『三好inヤマト』改三リメイク   作:零戦

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第七話(改訂)

 

 

 

 

 

 

「ほれ、艦隊司令官の辞令だ。序でに准将の階級章もだ」

「拝受します。てか序でに渡さないで下さいって……」

 

 後日、地球連邦防衛軍司令長官に就任した正信は将和を呼び出して辞令書と階級章を手渡す。

 

「……第十三艦隊司令官兼戦艦『伊勢』艦長に任命する……第十三艦隊?」

「そのままの意味だ」

 

 正信の左隣にいた参謀長の芹沢大将はそう告げる。

 

「第十三艦隊は冥王星を基地とする艦隊になる」

「……成る程。ガトランティス艦隊が太陽系に来襲した際、各艦隊集結のための時間稼ぎですか」

「ファッファッファ。まぁ手っ取り早く言えばそうだな」

 

 将和の言葉に正信は苦笑しながら頷くが右隣にいる副司令長官の藤堂はコホンと咳払いをする。

 

「済まん済まん話がずれたな。おぉ、こいつが艦隊の編成表だ」

 

 正信はそう言ってタブレットを将和に渡す。

 

 

 

 

 第十三艦隊

 旗艦『伊勢』

 

 戦艦

 『伊勢』

 巡洋艦

 『妙高』『那智』『羽黒』『足柄』『平戸』『音羽』

 パトロール艦

 『エリトレア』『デンバー』

 駆逐艦『初春』以下12隻

 

 

 

「流石に航空戦艦はいませんか」

「というよりも訓練中だから配備は出来ん」

 

 建造中だった『ドレッドノート』級主力戦艦の後部主砲を取り外して飛行甲板へ改装し航空機運用を可能にした『レキシントン』級航空戦艦が就役はしていたがそれでも全艦艇の中でも5隻しか就役配備されてないのでさもありなんである。

 

「参謀とかはどうする?」

「……自分の希望で宜しいので?」

「そこは任せる。何せ今から説明する戦艦『伊勢』は実験艦に等しいのだ」

「実験艦?」

「あぁそうじゃ」

 

 正信の言葉に将和は首を傾げ正信は再度将和にタブレットを渡す。中身は『伊勢』の諸元だった。

 

 

 『ドレッドノート』級宇宙戦艦(通称 主力戦艦)

 

 戦艦『伊勢』

 

 全長 275m

 全幅 65m

 全高 100m

 主機 02式HWVED型次元波動エンジン×1

 補機 艦本式コスモタービンエンジン×2

 武装 次元波動爆縮放射機×1(集束・拡散両モード可能)

    48サンチ三連装陽電子衝撃砲塔×3基

    6連装大型エネルギー砲×1基

    4連装対艦グレネード投射機×2基(前甲板両側)

    亜空間魚雷発射機×4基(艦首両舷)

    小型魚雷発射管×8門(艦首両舷)

    ミサイル発射管×8門(艦底)

    短魚雷発射管×12門(両舷)

    多連装ミサイル発射機×16基(両舷)

    司令塔防護ショックフィールド砲×3基(司令塔前部および基部)

    近接戦闘用六連装側方光線投射砲×2基(司令塔基部)

    対空パルスレーザー砲塔×8基(司令塔および基部)

    拡散型対空パルスレーザー砲塔×3基(司令塔基部後方)

    対空ミサイルランチャー(前甲板)

 

 搭載 一式空間戦闘攻撃機『コスモタイガー2』×20機

    内火艇×4

 

 

 

 

「実験艦と言ったのは新型波動エンジンを搭載しているからだ」

「ほぅ、新型の波動エンジン……」

「数ある試作品の一つでな……試作品の中でも一番調子が良いのを『伊勢』に搭載している。それに伴い主砲も向上して『ヤマト』で搭載していた48サンチ陽電子衝撃砲を搭載している」

「成る程(うーん、チート主砲ktkr!!)」

 

 正信の言葉に内心では喜ぶ将和である。何せ『ヤマト』の主砲は原作を見ていた者としてはそのチートぶりを知っているのである。

 

「まぁお前なら使いこなせると思っているからそうしたんじゃよ」

「ハハ、それは嬉しい言葉だな親父」

 

 正信の言葉に将和は苦笑するのである。

 

「参謀等の人事については後程メールで送ります」

「ん、『伊勢』は呉宇宙軍港に停泊している。頼むぞ。それと冥王星に着いたら土方に伝えてくれ。内容はーーー」

「はっ、分かりました。必ず伝えます」

 

 将和は敬礼で正信に答えるのであった。その後、将和は呉行きの電車で向かい夕方には呉に到着する。

 

「早かったですね」

「たまたま呉行きのが取れてな」

 

 案内人の少尉に軍港を案内されながら『伊勢』が繋留されている第12バースへ向かう。

 

「それでは自分はこれで」

「ありがとう」

 

 将和は少尉に御礼を言って『伊勢』に乗艦、その日はそのまま『伊勢』で一泊するのであった。それから数日後………。

 

「やぁ三好司令、またお世話になります」

「やぁチュン参謀長」

 

 艦橋で事務作業をしていた将和のところに相変わらずパンを食べているチュンが現れる。

 

「止してくださいよ。まだ参謀長の階級には慣れていません」

「ハッハッハ、なぁにそのうち慣れていきますよ」

「お手柔らかにお願いします」

 

 そう話していると他の者達も次々と『伊勢』に乗艦してくる。

 

「全く……処分持ちの私を引き抜こうとよくしたものね」

「真田の次に……と思ったらお前しかいないんだよ新見」

 

 第十三艦隊情報参謀として将和は新見を採用していたのだ。その後ろからヒョコと顔を出してきたのが大山だった。

 

「おいおい将和、俺を忘れちゃ困るな」

「おぉトチロー、済まん済まん。思ってたより小さくてな」

「お前なぁ……ってか俺を技術参謀にするなよ」

「いや、お前をそうしないと試作の新型波動エンジンの面倒を誰が見るんだよ」

 

 大山は『伊勢』が搭載している新型波動エンジンの関係者の一人だったのでこれ幸いと将和が技術参謀として呼び寄せたのだ。

 

「……まぁ仕方ないか。兎も角、これ以上の面倒事は勘弁してくれよな」

「……それはガトランティスに言ってくれよ……」

 

 将和はそう答えるのであった。その後、将和が部屋で部屋の整理をしていると艦長室がノックされた。

 

「ん」

「失礼します」

 

 そう言って入ってきたのは地球連邦宇宙軍主計科の服を着込んだリニスであった。ただし猫耳とシッポは魔法によって視覚から消されるように施されている。

 

「リニス・テスタロッサ少尉、主計科副主計長として只今着任しました」

「ん。宜しく頼むよリニス。けど、地上勤務じゃなくて良かったのか?」

「えぇ。代わりにプレシアが地上勤務ですからね」

 

 三好家に居を構えたプレシアとリニスであるがせめての恩返しとして連邦軍宇宙軍入りを希望したのだ。将和は無論、正信も難色を示した。何せ彼女達は別世界の人間であり彼女達を巻き込みたくなかった。

 だが、彼女達の魔法の技術も連邦軍宇宙軍の軍人からしたら正信も欲しかったのは本音であった。場合によっては人事不足の解消になるかもしれない踏み、正信は裏で手を回してプレシアを技術科の軍属にリニスを防衛軍大学に入学させる事にしたのだ。

 そしてリニスは主計科を選択しこの程少尉に任官して『伊勢』副主計長に就任したのだ。

 なお、リニスは戦闘技術も高く保安部長も兼任していた。ちなみに『伊勢』乗組にしたのは正信の手回しでもあった。

 

「『伊勢』のメシは任せるよ。本当は幕之内に任せる予定なんだけど……アイツまた『ヤマト』乗組を命じられてさ」

 

 『伊勢』主計長には将和と真田の同期でもある幕之内勉大尉に任せるつもりで幕之内自身もその意気だった。が、『ヤマト』の主計長が前回の白色彗星軍の攻撃で負傷療養になったので幕之内が『ヤマト』に異動する事になった。

 

「分かりました。タップリと魚料理を出しますね」

「……程々にな」

 

 なお、リニスは猫だった影響なのか魚好きであり『伊勢』のメニューの半分程は魚料理で占められるようになる。そして3日後に第十三艦隊は冥王星に向けて出撃するのである。

 

「機関第二戦ソォーク」

「第二戦ソォーク」

(親父には感謝だわなぁ……)

 

 将和はそう思う。何せ『伊勢』乗員の半数は元『八雲』乗員であり波動エンジン等には熟知していたのだ。その点は正信に素直に感謝である。その後、第十三艦隊は一週間後に冥王星に到着するが到着するまでに1日12時間の猛訓練を行うのであった。

 

「第十三艦隊、到着しました。お久しぶりです土方長官」

「ん。だが今は護衛艦隊の司令官だ」

「いえ、長官は長官です」

「フッそうか」

 

 冥王星の基地司令部で将和は外太陽系護衛艦隊司令官の土方大将と会っていた。

 

「うちの親父より伝言を預かっています」

「ん、正信から?」

「はい。『もう少しでアホどもの駆除が終わる。今暫くは我慢してくれ』との事です」

「……そうか」

 

 将和の言葉に土方は苦笑する。

 

「やはり長官の左遷は……」

「正信の擬態だな。どうやら波動砲艦隊と自動化構想の反対を叫んでいたら私の命が狙われていたらしくてな……正信と芹沢が一芝居を打ったというわけだ」

「……芹沢参謀長もですか?」

「あぁ……三好正信という中和剤が無ければ芹沢とは激突していたのは間違いないな」

(全く……三好家一つでこうも歴史が違うとはな……)

 

 将和の言葉に土方はニヤリと笑みを見せ将和は内心で溜め息を吐いた。

 

「分かりました、取り敢えず伝言は伝えましたので」

「ん。それと訓練を入れてほしいならいつでも来い……いや、今からやるか」

「は、ハハハ……(ヽ(;゚;Д;゚;; )ギャァァァ)」

 

 ニヤリと笑う土方に将和は内心で叫ぶのである。なお、それは土方を知っている新見や大山も共通しているのであった。

 それはガトランティスが地球に攻める数ヶ月前の事だった。

 

 

 

 

 

 




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