『三好inヤマト』改三リメイク   作:零戦

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第三.五話後編

 

 

 

 

「後方よりガミラス艦隊!!」

「何!? 何処だ!!」

「我が艦隊の後方です!!」

 

 トーレスは『ケルカピア』級2隻と『クリピテラ』級3隻をゲシュタム・ジャンプさせ第一航空艦隊の後方にジャンプさせたのである。

 いきなりのガミラス艦艇の出現に内惑星戦争からの歴戦の猛者であるワイアット中将も流石にたじろいだ。

 ガミラス艦艇はその動揺を見逃さずに突撃を開始する。

 

「敵ガミラス艦隊が突撃しますッ!!」

「ちぃ、直ちに反撃せよ!!」

 

 第一航空艦隊は直ちに反撃を開始するがガミラス艦艇は高速を利して接近、『ケストレル』にビーム弾を叩き込みそのまま第一艦隊に向かうのである。

 

「右舷損傷!! 火災、防ぎきれません!!」

「司令長官、『ケストレル』は最早……」

「発艦は続けろ!!」

「でも……」

「残っている彼等を打ち出せ!! 射出急げ!! 発艦だけは全うするのだ!! 射出要員を除く乗組員は退艦急げ!!」

 

 ワイアット中将はそう叫ぶ。『ケストレル』は炎上していたが無傷なコスモファルコン7機を発艦させる事に成功、発艦後に『ケストレル』は沈没するのである。

 

 

 

 

 

「こ、後方から敵ガミラス艦艇接近!! 『霧島』に敵先頭艦が接近しますッ!!」

「機関最大ッ!! 波動防壁を展開して敵先頭艦に突撃だッ!!」

「は、はいッ!! 機関最大ッ!!」

 

 『八雲』は戦列から離れて『霧島』に向かって増速する。『霧島』の右舷に敵先頭艦が近づこうとしているが『霧島』のショックカノンが砲撃して命中。敵先頭艦は命中の衝撃で一瞬速度を落とした。

 

「ぶちかませェッ!!」

 

 そして敵先頭艦の側面に『八雲』の艦首がめり込んだ。

 

「艦首ショックカノン撃ェッ!!」

 

 艦首にあるショックカノンが唸り、敵先頭艦は側面に大きな破口を開けて轟沈した。

 

「……被害はッ!!」

「波動防壁を展開していたため各部損傷認められずッ!!」

「……何とかなったか……」

『八雲、済まなかったな』

「いえ、御無事で何よりです」

 

 土方司令官にはそう言って戦列に戻る。周囲には敵ガミラス艦隊はいなかった。

 

「ガミラス艦隊は全滅したようです」

「……そうか。長きに渡る戦いだったな……」

(これまでに何人の同期が宇宙に散った事か……)

 

 将和はそう感情に浸るが『霧島』から発光信号が届いた。

 

「司令、『霧島』から信号。このまま天王星方面に向かい、ガミラス基地を叩くようです」

「一気に叩き潰す気だな土方さんは……」

 

 第一艦隊と第一航空艦隊は残存艦艇を再度纏め上げるとそのまま天王星方面へ向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

「艦長、地球です」

「おぅ、帰れたな」

 

 地球に帰れたのは木星宙域会戦から五日後の事である。

 第一艦隊と第一航空艦隊は天王星と海王星及び付近の衛星を調べて、天王星の衛星『チタニア』に無人のガミラス基地を発見した。

 無人であり、目ぼしい物はなかった。恐らく破棄したのだろうと土方中将ら司令部はそう判断し第一艦隊はチタニアを占領してチタニアを防衛線にする事にした。

 国連司令部にもその旨を報告しており、司令部は『チタニア』に小部隊ながらの警備艦隊を派遣する事にした。

 

「……それが俺達か……」

 

 将和は『八雲』の艦橋でそうぼやいた。『チタニア』に向かうのは『八雲』の他には第33護衛隊に所属する艦艇に輸送船四隻だ。

 

「全く、地球で休暇したいのにな……」

「まぁ施設隊の護衛ですからね。早めに終わる事を祈りましょう」

 

 将和の呟きにチュン参謀がそう答えた。そして艦隊は四日かけて衛星『チタニア』に到着した。

 

「ガミラス基地をそのまま接収して使用か。まぁ費用は掛からなくていいからな」

 

 将和は施設隊から渡された工程資料を見ていた。

 

「取り敢えずは太陽系内にいるガミラス艦隊は全滅した……後は『ヤマト』が帰ってくる事だな」

 

 将和は『チタニア』を見つつそう呟くのであった。そして施設隊は宇宙軍の宇宙港を建築していた。

 艦艇建造能力は無いが、修理や補給が出来る簡易港を建築していたのだ。

 他にもタイタンにも基地は作るみたいだったが旧作を考えると司令部になると将和は睨んでいた。

 

「艦長、どうやら火星に地下都市を築く部隊が向かっているようです」

「ふむ、漸くだな。まぁ火星もまだテラフォーミング中だからなぁ……」

 

 火星は内惑星戦争時には人がいたがまだ全部のテラフォーミングは終わってはおらず残ったままの部分もあった。南極圏にあった氷を溶かして海を形成していたが地球のような姿になるにはまだまだの時間が必要だったからである。

 そのため、作物が育つように火星にいた人々は排泄物は地面に捨てて肥料にしていたらしい。

 

「波動砲が今後……どうなるかだな」

「何か言いましたか艦長?」

「いや何も……」

(2199だと波動砲は一切使えなくなるはずだ。もし、そうなれば白色彗星の時はどうなるか………負けるよなぁ……彗星を取っ払うには波動砲が必要だからなぁ……取りあえず2199の展開で無いことを祈るが……『村雨』型巡洋艦が出ている時点でムリダナ。何か策を考えないとあかんなこれは……)

「……艦長は先程から何を唸っているんでしょうか?」

「ほっとけ」

 

 将和の奇行を見ていた航海長と副長はそう言っていたのであった。

 それから季節は十二月に入った。人類が滅亡するまで一ヶ月を切っていたが『ヤマト』はまだ帰って来なかった。

 しかし、十二月二日に『ヤマト』との交信が回復してコスモリバースシステムを受け取っている事が判明して国連宇宙軍は歓声を上げた……が、将和は喜べなかった。

 旧作だとコスモクリーナーDだが、ヤマトからの交信ではコスモリバースシステムと言っていたからな。

 

「……何事も無けりゃあいいけどな……」

 

 

 

 

 

 

 




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