『三好inヤマト』改三リメイク   作:零戦

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第二十一話

 

 

 

 

 

 

 銀河系とマゼラン星雲のほぼ中間にあるバラン星、そのバラン星から約3万光年離れた位置に存在するビーメラ星系。そこの主惑星となる『ビーメラ4』にはマゼラン星雲や銀河系に散らばっていた残存ガミラス艦隊が集結していたのだ。

 

「総統、ディッツ大将の艦隊が戻ってきました」

「そうか……」

 

 『ビーメラ4』には大型化した昆虫らが複数いたが何れもガミラス艦隊の攻撃によって全て駆除されており遺跡もあったがそれもガミラスには必要無しと破壊され今では仮の総統府が設営されていた。

 

「ディッツ大将に帰還次第の出頭をと命じたまえ」

「ザー・ベルク」

 

 タラン少将はデスラーに敬礼で答えて下がるが程なくしてディッツ大将が総統室に入室する。他にも参謀総長のキーリング大将らも入室する。

 

「今回はどうだったかね?」

「はい。今回は天の川銀河の伴銀河方向を探索しました」

 

 ディッツ大将はそう言ってパネルを操作し画面に伴銀河を映し出す。

 

「その中でいて座矮小楕円銀河を探索しましたところ……ガルマン星という惑星を発見。慎重に慎重を重ねて原住民と交流を持ったところ……我々ガミラス人と同じ身体的特徴を持つ人種である事が判明しました」

「何……」

 

 ディッツ大将の言葉にデスラーは目を見開いた。

 

「ではディッツ大将……我々は……」

「はい、我々は……新たな移住先を見つける事が出来ました」

「おぉ……」

 

 ディッツ大将の言葉にタラン少将は目に涙を浮かべる。だがディッツ大将本人の表情にデスラーは違和感を感じた。

 

「ディッツ君、何かガルマン星に懸念事項でもあるのかね?」

「……実は先程のガルマン星は……ボラー連邦の資源惑星として活用されているらしく、原住民であるガルマン人はボラー連邦の奴隷になっているとの事です」

「……成る程……ボラー連邦……か」

 

 ディッツの言葉にデスラーはフッと笑う。その様子にタランはデスラーはボラーに吹っ掛ける気と思った。

 

「総統ッ」

「ム……ボラー連邦との戦端もやむ無しだが……まずは会談をすべきだろう。上手くガルマン星を貰えれば御の字だが……」

「ですが向こうが抵抗すれば……」

「可及的速やかな電撃作戦を以てガルマン星を解放するしかあるまい。ディッツ君、現在のガミラス艦隊で解放は可能かね?」

「可能……であると思います。御覧下さい」

 

 ディッツ大将は再びパネルを操作して画面を切り替える。その画面は現在のガミラス艦隊の総戦力を表していた。

 

「現在、我がガミラス艦隊は総旗艦である特一等航宙戦闘母艦『デウスーラ三世』を筆頭に約500隻程の戦闘艦艇、400隻程の非武装民間船があります」

「非武装民間船は使えない……なら約500隻のみか」

「……『ヤマト』との戦闘や叛乱軍の離反もありました故……」

「嘆いていても仕方ない。我々は約500隻を上手く運用するしかあるまい」

 

 なお、内訳は以下の通りであった。

 

 総旗艦

 『デウスーラ三世』

 直率艦隊

 『ガイデロール』級航宙戦艦×6

 『メルトリア』級航宙巡洋戦艦×5

 『デストリア』級航宙重巡洋艦×18

 『ケルカピア』級航宙高速巡洋艦×36

 『クリピテラ』級航宙駆逐艦×72

 『ガイペロン』級航宙母艦×4

 

 ディッツ艦隊

 

 『ゼルグート』級航宙戦艦×1

 『ハイゼラード』級航宙戦艦×4

 『メルトリア』級航宙巡洋戦艦×7

 『デストリア』級航宙重巡洋艦×24

 『ケルカピア』級航宙高速巡洋艦×42

 『クリピテラ』級航宙駆逐艦×90

 『ガイペロン』級航宙母艦×8

 

 ヒステンバーガー艦隊

 

 『ハイゼラード』級航宙戦艦×1

 『メルトリア』級航宙巡洋戦艦×7

 『デストリア』級航宙重巡洋艦×12

 『ケルカピア』級航宙高速巡洋艦×20

 『クリピテラ』級航宙駆逐艦×40

 『ガイペロン』級航宙母艦×2

 

 

 五個警務艦隊(一個艦隊20隻)

 

 

 

 

「………………」

「何か……お考えでも?」

 

 無言のデスラーにキーリングはそう問い掛ける。タラン達もデスラーが何か考えていると判断した。

 

「キーリング参謀総長、現時点で足らないのは艦艇かね? 人かね? 率直で構わない。君の意見を聞きたい」

「はっ……やはり艦艇かと……」

「フム……参謀総長、地球から艦艇を購入出来ないだろうか?」

『地球……』

 

 デスラーの言葉にタラン達はポツリと呟いた。だが地球とは……。

 

「ですが総統、地球とは……」

「国交を結べば良い。恐らく向こうは技術力を欲するだろう」

「しかし……地球市民の感情がそれを許しますか?」

「許さざるを得んよ……我々の技術力は地球より上だからな」

「それは……そうですが……」

「ですがそうなると……誰を地球に向かわせるかです」

 

 タランの言葉に誰もが唸るがディッツはデスラーに視線を向ける。

 

「一人……適任者がいます」

「名は……?」

「ヒス副総統の下で勤務しておりましたローレン・バレルです」

「ほぅ……バレルか」

 

 ディッツ大将の言葉にデスラーは納得したように頷く。デスラーもガミラス星にいた頃からバレルの名は知っていた。

 

「バレルを呼び出してくれ。それと……地球に連絡だ」

「はっ直ちに」

 

 デスラーの言葉にタラン少将はそう頷くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『御初にお目にかかる地球連邦の諸君。私は大ガミラス帝星の総統アベルト・デスラーである』

 

 その通信は数日後に地球連邦にもたらされた。宿敵とも言えるガミラスからの通信からだったのだ。地球政府は元より正信ら防衛軍司令部にも緊張が流れた。

 

『過去に我が大ガミラス帝星と地球が戦争をしていた記憶はまだ新しいであろう。その大ガミラスも『ヤマト』によって壊滅された。それは良い、戦争だから些か仕方ない事でもある。だが今回、私が地球に通信をしたのは我が大ガミラス帝星が滅亡の危機だからである。我々は滅亡の危機に移住先の惑星をいて座方面で発見した。しかし、移民船を護衛する戦闘艦艇が少ない。その為、地球艦艇の購入を求める。無論、対価を払おう。そこで我が大ガミラスは地球が艦艇を引き渡してくれるのであれば我が大ガミラスの技術力を提供する。また、交渉に向けて少数ながらの艦艇を派遣する。交渉には我が大ガミラスから派遣するローレン・バレルを地球大使として差し向ける。我が大ガミラスは地球連邦政府の良い返事を期待する』

 

 そこで通信は終わるのである。

 

『……これが先日届いた通信映像だ』

「成る程。ガミラスからの救援依頼ですか」

『いや交渉じゃな』

 

 将和は正信と通信していた。

 

「政府はどのようにするつもりで?」

『交渉には応じるつもりのようじゃな。流石に全方位に敵を作るつもりは無いようだわい』

「ほぅ、政府にしては賢明な判断ですね」

『まぁそうじゃのぅ。そこで第一艦隊はガミラス艦隊を出迎える為に出動してほしい』

「いつ頃に到着する予定なので?」

『一週間後には冥王星に到着するとの事だ』

「分かりました。それまでに艦艇を選抜して出動します」

『ん。頼むぞ』

 

 正信はそう言って通信を切り、将和は椅子に深く座る。

 

「……こりゃ展開が分からなくなってきたなぁ……」

 

 将和はそう言いながら温くなったコーヒーを飲む。『答え』を知る将和でさえどれが正解なのか予想が分からなくなってきたのだ。

 

(しかし……アベルト・デスラーか……2199や2202と同じ氏名になっている……という事は……この交渉によっては暗黒星団帝国編にも繋がりそう……か。うわぁ……俺、タイムスリップしたのは平成31年度だからなぁ……2202以降の物語は分かんねぇな。あ、序でに言うと2202はクソ、ハッキリとわかんだね)

 

 今明かされる将和のタイムスリップ時期である。(おい)

 

(取り敢えずは出迎え艦隊を編成しとくか……)

 

 そして将和は作業に取り掛かるのである。5日後にタイタンから数隻の艦艇が出動した。

 艦艇は旗艦に『伊勢』護衛として『薩摩』に四戦隊と『日向』の一航戦と一宙戦である。

 

(さてさて……どうなる事やら……)

 

 出動する『伊勢』の艦長席で将和はそう思うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「宇宙人!? お兄ちゃん、私宇宙人を見てみたい!!」

「ちょっとー、リニスさん? アリシアの教育はどうなってるの?」

「スミマセン……何せプレシアと同じ血筋のヤンチャなので……」

 

 コッソリと『伊勢』に乗り込んだアリシアに将和とリニスは溜め息を吐いたのであった。

 

 

 

 

 

 




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