『三好inヤマト』改三リメイク   作:零戦

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第十五話

 

 

 

 

 

 

 

 二人は朝早くから呉宇宙軍港を出て電車等を乗り継いで『英雄の丘』に向かう。途中、花束と日本酒やツマミ等を大量に購入して丘に向かう。

 

「お久しぶりです沖田長官」

 

 将和と新見は『英雄の丘』にある沖田艦長の銅像に敬礼をし花束を置く。『英雄の丘』は今はまだイスカンダル遠征時の戦死者の名前しか記載されていなかったが何れは今回の白色彗星戦役時の戦死者も記載されるだろう。

 

「さぁ……飲もうか!!」

「……こんな昼間から良いのかしら?」

「おいおい、ずっと飲んでいたお前が言う台詞じゃないぞ」

「そ、それはそうだけど……」

 

 新見の台詞に将和はツッコミを入れ指摘された新見は頬を紅く染める。そうは言いつつも持ったコップを一升瓶を持つ将和に差し出す辺りは飲兵衛なのかもしれない。

 

「じゃあ無事に生きて帰ってこれたのと真田達の霊に……」

「………………」

 

 将和の言葉に新見は軽く頷きコップを高く上げて日本酒を飲む。

 暫くは無言の酒盛りだったが杯が進むに連れて新見のテンションも上がってきた。

 

「ったくよぅ……先生も先生よぅ……思考がそこだけ短絡的過ぎたんじゃないのかしらぁ……」

「せ、せやな(相変わらずの絡み上戸……)」

「ちょっと三好君、返事が疎かじゃないかしら?」

「そ、そんな事は無いぞ」

 

 目が居座った新見がジロリと将和を睨む。将和も慌てて取り繕うが新見はジーっと睨んだままであるが案外可愛い。(おい作者)

 

「ほんとかしらぁ?」

「本当やぞ本当。あー、そういや久々に新見のアレ聞きたいなー」

 

 何とか話をはぐらかそうとする将和。アレと聞いた新見はニィっと笑みを浮かべる。

 

「えー、アレを聞きたいの? 薫ちゃんどうしようかな~」

「薫ちゃんの!! アレを!! 聞いてみたい!! あ、ソレソレ!!」

 

 将和は迷う新見にヨイショをすると新見は笑う。

 

「仕方ないわねぇ……三好君の頼みだからやってあげましょう♪」

「よっ薫ちゃん良いぞー」

 

 そして新見は注いだ日本酒のコップを一気に飲み干し満面の笑みを浮かべた。

 

「こにゃにゃちわー!!!!!!」

「待ってましたー!!」

「もっとするわよ、こにゃにゃちわー!!!!!!」

 

 新見は『こにゃにゃちわ』を連呼する。何故新見が『こにゃにゃちわ』を連呼するのか? 無論、これは中の人が関係しているからである。

 というのも宇宙士官学校時の飲み会で酔っ払った将和がこれまた酔っ払った新見に頼み込んで言い始めた事であった。なおこれを連呼してたら古代守や真田も爆笑していたのは今となっては将和と新見には懐かしい思い出でもあった。

 それはさておき、昼間から飲んでいた二人だが気付けば日も落ちた夜になっていた。

 

「あー、酒無くなったな」

「えー、もう無いのぉ?」

「お前が飲みまくるからだろ……」

 

 そう言って後片付けをする将和に新見が寄り掛かる。

 

「何だ? 吐きそうなのか?」

「……今日はありがとう三好君。先生が亡くなった事実は受け入れが中々出来なかったわ……」

 

 不意に新見がそう言ってきた。

 

「阿呆。同期の助けになれたらのならそれでいいよ」

「……そう……ならこれは御礼よ」

 

 新見はそう言ってスッと将和にキスをする。

 

「新見……」

「お願い、何も言わないで……気の迷いだから……」

 

 新見はそう言って視線を反らすが……将和は改めて新見を見る。

 上縁が無い眼鏡にプルッとした唇、防衛軍の制服ながらも豊かに育った胸の膨らみ等々……将和の男を刺激するのは十分だった。

 

(……天国にいる夕夏達……済まん……)

 

 将和はかつての嫁達に内心謝るがむしろ嫁達はサムズアップをして「もっとやれ」と言っている気がした。

 そして将和は新見をゆっくりと抱き締める。

 

「ッ……三好君……」

 

 今度は将和からキスをする。ただのフレンチキスからそのまま新見の唇を抉じ開けてディープキスに移行し互いに舌と舌をまさぐりあう。

 やがて離れた時、二人の唾液が橋を形成するも重力に引かれて地面に落ちていく。

 

「……此処じゃなんだ。場所を変えよう」

 

 流石に『英雄の丘』でそれ以上の事は将和もする気はなかった。将和の言葉に新見は頬を紅く染めながら無言で頷き、二人は宴会の片付けをしてからラブホへと向かう。

 その道中、新見から寄り添ってきたので将和は腕を組んで返してラブホに入るのであった。

 

「……良いんだな?」

 

 シャワーも浴びて寝間着姿の二人。将和の言葉に新見は頷きゆっくりと目を瞑る。それを見た将和は再び新見にディープキスをする。

 ディープキスをしながら将和は右手で新見の髪を解くように撫でる。キスを終えるが新見から今度はしてきたのでもう一回する。

 

「……お願い……薫って呼んで……」

「薫……行くぞ……?」

「ん……」

 

 そして二人はーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………………」

 

 翌朝、目が覚めると隣には毛布を被って寝ている新見ーー薫がいた。まぁ分かるもがな、中身は裸であろう。将和は薫が起きないようベッドから這い出て時間を見ると0736を指していた。その為、将和はチュン参謀長に連絡を入れた。

 

「すみません、二日酔いなんで今日も休みます……」

『分かりました。それと……』

「どうしました?」

『首元……口紅が付いてますよ』

「あっ」

 

 チュン参謀長の指摘に将和は思わず首元を抑えてしまいチュン参謀長は苦笑する。

 

『おめでとうございます』

「まぁ……ありがとうかな」

『そうですな(まぁ司令の場合は……)』

 

 意外と観察眼はあるチュン参謀長であった。

 

『取り敢えず引き続き有給としておきますのでゆっくりして下さい』

「ん。頼みます」

 

 そう言って通信を切るとモゾモゾと薫が起き出した。

 

「んっ……」

「悪い、起こしたな」

「良いわ……つぅ……」

 

 欠伸をしようとした薫だが頭を抑える。完璧な二日酔いである。

 

「ほら水」

 

 将和は冷蔵庫から水が入ったペットボトルを取り出して薫に渡す。

 

「ん、ありがとう。それで今日は?」

「今日も有給にしてもらった」

「そうでなきゃ困るわ……何せ腰が抜けたもの」

 

 薫は水を飲みながら苦笑する。昨夜、二人は燃えに燃えてヤりまくったのでまぁ……あれである。(何だよ)

 

「全く……五回もするなんて聞いてないわよ」

「仕方ないだろ……薫が可愛いんだから」

「……馬鹿っ……」

 

 そう言ってソッポを向く薫だがその表情は嬉しそうである。

 

「まぁ取り敢えずは……」

「?」

「メシを喰ってからにするか」

「……それもそうね」

 

 なお、朝食前にも再びベッドで戦闘をしてしまい結局ラブホを出たのが昼前だったりするのであった。

 将和と薫の関係が進んだのはさておき、二月後には『伊勢』の修理も完了し将和は旗艦を『妙高』から『伊勢』に変更したのである。

 

「お帰りなさい司令」

「やぁ大村さん」

 

 将和を出迎えたのは副長の大村だった。

 

「修理され『伊勢』もすっかり元通りですよ」

「そいつは何よりだ」

「それと何人かが異動されてきています。後で艦長室にお連れします」

「ん、分かりました」

 

 そして将和が艦長室に入り荷物の整理をしていたら大村がノックしてきた。

 

「大村入ります」

「ん」

 

 そして大村が連れてきたのは将和も『原作』で知っている面々だった。

 

「『伊勢』航海長に任命されました島大介大尉です」

「同じく『伊勢』砲雷長に任命されました南部康雄中尉です」

「『伊勢』機関長に任命されました山崎奨中尉です」

「『伊勢』気象長に任命されました太田健二郎少尉です」

「『伊勢』戦術長に任命されました北野哲也少尉です」

「『伊勢』通信長に任命されました相原義一少尉です」

「一応、元『ヤマト』メンバーが『伊勢』の各長になります」

「……親父め、どんな魔法を使ったのやら……」

 

 将和は大村の説明に溜め息を吐いた。将和は島らの顔色を見たがそれ程でもなかった。

 

「島、古代の事は大丈夫か?」

「……正直、まだ吹っ切れてはいません。ですが古代が俺達に託した命を自分は後悔したくないモノにしたいと思っています」

 

 将和は他の面々を見るが他の面々もそのように頷いていた。

 

「……分かった。ならこれから宜しく頼むよ」

『はいッ!!』

 

 斯くして戦艦『伊勢』は新たなるスタートの幕を開けるのであった。

 

「おや三好君じゃないか」

「お、スカさん」

 

 艦橋に降りると青い錨マークの技術班の制服から白衣を着たスカリエッティがいた。

 

「遅れたが今日から技術長になったよ」

「お、ならトチローとのコンビがやれますね」

「そうなんだよ!! 今からトチローと波動ミサイルの量産が出来るよう図面をしてくるさ!!」

「たのんます。終わったら久しぶりに飲みにでも行きましょう」

「おや、新見情報参謀のところには行かなくていいのかね?」

「……話広まるの早くありません?」

「おいおい、俺がいるんだぜ?」

 

 ヒョコとスカリエッティの後ろから顔を出したのはトチローだった。

 

「よしお前は後で一発殴るからな」

「おぉクワバラクワバラ……」

 

 そう言って逃げるトチローだった。

 

 

 

 

 

 




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