「皆久しぶりやなぁ」
「あの六課が解散した時以来なの」
「でもまさかもう一度六課を再編成するとはね……はやての要望なの?」
「そんなわけないで。陸海空の各部署が共通の認識で六課を再編成を望んだわけやから」
第一管理世界『ミッドチルダ』そこには各管理世界を管理する時空管理局の本部があった。そこの本部で新たに機動課が再編成された。それが機動六課である。かつての機動六課はジェイル・スカリエッティを逮捕するために結成された課であったがそれは今回も同じであった。
「お偉いさん……ロルトリンゲン地上本部長は六課再編成に賛成してくれたけど……オーリス・ゲイズ三尉の復帰を条件やったからなぁ」
「まぁ……でもオーリス三佐……三尉の書類処理能力は有名だからね……」
『J・S』事件後に階級を降格されていたオーリスだが本部に復帰をしていた。色々とあると思うところではあるが復帰した事で溜まっていた書類に光が指したのは言うまでもない。
「そん代わり、海も大盤振る舞いしてくれたやん」
「確か専用の次元航行艦が配備されるとか……」
「最新鋭のXX級だよね。大盤振る舞いなのは良いけど……皆に重圧が掛からないか心配かな」
「まぁそこは上手くやっていくしかないわな」
そう話すなのは、フェイト、はやての三人であった。だが三人はまだ知らなかった。何れ起きる宇宙戦争に巻き込まれ……………………る事はなく結局、管理局はスカリエッティらを探し続けるも発見する事が出来ずスカリエッティらを死亡扱いするのが約150年後であった。
「え、艦隊は削減するのですか?」
『いや……上下はそんなしないが……いや削減にはなるのか……』
将和は通信相手の芹沢と話していた。つい先程、芹沢から通信が入り将和が応対していたのだが……。
『取り敢えずはこれが現段階での編成だ』
芹沢はそう言って将和にデータを送る。タブレットにデータが来た将和は編成を確認する。
ケンタウルス座方面艦隊
戦艦
『伊勢』
『コロラド』
『ナッサウ』
空母(鹵獲空母)
『ホワイトスカウト』
『神鷹』
巡洋艦
『高雄』『摩耶』
『妙高』『羽黒』
『五十鈴』
駆逐艦
『朝潮』以下12隻
パトロール艦『手塩』以下6隻
自動戦艦
『エクスカリバー』以下28隻
自動駆逐艦
『A-1』以下72隻
「……自動艦艇を増やした……というわけですか」
『ウム……諸外国の反応が思ったより強くてな……』
芹沢は溜め息を吐きながらそう答える。というのもケンタウルス座方面艦隊には予め各国に通達はしていた。しかし、本決定したその日の夕刻に宇宙艦隊司令部にクレームを入れる始末であった。
『ケンタウルス座も重要なのは理解するが今は太陽系防衛を優先すべきである』
『ケンタウルス座への配備艦艇が多すぎであり削減すべきである』
『そもそも火星への植民を再開すべきである』
等々のクレームであり狙っていたかのようなクレームに正信もキレている程であり落とし前をどう付けるか悩んでいるのであった。
「まぁ何とかしてみましょう」
『頼む。それと出発する時には練習艦隊と同行をしてほしい』
「練習艦隊もですか?」
『ウム。練習戦艦2隻、練習巡洋艦3隻と練習空母3隻の計8隻だがな』
そう言って芹沢が練習艦隊のデータを送信し将和はタブレットを確認する。
練習艦隊
練習戦艦
『比叡』『ユタ』
練習巡洋艦
『香取』『鹿島』『香椎』
練習空母
『鳳翔』『龍鳳』『ハーミース』
『大体は約一万近くは乗艦している』
「……大盤振る舞い過ぎやしませんか?」
『山南もそう懸念はしている。我々も理解はしているよ山南が頑張っているのはな……だが上が煩いのだ』
「……また上層部の誤判断が起きそうですな」
『あの大統領はまた過ちを犯しそうで此方もヒヤヒヤしているところだな』
そう言って芹沢は溜め息を吐く。どうやら軍上層部はポンコツ大統領に大分頭を抱えているようである。
『兎も角……道中は元より向こうでは気を付けたまえ』
「御配慮感謝します」
芹沢の言葉に将和はそう言って敬礼をして通信を切るのであった。そして数日後、ケンタウルス座方面に向けて艦隊は出撃をするのである。
「月軌道上に艦影多数確認。識別信号では練習艦隊になります」
「ん」
新しくレーダー手になった西条未来中尉の報告に将和は頷く。月軌道で待機していた練習艦隊から通信が入りビデオパネルに切り替えると練習艦隊司令官である安田俊太郎少将が現れる。
『久しぶりだな三好』
「これは安田の親父さんじゃないですか。今は練習艦隊司令で?」
『あぁ、尾崎と共にな。そう言っても尾崎は今回地球に居残りでな。短い期間だが宜しく頼むよ』
「任せて下さい」
安田の言葉に将和は敬礼で返すのである。その後、合同艦隊はケンタウルス座方面に向かうのである。そして合同艦隊は一週間程でケンタウルス座に到着し駐屯する恒星『プロキシマ・ケンタウリ』の周囲を公転している惑星『プロキシマ・ケンタウリb』軌道上に到着する。
『此方『プロキシマ・ケンタウリc』駐屯の第28空間騎兵隊隊長古野間中佐です。ようこそケンタウリへ』
「ケンタウルス座方面艦隊司令官の三好です。此方こそ宜しくお願いします(まさかの古野間さんキタ━(゚∀゚)━!)」
将和は第28空間騎兵隊隊長の古野間と話すが内心はゲームキャラに会えた事で喜んでいた。
『まぁ俺らも後一月で交代の空間騎兵隊が来ますので直ぐ帰るんですけどね』
「いやいや貴方方が頑張ってくれるからこそ我々も頑張れるのです」
『褒め言葉として受け取りましょう。どうです、今夜一杯?』
「ハハハ、ご馳走になります」
そして艦隊は駐屯基地に入港する。基地と言っても基地は地下で建設されていた。白色彗星戦役時の第11番惑星での戦訓等を取り入れており防備に関しては充分過ぎるようであった。
「斎藤達の二の舞は避けたいという信念で建設しましたからね。同期のアイツにああいう形で先を越されたのはアレですけど」
「ほぅ、あの斎藤と同期だったのか」
「えぇ。白色彗星戦役の時は火星基地で空間騎兵隊を率いていましたが……俺らは後詰めとして後方に待機していたんですが……『ヤマト』と斎藤らが決めちまったんでね……」
「そうか……あの時は俺も遅れてだが都市帝国の中に突入したな」
「おぉ、その話は俺も耳にしていますぜ。トーレ特務大尉が破壊されたコスモタイガーを奴等に投げ飛ばした事も聞いてますよ」
「ハハハ、あれは面白かったな……」
そう言って二人は明け方近くまで飲み明かすのであった。なお、此処でケンタウルス座について軽く説明をする。
ケンタウルス座はα星、β星、Θ星等21の一等星等で形成されている。その中で将和の艦隊はα星の赤色矮星α星c『プロキシマ・ケンタウリ』の3つある惑星のうち惑星bに駐屯しているのだ。
(詳しくはwikiへ)
なお、この惑星には水が存在するが幾つかの小さな海にあったり薄く凍っていたりしており水分に関しては問題は無かった。
「ま、暫くはパトロール艦が主体の哨戒任務だろう。序でに自動艦艇の運用を此処で熟知させて運用マニュアルを作ろうか」
「フム、確かにそれが良いかもしれないな」
将和の言葉にスカリエッティは賛成を表明する。ガジェットドローンをかつて製作したスカリエッティのお墨付きなら問題ないかもしれない。
「それか此方でも警戒用でガジェットドローンを製作しようか? 通報用の無線機の出力を最大にして製作して後はその航路にステルス機能で置いておけば哨戒ルートは短縮出来ると思う」
「ん。それは良いな、一先ず試作を作ってくれ」
「よしきた。任せておきたまえ」
「あぁそれとだ将和」
「どうしたトチロー?」
最近、作者により影が少なかったトチローが声をあげる。
「悪いが『伊勢』は暫く出撃は不可能だ」
「……何か悪いのか?」
「波動エンジンの調子が悪い。原因を究明中だが……まぁ第二世代のHWVED型波動エンジンだからな……もしかしたらガタが来ているのかもな」
「そうか……分かった。ならエンジン関係は頼むぞトチロー」
「任せておけ」
斯くして『伊勢』は暫くの間は出撃不可能となるのであった。
「あ、お兄ちゃんッ」
「ん、おぅアリシア」
将和が暇潰しに廊下を歩いていると前から歩いてきたアリシアに声をかけられ将和も手を挙げて挨拶をする。
「凄いねこの星。まるで前にテレビで見たカウボーイが出てきそうだよ」
「カウボーイは出てこんと思うけど、まぁ雰囲気はなぁ」
喜ぶアリシアに将和はヨシヨシと頭を撫でる。アリシアとプレシアも今回の派遣に付いてきた。というよりもプレシアとスカリエッティが開発中の兵器類の実験も兼ねてだった。
「ところでプレシアは?」
「ママならまだお部屋にいるよ。またリニスに怒られていたよ」
「……まぁたか……」
アリシアの報告に将和は溜め息を吐くのである。
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