『三好inヤマト』改三リメイク   作:零戦

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第三十話

 

 

 

 

 

 

「ワープアウト完了しました。七色星団です」

「懐かしいな……あの戦いからもう数年が過ぎたのか……」

 

 航海長の島は航海席から身を乗り出して七色星団を見つめる。

 

「島、感慨にふけるのも良いがまずは先に周囲をチェックだな」

「あ、すみません。この宙域は暗黒ガスが多いので敵が待ち伏せするにはもってこいの場所ですからね」

(でも……クーギス死んだしなぁ……)

 

 島はそう言うが将和は原作ゲームだとクーギスが雪辱を晴らそうと戦いを挑む筈なのだが肝心のクーギスはα星ベテルギウスで戦死しているのだ。

 

(ま、用心に越した事はない……か)

 

 だが艦隊は七色星団を警戒していたが敵艦隊が襲来してくる事はなかったのである。

 

「やはり奴等はいなかったか……まぁいないならいないで良いんだけどな……」

 

 将和は艦長室でそう思う。結局は敵艦隊は発見されなかった。やはりα星で討ったのが幸いだったのかもしれない。

 そこへノックする音が聞こえた。

 

「空いてるよ」

 

 将和はそう声をかけるが入ってこない。

 

「空いてるよ」

 

 もう一度声をかけるが入る気配はなかった。

 

(空耳か……?)

 

 将和は扉を開けるとそこには顔を真っ赤にした山本とニヤニヤする薫がいたのである。

 

「……何してんだ……?」

「褒めてあげなさいよ。勇気を振り絞ってきたんだからね」

「えっ……?」

 

 顔を真っ赤にしてじっと将和を見る山本に将和は視線を向ける。

 

「……………………」

「~~~~ッ~~」

 

 じっと見つめられる山本は更に顔を真っ赤にしゆでダコ状態になるが此処で漸く将和はその意味に気付いたのである。

 

「……まさか……そういう事か……?」

「他にどういう事があると思ってるのよ……」

 

 将和の言葉に薫は溜め息を吐いたがトンと山本の背中を押した。

 

「キャッ」

「おい薫……」

「まどろっこしいから早く抱きつきなさい」

「えっ……こうか?」

「~~~~~~~~」

 

 薫の言葉に将和は山本を抱き締めるが抱き締められた山本はゆでダコ状態で混乱している。ふと山本を見るとゆでダコ状態の山本と視線が合う。

 

「……………」

 

 そのまま山本は目を閉じ唇を出すようにする。将和はその唇に自身の唇を合わせるのである。

 

(第三者がいるのによくやるわね……)

 

 焚き付けた本人が何を言うかである。そして将和は山本を抱き締めたまま薫も引き寄せて部屋に入れさせる。

 

「山本はそれで大丈夫なのか……?」

「えっ……?」

「その……こういう関係になるのは……」

 

 将和は気まずそうに山本に言うが当の山本はクスリと苦笑する。

 

「そりゃあ嫉妬はあるかもしれませんけど……司令が好きなんだからそれもまた良いかなって……」

「おいおい……」

 

 将和はそう言うが今度は山本からソッとキスをする。

 

「だから……お願いします」

 

 何をとは将和も聞かない。将和は無言で頷き再度山本にキスをしてベッドに招き入れるのである。なお、ちゃっかり薫も参戦するのであった。

 そして翌日、格納庫では表情が明るい山本ーー玲が目撃される。

 

「~~~♪」

「……おい椎名」

「何、坂本?」

「山本隊長……えらくご機嫌だけど……何かあったのか?」

「さぁ………?(もしかして……)」

 

 坂本にはそう言う椎名であるがヒョコヒョコとがに股に近い歩きをする玲に何かの目星を付けるのであった。

 そして艦隊が大マゼラン銀河サレザー恒星系の入口にワープアウトするとガミラス艦が出迎えていた。

 

「三好司令、右舷二時の方向にガミラス艦です」

「ガミラス艦より電文です。『我、道案内ス』」

「……ガミラス艦に電文。『道案内感謝スル』」

 

 そしてガミラス艦の先導の下でサレザー恒星系第四惑星のガミラス星に向かうわけだが、そのガミラス星では既にデスラー総統率いる直卒艦隊と正体不明の艦隊が交戦していたのである。

 それは将和の艦隊がサレザー恒星系の入口に到着する六時間前の事だった。

 

「総統、ワープアウト完了しました」

「ム……タラン、先行艦を派遣しガミラス星の状況を調べる」

「分かりました。小規模の戦隊をガミラス星に急行させます」

 

 直ちに直卒艦隊から『デストリア』級1隻と『クリピテラ』級4隻の小戦隊を先に先行させ本隊は陣形を整えていた。

 

「総統、先行艦からの通信です」

『総統』

「ガミラス星の様子はどうか?」

『……これを御覧下さい』

 

 『デストリア』級の艦艇はデスラーに映像を見せた。それはガミラス星の地殻付近で作業をする謎の盗掘集団の艦隊であった。

 

「これは……」

『現在、盗掘を止めるよう呼び掛けてはいますが……向こうが応じる気配は今のところありません』

「ムゥ……宜しい。我々が到着するまで監視せよ。無闇に発砲は禁じる。隠忍自重するのだ」

『ザー・ベルク!!』

「……タラン、このまま怒りに身を任せて艦隊を突撃させたいところだが……」

「総統……」

「分かっている。もし戦闘で万が一ガミラス星を傷つけてしまえば誘爆を起こしてしまう危険性がある。そうなればガミラス星は……」

 

 実はデスラー、艦隊を起こそうと幾度となく準備をしていたがその都度にタラン達から出撃を控えるよう具申されていた。

 というのも、もしガミラス星近辺で戦闘しガミラス星に被害が及んだ場合、寿命を迎えつつのガミラス星が何らかの作用で誘爆し大爆発をすると双子星であるイスカンダル星が互い互いに引き摺りあっていた片方が無くなった事で星が移動する暴走の可能性もあったのだ。

 その為、デスラーはタラン達の具申を受け入れ隠忍自重をしていたのである。

 だがその隠忍自重も先行艦からの悲鳴のような通信が入ってきた事で殻破ったのである。

 

『敵の増援艦隊が出現!! 増援艦隊からの砲撃を受け我が戦隊はーー』

 

 戦隊は敵採掘船団の増援艦隊からの砲撃を受けて瞬く間に全滅したのである。

 

「総統……」

「……全艦突撃隊形に移行せよ」

 

 デスラーは突撃を選択した。デスラーの選択にタラン達もこれ以上の異議を唱える事はやめる事にした。艦隊は直ちに突撃隊形に整えて前進を開始したのである。

 無論、それは増援艦隊も長距離レーダーで確認していたのである。

 

「むぅ……ガミラス艦隊か……」

「如何なさいますかデーダー司令?」

 

 暗黒星団帝国イスカンダル方面軍第一連合機動艦隊司令長官のデーダー中将は接近してくるガミラス艦隊に眉を潜める。

 

「採掘船団はそのまま採掘作業を続けよ。全護衛艦は『プレアデス』に続行せよ。敵ガミラス艦隊と対峙する」

 

 デーダーは乱戦になる事を避けるためガミラス星から多少離れた宙域での艦隊決戦を選択するのである。無論、暗黒星団帝国艦隊の動きをデスラーも確認しておりむしろそれは望むところであった。

 

「全艦、射程距離に入り次第……砲撃始めェ!!」

「全艦射程距離に入り次第砲撃開始せよ!!」

 

 先に攻撃を開始したのはガミラス艦隊だった。砲撃をするガミラス艦隊だが暗黒星団帝国の艦艇は装甲が厚く命中はするが撃沈する艦艇は少なかった。

 

「……奴等の装甲は厚い……か」

「はっ」

(……厳しい戦いになるやもしれんな……)

 

 そう思うデスラーであった。

 

 

 

 

 

 




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