半疑だったが結果を出されてしまっては認めざるえない。
馬車から降りて部下の人の案内に従って歩くと、黒と金の色合いで構成された立派な扉の前に着いた。
「あの、ここは……?」
「局長の執務室です。後から局長が来る筈ですので中に入ってお待ちください」
部屋の中は大きなデスクが奥に位置し、その後ろの壁は硝子になっていて外からの太陽の光を部屋の中に取り込んでいる。部屋の中央には応接用の机とソファが置いてあり、左右の壁には大きな本棚があって何かの資料や本がびっしりと収納されていた。
ソファに腰掛けると部下の人が飲み物を持って来てくれた。
「申し訳ありません。あなた方が飲めそうなものはコーラくらいしかありませんでした。品揃えが悪くてすいません…」
「?あの…コーラって何ですか?」
「「……え?」」
「ロン、あなたコーラを知らないの?」
「うん…それ、美味しいの?」
ロンの言葉に驚きを隠すことが出来ない。まさかコーラを知らないなんて。イギリスの魔法使いの家はコーラを飲まないのだろうか?
「バニラ、レモン、シナモンなどの様々な香料。砂糖などの調味料で作られたアメリカが代表するジュースです。きっとお口に合うと思いますよ。はい、どうぞ」
口に入れると舌と喉を打つ炭酸と甘味が一気にやってきた。コーラは何度も飲んできたけど、今飲んだコーラは今まで生きてきた中で一番美味しく感じた。今日の一連の騒動の後だからだろうか。
「美味しい!凄く美味しいよ!!え?何?コーラってこんなに美味しい飲み物なの!?」
ロンは生まれて初めて飲むコーラに感動していた。
「私、コーラを飲んでこんなに感激してる人初めて見たわ」
「うん、僕もだよ。ロンってさ、家では何を飲んでるの?」
「ママが作ってくれるオレンジジュースだよ。実から果汁を絞って飲んでるんだ。あ、でもたまにバタービールも飲むかな」
「バタービールは飲むけどコーラはあまり飲まないんだ……」
イギリスの魔法使いの台所事情はよく分からない。イギリスと比べてアメリカはマグルと魔法使いが食べる物にあまり差は無いように思える。多種多様な人種で溢れているからだろうか?
『おいグレイ!何自分達だけで堪能してんだ!俺にも飲ませろ!』
「え?いやいや、魔法生物…っていうか動物ってコーラ飲んでも大丈夫なの?」
『んなもん知るか!お前らが美味そうに飲むから俺も飲みたくなっちまったんだよ!」
「えぇ……あの、蛇ってコーラ飲んでも大丈夫だと思います?」
「流石にやめておいた方がよろしいかと」
「駄目だってさ」
『畜生が‼︎』
ーー
今頃、自分の執務室では愛しの孫とその友人達がゆっくりとコーラでも飲んで事件の疲れを取り除いている頃だろう。一度想像してしまっただけですぐにでも職務を放り投げてその空間に飛び込みたくなる。
(……いかんな……仕事の時は切り替えると誓った筈なのじゃが……これが年の功とかいうやつかのう?)
アグニカ・ベアボーンという男は、大雑把で豪快な男だ。荒事は全て力で捩じ伏せるのを好むことを自他共に認める、組織で成り上がるのは一見難しそうに思える人間である。
ただ、彼の場合は豪快な人間ならではのやり方を最大限で発揮し、余多の修羅場を潜り抜けてきた。
自身の力を鍛えて実績を上げ続けた。実績を上げればついてくる者は自然と増えていった。中にはその力を利用しようとすつ者もいたが、アグニカは力と豪快さと本人も知らない善性で部下にした。
その調子で組織の中で力をつけ、闇祓い局局長の席にまで着いた彼は最後に次期議長候補筆頭にまで成り上がった。
(……はあ……本当に……面倒なことになってしまった)
そんな彼でも、今回は放り投げてしまいたいと心から思っていた。
「どうした?私の話に怒りでも感じたか?」
「……いいや…というのは嘘にはなるが、そこまで怒りは感じんな。何なら呆れが勝っているな。ヴェルゴ貴様。要はグレイを狙ったのは自己満足ということだな」
「いいや?
「はっ!今までのお前の人物像がガラガラと崩れる音が耳を塞いでも聞こえてくるわい。まさかこんなにも短絡的で最後の最後に爪が甘い三流の悪党…いや、それ以下の男だったとはな」
「ああそうさ。
ヴェルゴはまるで癇癪を上げる子供のように叫んだ。それに対してアグニカは、ただ、
(まさかこの男が……
薬と洗脳だけでこうも落ちぶれてしまうとはな……)
ヴェルゴを拘束した後アグニカ達がまず最初にしたことは、ヴェルゴにどこか異常が無いか調べることだった。
今回の一件でアグニカはヴェルゴに幾つかの違和感を感じていた。その中でも一番違和感を感じたのは、ヴェルゴの策が直球すぎた点だ。ヴェルゴはアグニカとは真逆のタイプの人間だ。直感と行動力を武器にするアグニカに対し、ヴェルゴは狡猾さとそこから機転を回す頭を持つ策略家だ。その能力で障害となる者を蹴落としてきた。だが今回に限っては違った。アグニカのような行動力を見せたと思ったら妙な所で空回りをする。とても前述の人間と同じ人間とは思えなかった。
「……ヴェル「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」…ハァ……ルーク、悪いが後は任せたぞ。テキトーに相手しておいてくれ。儂はグレイに分かったことを話してくる」
「…話すの?グレイにあのことも」
「いいや、
「そうですか。ヤツについてはもうこれ以上聞き出せることは無いと思いますけど?」
「そんなもん分かっとる。ただもしもこいつが暴れた時にすぐ鎮圧するだけで良い」
部下に頭がおかしくなった人間の相手をさせるのは少し罪悪感が沸くが、腹心であるルークなら問題なく鎮圧出来るだろう、とアグニカは考えた。
「……あとでコーヒー奢って下さいよ」
「ふむ、じゃあ受け付けの「無料支給のコーヒーなんて持ってきたらタダじゃおきませんからね?」ーあい分かった」
「……はぁ…全くあんたは……」
ーー
「え?薬と洗脳でおかしくされてた?」
「ああ。あやつの体を調べて分かったことだ」
ヴェルゴの取り調べで分かったことはあまり無かったらしい。まあそれも仕方ないだろう。今までの彼の発言も行動も薬と洗脳による副作用だったのだから。
「じゃあ、私のひいお爺ちゃんがアイツの父親を殺したのも出鱈目?」
「………まあ、そういうことじゃろうな。ヤツの父親の死因も他殺じゃなくて病死だった。恐らく幾人かの記憶を意図的に混同させて憎悪の矛先を儂らに無理矢理むけさせられたのじゃろう。哀れなことじゃ」
「……そっか」
「……ん?でもそれじゃあヴェルゴは黒幕じゃなかったってことだよね?結局その黒幕も今回は捕まえるどころか誰かも分かっていないんだから、何の解決にもなっていないと思うんだけど…」
「え?あ、でも。いや、確かにそうか…」
確かにハリーの言う通りだ。ヴェルゴを錯乱させて私を襲わせたのって一体……?
「確かにまだ問題が多く残っているが、その問題を片付けるのは儂等大人の仕事じゃ。お前さんらが考えることじゃ無いわい」
「そんな⁉︎友達が襲われたんです!大人しくしていれません!」
正義感の強いハリーはお爺ちゃんの考えに意を唱えた。気持ちは凄く嬉しいけど、ハリーの考えには同意出来なかった。
「気持ちは分かる。じゃがな、子供のお前さんに何が出来る?たとえ黒幕の前に立ったとしても軽くあしらわれるのがオチじゃ。たとえお前さんが『生き残った男の子』でもな」
「……ハリー。今は気持ちを抑えて」
「………分かったよ」
暗い話しが続いたせいか、部屋の空気が冷たくなってしまった。何か明るい話でもしてこの場を和ませたいけど、こういう時に限ってそういった話が浮かんでこない。一体どうしたものか……。
そう頭を捻らせていると、ロンがお腹の音を鳴らした。
「ロン?」
「あ、ごめん。ちょっとお腹空いちゃってさ。そおいえば昼ご飯も食べて無いや。何処かみんなで食べに行かない?僕、ハンバーガーって言うの食べてみたい!」
「「「………」」」
「……あ…あはははははははははははははははははははははは‼︎そうじゃなぁ!辛気臭い話ばっかしても何にもならんわい!マックにでも行くかのう!あそこのハンバーガーは美味いからな!」
言われて時間を確認してみるともう時計の針は三時を回っていた。そうだった。色々ゴタゴタしていていたけど忘れて私達昼食を食べ損ねてたんだった。
思い至った途端に緊張感も抜け、私は一気に空腹感に襲われた。
「……ご飯…食べに行こっか」
ああ……ホントに……お腹減った……。
ーー
「ん?何だ、もう終わりか?もう少し長引いても良かろうに…呆気ない幕引きだ……」
「は、はい。自分もそう思います……」
じめじめとした牢屋の中で老人と若い男の声が響く。老人はカビだらけいるだけでも病にかかりそうな部屋にいるににも関わらず、老人は愉快そうに手に持つ水晶を眺めていた。
「……いかがいたしましょう?また別の者をけしかけますか?」
「いいや、これ以上彼らにちょっかいをかけるつもりは無いさ。どれ程の力を持った子達なのか見たかったのだけなのだから」
「そうですか……あの、この件を他の奴らには……」
男は恐る恐る老人に尋ねた。
「ん?ああ、この件は勿論黙っておくよ。特に君の上司にはね」
「そ、そうですか……」
「ただし、もし中途半端な正義に目覚めて私を裏切ったら、どうなるか分かってるね?」
老人は笑う。自分の思い通りに動き、面白い表情をする玩具を見て愉悦を得る。
「で、でででは!…しっ失礼します‼︎」
男は牢屋から出て自分の持ち場に戻る。こんなところを他の同僚に見られないように早足で。他の者も既に老人に取り込まれているとも知らずに無駄に周りに注意を払って。
元凶である老人はそんな男に関心を示さず、手に持つ水晶を覗いていた。
「それにしても、不死鳥はともかくホーンド・サーペントまで。まるであの動物学者だな」
老人は笑う。昔の記憶を思い出して。
「クリーデンス。……全く君は、面白い子を残して行ったねえ」
東京行きてぇ。
章の名前を変えるべきかどうか
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変えない
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どうでもいいからはよ投稿しろ