ハリー・ポッターと最後の不死鳥   作:TARAKON X

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ホグワーツレガシー楽しい。


第6話 掟は破るためにある

「ピィ!ピピピィ!」

「あなた、さっきも食べたでしょ?朝ごはんはおしまい。これ以上食べたら将来デブ鳥になっちゃうよ」

 

私は寮の部屋で昨日拾った雛鳥に餌をあげていた。想像以上に食べるものだから驚いている。

 

「ねぇグレイ、その子に名前を付けてあげたほうが良いんじゃない?親なら子に名付けしてあげるものよ」

 

隣で本を読んでいたハーマイオニーが言ってきた。確かに、名前を付けてあげたほうが良いのはわかる。でも、どんな名前が良いのかわからない。

 

「んー、ハーマイオニーはどんな名前が良いと思う?」

「そんなに考えるものでもないわ。好きな物や好きな有名人とか、好きに名付ければ良いのよ。なんなら目に入った物でも良いわ。ペットってそういうものでしょ?」

 

成る程、深く考えることでもないと。

 

「じゃあそうね。あ、じゃあビートルにしましょう!」

「ビートル?何か由来でもあるの?」

「ビートルズから付けたの。最近よく聴いてたし、変な名前でもないでしょ?」

 

ビートルズは、1960年代から1970年にかけて活動したイギリス・リヴァプール出身のロックバンドだ。私が生まれる前に解散しているバンドだけど、よくお父さんが聴いているから、たまに私も聴いていた。カセットも持ってる。

 

「ビートルズかぁ、私はあまり聴いたことないわ」

「ハーマイオニーって音楽聴くの?」

「そんなに聴かない方ね」

「そっか、今度、ビートルズのカセット貸してあげる」

「今度は壊さないようにしなきゃね」

「うぐっ…」

 

そこを突かれると痛い。

 

「はぁ、ホグワーツで使っても壊れないやつないかな?」

「都合良くそんな物があるわけないでしょ」

「だよねぇ」

 

例え、過ぎたことでも人間はいつまでも引きずってしまうもの。忘れろと言われる方が無茶だった。

 

「ピピピィ!」

「そういえばビートルってなんの鳥?」

「さあ?大きくなればわかるでしょ」

 

 ーー

 

ビートルにご飯をあげて、談話室に向かうと、お知らせの紙が貼り出されていた。

 

『飛行訓練は木曜日に始まります。グリフィンドールとスリザリンの合同練習です』

 

「そらきた。お望み通りだ。マルフォイの目の前で箒に乗って、物笑いの種になるのさ」

 

ハリーは知らせを見て、とても失望していた。気持ちはわかる。何日もこの学校で過ごしてわかったことはまず、グリフィンドールとスリザリンはほとんどそりが会わないということだ。一部そうでない生徒もいるけど、大多数はいがみ合ってる。スネイプがスリザリン贔屓なのも二つの寮の関係を悪化させる要因の一つになっているのだろう。

 

「そうなるとは限らないよ。あいつ、クィディッチが上手いって、いつも自慢してるけど、口先だけかもよ」

「そうそう、まだ授業を受けてないのにクィディッチが上手いんだったら、とっくに名のある選手に弟子入りでもしてるわよ」

 

マルフォイはいかにもスリザリン生らしい生徒だった。マグル生まれを侮蔑し、純血こそ正義だと言い放ち、おまけに狡猾だった。私も彼のことは好きじゃない。なんなら嫌いだ。とにかく鬱陶しい。良く、『自分は飛んできたマグルのヘリコプターをぎりぎりで躱した』と話しているが、躱した後の話は無いので、すぐに嘘だとわかった。でも繰り返し話すのがとても鬱陶しいのだ。

 

「……まぁ、それもそうか。だって他の生徒も似たような自慢話してるしね」

「そうよ、なんなら自分の心配をした方が良いわ。もし箒から落ちて怪我をするのは嫌だよ、私」

 

箒の授業があると聞いて、クィディッチ談義に花を咲かせる生徒もいるけど、箒に乗ることに一定数不安を抱く生徒もいた。

 

「ハーマイオニー、何読んでるの?」

「『クィディッチ今昔』っていう本を図書室で見つけたの。箒で空を飛ぶときのコツをつかめるようにしなくちゃね」

「そう、じゃあネビルは何してるの?」

 

ネビルはハーマイオニーの横に張り付いて、一緒に本を読んでいた。というより、ハーマイオニーの喋ったことを頑張って覚えようとしていた。

 

「ごめんグレイ、ちょっと静かにしてて。ハーマイオニーの話を聞いて、次の箒の授業に備えなきゃいけないから」

 

予習をするのは良いことだが、体を動かすことは頭で理解できても、実際に出来るかどうかはやってみないとわからないのに。

 

「はぁ…」

 

ハーマイオニーの読み聞かせを聞き流しながら朝食を食べていると、一羽のフクロウが小さな包みを持ってやってきてネビルの前に置いた。

 

「お届けもの?ネビル」

「そうみたい、でもなんだろう?」

 

ネビルが包みから取り出したものは、白い煙のようなものが詰まっているように見える大きなビー玉ぐらいのガラス玉だった。

 

「『思い出し玉』だ!ばあちゃんは僕が忘れっぽいこと知ってるから。何か忘れてると、この玉が教えてくれるんだ。見ててごらん。こういうふうにギュッと握るんだよ。もし赤くなったら……あれれ……」

 

思い出し玉が真っ赤に光出したので、ネビルは愕然としていた。確かあれは、『忘れていること』を教えてくれるだけであって、『なにを忘れているか』はわからない魔法道具だったはずだ。どうやらネビルはそれでもわからないらしい。

 

「……なにかを忘れてることがあるってことなんだけど……」

「おやおや、どうしたんだいロングボトム君?思い出し玉なんて老人が持つ道具なんて持ってさ」

 

ネビルがなにを忘れたのか思い出そうとしているとき、マルフォイがグリフィンドールのテーブルのそばを通りかかり、玉を引ったくった。

 

「おい!なにするんだ!」

「返せよ!マルフォイ!」

 

私の横にいたハリーとロンが弾けるように立ち上がった。二人ともマルフォイと喧嘩をする口実を心のどこかで待っていたのだろう。

 

「何か文句あるのかい?僕はただ見せてもらっているだよ」

「奪い取ったじゃない。私達はちゃんと見てたよ」

「その証拠はどこにあるんだい?ベアボーン」

 

私も反論し、その場で喧嘩が始まりそうな雰囲気になった。

 

「なにをしているんですか?」

 

後ろを振り返ると、マクゴナガル先生がいた。いざこざを目敏く見つけるのは普段通りのマクゴナガル先生だった。

 

「先生、マルフォイが僕の『思い出し玉』を取ったんです」

 

マルフォイはしかめ面で、素早く玉をテーブルに戻した。

 

「見てただけですよ」

 

そう言うと、マルフォイはクラッブとゴイルを引き連れてするりと逃げさった。

 

 ーー

 

その日の午後三時半、私はグリフィンドールの仲間と一緒に初めての飛行訓練を受けるため、正面階段から校庭へと急いだ。良く晴れた少し風のある日で、足下の草がサワサワと波立っていた。傾斜のある芝生を下り、校庭を横切って平坦な芝生まで歩いていくと、校庭の反対側に見える『禁じられた森』の、遠く暗い木々が見えた。ビートルを見つけた時に少しだけ入ってしまったが、何も言われて無いのでバレていないのだろう。

 

「げ、スリザリンの奴ら、良い箒を全員持ってってる」

 

ロンいわく、学校の箒はクセの有るものが多いらしく、勝手に右を向いたり、力加減をしなとスピードが出てしまうものなど、様々のようだ。

 

「何をぼやぼやしているんですか」

 

飛行訓練の教師のマダム・フーチがやって来た。開口一番でガミガミした人だとすぐにわかった。

 

「皆箒のそばに立って。さあ、速く!」

 

グリフィンドールもそれぞれ自分の箒を取り、彼女の前に並ぶ。全員の足下には、古ぼけて、小枝が何本かとんでもない方向に飛び出している。

 

「右手を箒の上に突き出して、そして、『上がれ!』と言いなさい。箒が手元まで浮かぶはず」

 

全員が「上がれ!」と叫んだ。

 

「上がれ!上がれよ!このポンコツ箒!」

「あれ?全然上がらない…」

「あ、上がった!」

 

周りを見回すと、飛び上がった箒は少なかった。ハーマイオニーの箒は地面に転がっただけで、ネビルの箒にいたってはピクリともしていない。

 

「上がれ!」

 

私も皆と同じように足下の箒に手を向けて叫ぶ。すると箒はすぐさま飛び上がって私の手に収まった。

 

「凄いやグレイ!どうやってやったの?」

「どうやってと聞かれても…あー、怖がらなければ良いんじゃないかな?」

 

多分だけど、箒も馬と同じで乗り手の恐怖がわかるんだと思う。ネビルの震え声では、あからさまに地面に両足を着けていたいと言ってるようなものだと思う。

 

「箒には片足をあげて、両足でまたがりなさい。決して滑り落ちないように!Mr.マルフォイ、握り方が違いますよ」

 

マダム・フーチは生徒達の列の間を回って、箒の握り方をなおした。マルフォイの握り方が間違っていると知って、ハリーとロンは大喜びしていた。

 

「さあ、私が笛を吹いたら地面を強く蹴ってください。箒はぐらつかないように押さえ、二メートルぐらい浮上して、それから少し前屈みになってすぐに降りてきてください。笛を吹いたらですよ。1、2のー」

「うわああああああああああ!?!?!?」

「え、ネビル!?」

 

突然、マダム・フーチの言葉を遮ってネビルが箒にまたがったまま急上昇してしまった。多分、緊張しすぎて地面を皆よりも先に蹴ってしまったのだろう。

 

「こら!ロングボトム、戻ってきなさい!」

「どうやって!?誰か助けて!?」

 

ネビルは悲鳴を上げながらどんどん空に登っていった。いつの間にか七メートルにまでいた。見上げると、ネビル顔はとても真っ青になっていた。そして…。

 

「あ」

 

箒から真っ逆さまに落ちた。七メートルでも、頭を打てば確実に死んでしまう高さだった。私は咄嗟に杖を抜いてネビルの落下地点に杖を向けた。一瞬の出来事なのに何故か私は落ち着いて魔法を地面にかけた。

 

「スポンジファイ!」

 

魔法がかかった地面はスポンジのように柔らかくなって、ネビルを優しく受け止めた。マクゴナガル先生からこの呪文を飛行訓練を受ける前に教えてもらっておいて本当に良かった。

 

「ロングボトム!大丈夫ですか!?」

 

マダム・フーチは急いでネビルのもとに駆け寄った。倒れたまま起き上がらないのを心配してのことだろう。

 

「ネビルは大丈夫ですか?」

「ああ、Miss.ベアボーン、大丈夫です、心配要りません。ショックで気絶しているだけです。良くやりましたMiss.ベアボーン。あなたの行いを評価してグリフィンドールに二十五点差し上げます!」

 

その言葉を聞いて、グリフィンドールの方から拍手が聞こえた。何人かは何事も無かったようで安堵していた。その一方で、スリザリンの方はつまらなそうな表情をする生徒が何人かいた。

 

「この子は医務室で休ませます。私が戻ってくる間、動いてはなりませんよ。箒もそのままにして置いておくように。さもないと、クィディッチの『ク』を言う前にホグワーツから出ていってもらうことになりますからね」

 

そう言ってマダム・フーチはネビルを肩に担いで歩いていった。ネビルは手足をぶらつかせて医務室に搬送された。

 

「あいつの顔を見たか?あの大間抜けの顔!」

 

二人がもう声の届かないところまで行った途端、マルフォイが大声で笑いながら言った。他のスリザリン生も囃し立てた。

 

「やめてよ、マルフォイ」

「へー、ロングボトムの肩を持つのか?」

「パーバティったら、まさかあなたが、チビデブの泣き虫小僧に気があるなんて知らなかったわ」

 

パーバティ・パチルがとがめるのを、パンジー・パーキンソンが冷やかした。

 

「見ろよ!ロングボトムの婆さんが送って来たバカ玉だ」

 

マルフォイが少し離れたところから拾った『思い出し玉』はキラキラと輝いていた。本当に嫌なやつだ、どういうふうに教育を受ければこんな奴が出来上がるのか知りたいくらいだ。

 

「マルフォイ、それをこっちに渡して貰おうか」

 

ハリーの静かな声に、誰もが話を止めて二人に注目したら。ハリーは少し頭に血が上っているようだが、マルフォイは動じなかった。むしろニヤリと笑った。

 

「それじゃ、ロングボトムが後で取りに来られる所に置いておくよ。そうだなぁ、木の上なんてどうだい」

「こっちに渡してマルフォイ、もういい加減にして!」

 

私もハリーに続いてマルフォイに抗議した。

 

「誰がお前の指図なんか受けるかベアボーン。黙ってろよ」

「私もあなたに指図される筋合いは無いよ、この口だけ男」

 

私の言葉にマルフォイは顔をしかめた。どうやら気に触ったらしい。

 

「こっちに渡せったら!」

 

ハリーの口調が強くなった。ハリーの様子を見て、マルフォイはひらりと箒にまたがり、飛び上がった。飛ぶのが上手いのは本当らしい。ムカつく。

 

「ここまで取りに来いよ、ポッター」

 

箒で上から見下ろしてくるマルフォイは明らかにハリーを挑発していた。普段のハリーならギリギリで留まるところだけど、今は違った。ハリーは箒を掴んでまたがった。

 

「駄目!フーチ先生が仰ったでしょう、動いちゃいけないって。私達皆が迷惑するのよ!」

 

ハーマイオニーの意見は尤もだった。でも、ハリーはそれを無視して箒で急上昇してしまった。

 

「ちょっと!」

「無駄だよハーマイオニー、完全に頭に血が上っちゃってる」

「でも!」

「気持ちはわかるけど、もうこれ以上はどうにもならないよ」

「グレイ…もう!」

 

ハーマイオニーが憤慨している最中もハリーとマルフォイの喧嘩は続いていた。声は聞こえないが、雰囲気で悪口の言い合いをしているのはわかった。そして、とうとう痺れを切らしたハリーがマルフォイめがけて飛び出した。マルフォイはそれを危うく躱し、ハリーは一回転して箒を掴み直した。

 

「惜しい!」

「いけー!そこだー!」

 

周りは二人のやり取りを見てすっかり白熱していた。

 

「面倒臭いことにならないと良いけど…」

 

こんなところ、先生に見つかったら本当に大変なことになる。でも、マルフォイが調子に乗ったままなのも嫌なので、できればハリーが玉を取り返してくれるのを期待していた。

 

「もう!いい加減下りてきなさい!先生に何言われても知らないわよ!」

 

ハーマイオニーは終始ご機嫌斜めだった。真面目な性格だから、彼女の中で規則を破ることは、罪を犯すことと一緒なのだろう。

 

「あ、玉が!?」

 

マルフォイはハリーを煽りながら『思い出し玉』を地面に落とした。マルフォイは、人の物を壊すことの重大さがわからないらしい。しかし、玉が割れることはなかった。ハリーが玉の落下速度を超えて玉をキャッチしたからだ。

 

「すごい…」

 

まだ飛び方すら教えて貰ってないのに、あそこまで箒を使いこなすなんて。ハリーに箒の才能があるのは一目瞭然だった。

 

「ハリー・ポッター……!」

 

突如、厳格な声が校庭全体に響き渡った。声の主は見る前からわかっていた、マクゴナガル先生だ。

 

「まさか……こんなことはホグワーツで一度も……」

 

マクゴナガル先生は何故か少し高揚しているようだった。眼鏡が激しく光っている。

 

「……よくもまあ、こんな大それたことを……下手をすれば首の骨を折ったかもしれないのに!」

「あの、先生。これには深い訳がありまして……」

「お黙りなさい。Miss.ベアボーン」

「でも、マルフォイが……」

「くどいですよ、Mr.ウィーズリー。ポッター、さあ、一緒にいらっしゃい」

 

マクゴナガル先生は大股に城に向かって歩き出し、ハリーは麻痺したようにとぼとぼと付いて行った。

 

「……ハリー、どうなっちゃうのかな……」

「わからないよ、止められなかった私達も悪い」

「だから言ったじゃない!私達に迷惑がかかるって!」

 

私とロンがハリーを心配する中、ハーマイオニーはまだ腹を立てていた。

 

 ーー

 

「「シーカーに選ばれたぁ!?」」

 

夕食時間、私はハリーの報告を聞いて思わずジュースを溢すところだった。ロンもステーキ・キドニーパイを口にいれようとしたところだったが、そんなことはすっかり忘れて叫んだ。

 

「シーカーだって?だけど一年生は絶対駄目だと……なら、君は最年少の寮代表選手だよ。ここ何年振りかな……」

「……百年振りだって。ウッドがそう言ってたよ」

「とにかく凄いよ!私てっきり罰則を受けるとばかり思ってた」

「僕もだよ」

 

ロンはもはや、感動しすぎて動かなくなっていた。シーカーはクィディッチの看板と言っても過言ではない。とても重要なポジションなのだ。

 

「グレイ、ちょっといいかしら?」

「ハーマイオニー、どうしたの?」

 

ハリーがウッドやシェーマスと話していると、ハーマイオニーが手招きしていたので彼女の横に座った。

 

「さっきの話、本当なの?」

「ハリーがシーカーになったこと?うん、本当みたい」

 

ハーマイオニーは未だに信じられないようだった。規則を破った人間がどうしてそんな扱いになるのかわからないみたいだ。

 

「マクゴナガル先生がそう決めたの?」

「さあ?そこまでは聞いてない。でも、マクゴナガル先生はクィディッチが好きだってフレッドから聞いたことがあるし、そうなんじゃないかな?」

「だからってそんな……ちょっと待ってて」

 

不満を言おうとした口が、ハリー達を見て塞がった。正確には、ハリーに絡んでいるマルフォイを見て。

 

「様子を見て来るわ」

 

そう言ってハーマイオニーはハリー達のところに向かった。ハリーとロンに何か言っていたけど、周りの声に遮られて聞こえなかった。ただ、ハリーとロンにハーマイオニーが良い印象を持たれていないことは、声を聞かなくてもわかった。

 

「あの二人、今夜出掛けると言ってたわ」

「え、それほんと?」

「ピィ!」

 

夜、夕食も食べ終え、グリフィンドールの談話室から各々の部屋に戻った後。ローブのポケットから出したビートルに餌をあげていた時に、ハーマイオニーから広間でのことを聞いた。

 

「マルフォイと決闘するだなんて言ってたの」

 

決闘?あのマルフォイが?決闘?

 

「それ、どう考えても嘘でしょ」

 

多分、決闘の場所だけ指定して自分達は出歩かず、ハリー達をフィルチを使って陥れるつもりなのだろう。狡猾なマルフォイのしそうなことだ。

 

「止めなくちゃ!私達で集めた得点が失われちゃうわ!」

「落ち着いて、ハーマイオニー。わかった、私も付いてく」

「ええ!あの二人を止めないと!」

 

こうして私達は危険だけど、深夜のホグワーツを出歩くことにした。その決断で、恐ろしいものを見ることになったのも知らずに。

 




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